
EC決済代行サービス12選を徹底比較 │ おすすめのオンライン決済方法も解説
ECサイトの決済手段には様々な方法があります。ECサイトを制作する際、どのような決済機能を導入すればいいか悩む方も多いと思います。
また、決済代行サービス選定も長期的にEC事業で売上をあげるためには慎重に考える必要があります。
この記事はこんな方におすすめです。
・ECサイトの決済にはどんな種類があるの?
・どんな決済方法を選べばいいのか知りたい
・2023年最新のおすすめ決済代行サービスを具体的に知りたい
このような悩みをお持ちの事業者様に役立つ情報を情報を提供いたします。
実は「決済」ひとつで売上の増加が期待できることや、反対にユーザーが離脱してしまうことなど、WEBマーケティングの視点からもECサイトにおける決済の役割はとても大きいです。
本記事では、売上を伸ばすための決済方法の選び方や決済の導入をスムーズに進める方法などを紹介していきます。
なお、ECサイトを立ち上げる際には、決済の他にも売上を左右する重要なポイントをしっかり押さえておくことが大切です。
下記資料で、実際にEC事業者から聞いたECサイト構築における失敗事例を100個とECシステムの選定チェックポイントを解説/一覧化しました。
資料は無料でダウンロードできるため、ECサイトの構築/リニューアルを検討している方はぜひあわせてご一読ください。
ECサイトの構築で「決済の豊富さ」にこだわるべき理由

ECサイトにおいて、「決済手段が豊富かどうか」は売上の伸びに直結します。
実際、大手の決済代行サービス会社が「よく利用する決済手段がない場合どうするか」を調査/質問したところ、下記のデータがでました。(参考)
・「サイトを離脱する」の合計値が、男女ともに60%以上
・「他のショップで同じ商品を探して購入する」が、男女ともに45%以上
つまり、せっかくお客様がカゴに商品を入れたとしても、お客様が求める決済手段を導入していなければ、大きな機会損失になりえるというわけです。
スマートフォンの普及やキャッシュレス化により、近年では数多くの各種決済サービスが続々と登場しています。
世間のニーズの変化を読み取り、さまざまな決済手段に対応できるECサイトを構築することが、より重要になってきているといえるでしょう。
自社ECサイトでよく使われる決済方法8つを比較!
それでは、自社ECサイトでよく使われる決済方法を8つ紹介します。
決済方法 | メリット | デメリット |
クレジット カード決済 |
・ECサイトで利用率が最も高い (機会損失しにくい) |
・不正利用へのセキュリティ対策が必要 |
コンビニ決済 | ・カードがない人も買い物ができる ・幅広い年代が利用している |
・料金未回収のリスクがある (前払い方式にするなど対策可) |
代金引換 | ・カードがない人も買い物ができる ・昔からある決済で一定のニーズがある |
・家に不在、もしくは手持ちの現金がない場合は 再配達が必要 |
キャリア決済 | ・スマホ利用者全員をターゲットにできる | ・利用限度額があるため、高額な商品には使えない |
銀行振込 | ・カードがない人も買い物ができる ・昔からある決済で一定のニーズがある |
・ユーザーに手数料がかかる ・銀行の営業時間が限られる |
電子マネー | ・特に若年層のユーザー取り込みに有効 ・セキュリティ面の不安払拭になる |
・電子マネーと連携しているカート会社が少ない |
後払い決済 | ・商品を確認してから支払いたいというニーズの層を拾える (カゴ落ち防止にも◯) |
・決済手数料がかかる |
ID決済 (◯◯Pay) |
・すでに持っているアカウントと連携するので支払いがスムーズ |
・決済手数料がかかる |
以下、一つひとつ見ていきましょう。
①クレジットカード決済
ECサイトの決済において、トップの利用率を誇るのが「クレジットカード」です。
お客様にとっては以下のメリットが上げられます。
・手元に現金がなくても購入できる
・会員ポイントが貯まる
・手数料がかからない
また、2020年時点での「日本のカード保有率は86.6%(参考)」とかなり高く、事業者にとっても多くのカード保有者をターゲットにできるのが利点です。
ただし、クレジットカード保有率の増加と同時に、カードの不正利用も増えているため、EC事業者は個人情報の取り扱いには注意が必要です。
つまり、クレジットカード決済が出来ないという事は商品販売の機会損失につながるリスクもあり必ず導入すべき決済サービスです。
確かにクレジットカード決済は便利だが、クレジットカード保有率の増加拡大と同時に、カードの不正利用も増えているため、情報セキュリティという面ではEC事業者は目的以外での個人情報の取り扱いはしないようにすることが重要になります。
「強力なセキュリティシステムを導入しているカート会社を選ぶ」というように、対策を行うことでユーザーの不安やリスクを減らしましょう。
②コンビニ決済
「コンビニ決済」とは、加盟店・収納代行会社などを通して、コンビニエンスストアで支払う決済方法です。
お客様にとっては以下のメリットが上げられます。
・クレジットカードを持っていない人でも買い物ができる
・ネット上でカード情報を入力するのに抵抗がある人も安心して使える
EC事業者にとっては料金の未回収リスクがありますが、回収方法を「後払い」ではなく「前払い」にすることによって対策が可能です。
コンビニ決済は、クレジットカード決済と並んで必ず導入しておきたい決済方法といえるでしょう。
③代金引換
「代金引換」とは、荷物の受け取り時に運送業者を通して支払う決済方法です。
実店舗で買い物をするときと同様、その場で商品と現金を交換するため、普段のお買い物と違いはありません。
お客様にとっては以下のメリットが上げられます。
・ユーザーにとって安心感が大きい
・昔から変わらず一定のニーズがある
また、EC事業者にとっても「未回収・不払いのリスクを防げる」という大きなメリットがあるため、導入がおすすめです。
④キャリア決済
「キャリア決済」とは、携帯電話やインターネット回線などの通信料金と一緒に支払う決済方法です。
スマホ利用者であれば誰でも利用できることから、クレジットカードを持てない若年層に人気の傾向があります。
また、キャリアに登録済みの情報を認証するだけで簡単に購入できるため、ユーザーにとって利便性が高いのも特徴です。
ただし、キャリア決済には利用限度額が設けられているため、高額な商品の決済には向かないというデメリットがあります。
事前にターゲットの年齢層や商品の価格帯などを考慮したうえで、導入を検討するとよいでしょう。
⑤銀行振込
「銀行振込」とは、指定した銀行口座に直接入金して支払う決済方法です。
ユーザーにとっては振込手数料がかかるものの、銀行にお金を振込むというシンプルで馴染み深い手段であることから、常に一定のニーズがあるという特徴があります。
EC事業者にとっては入金の確認作業が必要になるため、手間は少々増えますが、多くのユーザー層を獲得するうえで導入して損はありません。
⑥電子マネー
「電子マネー」は決済方法が3種類あります。
1つ目はポストペイ型です。
アプリやICカードなどに現金をチャージし、その分だけの決済方法になります。
2つ目はポストペイ型です。
ご利用金額を後払いにする決済方法になります。
3つ目は即時払い型です。アプリと銀行口座を連携させることで即時に引き落としがされる決済方法です。
あらゆる機関で電子マネーの導入が進み、それに伴いユーザー数が増えていることから、ECサイトにおいてもぜひ導入しておきたい決済方法の一つです。
ただし、電子マネー決済と連携しているカートシステム自体が少ないという懸念点もあります。
今後は増えるかもしれませんが、今すぐに決済方法として導入したいという場合は、カートシステムを選ぶ際にしっかりと確認しておきましょう。
⑦後払い決済
「後払い決済」とは、商品を受け取った後にコンビニエンスストア・銀行・郵便局などで代金を支払う決済方法です。
実際に商品を確認してから支払いができるため、事前に実物を確認できないユーザーにとっては安心感のある決済方法といえます。
また、事前の支払いに抵抗感があるユーザーは一定数いるため、そのようなニーズの層の取りこぼしを防ぐことが可能です。
その一方で、決済代行会社への手数料がかかるというデメリットもあります。
どうしても手数料の負担を軽減したい場合、商品の代金にプラスで数十円〜数百円を上乗せし、後払い決済手数料としてユーザーに請求することもできます。しかし、これは離脱率が高まる可能性があるため検討が必要です。
⑧ID決済(◯◯Pay)
「ID決済」とは、QRコード決済のアカウントIDを、ECサイト上で入力して決済する決済方法です。具体的には、PayPay・Amazon Pay・楽天Pay・LINE Pay・Apple Payなどが該当します。
すでに持っているアカウントと連携して簡単に支払いができるため、決済時に情報を入力する手間が不要となり、ユーザーにとって利便性が高い決済方法です。
クレジットカード情報の入力なども不要なので、セキュリティ面の不安も払拭できます。
EC事業者にとっては決済手数料の負担がデメリットになりますが、ID決済を利用するユーザー数が急成長しているため、ぜひとも導入しておきたいところです。
実際、Amazon Payを導入したことにより、成約率が8.7倍に伸びたという事例もあります(参考:導入事例 vol.6:SHOPLIST様)。
おすすめの決済代行サービス比較12選

ECサイトに決済方法を導入したいときに、1つ1つの決済システム会社と契約するよりも、様々な決済方法を利用できる決済代行サービスを利用すれば、契約は1社で済みます。
しかし決済代行サービスは様々あり、自社に適切なサービスを選定するのは苦労する事でしょう。
以下ではおすすめの決済代行サービス12選をご紹介します。
KOMOJU

参照元:KOMOJU公式サイト
「KOMOJU」は、ShopifyやWixなどの主要なECサイト構築サービスに対応したオンライン決済代行サービスです。
導入が簡単で、初期・月額費用なしで利用でき、決済手数料のみがかかります。クレジットカード決済や銀行決済など、20種類以上の決済方法に対応しており、国内外の市場に合わせた決済手段も提供しています。
最短即日での導入が可能で、既存ECプラットフォームだけでなく自社開発のECサイトにも簡単に組み込むことができます。さらに、不正防止システムを備えており、安全に取引を行うことが可能です。これにより、グローバル市場への展開や事業拡大を考える企業に特におすすめのサービスです。
ペイジェント

参照元:ペイジェント公式サイト
「ペイジェント(Paygent)」は、NTTデータと三菱UFJニコスが出資している、主にBtoB向けの決済代行サービスです。
導入が簡単で、クレジット決済やコンビニ決済、携帯キャリア決済など多種多様な決済手段に対応しています。特にネットバンキングや多通貨決済に強く、国内外の市場での利用が可能です。
また、24時間365日のリアルタイム振込や迅速な入金サイクルが特長で、スピーディなキャッシュフローの改善に役立ちます。APIを利用した自動化や業界最新のセキュリティ規格「PCIDSS Ver.3.0」の完全準拠など、安全性と利便性を兼ね備えており、ネットショップ運営者に特におすすめのサービスです。
PayPal

参照元:PayPal公式サイト
PayPal(ペイパル)は、世界200カ国以上で利用されるオンライン決済サービスで、総利用ユーザー数は4億人を超えます。
主にBtoC向けのサービスでビジネスアカウントの開設からサービス導入までオンラインで完結可能です。決済金額の3.6%+40円の低価格料金体系と、暗号化キーによる顧客情報保護が特徴で、顧客情報の流出心配はありません。
200種類以上の通貨に対応しており、越境ECにも最適です。
入金は即時、引き出しは最短3日で完了し、余計なコストがかからないため、様々なビジネスモデルに対応しています。
ZEUS

参照元:ZEUS公式サイト
ZEUS(ゼウス)は、株式会社ゼウスが提供する決済代行サービスで、25年以上の実績を持ちます。
14,000を超える導入サイトと400社以上の提携企業があり、幅広いサポートとサービスを提供しています。特に審査期間が短く、最短3営業日で結果が出るため、迅速に導入が可能な事や、即時決済から与信後決済など多様な支払い方法が選べるのも特徴です。
また、売上の随時確認やCSV出力機能も備え、ユーザーの分析等にも役立てることが可能です。
ソニーペイメントサービス

ソニーペイメントサービス(Sony Payment Service)は、高速で安全な決済連携システム「e-SCOT Smart」を提供しています。
直接カード会社と接続するため、約1秒での高速レスポンスを実現し、機会損失を減らします。また、システムの二重化により24時間365日のサービスを提供し、メンテナンスによるサービス停止も最小限に抑えられます。
その他、豊富な決済手段の提供と、業界唯一のセキュリティーサービス導入により安全な取引が可能です。PCI DSSに準拠し、高い倫理観を持ち、不正・トラブルを防ぐ姿勢に定評があります。ECカート用決済代行サービスも充実しており、既存ECサイトにも容易に組み込めます。
SBペイメントサービス

参照元:SBペイメントサービス公式サイト
ソフトバンクグループが展開するSBペイメントサービスは、BtoBやBtoC、オンラインから店舗まで幅広い決済ニーズに対応するサービスです。
40種類以上の豊富な決済手段を提供し、ビジネスモデルや顧客のニーズに応じて最適な方法を選択できます。国際基準の認証やISMSの取得により、高度なセキュリティを実現しており、安全性も保証されています。
また、クレジットカード決済、キャリア決済、コンビニ決済など多彩な決済サービスに対応し、EC事業者のニーズに合わせたサービスを提供しています。
高いセキュリティと豊富な決済手段を誇るSBペイメントサービスは、幅広い事業者に推奨される決済代行サービスになります。
Square

参照元:Square公式サイト
Squareはアメリカ発の決済代行サービスで、特に小規模事業者や個人事業主向けに設計されているため低い手数料が特徴です。
Squareは、カードリーダーやレジアプリを利用して、スマートフォンやタブレットで簡単にカード決済を受け付けることができます。日本では50万人以上の事業主に利用されており、対面の決済手数料は一律3.25%で、最短翌営業日の入金が可能です。
また、実店舗とECサイトの情報を一元管理できるシステムで、専用のPOSレジと会計ソフトとの連携も可能です。
さらに、Webサイト作成機能も搭載されており、初期費用や月額費用は無料で、手軽にオリジナルのECサイトを構築できます。
GMOペイメントゲートウェイ

GMOペイメントゲートウェイは、東証一部上場企業が提供する決済代行サービスで、15万店舗以上の導入実績を持ち、国内最大級の処理金額を誇ります。
クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済など多様な決済手段を提供し、GMO後払いとの連携も可能です。不正防止サービスや3Dセキュア、トークン決済などの高度なセキュリティ対策が施されており、安心して利用できます。
さらに、広告運用やマーケティング支援も充実し、多彩なオプションサービスを提供しており、ECサイト運営の幅広いニーズに応えています。顧客の資金繰りをサポートする入金サイクルの自由設定や、年中無休の手厚いサポート体制も特徴的です。
Paid

参照元:Paid公式サイト
Paid(ペイド)は、BtoBの取引に特化した後払い請求代行サービスで、与信審査から請求、代金回収まで一元管理できます。
Paidでは、取引先が支払いを行わない場合でも、Paidが100%代金を保証するため、回収漏れのリスクがほとんどなく、企業は安心して業務に集中できます。手続きは簡単で取引先を管理画面に登録し、請求情報を入力するだけです。
また、初期費用や月額費用はかからず、請求金額に応じた保証料を支払う仕組みになっています。既に株式会社ココナラや、チャットワークなど多くの有名企業が利用しているので、信頼性、安心性の高い決済代行サービスとなっています。
その他、ISO/IEC27001認証取得など、高いセキュリティ基準を満たしている点も注目されています。
Stripe

参照元:Stripe公式サイト
Stripeは、スタートアップから大手企業まで幅広く利用される決済代行サービスで、高機能のAPIシステムとソフトウェアを提供し、世界規模の決済インフラを構築しています。
特徴としては、135以上の通貨に対応し、銀行振込やクレジットカード、デジタルウォレットなど多様な決済手段をサポートしていることや多様な言語対応を持ち合わせています。
また、機械学習を用いた不正利用防止や、決済情報や購買履歴のダッシュボード表示、入金サイクルの自由設定など、利便性と安全性を高める機能が充実しています。
初期費用や月額費用は無料で、決済手数料は3.6%となっており、特にサブスクビジネス、ECサイト運営に最適です。
DGフィナンシャルテクノロジー(旧:ベリトランス)

参照元:DGフィナンシャルテクノロジー(旧:ベリトランス)公式サイト
DGフィナンシャルテクノロジー(旧ベリトランス)が提供する「VeriTrans4G」は、オンラインから実店舗までの決済を一元管理できるマルチペイメントサービスです。
クレジットカード、ID決済、コンビニ決済、電子マネー、国際決済など、業界最多レベルの決済手段に対応していることが特徴で、様々な事業者の多様なニーズに応えます。PCI DSS準拠やカード情報の非保持化対応を含む高度なセキュリティ対策が施され、顧客の安心と信頼を確保しています。
また、迅速な入金サイクルや顧客に直接支払いリンクを送信できる柔軟な決済システムも特徴です。
1997年の設立以来、大手決済代行会社として業界内での実績も豊富で、決済の全段階で安心と利便性を提供しています。
イプシロン

参照元:イプシロン公式サイト
イプシロンは、新規事業立ち上げをお考えの方や個人事業主向けに、初期費用やトランザクション料が無料の低コストプランを提供し、最短1営業日でのスピード導入が可能です。国際基準のセキュリティ環境はもちろん、代金回収のノウハウ提供も特徴で、顧客やネット店に安心と円滑な決済プロセスを保証します。
また、リーズナブルな料金でクレジットカード決済が可能で、2回目以降の購入時はカード情報の入力省略もでき、ユーザーに便利な決済体験を提供します。さらに、配送やWeb集客などのオプションサービスも豊富に取り揃え、EC運営の幅広いニーズに対応しています。
自社ECサイトに合った決済方法の選び方

ここまでさまざまな決済方法について解説してきました。では、実際どのように自社ECサイトに合う決済方法を選べばよいのでしょうか。
主なポイントは3つあります。
1. 複数の決済サービスを検討する
2. 自社の商材やターゲットユーザーとの相性で決める
3. 自社ECサイトのカート会社と連携可能か確認する
以下、一つひとつ説明します。
①複数の決済サービスを検討する
前述したように、「決済方法の豊富さ」は売上の伸びに直結します。
そして参考画像からも分かるように、近年ではあらゆる決済サービスが利用されるようになりました。特にID決済(PayPayや楽天ペイなど)の伸び率はかなり大きいです。
つまり、利用率の上位を占めているからといって、「カード決済だけ」「コンビニ決済だけ」を導入するのは大きな機会損失になりえます。
せっかくの売上をみすみす逃さないためにも、できるだけ複数の決済方法の導入を検討するのがおすすめです。
②自社の商材、ターゲットユーザーとの相性で決める
自社で扱う商材との相性や、ターゲットユーザーとの属性(年齢、性別、所得、地域など)に合わせて決済方法を決めるのも大切です。
例えば、50代女性にアンチエイジング化粧品を売る場合、カード保有率の高さや馴染みのある方法として、「カード決済」「銀行振込」などを選びやすいと予測を立てられます。
反対にターゲット層が「20代前半の女性」である場合、カード保有率が比較的低いことやキャッシュレス決済に慣れていることから、電子マネーやID決済の導入を検討した方が良いという判断ができます。
闇雲に決済方法を選ぶのではなく、自社の商材とターゲットユーザーを明確にし、予測を立ててから導入を検討するのがおすすめです。
③自社ECサイトのカート会社と連携可能か確認する
カート会社によって導入可能な決済システムが異なるので、事前に「どのような決済方法が可能か」確認が必要です。
また、会社によって事業者側が負担する決済手数料も変わるので注意しましょう。
これからECサイトを構築する場合、先に導入したい決済方法を明確にしてから対応しているカート会社を選ぶという順序で進めても良いかもしれません。
決済代行サービスを選ぶときの注意点

決済代行サービスによって、それぞれ料金や特色などは異なります。
必ず数社に問い合わせし、相見積もりを取ったうえで契約を検討するのがおすすめです。
実際に決済代行サービスを選ぶときに注意したいのが、以下のポイントです。
- 費用対効果をシュミレーションする
- 決済手段の充実度
- 実績と信頼性
1つずつ詳しくご紹介します。
費用対効果をシュミレーションする
EC決済代行サービスを選ぶ際に「費用対効果をシミュレーションする」ことは重要です。理由としてサービスのコストと得られる利益のバランスを理解し、最も効率的な決済システムを選択するためです。
例えば、ある決済代行サービスが低い手数料を提供していても、必要な決済手段をカバーしていない場合、顧客の決済選択肢が限られ、売上への影響が出る可能性があります。また、別のサービスは手数料が高いものの、広範な決済オプションと高度なセキュリティ機能を提供する場合、長期的な顧客満足度と信頼性の向上により、結果的に高いリターンをもたらす可能性があります。
そのため、事業の規模や特性に応じたコストと利益の見積もりを行い、最適なサービスを選定することが重要です。
決済手段の充実度
決済手段は支払いする金額や場面、コンテンツによって異なる為、様々な種類の決済手段を用意しておくべきでしょう。
例えば、あるECサイトがクレジットカードと銀行振込のみを受け付ける場合、デジタルウォレットやキャリア決済を好む顧客は購入を見送る可能性が高くなります。
また、商品金額が高いものはクレジットカード払い、金額が小さいものはQRコード決済や電子マネーが好まれる場面があります。
したがって、潜在顧客のニーズに合わせて多様な決済方法を提供することは、ECサイトのアクセシビリティと顧客満足度を高め、結果としてコンバージョン率の向上につながります。
実績と信頼性
実績と信頼性が低い会社を選定してしまうと、倒産やセキュリティ関連でのリスクが付くので、実績と信頼性がある会社選びが重要です。
特にセキュリティ面での信頼性は重要です。顧客のクレジットカード情報などの機密データを扱うため、高度なセキュリティ対策を施した決済代行サービスを選ぶ必要があります。たとえば、国際的なセキュリティ基準であるPCI DSSに完全準拠しているサービスは、データ漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。
さらに、信頼性の高いサービスは、万が一のトラブル発生時にも迅速かつ適切なサポートを提供する能力があります。このように、実績と信頼性はECサイト運営の安定性を保ち、顧客からの信頼を獲得するために不可欠な要素です。
決済手段が豊富なECサイト構築なら「W2 Repeat」がおすすめ

決済手段が豊富なECサイトを構築するなら、平均売上成長率354%を誇るカートシステム「W2 Repeat(旧:リピートPLUS)」がおすすめです。
W2 Repeatはユーザーの要望に応えるべく、幅広い決済手段に対応しているうえに、10社以上の決済会社と提携しているため、機会損失を防ぐことができます。
また、急成長しているID決済「PayPay」を実装するなど、新しい決済方法への対応も拡充中です。ホームページに記載されていない決済方法もありますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
そしてさらに嬉しいのが、決済料率が安いということ。
多くのカートシステムでは、決済手数料の料率は固定で決まっているケースがほとんどです。しかし、弊社W2では、決済会社とクライアント間で料率を自由に決めることができます。
これは決済で利益を得ようとするのではなく、あくまで事業者様の成長を望んでいるからこそ生まれた仕組みの一つです。
実際、主要な決済サービスの手数料を安く抑えられているケースは多いです。詳細を知りたい方はぜひお問い合わせください。
まとめ:決済方法にもこだわってECサイト構築を進めよう

改めて、ここまでの内容をまとめます。
・決済方法の豊富さは、売上を左右する重要なポイントの一つ
・カード決済やコンビニ決済に加え、近年ではID決済が急成長している
・複数の決済手段の導入を検討するのがおすすめ
・決済代行サービスを利用すれば、決済手段の一括契約が可能
ECサイトを運営するにあたり、決済方法の豊富さはかなり重要です。
・これからECサイト構築を検討している方
・なかなか売上が伸びないという方
上記に当てはまる方は、ぜひ決済方法の見直しをしてみてください。
売上をみすみす逃さないように、ユーザーが求める決済方法を複数そろえられているか検討してみましょう。
なお、ECサイトを立ち上げる際には、決済の他にも売上を左右する重要なポイントをしっかり押さえておくことが大切です。
下記資料で、実際にEC事業者から聞いたECサイト構築における失敗事例を100個とECシステムの選定チェックポイントを解説/一覧化しました。
資料は無料でダウンロードできるので、ECサイトの構築/リニューアルを検討している方はぜひあわせてご一読ください。