
EC物流おすすめ企業10選紹介!基礎知識から比較検討ポイントまで徹底解説
近年、物流のプロセスにはさまざまな変化がみられます。その中の一つがEC(イーコマース)物流です。日々市場を拡大させているEC業界ですが、ECの物流会社にはそれぞれのサービス内容に特徴があります。
EC事業において物流は非常に重要な要素です。それぞれサービスの特長を踏まえて自社に合った物流会社を適切に利用することができれば、業務効率の改善やECサイトの売り上げ向上にも繋がります。
本記事では、EC物流の基本的な情報から、大手EC物流企業のメリット、EC物流会社の選定ポイント、おすすめのEC物流会社10選の比較等、EC物流に関する情報を徹底解説します!
EC事業者やこれからEC事業を始めようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
EC物流とは?

EC物流とは「イーコマース物流」の略称であり、インターネットを経由して行われる商品やサービスの販売プロセスのひとつです。
EC業界で有名な会社のひとつに大手通販サイト「Amazon」があります。
Amazonは実店舗を持たず、サイトの運営者であるAmazonが商品の入荷からピッキング・出荷・配達までの一連のプロセスを総括して行っています。
このECにおける入荷から配送までのプロセスのことをEC物流と呼び、Amazonの他にも楽天市場やヤフーショッピングなどといった多くの企業が、独自のEC物流を構築しECサービスを展開しています。
EC物流の市場規模は年々拡大しており、企業においても今後いかにEC物流を発展していけるかが、EC事業成功の一つの鍵となっていくでしょう。
なお、EC物流に関する詳細は下記で詳しく解説しているのでぜひ併せて参考にしてみてください。
関連記事:EC物流を重視すべき3つの理由とは?仕組みやよくある課題・解決策も紹介
EC物流の業務内容

EC物流についてご説明してきましたが、実際にどんな業務内容があるのか具体的なイメージがつかない方も多いと思います。
ここからは、EC物流の具体的な業務内容についてご説明します。EC物流の業務内容は、業務内容は通常の物流業務と大差はありません。
今回はメインとなる5つの業務についてご説明します。
入庫・検品
まず始めに行うのが商品の入庫です。
入庫する商品の伝票と照らし合わせながら実施し、同時に商品の検品も行います。
この業務でミスが起こってしまうと後の業務にも支障が出てしまうため、精密さが求められる業務です。
ヒューマンエラーを防止するためにも、ダブルチェック体制などを敷いておくことがおすすめです。
棚入れ
商品の検品まで完了したら、次に棚入れを行います。
棚入れとは、商品ごとに所定の位置に保管する作業で、商品ごとやカテゴリごとに整理して保管します。
この後の発送等の業務で効率的に動けるようにするためにも、売れ筋の商品や良く注文される商品の保管場所は導線や位置をよく考えて設置するようにしましょう。
また、どこに何が保管されているか、すぐに分かるよう管理しておくことも重要です。
保管・管理
商品の棚入れが完了すれば、商品が注文されるまで保管と管理をしましょう。
保管といっても、放置していてよいというわけではありません。
商品が不足や破損なく顧客の元へ届けられるよう、適切に保管することが重要です。
具体的には、食品等を扱っている場合は温度管理を、精密機器を扱っている場合は湿度管理をするなど、扱う商材に併せた適切な管理が大切です。
ピッキング・流通管理
受注後は、ピッキング・流通管理を行います。
EC物流において、注文から配達までのスピードは非常に重要なため、ピッキングをどれだけスムーズに速く、かつ丁寧に行えるかどうかがカギとなります。
正確さとスピードが同時に求められるEC物流の中でも特に重要視すべき業務です。
梱包作業
EC物流の場合、基本的には出荷に合わせて梱包作業を行います。
店舗とは違いそのまま顧客のもとへと商品がとどくため、破損や汚れなど、クレームのもととなる不備が起こらないよう最新の注意を払った梱包が必要です。
「天地無用」「水濡れ現金」「割れ物注意」といった、配送業者へ注意を促すシールもあるので積極的に活用してみましょう。
EC物流会社おすすめ10選比較
ここまでEC物流について具体的な業務内容を解説してきました。このようにEC物流の業務には様々な注意点があるため、専門の企業や業者に任せるのがおすすめです。
ここからは、おすすめのEC物流企業を10社ご紹介します。それぞれのサービスの特長を記載しているので、ぜひ比較しながら読んでいただき、自社に最適なサービス選定の参考にしてみてください。
アートトレーディング

>>引用:アートトレーディング
アートトレーディングは100社以上のECサイトを構築してきた活動実績から、多様なノウハウを積み上げており、EC物流分野においても優れたサービスを展開しているベテランの企業です。
特に、梱包作業におけるケースバイケースでの対応等、フルフィルメント業務への対応が魅力的な企業で、独自のECシステム「mylogi」でEC物流を総合的にサポートしています。
ウルロジ

>>引用:ウルロジ
ウルロジはディーエムソリューションズ株式会社が運営する、EC事業特化型の物流アウトソーシングを行っているサービスです。
物流全般をカバーする幅広く充実したサポートを受けることができる点が魅力です。
また、専用のチャットツールを用いてオンライン上で倉庫への出荷指示を行うこともできるため、対応が迅速な点も特徴の1つです。
オープンロジ

>>引用:オープンロジ
オープンロジは、その独自のプラットフォームにより物流に関わるすべての業務を代行することが可能なECの物流会社です。
「フルフィルメントネットワーク」を用いて、物流が全てオンラインで完結しているため、リアルタイムの確認が取れる点も強みの一つです。
各種カートやECモールとのAPI連携も可能で、非常に使い安いサービスと言えます。
スクロール360

>>引用:スクロール360
スクロール360は通販物流60年のノウハウを活かし、クライアントのニーズに応えるために多様な商品を取り扱っている老舗の総合通販企業です。
そのため、幅広い商品を取り扱っている企業には特におすすめの物流会社であると言えます。
また、スタッフの熟練度も高いため、梱包の丁寧さや正確さに自社ブランドへの影響が起こらないか不安な企業には特におすすめのサービスです。
meteco

>>引用:meteco
株式会社metocoはバックエンド業務をアウトソーシングすることができる企業のひとつであり、需要に合わせてきめ細やかな対応を行えるところが魅力の会社です。
創業45年と、古くから梱包・物流・倉庫業務に携わり、アウトソーシング先としてサービスを提供してきた歴史があるためノウハウが豊富なサービスです。
梱包作業に対応している商材も85種と豊富なため、顧客のニーズにあわせた柔軟な対応が期待できます。
オーダーメイドロジ

>>引用:オーダーメイドロジ
オーダーメイドロジは名前の通り、クライアントの要望ごとに独自の物流をオーダーメイドすることが可能なECの物流会社です。
具体的には商品のセット管理や同梱処理、冷蔵・冷凍などのサービスに柔軟に対応しています。
クライアントの幅広いニーズに対応できる一方で、自由度が高いため明確な物流のイメージを持っていることが重要になってきます。
アルファ配送センター

>>引用:アルファ配送センター
アルファ配送センターは特にアパレル関連の梱包から発送までを得意としています。
小ロットからコンテナ発送まで、幅広い物量に対応が可能です。
そのため、アパレル関連の企業には特におすすめの会社となっています。
個人出品者も利用できるため、幅広い層から利用されているサービスです。
TOKYOガールズソリューション

>>引用:TOKYOガールズソリューション
TOKYOガールズソリューションは株式会社ビーベストワークが運営する代行サービスです。
サービスの名前の通り、スタッフが全員女性で構成されているのが特長で、細やかな気遣いや配慮に定評があります。
また、東京の中心にオフィスがあるため事前打ち合わせが容易であり、対面での綿密な打ち合わせが可能で、見積りなら相談から30分以内とスピード感も高く対応してくれます。
HYPグループ

>>引用:HYPグループ
HYPグループは1出荷あたりの料金が全国一律380円と安価であり、入庫費用やピッキング費用が無料のため、特にコスト面が気がかりな方におすすめの物流会社です。
また、クラウド型WMSを活用していることにより、全ての業務をWeb上で管理しているため、スマートフォンからでも24時間365日リアルタイムで情報を閲覧・管理することが可能になっています。
エスプールロジスティックス

>>引用:エスプールロジスティックス
エスプールロジスティックスは、特に電波を使ってデータを読み書きできる「RFID」による作業効率化が特徴であり、業務を効率化し利益率の向上を目指している企業には特におすすめです。
また、越境ECについても知見・ノウハウを持っているため、越境ECに関しては物流の他にも法務や税務等の面でのサポートも期待できます。
大手EC物流会社のメリット4つ

倉庫の規模が大きい
大手のEC物流会社は、ひとつあたりの倉庫の規模が大きいことに加え、全国に複数の物流拠点を携えていることが特徴です。
倉庫の規模が大きければ大きいほど取り扱える商品の種類や保管できる在庫の量が増え、幅広い商品を提供できるようになることから、高い顧客満足度へとつながります。
また、大手会社の物流拠点の多くは港や空港、高速鉄道沿いなど交通の要地に存在しており、商品の移動も容易に行うことができるため、利便性も高いと言えます。
要望に柔軟に対応が可能
要望にあわせてサービス内容の変更が柔軟にできる点は、大手企業ならではのメリットの一つです。
大手は倉庫の規模が大きいことや提供するサービスの多様性から、サービス変更の希望が通りやすく、こちらの求めるサービスを臨機応変に作り上げることができます。
海外配送への対応力に優れている
大手EC物流会社の拠点は、先述の通り国内の各地に存在しているだけではなく、アジアをはじめ、欧米、ヨーロッパ、アフリカなど世界各国に存在しています。
海外への対応力に優れた大手の物流会社を利用することで、企業のさらなる発展を目指すことができる点は、将来企業の海外進出を考えている事業者にとっては大きなメリットといえるでしょう。
最先端の技術が使われている
大手の物流会社では、最新の技術やセキュリティを自社のシステムに導入していることが多い点もメリットの1つです。
たとえば倉庫内作業の自動化システムはその一つであり、自動化システムの導入により人件費の削減や24時間稼働の実現等、倉庫全体のコストパフォーマンスの向上に成功している企業も存在します。
このような最先端の技術をいち早く導入している点も、大手の物流会社の強みと言えるでしょう。
EC物流会社を比較検討するポイント

ここまでおすすめのEC物流企業をご紹介してきました。
しかし、自社にあったサービスの選定方法が分からない方や、結局どのサービスがいいのか迷ってしまう方もおられるのではないでしょうか?
自社に合った物流会社を選ぶためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここからはそのポイントを3つ解説します。
自社の予算や課題を確認する
サービス選定の際にまず確認すべき点として、「自社がどのくらいの予算をEC物流に割くことができるのか」そして「その予算の中で優先して解決すべき課題は何なのか」という2点が上げられます。
これを確認しておかなければ、たとえ優れた企業・サービスであっても方向性などでミスマッチが起きてしまう可能性があります。
この2点はまず初めに確認しておくようにしましょう。
サービス内容を確認する
あたりまえではありますが、導入しようと思っている物流会社のサービス内容をよく確認することはとても重要です。
サービス内容が複雑な場合には、詳しいサービス内容まで理解できていないままサービスを利用してしまい、結果的に失敗してしまったという事例が良くあります。
簡単な調査で決めてしまうのではなく、色々なサービスに実際に話を聞きながら慎重に比較・検討を行うようにしましょう。
特に同様のサービスを提供している会社が2つ以上ある場合は、どちらがより求めるところに近いか吟味することが重要です。
自社サービスとの相性を確認する
自社サービスと物流会社のシステムの相性が良いかどうかを確認することも大切です。
どれだけ優れたサービスであっても、自社のサービスやシステムと相性が悪いと効率が悪くなってしまったり、理想としていたことができずアンマッチを起こしてしまいかねません。
EC物流会社の中には、導入事例を公表している会社も多くあります。
これらの導入事例の中から自社のサービスと類似している会社を探し、再現性を確認することで相性の良いEC物流会社を選択することができるでしょう。
本記事のまとめ

本記事では、EC物流について、基礎知識からおすすめの企業・サービスまで徹底的に解説してきました。
ECにおける物流や、物流以外のマーケティングなどについても知識を付けたい方やECサイトの強化を図りたい方におすすめなのがW2のECプラットフォームです。
W2のECプラットフォームは1,000以上の機能を搭載しており、高品質なサービスを提供しているのが特徴であり、企業の課題解決や事業成長の実現に役立つことが可能なサービスです。
EC物流にお悩みの方やこれからECサイトを構築する方はぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?
なお、自社にとって最適なECサイト構築方法を選択できていないと、その後の運営で大きな落とし穴に嵌ってしまい、売上や事業全体が大きなダメージを受けてしまう可能性があります。
そういった事態に陥らないためには、事前の情報収集がカギとなります。
そこで、今回実際にEC事業者から聞いた「ECサイト構築における失敗事例100個」と「ECシステムの選定チェックポイントを解説/一覧化」した資料をご用意しました!
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