
ECサイト運営代行を利用するメリット3つ!おすすめの選び方や費用感を紹介
社内でECサイトの構築が検討された際、同時に考えなければならないのが「誰がECサイト運営業務を担当するのか」ということです。
自社の従業員(社員)が担当するといった選択肢ももちろんありますが、今在籍している従業員にECサイト運営に関するノウハウや経験を持っている人がいないといった場合もあるでしょう。
そんな企業におすすめなのが「ECサイト運用代行サービス」の利用です。
しかし、いざ利用したいと思っても、どのようなサービスなのか、どこまで作業を任せられるのか、費用はどれほどかかるのかなど分からないことも多いと思います。
本記事では、ECサイト運用代行について、運営代行を利用するメリットとデメリット、任せられる業務内容や費用感、また自社に最適な運営代行業者の選定基準まで詳しくご紹介します。
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もちろん無料でDL頂けますので、ECサイト運用のリソース不足や業務効率の圧迫にお悩みの方はぜひ一度ご覧ください。
ECサイト運用代行とは

まずはじめに、ECサイト運用代行とはどのようなサービスかご説明します。
ECサイト運用代行とは、EC専門の運営代行業者が依頼主である企業やEC事業者に代わって、ECサイト上での受注や顧客フォロー、フルフィルメントといったあらゆるECサイト運用に関する業務を代行してくれるサービスです。
サービスや業者によっては、自社ECサイトだけに限らずモール型ネットショップの運営も代行してくれるなど、サービスの幅はさまざまです。
運用代行を利用するメリット

ここまでECサイト運用代行について、具体的なサービス内容をご紹介してきました。
ここからは運用代行を利用する主なメリットについて解説していきます。
主なメリットは以下の3つです。
- 専門的なスキル・ノウハウがある
- 業務の属人化が起こらない
- 決済方法が充実している
ひとつずつ見ていきましょう。
専門的なスキル・ノウハウがある
まず大きなメリットといえるのが、専門的スキル、ノウハウを持つ代行業者が自社ECサイトの運用にあたってくれる点です。
ECサイトの運用と一言で言っても、運営にはWEBやECサイトの基礎的な知識だけでなく、マーケティングやSEOやSEMの知識のほか、デザインやサイト構築など、さまざまな専門知識が必要とされます。
仮に自社の社員でECサイトを運営したい場合、これらの知識に乏しければ、0から学んでいく必要があります。
時間をかければ出来ないことではないかもしれませんが、本人の適正を見誤ると書籍や時間を与えても吸収できない、もしくは間違った知識として吸収してしまい、EC事業自体が失敗に終わってしまう可能性もあります。
これらの専門知識を備えた社員を新たに雇用するにしても、そのスキルや経験に見合った給与を設定する必要があり、人件費が発生してしまいます。
先行投資と捉えることも可能ですが、ECサイト立ち上げで売上が安定しない内は、なるべく経費を抑えていきたいところです。
ECサイト運用代行を利用することで、このような立ち上げ時の問題が回避できるのは大きなメリットといえます。
利用する代行業者にもよりますが、新たに専門知識を備えた従業員を雇用するよりも低コストで効果的なECサイトの運営が期待できます。
業務の属人化が起こらない
ECサイト運用代行を利用するメリットとして、「業務の属人化を防ぐことができる」点も挙げられます。
ECサイトの運営を自社の従業員に任せた場合、常について回るリスクとして担当者の急な欠勤や退職があります。
これはECサイトの運用に限った話ではありませんが、専門的な業務ほどその業務の担当スタッフしか知らないことが多くなってしまい、業務のブラックボックス化(属人化)が進んでしまいます。
一日程度の欠勤であれば業務自体への支障は出ないかもしれませんが、これが急な退職となった場合、現場がパニックに陥るのは想像に容易いでしょう。
ECサイト運用代行を利用することで、このような従業員に起因するトラブルのリスクを限りなく軽減できるのです。
決済方法が充実している
運用代行を利用することで、充実した決済方法が選択できるようになることも強みです。
ECサイトで販売を始める際に決めなければいけない事項のひとつに「決済方法」があります。
決済方法が豊富なほど幅広いターゲット層に利用してもらいやすくなり、ユーザーの利便性も高くなりますが、それぞれの決済方法と個別で契約すると、管理が煩雑になりトラブルの原因にもなりかねません。
しかし、運用代行サービスを活用すれば、この課題を解決することができます。
サービスによってはECサイトプラットフォームを提供していることもあり、そのシステムで利用できる決済代行サービスを利用することができるのです。
クレジットカードだけでなく、さまざまなキャッシュレス決済を選択することもできるので、非常に利便性の高いサイトにすることが可能でしょう。
運営代行を利用する際の注意点

上記のメリットで解説したように、ECサイト運営代行であれば専門的な知識に基づいた効果的なECサイト運用が期待できます。
しかし、メリットがある一方でデメリットや注意しておきたい点もあります。
ECサイト運用代行を依頼する前に、以下の2つの注意点も必ず押さえておきましょう。
ランニングコストがかかる
1つ目のデメリットとして、ECサイト運用代行を依頼すると「ランニングコスト」がかかるという点が挙げられます。
どのような規模の店舗であれ、ECサイト開設初日から高い売上を維持することは難しく、初期は売上が安定しなかったり、なかなか伸びないといった問題に悩まされがちです。
特に中小規模の店舗のネットショップであれば、立ち上げ直後は売上がゼロの日が続くことも珍しくありません。
そのような不安定な段階のうちにECサイト運用代行を利用してしまうと。ECサイトでの売上が立たないにも関わらずランニングコストだけが発生してしまい、粗利よりも運営代行に支払う費用の方が高くなってしまう恐れがあります。
このような自体に陥らないよう、ECサイト運用代行サービスを利用する際には事前に見積りを行い、経営状況と照らし合わせながら検討することをおすすめします。
無駄な経費を発生させないためにも、サービスの範囲が自社が求めているものと相違ないか、削れる部分(代行サービス)はないかなど、サービスのプランや内容をよく確認しておくことが大切です。
自社ノウハウが蓄積できない
2つ目のデメリットに「自社でノウハウを蓄積することができない」という点があります。
ECサイト運用を代行業者に依頼するメリットかつデメリットであるのが、自社内でECに関するノウハウや知見を持つ必要がないという点です。
ECサイト運営のノウハウが無くても、代行業者によりサイト運営がスムーズに行われる反面、その間ECサイト運用は代行業者に任せきりになってしまい、自社にノウハウは蓄積されません。
そのため、その後売上が安定してきた時に「そろそろ自社でECサイトを運営していきたい」と思ったとしても、対応できる人材が育成できておらず、容易に転換できなくなるのです。
将来を見据えて、最終的には自社でもECサイトを運営できるようにしたいといった場合は、セミナー開催をはじめ、運営ノウハウ確立の支援を行っている代行業者を選び、ノウハウを蓄積しながら代行を依頼するスタイルを選択すると良いでしょう。
ECサイト運用代行の費用相場

ここまでECサイト運用代行のメリット・デメリットをご紹介しましたが、実際に導入する際にやはり気掛かりなのが「費用感」です。
ここからはECサイト運用代行の費用や相場についてご説明します。
ECサイト運用代行の費用体系は主に以下の3つに分けることができます。
- 月額固定制:月単位で固定の費用を支払う
- 成果報酬型:売上に対して決められた割合の費用を支払う
- 月額固定制+成果報酬型:上記2つを組み合わせた体系
それぞれの相場は以下の表の通りです。
体系 | 相場 |
月額固定制 | 30万~80万/月 |
完全成果報酬型 | 5~10万円/月+売上の5~10% |
月額固定制+成果報酬型 | 売上の10~20% |
上記の費用はあくまで目安であり、業者ごとによって異なる他、商品点数や代行サービスの範囲、内容によっても変動があるため、導入時は必ず業者へ直接確認するようにしましょう。
ECサイト運用代行サービスの選び方

ECサイト運用代行サービスはその対応範囲、特化している内容等が様々です。
より効果を出すためには自社に合ったサービス、業者選びが必須です。
自社に最適なサービス選定のため、選定時に着目してほしい点が以下の4つです。
- 代行の範囲
- ランニングコスト・最低契約期間の有無
- セキュリティ対策
- 急なアクセスにサーバーが耐えられるか
ひとつずつ見ていきましょう。
代行の範囲
ECサイト運用代行を利用する際のひとつの判断基準として、業者が代行する「範囲」は必ず確認するようにしましょう。
この範囲によって、自社で対応しなければならないことを明確にできるためです。
例えば、ECサイト上でのキャンペーンの提案といった「マーケティング業務」まで代行してくれるのか、もしくは完全に受発注業務のみを行うのか、といった代行の範囲や内容が自社の希望に沿っているかどうかは重要な判断基準となります。
他にも、ユーザーからのお問合せのフォローはどちらが行うのかなど、担当者を把握しておくことがトラブル防止のためにも重要です。
自社でできることと、できないことをしっかり理解し、運用代行業者がどこまでを代行してくれるのか明確にしておきましょう。
その上で、どこまで代行で担って欲しいのか自社の要望を洗い出し、希望に沿った業者を選定することをおすすめします。
ランニングコスト・最低契約期間の有無
先ほどの費用相場についての解説でもあったように、ECサイト運用の代行業者のなかには月々固定の費用がかかるだけでなく、固定費+売上の〇%のような従量制を敷いている業者もいます。
そのほか、最低契約期間を設けて一定期間契約を続行し続けることを条件に、ランニングコストを抑えているサービスもあります。
インターネットサービスは最初の6ヵ月で続行するか、撤退するかの判断を下すべきであると言われています。
導入後6ヵ月目に撤退の判断をした際、最低契約期間がネックとなり撤退が出来ないまま赤字が続くといったことが起こってしまっては、経営状況が悪化しかねません。
上記のようなことが起こらないよう、売上予測とランニングコストのバランスを見ながら代行業者を選定するようにしましょう。
セキュリティ対策
コンプライアンスが求められる現代で、企業にとって大きな痛手となるのが顧客情報の漏えい等の「セキュリティ事故」です。
業者へECサイト運用を依頼する際、セキュリティの強さは必須で確認したいポイントとなります。
どれだけ自社内でセキュリティ対策をとっていても、ECサイトのシステム、サーバー自体や、運営代行業者のセキュリティ対策が不十分では、情報漏えいのリスクは増大してしまいます。
ECサイトプラットフォームの選定時だけでなく、運営代行業者選定の際にも、セキュリティ対策に対して高い意識を持っているか、対策をしているかは重要な選定基準であるといえるでしょう。
急なアクセス数増加にサーバーが耐えられるか
SNSが発達したことで、自社が発信した情報や顧客の口コミがひょんなことから爆発的な話題を呼ぶ、いわゆる「バズる」可能性がでてきました。
その結果、自社ECサイトにアクセスが集中する可能性も0ではありません。
そんな時に、もしサーバーが耐えきれずダウンしてしまうなんてことがあれば、せっかくの売上アップのチャンスを逃してしまいます。
そういった事態を防止するためにも、ECサイト運用代行を利用する際には「トラフィックの急上昇に耐えられるサーバーなのか」「受注が爆発した際にどのような対応を想定しているか」などについて確認、把握しておいた方が良いでしょう。
おすすめのECサイト構築システム

ここまでECサイト運用代行について選定の際に着目したい点について解説してきました。
売れるECサイトを構築・運用するためには自社に合った運用代行業者を選ぶ他に、ECプラットフォームの選定も重要なポイントになります。
愛されるECサイトを製作したい事業者におすすめしたいECプラットフォームが、「W2 Unified」です。
W2 Unifiedは、EC関連事業を専業としているW2株式会社が提供するECプラットフォームで、W2はECサイトの構築から運用サポートまですべて内製・ワンストップで対応しています。
その中でも「W2 Unified(旧:w2Commerce)」というECプラットフォームはクライアントに合わせた細やかなカスタマイズが可能になっています。
導入事例は750を超え、有名アパレルショップや食品会社、 百貨店などにも利用されており、さまざまな規模、業種の企業が利用している点で非常に信頼できるサービスといえます。
そのほかにも、アクセス急増にも耐えられるサーバーの強化や、世界基準のセキュリティ対策にも力を入れており、安心して任せることができます。
ECに関するノウハウも豊富なのでECサイト構築を検討している方だけでなく、運用代行業者を探している方、導入を検討している方も、まずは一度相談してみることをおすすめします。
本記事のまとめ

本記事ではECサイト運用代行について、基本的な知識から実際の選定におけるポイントまで幅広く解説してきました。
本記事の内容をまとめると以下になります。
- ECサイト運用代行とは、あらゆるECサイト運用に関する業務を代行してくれるサービス
- 専門的なスキル・ノウハウがあることや、属人化の防止、決済方法の豊富さがメリット
- ランニングコストがかかることやノウハウが蓄積できない点がデメリット
- 運用代行の費用体系には主に月額固定制と成果報酬型がある
- サービス選定時は代行の範囲や費用、セキュリティやサーバーの強さに着目
- おすすめの運用代行サービスはW2
記事の内容を振り返ってポイントを抑えておきましょう。
ECサイト運用代行を利用して効果を出すためには、自社の希望や特性を理解し、自社に最適なサービスを選定することが重要です。
本記事で解説した内容を参考に、自社がECサイト運用に求めることを洗い出し、それに沿って最適な業者を探してみましょう。
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