ECサイトを通じた販売は、小売業やメーカーが事業を成長させる上で欠かせない重要なチャネルです。
しかし、いざ自社でECサイトを立ち上げようと考えても、「何から手をつければいいのか」「自社に合った作り方が分からない」と悩む担当者の方は少なくありません。
ECサイト構築において最も避けるべき失敗は、自社の規模や目的に合わない手法を選んでしまうことです。初期費用だけで判断するのではなく、まずは「作り方の全体像」と「各手法のメリット・デメリットや費用感」を正しく把握することが成功の第一歩となります。
本記事では、ECサイト立ち上げを検討している実務担当者に向けて、ECサイトの作り方を分かりやすく網羅的に解説します。
ECサイト構築プロジェクトを安全かつ確実に進めるためのガイドラインとして、ぜひご活用ください。
また、ECサイトの概要や基礎については以下の記事でより詳しく解説しています。是非合わせてご覧ください。
関連記事:ECサイトとは?市場規模・種類・構築方法の基礎をわかりやすく解説
1,000社以上の導入実績に基づき、ECサイト新規構築・リニューアルの際に事業者が必ず確認しているポイントや黒字転換期を算出できるシミュレーション、集客/CRM /デザインなどのノウハウ資料を作成しました。
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この記事の監修者
神戸大学在学中にEC事業を立ち上げ、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行、広告運用、物流手配に至るまで、EC運営の全工程をハンズオンで経験。売上を大きく伸ばしたのち、事業譲渡を実現。
大学卒業後はW2株式会社に新卒入社し、現在は、ECプラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進を担う。一貫してEC領域に携わり、スタートアップから大手企業まで、あらゆるフェーズのEC支援に精通している。
ECサイトの作り方とは
ECサイトで商品を販売する手法は、大きく分けて「ECモールへの出店」と「自社ECサイトの構築」の2種類が存在します。それぞれ集客のアプローチやコスト構造、データ活用の自由度が根本的に異なるため、自社のビジネスモデルや今後の事業展開(オムニチャネル化など)に合わせて、最適な形式を選択することが重要です。
以下では、自社ECサイトとECモールそれぞれの特徴について解説します。
ECモール
ECモールとは、Amazonや楽天市場のように、一つの巨大なプラットフォーム内に複数の店舗が出店する形式のECサイトです。
最大のメリットは、プラットフォーム自体が持つ圧倒的な集客力と既存の顧客基盤を活用できる点です。モールのポイント経済圏や検索アルゴリズムの恩恵を受けやすく、自社ブランドの認知度が低い状態でも、ゼロから集客する手間を大幅に削減し、早期に売上の土台を作ることができます。
一方で、ブランドの差別化を目指す小売業にとっては看過できないデメリットも存在します。売上に応じた販売手数料(ロイヤリティ)が利益率を圧迫するだけでなく、プラットフォームの統一規格に従う必要があるため、独自の世界観を表現しきれません。
さらに、消費者は「モールサイトで買った」という認識になりやすく、詳細な顧客データを自社で保有・活用することも難しいため、独自のリピーター育成や店舗と連動したオムニチャネル施策といった中長期的なブランド戦略には不向きな側面があります。
また、ECモールへの出店を検討している方は、出店の流れや費用、成功のポイントについて詳しく解説している以下の記事も参考にしてください。
自社EC
自社ECとは、独自のドメインを取得し、企業専用のオリジナルECサイトを構築・運営する方法です。
最大のメリットは、モールのような制約がなく、デザインや機能を自由に設計できる点です。これにより、自社ブランドの世界観を存分に表現し、価格競争に巻き込まれない「お店のファン」を育成することが可能になります。また、購入履歴や属性などの顧客データを自社の資産として直接蓄積できるため、実店舗の会員情報と統合したオムニチャネル展開や、データに基づいた精緻なCRM(顧客関係管理)など、自由度の高いマーケティング施策を実行できます。
一方、デメリットは、サイト立ち上げ初期は認知度がゼロに等しいため、SEO対策やSNS運用、Web広告による自力での集客戦略が必須となります。また、要件定義から決済代行会社・配送業者との契約など準備工程が多岐にわたるため、公開までに数ヶ月の期間と初期投資を要します。
しかし、競争の激しい市場で他社と差別化を図り、顧客のLTV(生涯価値)を最大化していくためには、自社ECサイトの構築が避けて通れない最重要の選択肢となります。
また、自社ECサイトの構築を検討している担当者の方は、自社ECの費用感や失敗しないためのポイントについてさらに詳しく解説している以下の記事も併せてご覧ください。
【図解】ECサイトの作り方│比較表
前章で解説した「自社EC」と「ECモール」の違いについて、それぞれのメリット・デメリットや費用感を改めて比較表に整理しました。
自社のブランド戦略や事業フェーズと照らし合わせ、どちらの形式が現状の課題解決に適しているかを俯瞰してご確認ください。
| 比較項目 | 自社ECサイト(自社EC) | ECモール(楽天・Amazonなど) |
|---|---|---|
| イメージ | 路面に自分たちのお店を構える | ショッピングモール内に出店する |
| メリット | ・デザインや機能の自由度が高い ・独自の世界観でブランディングが可能しやすい ・顧客データを活用した施策が打てる |
・プラットフォームの圧倒的な集客力を利用できるモールの経由で集客を見込める ・出店のハードルが低い |
| デメリット | ・自力で集客チャネルを開拓する必要がある 集客力を自力で高める必要がある ・安定した売上基盤が確立するまで成果が出るまで時間がかかる |
・販売手数料(ロイヤリティ)が継続的に発生し、利益率を圧迫する ・ブランドの独自性を出しにくく、価格競争に陥りやすい ・顧客の詳細データを自社で保有できない |
| 初期費用 | 0円~数千万円(構築方法により大きく変動) | 0円~数十万円(出店プランによる) |
| 月額コスト | 数千円~数十万円(サーバー代、保守費用、システム利用料など) | 数千円~数十万円+売上ロイヤリティ(プラン料金、売上に応じた手数料) |
| こんな企業におすすめ | ・自社ブランドの世界観を育てたい ・LTV(顧客生涯価値)を高め、顧客と長く良好な関係を築きたい ・実店舗と連携したオムニチャネル戦略を推進したい将来的に事業を大きく拡大したい |
・まずは手軽にテストマーケティングを行いたいまずは手軽にネット販売を試したい ・知名度のない商品を多くの人に見せたい ・短期的に売り上げを立てたい |
【図解】システム別│ECサイト作り方
上記を踏まえ、オムニチャネル戦略の推進やLTV向上のために「自社EC」を選択した場合、その具体的な作り方(システム)はさらに5つに分類されます。
現在の事業規模(年商)や将来的なシステム連携を見据え、どの構築手法を採用すべきか、まずは以下の表で全体像を把握しておきましょう。
| 構築手法 | 初期費用 | カスタマイズ性 | 特徴 | 推奨年商規模 |
|---|---|---|---|---|
| ASP | 低 | 低 | 手軽に始められるが、機能拡張や他システム連携に限界がある | 〜1億円 |
| オープンソース | 低〜中 | 高 | 無償で公開されているコードを使用し、構築する方法。セキュリティ対策やアップデート対応は自社で担う必要がある。 | 1億〜10億円 |
| パッケージ | 高 | 高 | 基本機能をベースに独自開発が可能。数年ごとのシステム刷新が必要。 | 1億円〜 |
| クラウドEC | 中 | 高 | 自動アップデートにより陳腐化せず、拡張性も高い。 | 1億〜50億円 |
| フルスクラッチ | 超高 | 無限 | ゼロから完全オリジナルで開発。莫大な投資と期間が必要。 | 数十億円〜 |
以下の記事ではそれぞれの構築手法の具体的サービスを紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
関連記事:おすすめネットショップ構築サービス15選比較!基礎知識や選定基準も解説!
また、主要構築手法をより詳しく徹底分析した比較表を公開しています。
無料でダウンロードできるので、ぜひご活用ください。
ASPとは
ASP(Application Service Provider)とは、ECサイトの構築・運営に必要なシステムをクラウド上でレンタルできるサービスです。
デザインテンプレートや決済機能など、基本的な機能が予めパッケージングされており、契約後すぐに利用を開始できます。
メリット
-
初期費用や月額費用を安価に抑えられる
-
システムの保守や管理を自社で行う必要がない
-
常に最新の状態でサービスを利用できる
デメリット・注意点
- デザインや機能のカスタマイズに制限がある
- 外部システムとの連携が難しい場合が多い
費用の目安
- 初期費用:0円 ~ 10万円
- 月額コスト:数千円〜数万円(別途、決済手数料や販売手数料がかかる場合が多い)
こんな企業におすすめ
- EC運営の経験がなく、まずはスモールスタートしたい個人・小規模事業者
- 期間限定のキャンペーンサイトなど、素早く立ち上げたい場合
無料のツールもあり、参入障壁が低いため、ECサイトを低コストで始めたい方に特におすすめです。ASPについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
オープンソースとは
オープンソース型のECサイト制作とは、無償で公開されているソースコードを使ってECサイトを構築する方法です。開発力があればコストを抑えつつ自由に機能をカスタマイズできます。
メリット
- ソフトウェアのライセンス費用が無料
- ソースコードを編集し、自由にサイトを構築できる
デメリット・注意点
- サイト構築や運用には高度な専門知識が必須
- セキュリティ対策は自社の責任
費用の目安
- 初期費用: 数十万円~(開発費)
- 月額コスト: 数万円 ~(サーバー代、保守・運用費)
こんな企業におすすめ
- 社内にWeb開発に精通したエンジニアがいる企業
- コストを抑えつつ、独自の機能を持つECサイトを構築したい企業
その他、オープンソース型のメリット・デメリットや他の構築方法との違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:オープンソース型ECサイト構築|メリットや注意点、おすすめECシステムを解説
パッケージとは
パッケージ型のECサイト制作とは、EC運営に必要な基本機能が備わったソフトウェアを購入し、要件に合わせてカスタマイズする手法です。既存の基幹システムとの連携も得意です。
メリット
- 自社の業務要件に合わせて柔軟にカスタマイズ可能
- 基幹システムとのデータ連携に優れている
- 開発ベンダーによる充実したサポートが受けられる
デメリット・注意点
- 数年ごとにシステムが老朽化しリニューアルが必要になるケースがある
費用の目安
- 初期費用: 数十万~数百万円
- 月額コスト:5万円~(保守費用、サーバー費用)
こんな企業におすすめ
- 年商数十億円規模の大規模ECサイトを運営する企業
- 基幹システム連携など、業務要件が複雑な企業
詳細な情報は、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
クラウドECとは
クラウド型ECサイトとは、ASPの手軽さとパッケージの拡張性を両立した、ECプラットフォームの新しい形です。システムはクラウド上で提供され、事業者は常に最新の機能を利用しながら、API連携などを通じて柔軟なカスタマイズも行えるのが特徴です。
メリット
- システムが自動更新され、常に陳腐化しない
- API連携により、最新のマーケティングツールや店舗POSシステムなど柔軟な機能拡張が可能
- 堅牢なセキュリティを専門家に任せられる
デメリット・注意点
- システムの基幹部分(ソースコードの根幹)は改修できないため、極めて特殊な独自要件には対応できない場合がある
- 売上規模やアクセス数に応じた従量課金が発生するサービスがある
費用の目安
- 初期費用: 数十万円~数百万円
- 月額コスト:数万円~数十万円
こんな企業におすすめ
- 事業成長に合わせてECサイトを進化させ続けたい、中規模からエンタープライズ領域の企業
- 市場の変化にスピーディーに対応し、競争優位性を保ちたい企業
- IT人材のリソースを、インフラ管理ではなく事業戦略やマーケティングに集中させたい企業
以下の記事では年商10億円以上を目指す大規模ECサイトに最適な構築手法を紹介しています。合わせてご覧ください。
フルスクラッチとは
フルスクラッチのECサイト制作とは、既存のシステムを使わず、ゼロから完全にオリジナルのECサイトを開発する手法です。自社の特殊なビジネスモデルに合わせて制約なく構築できます。
メリット
- ビジネスモデルに合致したサイトを構築できる
- 事業環境の変化に合わせ、システム改修が可能
デメリット・注意点
- 開発に莫大な時間とコストを要する
- プロジェクト管理や運用に専門チームが不可欠
費用の目安
- 初期費用: 数千万円~
- 月額コスト:数十万円 ~
こんな企業におすすめ
- 既存のどのECシステムでも実現不可能な、極めて独自性の高い事業を展開する企業
- 開発・運用に莫大な投資を継続できる、体力のある大企業
フルスクラッチ型のメリットやデメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:ECサイトのフルスクラッチとは?費用からメリット・デメリット・失敗事例まで解説!
また、各システムのより詳細な初期費用や、サイト公開後にかかるランニングコストを含めたトータル費用については、以下の記事で徹底解説しています。社内の予算策定やベンダー比較にぜひお役立てください。
ECサイト構築の手順 全8ステップ
ECサイト構築を成功させるには、計画的に正しい以下手順を踏むことが不可欠です。この章では、ECサイト構築のプロジェクトを8つのステップに分け、やるべきこと・決めるべきことを整理して解説します。
- 企画・事業計画
- 要件定義
- 構築方法の選定
- 開発・デザイン制作
- 商品登録・コンテンツ作成
- 決済システムの導入
- テスト・最終確認
- 公開・運用開始
順に解説します。
Step1.企画・事業計画
ECサイト構築は、まず「なぜ作るのか」「何を目指すのか」という事業の根幹を定義することから始まります。ここが曖昧なまま進むと、プロジェクトの方向性がブレてしまいます。
- 目的の明確化: 新規顧客の獲得、リピート率の向上、ブランディング強化、海外展開など、ECサイトで達成したい最も重要な目的を定めます。
- ターゲット設定: どのような顧客に、どのような価値を提供したいのか。年齢、性別、ライフスタイル、課題などを具体的に描き出します。
- 売上目標と予算策定: 3年後、5年後の売上目標を立て、そこから逆算して、ECサイトの構築と運用にかけられる予算の上限を決定します。
Step2.要件定義
Step1で定めた企画を、具体的な「機能」や「仕様」に落とし込んでいく工程です。ここで定義した内容が、この後の開発の設計図となります。
- 必要な機能の洗い出し: 会員登録、ポイント機能、クーポン機能、レビュー機能、SNS連携など、目的達成に必要な機能をリストアップします。
- デザイン・コンセプトの決定: ターゲットに響くデザインの方向性や、ブランドイメージを固めます。参考となる競合サイトなどをいくつかピックアップしておくとスムーズです。
- 非機能要件の定義: セキュリティレベル、表示速度、将来的な拡張性など、目に見えないシステムの品質に関する要件もここで定義します。
Step3.構築方法の選定
事業計画と要件定義が固まったら、いよいよ具体的な構築方法を選定します。前の章で解説した5つの方法(ASP、オープンソース、パッケージ、、クラウドEC、フルスクラッチ)の中から、自社の予算、目的、将来性などを総合的に判断し、最適な方法を決定します。この段階で、開発を依頼するベンダーや制作会社の選定も並行して進めます。
以下の記事では、失敗しないECサイト構築会社の選び方とコンペのポイントについて詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
Step4.開発・デザイン制作
選定した構築方法と開発ベンダーに基づき、実際の制作フェーズに入ります。
- サイト設計: 要件定義に基づき、サイトマップ(サイト全体の構造)やワイヤーフレーム(各ページの設計図)を作成します。
- デザイン制作: ブランドコンセプトに基づき、トップページや商品ページなどのデザインを作成します。
- システム開発・実装: 設計書に基づき、プログラミングや各種機能の実装を行います。
Step5.商品登録・コンテンツ作成
サイトの「器」が出来上がってきたら、中身となる商品情報やコンテンツを登録していきます。
- 商品情報の登録: 商品名、価格、説明文、スペック、商品画像など、必要な情報をシステムに登録します。
- 静的コンテンツの作成: 「会社概要」「送料について」「よくある質問」など、ECサイトに必要な各種ページを作成します。
Step6.決済システムの導入
顧客がスムーズに購入を完了できるよう、決済方法を導入します。クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、後払いなど、ターゲット層のニーズに合わせた多様な決済手段を用意することが、カゴ落ち(購入直前の離脱)を防ぐ上で非常に重要です。
Step7.テスト・最終確認
ECサイトを公開する前に、不具合がないか徹底的にテストを行います。
- 動作確認: 商品の購入フロー、会員登録、問い合わせフォームなどが正常に機能するか、PCやスマートフォンなど複数の環境で確認します。
- 表示確認: デザイン崩れや文字化けが起きていないか、各ページをチェックします。
- 最終レビュー: 誤字脱字がないか、掲載している情報に誤りがないかなど、関係者全員で最終的な確認を行います。
Step8.公開・運用開始
全てのテストが完了したら、いよいよECサイトを公開します。しかし、ECサイトは公開がゴールではありません。ここからが本当のスタートです。
公開後は、アクセス解析ツールなどを用いて売上や集客状況を分析し、新たな商品を投入したり、キャンペーンを企画したりと、継続的な改善活動を行っていくことが事業成功の鍵となります。
ECサイト構築の進め方をさらに具体的に整理した「ECサイト構築チェックシート」は、こちらから無料でダウンロードいただけます。
ECサイトを作るなら押さえておきたい最新トレンド
変化の激しいEC市場において、競合他社と差別化を図るためには、最新のトレンドを構築段階から「システム要件」として組み込んでおくことが重要です。2026年現在、売上を左右する4つのキートレンドを解説します。
AIレコメンドの高度化
2026年のAIレコメンドは、「過去の閲覧履歴」に基づく静的な提案から、顧客の“今の行動や心理状態”をリアルタイムに読み取るレベルへと進化しました。例えば、カート離脱しそうな瞬間に最適な商品を提示したり、新規とリピーターで売り場のUI自体を変えたりと、CVRを左右する「サイトの中枢」を担います。
AIを活かすため、ECプラットフォームには以下の要件が求められます。
- 顧客IDが一元管理され、セグメント別の提案が自動で設計できること
- リアルタイム解析が可能で、顧客行動を秒単位で反映できること
W2株式会社ではECのAI導入サポートを行っております。ぜひ合わせてご覧ください。
AI Plugin|ノンカスタマイズ拡張プラグイン

AI機能を柔軟に組み込める拡張モジュール群です。レコメンドやチャットボット、コンテンツ自動生成など、目的に応じたAI機能をノーコードで追加できるため、自社のAI戦略に合わせた拡張が容易です。
将来的なAIモデルのアップデートにも対応しており、長期的な拡張性・保守性にも優れています。
AI pluginの詳細はこちら:AI plugin|ノンカスタマイズ拡張プラグイン
AI Buddy│AIカスタマイズ開発/付帯サービス

事業課題に紐づく戦術を描き、AI機能を設計から開発、導入まで伴走するソリューションです。実運用を見据えたオリジナルのAI機能の開発を行うことで、より高い業務効率化やCX向上を実現します。
AI buddyの詳細はこちら:AI buddy|AIカスタマイズ開発/付帯サービス
メディアコマース(記事×EC)の台頭
ユーザーの購買起点が検索エンジンからSNSへ移行した現在、商品スペックよりも「ブランドの世界観」や「ストーリー」が購買の決め手となります。アパレルにおけるスタッフコーディネートや開発秘話などの「読み物コンテンツ」と「売り場」を融合させたメディアコマースが不可欠です。
「ブログは別システム」という分断は離脱を生むため、以下の設計が求められます。
- ECプラットフォーム内にCMS(記事作成機能)が統合されていること
- 記事から商品カートまでワンタップで遷移できる導線設計
以下の記事ではメディアコマースについて詳しく解説しています。
関連記事:メディアコマースとは?始め方から成功事例まで5ステップで完全解説
BtoBのEC化が加速
卸先とのアナログな取引(電話・FAX)をオンライン化する「BtoB EC」が急速に普及しています。人手不足への対応や受発注ミスの削減など、企業のDXを支える基盤システムとしての役割を担っています。
BtoB展開を見据える場合、「後からカスタマイズ」するのではなく、最初から以下の機能が標準装備されたシステムを選ぶことが必須条件です。
- 取引先ごとの掛け率(割引率)やログイン後価格の表示
- ワンクリックでの再注文や承認フロー機能
- 基幹システムとのAPI連携
以下の記事ではBtoB ECについて詳しく解説しています。
関連記事:BtoB EC(企業間取引)とは?市場規模・メリット・構築方法を完全解説
動画コマースの普及
「動画で見て、そのまま購入する」という現役世代の購買動線は完全に定着しました。アパレル特有の生地の質感や着用時のシルエットなど、静止画では伝わらない情報も直感的に理解できるため、CVR向上と返品率低下に直結します。
単なるYouTubeの埋め込みではなく、ECの構造として以下が求められます。
- 商品ページへの動画ネイティブ配置
- ライブ配信機能(ライブコマース)とのシームレスな連携
- スタッフ動画や使い方動画を一元管理できる仕組み
以下の資料ではショートドラマ×ECについて詳しく解説しています。無料でダウンロードできますのでぜひご覧ください。
ECサイトの作り方で失敗しないための5つの重要ポイント
構築方法や手順を理解した上で、最後に、プロジェクトを「成功」に導くために絶対に外せない5つの重要ポイントを解説します。
目的と予算を「事業計画」として定義する
ECサイト構築で最も多い失敗は、「なんとなく」始めてしまうことです。「何のためにECサイトを作るのか」という目的が曖昧では、必要な機能もデザインも定まりません。
「新規顧客の獲得」「リピート率の向上」「ブランディング強化」など、ECサイトで達成したい事業目的を明確に定義することが全ての土台となります。
また、予算については、サイトを作るための初期費用だけでなく、公開後の広告宣伝費、人件費、システムの保守費用まで含めた「TCO(総所有コスト)」の視点で計画することが不可欠です。
以下の記事ではECサイトの補助金に関してより詳しく解説しています。EC事業を営む際にぜひご活用ください。
売上を左右するUI/UX(顧客体験)の設計
ECサイトのデザインは、ユーザーの購買体験に直結する重要な要素です。
デザインは、ユーザーが商品を簡単に見つけ、購入できるように直感的で使いやすいものである必要があります。ECサイトのUI/UX設計をしっかり行うことで、訪問者がストレスなくサイトを利用でき、コンバージョン率の向上が期待できます。
また、レスポンシブデザインを採用することで、PC、スマートフォン、タブレットなど、全てのデバイスに対応できる点も重要です。
さらに、ブランドカラーやフォントを一貫性をもって使用し、顧客に安心感や信頼感を与えるデザインを心がけることが大切です。
ただし、デザインが過度に装飾的で使いにくい場合、ユーザーが離脱する原因となる可能性があるため、シンプルで視覚的に魅力的なデザインを目指しましょう。
機会損失を防ぐ決済システムの最適化
ECサイトで最も避けたい機会損失が、決済方法が原因の「カゴ落ち(購入直前の離脱)」です。
クレジットカード決済、銀行振込、代金引換、コンビニ決済など、さまざまな決済方法を提供することにより、顧客は自分に合った支払い方法を選択でき、購入のハードルを下げることができます。
重要なのは、単に決済方法の種類を増やすことではなく、自社のターゲット顧客が普段使っている決済手段を導入することです。若年層向けなら各種スマホ決済、高額商品なら分割払いや後払い決済など、顧客のニーズに合わせた選択肢を用意することで、購入完了率を大きく改善します。
また、決済代行サービスを選定する際は、手数料や対応する決済方法について事前に調べ、最適なサービスを選びましょう。
顧客からの信頼に直結するセキュリティ対策
ECサイトでは、顧客の個人情報やクレジットカード情報を取り扱うため、セキュリティ対策は非常に重要です。
SSL証明書を導入し、データを暗号化して安全に送信することは必須です。
さらに、サイトの管理画面には2段階認証を導入することで、不正アクセスを防止できます。また、システムやプラグイン、サーバーソフトウェアを定期的に更新し、最新のセキュリティパッチを適用することも重要です。
万が一に備えて、定期的なバックアップを取ることも欠かせません。これにより、サイトが攻撃を受けた場合でも、迅速に復旧することができます。
また、不正アクセス防止や顧客情報保護のためには、強固なパスワード管理や適切なアクセス権限の設定を行い、リスクを最小限に抑えることが求められます。
構築後の運用を見据えたサポート体制の選定
ECサイトを運営する上で、顧客サポートは不可欠です。
サイトで何か問題が発生した場合、顧客は速やかにサポートを受けられることを期待しています。よくある質問(FAQ)ページを作成し、一般的な問い合わせに対応できるようにしておくことで、顧客が自己解決しやすくなります。
また、チャットサポートを導入することで、リアルタイムで顧客とやり取りができ、迅速な問題解決が可能になります。電話やメールでのサポートも重要ですが、対応時間や休業日を明確にしておくことが大切です。
さらに、返金や返品ポリシーをサイトに明記し、顧客が購入後のトラブルを回避できるようにすることが信頼性を高めます。しっかりとしたサポート体制を整えることで、顧客満足度が向上し、リピーターの獲得にもつながります。
ECサイトを作るなら「W2 Unified」がおすすめ
参照URL:W2 Unified公式サイト
W2 Unifiedは、導入実績1,100以上でスタートアップから大手事業者まで幅広く選ばれてきたECプラットフォームです。
特徴として次のようなものが挙げられます。
- 集客、販促、業務効率化など1000を超える機能を標準搭載
- 開発〜保守まで100%自社対応のため柔軟なカスタマイズや提案が可能
- 定期的に無償バージョンアップを実施
- 世界基準のセキュリティ・インフラ対策により稼働率99.97%
- 独自の自動受注ワークフロー機能により日々の業務工数を90%削減
- 業界最多の1,000を超える豊富なEC機能を標準搭載しており、導入ネットショップの平均売上成長率は354%を達成。
また、基本セキュリティ対策や外部機関の審査など、業界最高峰のセキュリティ対策を実施しています。稼働率は99.97%の実績を持ち、安心・安全にECサイトを運用することができます。
さらに、バックエンド業務を効率化する独自機能も搭載しており、40分かかる日々の受発注業務や在庫管理業務を1分で完了させることも可能です。
なお、あらゆるチャネルを統合して顧客にアプローチする「オムニチャネル化」も実現でき、ECサイト・店舗の両面から成果を上げることが可能です。
ECサイト制作の成功事例
本章では、高い拡張性を持つW2株式会社のプラットフォームでECサイトを構築・刷新し、事業拡大やオムニチャネル化に成功した事例を2つ紹介します。
カゴメ株式会社
出典:カゴメ│健康直送便
食品・飲料メーカー大手のカゴメ株式会社は、直販事業である「カゴメ健康直送便」において、顧客との直接的なコミュニケーションをより深く構築するためECサイトをリニューアルしました。
成功の鍵となったのは、LINE連携を活用したCRM施策の高度化です。LINE ID連携によるスムーズな会員登録で新規獲得のハードルを下げつつ、購買データや行動履歴に基づいたパーソナライズ配信を実現しました。顧客一人ひとりに合わせた最適なタイミングでの情報提供により、LTV(顧客生涯価値)の向上に成功しています。
また、W2のプラットフォーム導入により、これまで手作業で行っていた販促設定や運用フローがシステム化され、マーケティング担当者の業務効率の大幅な改善にも直結しました。
関連記事:カゴメ株式会社の詳しい事例はこちらから
株式会社アルペン
出典:Alpen Online
「スポーツデポ」や「アルペン」「ゴルフ5」など全国に多数の実店舗を展開する株式会社アルペンは、実店舗とECサイトの壁をなくす「OMO戦略」の実現に向けてシステムを刷新しました。
最大の成果は、店舗とECの会員情報・ポイント・在庫データを完全に一元化した点です。これにより、「ECサイトで近隣店舗の在庫を確認する」「ECで注文して店舗で受け取る」といった、顧客のライフスタイルに合わせたシームレスな購買体験を提供できるようになりました。
さらに、店舗スタッフによるコーディネート画像の投稿機能をECサイトと強力に連携しました。実店舗で培ったスタッフの接客力やスタイリング提案力をデジタル上でも発揮させることで、アパレル・スポーツ用品ならではのファン育成と大幅な売上拡大を牽引しています。
関連記事:株式会社アルペンの詳しい事例はこちらから
まとめ:ECサイトの作り方は「システム選び」が鍵
本記事ではECサイトのシステム別構築方法や構築時のポイント、成功事例について解説しました。
それぞれのシステムにはメリットとデメリットがあるため、自社に最適なシステムを選ぶ際には、これらを十分に考慮することが重要です。
ECサイトの構築は、単なる「オンライン上の店舗づくり」ではなく、ブランドの未来の売上を左右する重要な事業投資です。
そのため、途中で悩みやトラブルが発生した場合には、ECサイトの専門家であるベンダーに相談しながら進めることをお勧めします。
ECサイトの作り方に関するよくある質問
Q: ECサイトを構築したいのですが、選ぶ上で最も重要なポイントは何ですか?
A: ECサイト構築サービスを選ぶ上で最も重要なのは、まず「ECサイトの目的と事業規模」を明確にすることです。例えば、個人でスモールスタートしたいのか、将来的に年商数十億円規模のビジネスに成長させたいのかによって、選ぶべきサービスは大きく異なります。目的を定めた上で、必要な機能、予算、デザインの自由度、サポート体制などを比較検討することで、自社に最適なサービスを見つけることができます。
Q: ECサイトの構築に利用できる補助金はありますか?
A: はい、ECサイトの構築やリニューアルに活用できる補助金が国や地方自治体から提供されています。代表的なものに「IT導入補助金」や「事業再構築補助金」、「小規模事業者持続化補助金」などがあります。ただし、補助金ごとに公募期間や対象となる事業者、補助対象経費などの要件が異なります。利用を検討する際は、各補助金の公式サイトで最新情報を確認するか、いち度弊社にご相談ください。
内部リンク:ECサイト構築に使える補助金4つ紹介!特徴や補助金額、申請方法を解説
Q: ECサイトの構築や運営にかかる費用は、具体的にどれくらいを見込めば良いのでしょうか?
A: 費用は選択するサービスによって大きく変動します。無料で始められるASPカートもありますが、一般的には初期費用が0円~数十万円、月額費用が数千円~10万円程度が目安です。より高機能でカスタマイズ性の高いパッケージなどを利用する場合は、初期費用が数百万円以上になることもあります。まずは自社の予算を明確にし、その範囲内で必要な機能を搭載したサービスを選ぶことが大切です。
内部リンク:ECサイト構築の費用相場はいくら?ECシステム別の相場や構築・運営コストを詳しく解説
































