【2024年最新】個人販売向けのネットショップ開設ステップ10選と必要な手続きについて解説
実店舗からWebへとビジネスの主流が移行する近年の流れに合わせて、ネットショップの立ち上げを検討している人も多いと思います。
ただ、サイトの作り方は複雑な手順が多くて難しいですし、1人で始めるには不安なことが多いですよね。
そこで本記事では、2024年最新の売れる個人販売向けのネットショップの開設手順や運営する上での成功のコツ・おすすめのサービス等を完全解説します!
いろいろな方法があるので、自社に合ったものを選んで使いやすく顧客に愛されるネットショップにしましょう。
W2は、「ECサイト/ネットショップ/通販」を始めるために必要な機能が搭載されているシステムを提供しています。 数百ショップの導入実績に基づき、ECサイト新規構築・リニューアルの際に事業者が必ず確認しているポイントや黒字転換期を算出できるシミュレーション、集客/CRM /デザインなどのノウハウ資料を作成しました。無料でダウンロードできるので、ぜひ、ご活用ください!
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個人でネットショップ開業時に知っておきたい基礎知識
ネットショップを立ち上げる上で、「どんなサイトにしたいのか」「どういう商品をどうやって売りたいのか」を明確にしておくことはとても重要です。
作りたいサイトのイメージを明確に持つためには、それぞれの形式ごとの特徴を踏まえておかなくてはなりません。
一般的にWebで商品を扱う媒体は「ネットショップ」「通販サイト」「ECサイト」などと呼ばれており、3つともおおまかな意味や指しているものは一緒です。
ただし、言葉が使用されるときに含んでいるニュアンスにそれぞれ若干の違いがあります。
まず、ネットショップやECサイトは商品を「横展開」する媒体です。
サイト内では多種多様なカテゴリ、バリエーションの商品が販売されており、その豊富な商品の中からユーザーが欲しい商品を選び、自由に買い物ができる形式であることが多いです。
ファッションブランドが服や鞄、靴を1つのECサイトで展開しているのをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
ZOZOTOWN、楽天市場といった巨大ECサイトも同じ販売形態になります。
一方、通販サイトは商品を「縦展開」している特徴を持っています。
いわゆる「定期通販」のような形態で、ユーザーが豊富な商品を都度購入するというよりは、同じ商品を特定ユーザーがリピートして、利益を出しているイメージが近いです。
DHCをはじめとするビューティー系のサイトや健康サプリメントのサイト等はどちらかといえばこちらにあてはまります。
どの方式も大きく意味は変わりませんが、作りたいサイトのイメージを固める際の基礎知識として覚えておくと便利でしょう。
個人でネットショップを開業するためのステップ10選
個人でネットショップを立ち上げることは自分の商品やサービスを広く世に知らせる素晴らしい機会です。
しかし、ネットショップの開設を初めて経験する人にとってはやり方や手順など不明点が多いかと思います。
そこで、まずは個人がネットショップを作るための手順を7つのステップに分けて解説します。
➀目的・ターゲットを明確にする
ネットショップを立ち上げる前に、サイトを作る目的とターゲットを明確にすることはネットショップの成功に不可欠です。
明確な目的とターゲットを持つことで、効果的な戦略を立てたうえでターゲット顧客に訴求することができます。
まずは、ネットショップの目的を考えましょう。
例えば、商品の販売だけでなくブランドの構築や情報提供などの目的を持つこともあります。
目的を明確にすることでサイトのコンテンツやデザイン、マーケティング戦略を適切に展開することができます。
次に、ターゲットを明確にしましょう。
当たり前ですが自社の商品に需要のあるターゲットに訴求することが重要です。
性別、年齢、興味関心などを考慮し、ターゲット顧客の特徴を明確にしましょう。
これにより、効果的な広告やコンテンツ戦略を展開することができます。
ECサイトのコンセプトの設計については下記記事で詳しく方法を紹介しているので参考にしてみてください。
②商品の販売可否確認
個人でネットショップ販売を行う時に気を付けなければいけないのが、そもそもネットショップでその商品の販売が行えるかどうかです。
ネットショップで販売が禁止されている主な商品は以下になります。
・適用ある法令で販売又は所持が禁止されている商品(例:薬機法で販売を禁止されている医薬品・医療機器、化粧品又は健康食品)
・公序良俗、モラルに反する商品(例:人体、臓器、細胞、血液等、人体へ刺激、興奮、精力増強等をもたらすことを目的とした商品)
・悪用される危険がある商品(例:免許書、保険証、制服)
上記のほかにもネットショップで販売できない商品というのは存在します。
また、販売商品の規約以外にもシステムの規約によって販売できないこともあります。
目的やターゲットが決定した後に、必ず商品が販売できるかどうかを確認しましょう。
③商品仕入れ先の決定
商品の販売可否確認が完了したら、販売する商品の仕入れ先を決定しましょう。
商品の仕入れる方法は大きく分けて4つあります。
1つ目に仕入れサイトを利用することです。
仕入れサイトとは卸売業者やメーカーからWebサイトを通じて商品を仕入れる方法です。仕入れサイトが一番オーソドックスな仕入れ方法になりますが、その分競合と商品が被りやすくなるので工夫が必要です。
2つ目に卸売業者やメーカーから直接仕入れる方法です。
これはWebサイトを挟まず、卸売業者やメーカーに直接交渉して取引する方法です。もし販売する商品が決定している場合はおすすめの仕入れ方法となります。
3つ目に展示会や見本市などで仕入れる方法です。
展示会やイベントは、商品の生産者やメーカーが新商品などを展示して商談や取引などを行う場のことです。この場では色んな業者と繋がりが持てるというメリットもあるので、ネットショップの立ち上げを長期的な目線で考えている人は1度参加してみるのもおすすめです。
4つ目はOEMで仕入れる方法です。
OEMとは、メーカーに製品の製造を1から依頼して委託する方法です。OEMを行えば、開発や製造に割くコストを削減でき、安定的に商品を供給することもできますが、初期費用などが多くかかることもあるので注意が必要です。
ネットショップで販売する予定の商品やコンセプトによって仕入れ方法も変わってくるので、最初の目的やターゲットを明確にすることが大事になってきます。
④ドメインを取得する
商品の仕入れ先を決定したら、ネットショップの「ドメイン」を取得しましょう。
ネットショップを運営するためには、ドメインと呼ばれる文字列を取得する必要があります。
インターネット上の住所のようなものと考えると分かりやすいかもしれません。
ドメイン取得時は、ブランド名や会社名など、自分のビジネスやサイトのコンセプトに合ったドメイン名を選ぶようにしましょう。
独自ドメインを使用することで信頼性やブランド価値を高めることができます。
ドメインは、お名前ドットコムなどで簡単に取得することができるので一度調べてみてください。
⑤ショッピングカートを選定・導入する
ドメインを取得した後は、ショッピングカート(ECカートシステム)を選び、導入しましょう。
導入する際にはいくつか注意するべきポイントがあります。
1つ目が「自分のビジネスのコンセプトやターゲットに合わせて最適なシステムを選定する」ことです。
例えば、化粧品・サプリメントを販売する場合は定期購入のビジネス形態を始めることを考えて定期通販に必要な機能が揃ったシステムを選ぶようにしましょう。
定期通販に特化した機能が搭載されているシステムとしては、W2 RepeatやShopifyなどがおすすめです。
またそのほかにも、レスポンシブデザインとモバイル対応、SEO対策と表示速度、在庫管理と受注処理、セキュリティと決済手数料などのポイントにも注目しましょう。
カートシステム選定時に見るべきポイントについては下記記事で詳しく説明しているので併せて参考にしてみてください。
⑥商品登録・カテゴリの設定
オンラインショップを運営する上で重要なステップとなるのが、商品の登録とカテゴリー設定です。
正確な情報を効果的な文言を使って掲載することで、SEO対策にもなり、顧客の目に留まることが多くなります。その結果、集客力を高めることがにもつながるのです。
まず、商品情報を入力する際には基本的な項目を押さえる必要があります。
商品名や説明文はSEO対策にも重要な要素であり、適切なキーワードを含めることで検索エンジンでの表示が向上します。
例えば「女性用鞄」を販売している場合、「鞄 レディース」「バッグ 女性用」等の単語を商品名や商品説明に入れておくことで求めているユーザーに商品が届きやすくなります。
また、商品の特徴や仕様、価格、在庫情報などは顧客からの信頼性や安心感につながるため、できるだけ詳細かつ正確に入力しましょう。
次に、カテゴリー設定を行い、商品を適切なカテゴリに分類しましょう。
カテゴリー設定によって検索やナビゲーションもスムーズになるため、顧客が求めている商品に辿りつきやすくなります。
関連するカテゴリーを選択し、必要に応じてサブカテゴリーも活用しましょう。
サブカテゴリーとは、例えば「ボトムス」というカテゴリの中に「スカート」「スラックス」があるようなイメージでカテゴリーを枝分かれさせていくことです。
細かすぎると逆に見つけづらくなってしまうので、サイトの視認性を確認しながら設定しましょう。
また、商品画像も売れるECサイトを作るうえで非常に重要な要素です。
商品画像は顧客に直感的なインパクトを与えますし、WEB上の情報のみしか見れず直接商品に触れないユーザーにとっては商品写真はとても重要な情報源となります。
鮮明で魅力的なものを選び、必要に応じて編集ツールを使用して画像の明るさや切り抜きを行い、商品が一番魅力的に見えるよう工夫しておきましょう。
また、1つの確度や面だけの写真だけでなく色々な確度や大きさで撮影し、ユーザーがイメージしやすいようにすることが大切です。写真は豊富に準備しておきましょう。
アパレルであれば着用画像などを掲載するのもおすすめです。
⑦サイトデザインを構築
サイトデザインは、ウェブサイトの魅力や使いやすさを左右する重要な要素です。
サイトデザイン構築時、サイトの目的や伝えたいメッセージ、ターゲットユーザーのニーズを把握し、それに合わせたデザインを考えることが重要です。
また、ボタンやメニューの配置も工夫することで、ユーザーにとってわかりやすい構造やシンプルなレイアウトにすることができます。
さらに、近年はスマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスで購入されることが多いため、どんなデバイスからでも正常に表示されるかどうかも重要です。スマートフォンでの見え方も確認しておきましょう。
サイトのデザインについては下記資料を参考にするのがおすすめです。
CVRを向上させるためにすぐ実践できる「少しの工夫」をたくさん紹介しており、既に事業を始めているEC事業者の方にも人気の資料となっております。
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⑧決済種別を決定
ネットショップを運営するにあたり、決済種別の選定は非常に重要です。
まず、利用しているシステムで利用できる決済種別を把握しましょう。
クレジットカード決済や銀行振込、代引きなど、様々な決済方法があるため、自社サイトのビジネスモデルやターゲット顧客に適した種別を選びましょう。
例えば高齢者をターゲットとしている商材の場合は、銀行振込や代金引換が人気になりがちです。
合わせて決済手数料や手続きに関する条件も確認しましょう。
手数料の額や発生タイミング、必要な手続きの煩雑さなどが異なる場合があります。
利益率や売上計画に合わせて、経済的かつ効率的な決済種別を選ぶことが重要です。
⑨テスト注文をする
決済種別を決定したら、問題なく購入できるか必ずテスト注文を行いましょう。
テスト注文時は、商品情報や価格が正しく表示されるか、決済手続きが正常に行われるか、顧客が受け取るメールや注文履歴の表示に不具合等はないか、などを確認するようにしましょう。
また、注文完了メールや発送通知メールなど必要な情報が適切に顧客に送信されるか、注文履歴の表示も正確に行われるか、顧客が注文状況を追跡できるか等、注文後のアフターフォローについても確認しておくことが大切です。
以上が、個人でECサイトを立ち上げる上で基本的な7つのステップです。
ECサイトをスムーズに始められるよう是非参考にしてみてください。
⑩個人事業主の開業届の提出
テスト注文まで終了し、いつでもネットショップ運営が可能になったら、最後に個人事業主の開業届を税務署に提出しましょう。
開業届は原則、事業開始から1ヵ月以内に税務署に提出しなければいけません。
詳細には提出しなくても特に罰則などはありませんが、法人用の銀行口座開設や事業者向けの卸売りサイトの会員登録には必要になってくるので、ネットショップを立ち上げる前には開業届を提出しましょう。
以上が、個人でネットショップを開業するためのステップ10選になります。
ネットショップをスムーズに始められるよう是非参考にしてみてください。
個人のネットショップ開業において必要な手続き
販売商品ごとの届け出
ネットショップで販売する商品によってはあらかじめ手続きが必要になってくる商品があります。
もし届け出をしないで商品を販売したら罰せられる場合があるので、個人でネットショップを開業する前には必要になってくる届け出や許可を提出しましょう。
以下の表を参考にして適切な管轄に届け出を行いましょう。
商品 | 必要な許可 | 管轄 |
魚・肉 | 食品衛生法に基づく営業許可 | 保健所 |
加工食品 | 食品衛生法に基づく営業許可 | 保健所 |
古物 | 古物商許可 | 警察署 |
酒類 | 通信販売酒類小売業免許 | 税務署 |
医薬品 | 薬局開設許可 医療品販売許可 特定販売届出 |
保健所 |
健康食品 | 販売のみは不要 | 保健所・薬務課 |
ペット | 第一種動物取扱業 | 動物愛護管理課 |
化粧品 | 販売のみは不要 | 保健所・薬務課 |
確定申告の届け出
個人でネットショップを開業し、1年間の利益の合計金額が20万円以上ある場合は確定申告が必要になります。
この申告には白色申告と青色申告があり、青色申告は複雑な帳簿が必要ですが、節税効果が大きいためおすすめです。
確定申告の提出期限は事業年度の翌年3月15日までで、国税庁のウェブサイトや市販のソフトウェアを利用しての申告書やe-Taxやスマホアプリでの電子申告も可能になります。
副業としてネットショップを運営する場合、年間20万円以下の利益であれば申告不要ですが、基礎控除の48万円を超える所得がある場合は申告が必要です。
なお、確定申告を怠ると追加の延滞税が発生する可能性があるため注意が必要です。
ネットショップの主な作成方法
ネットショップの立ち上げ方法には様々な種類があり、どれが自社に適しているのか分からないという方も多くいると思います。
ネットショップを立ち上げる方法は沢山ありますが、大きく分けると主に4つの方法があります。
いずれもメリットとデメリットがあり、ユーザーの事情によって使いやすさが変わります。
だからこそ、内容を深く調べてから導入しなければなりません。
ここからは主な4つの方法についてそれぞれの方式の概要、メリットやデメリットを解説していきます。
➀ASP型
ASP型は登録さえすれば、だれでもネットショップを開設できる方式です。
ショップを早く開設したいが、十分なリソースが備わっていないという企業におすすめの方法です。
- ASPとは
Web上でさまざまなアプリケーションサービスを提供している事業者、もしくはサービス全体を指す言葉です。
BASEやミンネといったASPサービスは広く浸透しており、多くのネットユーザーが手軽にネットショップを開設してきました。
ASPはセキュリティ対策に優れているうえ、決済機能も備えています。
そのため、Webのエキスパートでなくても簡単に操作ができます。
- メリット・デメリット
大きなメリットは、自力でサーバーを調達したりセキュリティ対策を施したりする必要がない点です。
また、比較的かかるコストが抑えられる点もメリットの1つでしょう。
そのうえ、定期的に機能がアップデートされていくので、常に最新のシステムを利用することができます。
導入のスムーズさにおいて、非常に優れている構築方式です。
ただし、カスタマイズが難しいのがデメリットです。
ネットショップは常に進化していく業界なので、カスタマイズできる領域が少ないことで後にやりたいことができずシステムを変えなければならないといったことも起こりえます。
アクセス数に限界があったり、他社システムとの連携が難しいというシステムも中にはあるため、選定時には注意して確認するようにしましょう。
しっかり把握していないと、ショップが注目されて盛り上がっているにもかかわらず、サーバーがダウンしてしまい取りこぼしてしまうといった問題も起こりえます。
- 選ぶ基準
小規模サイトで、取扱商品が少ない場合、ASPを選ぶのがおすすめです。
あるいは、個人でネットショップを展開したい場合にも向いているでしょう。
目安としては、年商1億円未満のサイトなら、ASPがマッチングしやすいといえます。
- 費用
なお、初期制作費は基本的に無料であるものの、プランによっては数十万円以上かかる場合もあります。
月額費用も無料〜数万円ほどと幅があるので各サービスのHP等で確認しましょう。
無料で利用できるサービスでは「Yahoo!ショッピング」などが有名です。
有料でオプションを充実させたいユーザーからは「楽天市場」が支持されています。
②オープンソース
WordPressのようなツールを使いこなせる場合、オープンソースという方法もおすすめです。専門的な知識が必要なものの、得意な人にとってはメリットも多くあります。
以下、オープンソースの説明です。
- オープンソースとは
オープンソースとは、無料で公開されているプログラムのソースコードを用いて、ユーザーが自由にサイトを複製・構築できる方法です。
同じコードを用いてサイトに修正を加えることもできますし、必ずしもHTMLなどのプログラミング言語を使用しなくても導入が可能です。
利用の手順としては、最初にサーバーをレンタル契約し、その後、ソフトウェアをインストールします。有名なツールだとWordpressと似ています。
- メリット&デメリット
オープンソースのメリットは、初期費用もランニングコストも安いことです。
全ネットユーザーに対して公開されているソースを使用するためコストを抑えられ、場合によっては無料で利用できます。
さらに、プラグイン等を利用すれば、機能拡張、カスタマイズも可能です。
他社システムとも連携し、自社管理できるのでサイトの可能性を大きく広げられます。
ただし、安全面の手間が増えるのはデメリットです。
オープンソースはセキュリティ対策が施されているわけでなく、ベンダーはデータ管理に責任を持ちません。
そのため、問題が起こればユーザー側の自己責任になってしまいます。
しかも、ソースコードが複雑だとスムーズにアップデートが難しくなります。
また、システムの老朽化も避けにくいのは問題です。
ネットショップのトレンドに取り残されてしまう危険性があることを認識しておきましょう。
そのため、中大規模のサイトを運営したい場合は少し使いづらい点が多いです。
- 選ぶ基準
オープンソースはユーザーの取り扱う商品数とはそれほど関連性がありません。
商品数が多くても少なくても十分に導入できます。
また、自社オリジナルの商品管理方法や、外部システムとショップを同期させたい場合にもおすすめです。
ただ、メンテナンスやアップデートも自社で行わなくてはならないので、担当者には水準以上のスキルが求められます。
年商1億円以上で技術力を確保できている場合は、導入を検討してみても良いでしょう。
- 費用
月の運営費用はおよそ数千円~数百万円です。
オープンソースのおすすめサービスには、「EC-CUBE」「Zen Cart」などがあります。
③パッケージ
パッケージとは、各Webサイトの機能を備えたソフトウェアのことです。
自社が望む仕様のパッケージを導入した後、独自にカスタマイズをすれば他社サイトとの差別化も図れます。
導入の手軽さ、運用の効率性などによってECサイト構築の場面でよく利用されてきた方式です。
以下、パッケージを深く解説していきます。
- パッケージとは
パッケージはそれぞれの製品によってネットショップ、ECサイト、通販サイトなど、さまざまな機能が内蔵されています。
導入後は自社の方針に合わせて手を加えていくことが可能なため、オリジナルのネットショップを構築することができます。
- メリット&デメリット
パッケージの一番のメリットが「拡張性」です。
もちろん、オープンソースなど別の方法でも機能を拡張させること自体はできます。
しかし、専門的な知識がないとソースコードを取り扱えないなど、難易度は決して低くありません。また、商品数が多かったり、他システムとの連携を図ったりする際にも作業の手間がかかります。
しかし、パッケージなら拡張性が高くオプションなどで比較的手軽に機能の追加・アップデートができます。
また、パッケージはベンダーに運用管理、保守を任せられます。
クライアントに特別な技術は必要なく、システム回りを意識せずともマーケティングだけに集中できるのです。
自社の売上に関係する業務へと時間を割けるので、効率的にサイトを成長させられます。
そして、「デザインの自由度」も大きなメリットです。
自社のコンセプトや事業にあわせて、独自の機能やデザインを設定できます。
そのうえ、他のシステムとも連携が可能な場合が多いため、決済や運送といったネットショップ以外のシステムは他社に任せている場合でも、臨機応変に連携を図れます。
規模としては、不特定多数のネットユーザーを相手する中大規模のサイト向きの構築方式です。
パッケージのデメリットを上げるとすれば、「コスト」と「システムの老朽化」でしょう。
ただ、これらの要素は多かれ少なかれ他の方式にもある要素です。
むしろ、安い方式で機能が充実していないほうが、サイト運営では問題だといえます。
また、構築に時間がかかったり、サーバーやインフラを自社で調達する必要がある場合もあるため、余裕ある導入計画を立てることが肝心です。
時間を確保し必要な機材を揃えていけば、順調にECサイトを構築することができるでしょう。
- 選ぶ基準
パッケージは商品点数に依存することなく、どんな企業にもおすすめの方式です。
豊富なラインナップを取り扱う企業から、リピーター向けに限られた商品を訴求する店舗まで、いろいろなシチュエーションに対応しています。
また、自社オリジナルのECサイトが作れるシステムを探している企業にもおすすめです。
年商1億円以上の大規模なサイトの場合は特におすすめです。
- 費用
パッケージの初期制作費用は数十万〜数千万円が目安です。
これに加えて、月額費用として数万〜数百万円は見ておかなくてはなりません。
主なパッケージとしては「W2 Repeat」「ecforce」などが有名です。
④フルスクラッチ
システムをゼロから構築してしまう方式もあります。
フルスクラッチ方式は、大企業を中心に広まってきました。
他のどのサイトとも違う、オリジナリティを追求できるのが特徴です。
以下で、フルスクラッチの詳細を説明します。
- フルスクラッチとは
フルスクラッチはHTMLなどのプログラミング言語を用いて、ネットショップのシステムを最初から構築する方式です。
用意されたコードやソフトウェアがあるわけではなく、ゼロから自社に合わせてシステムを構築します。
そのためフルスクラッチは、フルオーダーメイドのネットショップやWebサイトを構築したいときに選ばれます。
- メリット&デメリット
主なメリットは、「細かい機能を反映できる」点です。
複雑で事例のないシステムであっても、フルスクラッチなら自由に設定できますし、特殊な業務内容にも柔軟に対応していけます。
他社システムとも連携可能で、アクセスの多い中大規模サイトから支持を受けてきました。
デメリットとしては、コストが高いことです。
フルスクラッチはインフラやサーバーを調達し、ほぼすべて自社で設計しなくてはなりません。実際に構築を行うための人材やリソースも豊富に必要です。
また、サイトによるものの、導入までに時間がかかることも珍しくありません。
さらに、フルスクラッチの仕様は複雑になる傾向があるので、ひとつのベンダーに頼らざるをえなくなります。
ベンダーに問題が起きたとしても、途中で乗り換えることは困難です。
あるいは、ベンダーが何らかの理由で去ってしまったとき、自社で運用を続けられなくなる危険も出てきてしまいます。
- 選ぶ基準
取り扱う商品が多いサイトを作るなら、フルスクラッチが向いています。
また、フルオーダーメイドにこだわりたい企業にもぴったりでしょう。
ただし、フルスクラッチはコストが莫大になるので、中小企業にとっては負担になることも珍しくありません。
目安としては、年商50億円以上の企業に多く導入されています。
- 費用
フルスクラッチの導入コストは1000万円以上です。
もちろん、例外はあるものの設備や人材を一から集めるのであればこの程度の予算は必要でしょう。
月々のランニングコストは数十万円以上を見ておきましょう。
費用感が高い方法のため、検討中の方はフルスクラッチを選ぶ前に、パッケージで条件を満たせる製品がないか調べてみるのも良いでしょう。
個人ネットショップを成功させるコツ
一般企業と比べて、競争力のない個人がネットショップで成功するためには一体どうすればいいでしょうか?
ここからは個人がネット販売で成功する秘訣を解説します。
➀ニッチな市場を選ぶ
ニッチな市場を選ぶことは、個人でネット販売を成功させるための重要な要素です。
ニッチ市場とは、特定のニーズや関心を持つ特定の顧客層に焦点を当てた市場のことを指します。
では、なぜニッチな市場を選ぶべきなのでしょうか?
ニッチ市場では競争が少なく、需要が安定しています。
また、顧客との関係を構築しやすく、独自性や差別化を図ることができます。
ニッチ市場を選ぶには市場調査や顧客ニーズの分析が必要であり、競合他社やトレンドを把握することも重要です。
ニッチな市場での成功を目指し、顧客との関係構築や独自の価値提供を重視しましょう。
②独自のブランドやストーリーを構築する
ネット販売を成功させるためには、独自のブランドやストーリーを構築することも重要です。
競争の激しいEC市場では差別化が必要であり、独自性を持つブランドやストーリーが顧客の心を掴みます。
独自のブランドを作ることで商品やサービスに特別な価値を与え、顧客の信頼を得ることができます。
また、人々はストーリー、その背景や意義に共感することがあります。
自分の商品には、その背景や制作者の思いなどをストーリーとして盛り込みましょう。
そうすることで、顧客は商品やサービスに対して感情的な結びつきを感じ購買意欲が高まります。
さらに、独自のブランドやストーリーは顧客の忠誠心を育む基盤となります。
特別感や体験を提供することでリピート購買や口コミ拡散が生まれます。
ECサイトの成功を目指すなら、まずは他社とは異なる独自性を持ったブランドやストーリーを構築しましょう。
③SNSを活用する
個人がネットショップを成功させるためには、SNSを活用することは必要不可欠です。
なぜなら、SNSは効果的なマーケティングツールであり、顧客とのつながりを築くための貴重な手段だからです。
2023年現在、日本国内のSNS利用者は約80%以上と言われており、ある調査結果では、SNSでの購入経験があると回答した人の割合が30%以上であると報告されています。
特にInstagramやTikTok、 Twitterは広告やプロモーションの場として活用できます。
自分の商品やサービスの魅力を伝えるために、魅力的な画像やコンテンツを投稿することで多くの人々にリーチすることができ、購買意欲を刺激することができます。
また、SNSは顧客とのコミュニケーションを円滑にするためのツールとしても活用できます。
顧客や購入を検討しているユーザーからの質問やフィードバックに迅速かつ丁寧に対応することで、信頼関係を築くことができます。
これらの理由から、個人がネット販売を成功させるためには、誰でも無料で利用できるSNSは協力なツールであるため活用することが不可欠です。
ネットショップ運営でSNSを活用したい方に向けて、それぞれの活用法を具体的に資料にまとめました。
媒体ごとの活用例や成功事例を詳しく紹介しているので、より詳しく活用方法を知りたいという方はぜひ併せて活用してみてください。
④他の個人や企業とコラボレーションする
他の個人や企業とコラボレーションすることも、個人がネットショップを成功させるために重要な要素です。
コラボレーションによって他の個人や企業と連携することで、相手側の顧客層にアクセスできるため、新たな顧客を獲得しやすくなるなど、さまざまなメリットが得られます。
また、コラボレーションはブランドの信頼や知名度の向上にもつながります。
他の個人や企業と協力することで、相手の信頼性や専門知識を借りることができ顧客からの信頼を獲得し、自身のブランド価値を高めることができます。
例えば、Instagramなどで影響力を持つ方にPRを依頼する、インフルエンサ―マーケティングも有効な施策の一つです。
PR費用は依頼する方によって変わりますが、商品提供のみでもPRしてくれる場合もあるので積極的に依頼しましょう。
個人ネットショップ立ち上げの注意点
ここまでネットショップを個人で作る際の、成功ポイントはお伝えしましたが、初めての経験者は注意すべきポイントを見落としてしまうこともあります。
押さえないといけない重要なポイントは以下3点です。
最初は必要な機材や備品準備を最小限にする
個人でネットショップを開業した時、最初は初期の経費や事業のリスクを抑えるためにも必要な機材や備品は最小限に抑えましょう。
例えば、商品撮影には高価なカメラや照明設備があると良いですが、スマートフォンのカメラや自然光でも十分な場合が多いです。同様に、包装材料も最初はシンプルなものから始め、ブランドが確立してから徐々に質を高めていくことをおすすめします。
上記のように初期投資を抑えることで、売上が伸び悩んだ時の負担が少なく、事業の持続性を高めることができます。また、初期段階ではビジネスモデルを試行錯誤する必要があるため、固定費を低く保つことで柔軟な運営を可能にしましょう。
在庫はあまり持たないようにする
もし大量の在庫を抱えると、売れ残りリスクが高まり、不要な資金を在庫に固定することになります。
特に、流行に左右されやすいアパレル商品などでは注意が必要です。
個人でネットショップ開業時は、小ロットやオンデマンドでの仕入れを行いましょう。顧客の反応を見ながら少しずつ在庫を増やすことで、売れ残りのリスクを抑えつつ市場ニーズに迅速に対応できます。
このように在庫を持たないまたは最小限にする戦略は、特に資金力の限られる個人事業主にとって、ビジネスの持続可能性を高めるための重要なアプローチです。
炎上に気を付ける
最近よく見かけるSNSでの炎上には注意しましょう。
炎上の原因は多岐にわたりますが、特に商品の誤説明、不適切な広告、顧客対応の失敗が挙げられます。例えば、誤解を招く商品説明や誇大広告は顧客の期待と異なる結果を招き、不満や批判を引き起こすことがあります。
したがって、ネットショップを運営する際には、正確で透明な商品情報を提供し、迅速かつ丁寧な顧客対応を心掛けることが重要です。また、SNSの管理にも注意を払い、信頼性と尊厳を保ちつつコミュニケーションを行うことが求められます。
個人ネットショップでのよくある質問
個人でネットショップを始める際に、よくある質問を以下で紹介します。
副業でのネットショップ運営は可能か
副業でのネットショップ運営は可能です。
個人で副業としてネットショップ運営をしたら、単純にお金の面でもそうですがスキルアップの面でも役立ちます。
しかしネットショップ運営の最初の方は売上が立ちにくい傾向があるので、長期的に運営が難しい方は、副業でネットショップ運営をするのはおすすめしません。
税金はどう対応すればよいか
個人でネットショップをする場合、税金の取り扱いには注意が必要です。
正しく確定申告を行えるよう、以下に一般的なガイドラインを示します。
ただ、地域や国によって異なる税法があるため、事前に調べておくことをおすすめします。
- 所得税
ネット販売の利益は所得として課税されます。収入から経費を差し引いた利益に対して所得税がかかります。 - 消費税
商品の販売には消費税がかかる場合があります。地域や売上高に基づいて消費税を計算し、適切な申告と納税を行う必要があります。 - 法人税や事業税
個人事業主としてネット販売を行う場合、法人税や事業税の申告が必要な場合があります。所在地や売上高などに基づいて課税されます。
本記事のまとめ
ここまで、ネットショップの作り方を解説してきました。
ネットショップは無料でできる場合もあるものの、トラブル対応や機能性を考えればプロフェッショナルの力を借りるのが得策です。
たとえば、「W2 Repeat」はECサイト構築の業界トップの実績を誇る、信用できるECプラットフォームです。
W2 RepeatはW2株式会社が運営するリピート通販事業を成功へ導くことに特化したECカートシステムです。
事業立ち上げから年商100億円規模まで対応し、リピート通販に特化した機能を約1000以上標準で搭載しています。
具体的には「クーポン・ポイント機能」「SNS連携機能」「商品同梱機能」「会員ランク機能」「カート一体型LP」「ステップ・セグメントメール」などD2C/定期通販に必要な機能を完全網羅。
その他、豊富な決済種別なども搭載しており、アパレル業界では「SNIDEL」や食品業界では「アサヒビール」といった大手企業まで、EC事業において幅広く多くのお客様に利用されています。
ECサイト構築システムの導入をご検討中の方はぜひW2Repeatも一緒に比較検討してみてください。
W2 Repeatの詳細は、下記よりご確認ください。
また、現在ECサイト構築/リニューアルを検討している方向けに、主要ECカートシステム9社の料金・機能比較表を作成しました。
料金や機能・サポートなど様々な軸で比較しているので、「結局どのシステムがいいのか分からない」という方、ECサイトの立ち上げを検討している方はぜひあわせてご一読ください。
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