ECサイト×Instagram連携の秘訣!誘導方法や成功事例3選も徹底解説
SNSが日本人の日常に深く根付いた今、ECサイト運営でもSNSを活用したマーケティング施策はするべきです。
特にSNSの中でもInstagramは、顧客がよく情報収集の場として活用するプラットフォームです。
ECサイトと連携して、顧客をECサイトに誘導できれば新規顧客獲得などが望めますが、以下のような課題に直面している方もいるのではないでしょうか。
「ECサイトとInstagramの連携方法がわからない」
「ECサイトとInstagramを連携しているが効果的に上手く活用できていない」
「InstagramからECサイトへうまく誘導できていない」
本記事では、ECサイトとInstagramの連携方法やメリット・デメリット、うまく連携させて誘導するコツや成功事例などを2024年度最新版で詳しくご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、ECとInstagramを活用して更なる売上向上を目指されてはいかがでしょうか。
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ECサイトと連携できる「Instagramショッピング機能」とは?
Instagramの「ショッピング機能」とは、ユーザーがInstagram内で商品を購入できる機能になります。
具体的には、自社商品の投稿やストーリーズに商品タグを付けることで、ユーザーが商品タグ、「ショップを見る」をタップすると商品の詳細情報が表示されるページ、もしくはECサイトに直接遷移できるように設定できる機能です。
ユーザーはInstagram上で気に入った商品を簡単に確認出来て、直接購入も可能な事でスムーズな購買体験を実現できます。
最近では、異なるカテゴリや商品をお気に入りとしてまとめることができる「コレクション機能」の追加や、リール動画、フィード投稿に商品タグを設置可能になるなど、Instagramのショッピング機能は年々進化しています。
ECとInstagramを連携するメリット・デメリット
ECサイトとInstagramを連携することでたくさんのメリットがあります。しかし、少なからず連携することでのデメリットも存在します。
ここでは、そのメリット・デメリットを詳しく説明します。
メリット
連携することでのメリットは大きく分けて3つ存在します。
- 多くの顧客にアプローチができる
- 集客コストがかからない
- 電話やメールの対応を減らすことができる
一つずつ詳しく見ていきましょう。
多くの顧客にアプローチができる
ECとInstagramを連携することで、ターゲットボリュームを広げることが可能です。
Instagramは全世界で10億人以上のユーザーが利用しており、日本においては月間アクティブユーザー数は日本国内で4500万人を超えているため、非常に多くの顧客層に対してアプローチが可能です。
特に、20〜40代の利用率が高いため、もし自社のターゲットが若年層の場合はInstagramとECを連携させたマーケティング施策を行うべきでしょう。
集客コストがかからない
Instagramは基本的に無料で利用できるプラットフォームのため、集客費用を大幅に抑えることができます。
また、ハッシュタグを利用して顧客の目に触れる機会を増やす「ハッシュタグ戦略」やUGCを利用した戦略など、Instagramを活用した戦略は多くありますが、そのほとんどの戦略も無料で行うことができるため、リスティングやディスプレイ広告の依存を減らしながらサイトへの集客や誘導を効果的に行うことが可能になります。
電話やメールの対応を減らすことができる
InstagramとECサイトの連携は、顧客サポートの効率化を促し、電話やメールでの対応を大幅に削減できます。
ECサイトの運営では、電話での問い合わせやメールを利用した質問など、お問い合わせ管理が煩雑になりがちです。しかしInstagramのチャットボット機能を用いる事でAIによる自動応答が可能になります。
Instagramでのチャットボット機能は外部ツールとのAPI連携が必要ですが、安価での利用が可能なので、ぜひ導入をしましょう。
また、投稿やストーリーでよくあるQ&Aを公開することで、顧客の問い合わせを減らすことも可能です。
デメリット
ECとInstagramを連携することでのデメリットは2つ存在します。
- 運用リソースの増加
- 販売ルールが厳粛なため商品が販売できない可能性がある
運用リソースの増加
Instagramで効果的なプロモーションを行うためには、継続的なコンテンツ作成や運用が必要となります。そのため、運営リソースが日々のECサイト運営に加えて発生します。
特に、アカウントの発行やインスタグラム戦略の策定、コンテンツ制作といった初期段階で大きくなる傾向があります。
ただし、効果的な運用により長期的には投資対効果(ROI)の向上が期待できます。
コスト管理と効果測定を徹底しながら段階的に運用規模を拡大していくことが重要です。
販売ルールが厳粛なため商品が販売できない可能性がある
InstagramとECサイトの連携は魅力的ですが、Instagramの厳格な販売ルールにより、一部の商品が販売できない可能性があります。
■主な制約と注意点
- 禁止商品カテゴリー: 医薬品、アルコール、タバコ、武器類、無形商品などの販売が禁止。
- 年齢制限商品: 成人向け商品の販売には厳しい制限あり。
- ブランド規約遵守: 偽造品や著作権侵害商品の販売は厳禁。
- 健康・美容商品の表現規制: 過度な効果効能の表現が禁止。
- 決済方法の制限: 一部の決済方法が利用できない場合あり。「AmazonPayやPaidy」
これらのルールに違反すると、アカウント停止などのペナルティを受ける可能性があるため、Instagramの利用規約やコミュニティガイドラインを十分に理解し、自社商品が適合するか事前に確認することが重要です。
また、Instagramがアップデートされることにより、商品タグのアップデートも必要になり、都度変更しないといけないといった工数の問題もデメリットになります。
ECとInstagramショッピング機能の連携の方法
ECとInstagramのショッピング機能を連携する手順は以下の通りです。
①利用条件に準拠する
②ビジネスアカウントを発行する
③facebookに「ショップ」と「商品カタログ」を作成する
④Instagramに反映し商品にタグをつける
一つ一つの手順を詳しく見てみましょう。
利用規約に準拠する
まず、自社のサービスや体制がInstagramの利用規約を満たしているかを確認しましょう。
例えば、成人向けの商品や無形商品は基本的にNGです。所在地などの制限もあります。
Metaの公式サイトから「コマースの利用要件」を確認できるページがあるため、
自社サービスがInstagram上の利用規約に準拠可能かを確認しましょう。
ビジネスアカウントを発行する
利用規約に準拠可能な場合は、ビジネスアカウントを発行しましょう。
ビジネスアカウントとは、ショッピング機能以外にも顧客のインサイト分析や広告出稿機能の利用ができ、個人や企業がビジネスを行う時に良く活用されるアカウントになります。
通常のアカウントからビジネスアカウントの切り替えを行う手順としては以下になります。
- 個人アカウントを作成または既存アカウントにログイン
- プロフィール設定から「アカウント」を選択
- 「プロフェッショナルアカウントに切り替える」をタップ
- ビジネスカテゴリーを選択(例:ショッピング&小売)
- 公開プロフィール情報を設定(連絡先情報など)
- Facebookページとの連携(既存ページ選択または新規作成)
facebookに「ショップ」と「商品カタログ」を作成する
ビジネスアカウント発行後、facebook内に「ショップ」と「商品カタログ」を作成しましょう。
それぞれの意味として、「ショップ」はショッピングサイト、「商品カタログ」はショッピングサイトにある商品の事を指します。
「ショップ」と「商品カタログ」の作成手順は以下になります。
- コマースマネージャーにアクセス
- 「コマース管理者」を選択
- 「始める」をクリック
- ビジネス情報を入力(ビジネス名、住所など)
- 「カタログ」セクションを選択し、「カタログを作成」をクリック
- カタログタイプ(例:Eコマース)を選択
- カタログ名を設定し、関連するビジネスアカウントを選択
- 商品の追加方法を選択(手動、データフィード、Pixel)
- 商品情報(名称、説明、画像、価格など)をECサイトの情報を基に入力
- 決済方法を設定(Facebookチェックアウトまたは外部ウェブサイト)
- ショップポリシーを確認し同意し利用申請/審査請求をする
Instagramに反映し商品にタグをつける
最後はInstagram上に作成した「ショップ」と「商品カタログ」を反映し、それぞれ商品にタグの貼り付けを行ったら準備は完了です。
反映を行うためには、Instagramアプリ内の設定から「ショッピング」セクションに移動し、商品カタログを選択して連携させます。連携終了後から、投稿作成時において「商品タグ付け」オプションが利用可能になるため、投稿内に商品タグを配置できるようになります。
その商品タグをECサイト内にある商品ページに遷移させることで、ECとInstagramのショッピング機能を連携させた施策が可能になります。
Instagramのショッピング機能をうまく活用するコツ4つ
先述では、Instagramのショッピング機能とECサイト連携方法についてご説明しました。
しかし、Instagramのショッピング機能を開設するだけでは、新規顧客獲得や売上向上の成果は期待できません。
ここでは、Instagramのショッピング機能を活用するコツをご紹介します。
プロフィールを充実させる
まず、公式アカウントのプロフィールを充実させることが重要です。
プロフィールは訪問者が最初に目にする情報であり、信頼性を高めるために重要な役割を果たします。
ブランドのキャッチフレーズやミッションステートメントを含む魅力的なバイオ(自己紹介)を作成して反映することで、顧客にとって魅力的なブランドと認知をさせてフォロー/フォロワーに繋げましょう。
また、ECサイトのリンクをプロフィールに追加することで、顧客が直接ECサイトに訪問しやすくなり遷移率が向上します。リンク先には特設ページやキャンペーン情報を設定すると効果的です。
定期的な投稿やスト―リーを更新する
新規顧客獲得や売上向上を狙う場合、定期的な投稿やストーリーの更新が不可欠です。
定期的な投稿やストーリー発信は、顧客の認知度やエンゲージメントを高めることができます。商品紹介、使用シーン、顧客のレビューを含む多様なコンテンツを計画し、投稿のスケジュールを立てましょう。
更新頻度としては、投稿を2日に1回、ストーリーは毎日3回程度更新し、リアルタイム感を演出しましょう。
また、投稿やストーリーの内容は一貫性を保ちながら作成すると、顧客にとって見やすいフィード配信に繋がります。
見やすいフィード配信にすることで、顧客の目に自然と入る機会が増加し認知拡大へと繋がります。
もし、定期的な更新が難しくなった場合はUGCを活用した「リポスト」を利用するのがおすすめです。
ハッシュタグをうまく活用する
ハッシュタグをうまく活用することで、自社サービスの露出や可視性を高めて認知や新規顧客獲得に繋がります。
ハッシュタグには大きくわけて4つの種類があります。
- ブランド固有のハッシュタグ作成:商品名や企業名を活用
- 一般的な商品関連ハッシュタグの使用:#ファッション、#コスメなど
- トレンドハッシュタグの活用:季節やイベントに関連したもの、#2024年など
- 地域特化型ハッシュタグ:ローカル市場向けに#東京ショッピングなど
上記の4つのタグを活用して、ターゲットとする顧客が何かしらの検索をした際に、必ず目に触れる機会を作ることが重要です。
また、ハッシュタグは多ければ多いほどよい。というわけではありません。
目安として、1つの投稿に10個程度になります。
ECサイトとの世界観を統一する
Instagramのアカウント内とECサイトの世界観は統一させましょう。
InstagramからECサイトにうまく誘導できたとしても、世界観が異なると顧客は違うサイトに遷移したと思い離脱する可能性があります。
特に商品画像とECサイト内全体の背景色は、Instagramでも同じ画像や色を利用することが重要です。
その他にもSNSで成功するコツを以下の記事で解説しています。
この機会にぜひご覧ください。
ECとInstagramを連携させて成功した事例3選
ここからは、ECとInstagramを上手く連携させて成功した企業事例をご紹介します。
ぜひ、自社にSNS運用を取り入れる際にご参考にしてみてはいかがでしょうか。
梅乃宿酒蔵株式会社
梅乃宿酒造株式会社が運営するECサイト「梅乃宿酒造公式オンラインショップ」では、InstagramのUGCを上手く活用してECサイトの売上を半年で10倍以上に向上させています。
具体的な施策としては、Instagram内の購入者のレビューや投稿を、ECサイト上にそのまま掲載することで、新規顧客からの安心感や既存顧客からの信頼感を得て顧客満足度を向上させています。
また、梅乃宿酒造株式会社は商品設計の時から販売戦略を意識しているため、SNSでもバズっています。
では、”バズれる方法”とはなんでしょうか。
以下の資料では、梅乃宿酒造株式会社のEC事業担当者をゲストとしてお招きして、SNSでバズれる商品の設計から販売戦略、半年で売上10倍にできた要因を深く解説しています。
この機会にぜひご覧ください。
BOTANIST
株式会社I-neが運営しているECサイト「BOTANISTオフィシャルサイト」は、Instagram内でインフルエンサーマーケティングからの流入で大きな成功を遂げました。
具体的には、Instagram内で人気を集めていたインフルエンサーに商品を紹介してECサイトへの導線を設置することで、インフルエンサーが抱えていた顧客の認知や獲得をして成功しています。
また、InstagramとECサイトのメイン色を統一することで、一貫性のあるブランディングができていることも成功している1つの要因になります。
北欧、暮らしの道具店
引用:北欧、暮らしの道具店
雑貨系のInstagram×ECで、一番の成功を収めているといっても過言ではない「北欧、暮らしの道具店」。
投稿やプロフィール、ストーリーなどで様々なコツを見受けられますが、「長期的な成功」を追い求めている戦略設計が一番の成功ポイントでしょう。
例えば商品タグやストーリーの遷移先のほとんどが商品購入ページではなく、ECサイトに遷移しています。これはお客様の温度感をすぐに上げて購入に繋げるためはなく、まずはブランドそのものを知ってもらいファンになって欲しいという意図が込められていると感じます。
また、毎日約6個の投稿を5年以上続けていることも1つの成功要因でしょう。
「北欧、暮らしの道具店」は、Instagramを約10年間運用して結果が出ていることから、InstagramとECサイトを連携させてもすぐに結果が出るわけではなく、長期的な目線で戦略を立てないといけないという1つの参考例となっています。
Instagramと連携可能なECカートシステム
ECサイトとInstagramの連携を簡単に行えるようにするためにも、ECカートシステムに連携機能があるかどうかが重要になります。
Instagramとの連携を開発なしで行えるECカートシステムは以下になります。
- Shopify
- Magento
- W2 Repeat
特にInstagramを活用したECカートシステムであればW2 Repeatがおすすめです。
W2 Repeatは平均売上成長率354%のD2C/リピート通販特化型ECカートシステムです。
一般的なカート機能はもちろん、LPO/EFOを最大化させるマーケティング機能や日次のバックエンド業務工数を抑える自動オートメーション機能、LTVやF2転換率を最大化させる
CRM/MA機能などの1,000以上の豊富な機能を標準搭載しているSaaS型ECカートシステムです。
Instagramの連携においてはショッピング機能との連携やお客様からのお問い合わせも連携可能で、ソーシャルログインにも対応しています。
SNSを駆使したマーケティング戦略とECサイトの事業拡大を考えている方は、
導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
ECとInstagramを連携させて顧客体験を向上させよう!
本記事のまとめは以下になります。
- ショッピング機能はInstagram内で顧客が商品を購入できる機能
- Instagramを利用することで多くの顧客にアプローチができ、認知拡大に繋がる
- 販売する商品によってはInstagramのショッピング機能が使えないため、利用規約を確認する必要がある
- Instagramは地道な努力をし続ければ成功する「長期的な目線が必要」
- ECサイトとInstagramを連携に適しているECカートシステムはW2 Repeat
釈迦に説法ですが、ECとInstagramを連携させるだけでは何も意味がありません。
ユーザーをInstagramからECサイトにうまく誘導するためにも、毎日の投稿やストーリーの更新、ハッシュタグやプロフィールのA/Bテストが必要になってきます。
ぜひ、連携される際はこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。