ECカートシステムは数十種類あり、価格や機能、対応できる範囲も大きく異なります。
そのため、自社に合わないものを選んでしまうと、「思った機能が使えない」「カスタマイズできない」「想定以上にコストがかかる」といった問題が後から出てくるケースもあります。
実際に、
「これからECを立ち上げたいが、どのカートを選べばいいか分からない」
「今のシステムに不満はあるが、乗り換えるべきか判断できない」
といった悩みを抱える人も多いでしょう。
ECカートって種類が多すぎて、正直どれを選べばいいか迷いますよね。
実際、「機能が足りなかった」「カスタマイズできなかった」といった理由で、後から乗り換える企業も少なくありません。
特に、年商10億〜100億規模で自社ECを強化したい企業にとっては、システム選定がそのまま売上に直結します。
この記事では、そうした失敗を避けるために、選び方のポイントとおすすめのECカートをタイプ別に整理しています。
ECサイト構築の費用感や、自社に最適なシステムにお悩みではありませんか?
この記事の監修者
神戸大学在学中にEC事業を立ち上げ、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行、広告運用、物流手配に至るまで、EC運営の全工程をハンズオンで経験。売上を大きく伸ばしたのち、事業譲渡を実現。
主要なECプラットフォームの機能・料金をひと目で比較できる「2026年最新の比較資料」を公開しました。
選定チェックリストも付いていますので、ぜひご活用ください!
大学卒業後はW2株式会社に新卒入社し、現在は、ECプラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進を担う。一貫してEC領域に携わり、スタートアップから大手企業まで、あらゆるフェーズのEC支援に精通している。
この記事でわかること
EC運営に必要な基本機能はカート、決済、受注管理、商品管理、顧客管理、分析、販促管理です。
商品購入の導線づくりだけでなく、注文処理や在庫管理、顧客情報の活用まで担います。さらに、売上や会員登録数の分析、メルマガやクーポン配信などの販促にも対応します。ECサイトの運営基盤として幅広い役割を持つ仕組みです。
主な種類はASP型、SaaS型、パッケージ型、オープンソース型、フルスクラッチ型の5つです。
ASP型は低コストで始めやすく、SaaS型は機能性や拡張性に優れます。パッケージ型は独自要件や外部連携に対応しやすく、オープンソース型は自由度が高い一方で運用負荷があります。フルスクラッチ型は要件に合わせて一から構築する方式です。
自社に合わないシステムを選ぶと、機能不足、カスタマイズ制約、費用負担の大きさが問題になりやすいです。
記事では、必要な機能が足りず運用負荷が増えることや、売上拡大後に処理が追いつかず機会損失が起きることが挙げられています。さらに、カスタマイズできない、費用が高すぎるといった失敗にもつながります。
ECカートシステムとは?
ECカートシステムとは、商品登録から注文受付、決済、配送手配まで、ECサイトの運営に必要な業務を一元管理できる仕組みです。
たとえば、商品を登録すればそのまま販売ページに反映され、注文が入ると在庫や顧客情報が自動で更新されるなど、日々の運用を効率化することができます。
また、ECサイトのデザインを整えるだけでなく、売上拡大や運営業務の効率化、顧客体験の向上を支える重要な土台です。
ただし、自社に合わないECカートシステムを選んでしまうと、「必要な機能が足りず運用負荷が増える」「売上が伸びても処理が追いつかず機会損失が起きる」といった問題につながる場合もあります。そのため、後悔しない選定をするためにも、ECカートシステムの種類や特徴を正しく理解していきましょう。
ECカートシステムは何ができる?基本的な機能を紹介
ECカートシステムによって変わりますが、基本的な機能は下記通りです。
- カート機能
- 決済機能
- 受注管理機能
- 商品管理機能
- 顧客管理機能
- 分析/レポート機能
- 販促管理機能
また、これらの機能は、どのECカートシステムの種類に限らず全てのEC事業を運営するにあたって必ず必要となる機能になってきます。
ここからは、ECカートシステムに備わっている基本機能を見ていきましょう。
① カート機能
カート機能は、ユーザーが商品を「購入候補」として一時的に保存し、そのまま注文手続きに進むための機能です。
たとえば、気になる商品を複数まとめて入れたうえで、購入前に数量を1点から2点に変更したり、不要な商品を削除したりできます。
こうした操作がしにくいと、購入途中で離脱されやすくなるため、ECサイトでは最も基本的な機能の一つです。
② 決済機能
決済機能は、注文時に代金を支払うための機能です。
クレジットカード決済、コンビニ決済、PayPayなどのQRコード決済、PayPal、後払い決済などに対応しているかどうかで、購入しやすさは大きく変わります。
特に、使いたい決済方法がないと、そのまま購入をやめてしまうケースもあるため、商材やターゲットに合った決済手段を用意できるかが重要です。
③ 受注管理機能
受注管理機能は、入った注文を処理するための機能です。
注文内容の確認だけでなく、「未入金」「出荷準備中」「発送済み」などのステータス管理、配送伝票番号の登録、キャンセルや返品対応まで一元管理できるのが一般的です。
受注件数が増えると、ここが弱いだけで出荷ミスや対応漏れが起きやすくなるため、日々の運営に直結する機能といえます。
④ 商品管理機能
商品管理機能は、販売する商品の情報を登録・更新するための機能です。
具体的には、商品名、販売価格、商品説明、SKU、在庫数、商品画像、カテゴリ情報などを管理することが目的になります。
アパレルならサイズやカラーごとの在庫、食品なら賞味期限や定期便設定など、商材によって管理したい項目は変わっていき、商品数が多いECほど、更新しやすさや在庫反映のしやすさなど業務の効率化が重要になってきます。
⑤ 顧客管理機能
顧客管理機能は、会員情報や購入履歴をもとに顧客ごとの対応を行うための機能です。
たとえば、誰が何をいつ購入したか、累計購入金額はいくらか、問い合わせ履歴があるか、保有ポイントはいくつかといった情報を確認できます。
こうした情報がまとまっていると、お問い合わせ対応がしやすくなるだけでなく、休眠顧客向けのメルマガ配信や、購入回数に応じたクーポン配布など、CRM施策にもつなげやすくなります。
⑥ 分析/レポート機能
分析・レポート機能は、売上や注文数、会員登録数などのデータを確認するための機能です。
たとえば、「どの商品が売れているか」「どの広告経由で購入されたか」「新規会員がどのくらい増えたか」などを日別・月別で把握できます。数値が見えないと感覚で運営することになってしまうため、売上改善を進めたい場合は、どこまで細かく分析できるかを事前に見ておく必要があります。
⑦ 販促管理機能
販促管理機能は、売上を伸ばすための施策を管理画面上で実行するための機能です。
代表的なのは、メルマガ配信、クーポン発行、セール設定、会員ランク施策、同梱物の出し分けなどです。たとえば「初回購入者に次回使えるクーポンを配布する」「誕生月の会員だけに特典を出す」といった施策を、都度開発せずに設定できるサービスもあります。
販促機能が弱いと、売上を伸ばす施策を打つたびに手間や追加コストがかかりやすくなるというデメリットもあるため、販促機能はできるだけ多いものを選びましょう。
以下の記事ではECサイト機能一覧について詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください。
ECカートシステムの種類と選び方:5タイプを比較
この章では、ECカートシステムの種類ごとに詳しく解説していきます。
まずは、下記の表では、ECカートシステムの種類ごとの特徴や費用の目安を整理していますのでぜひご覧ください。
| 種類 | 特徴 | 初期費用(目安) | 月額費用(目安) |
| ASP型 | ・短期間での導入が可能で運用が簡単
・カスタマイズ範囲は限定的 |
0円~10万円 | 3,000円~3万円 |
| SaaS型 | ・クラウド上で常に最新機能を利用可能
・自動アップデートでメンテナンス不要 |
0円~30万円 | 5,000円~10万円 |
| パッケージ型 | ・既製ソフトウェアを自社サーバーに導入
・高いカスタマイズ性と機能性を実現 |
100万円~1,000万円 | 5万円~100万円 |
| オープンソース型 | ・ソースコード公開により無料で利用開始可能
・技術力があれば自由度の高いカスタマイズが可能 |
50万円~500万円 | 3万円~50万円 |
| フルスクラッチ型 | ・要件に完全対応したオーダーメイド開発
・独自性の高い機能とデザインを実現可能 |
1,000万円~5,000万円 | 50万円~300万円 |
ここからは、それぞれの種類について詳しく紹介します。
ASP型ECカートシステム
ASP型は、サービス提供会社が用意した共通プラットフォーム上でECサイトを開設する方式です。
サーバーの準備やシステム構築が不要で、アカウント登録後すぐにショップ運営を始めやすいのが特徴です。
テンプレートを活用して短期間で立ち上げやすく、保守運用もサービス提供会社が担うため、専門知識がなくても導入しやすいでしょう。
一方で、デザインや機能のカスタマイズ範囲は限られており、独自性の高いECサイトを構築したい場合には制約を感じることがあります。
向いている事業者
- 個人事業主
- 小規模事業者
- 初めてECを立ち上げる企業
- できるだけ低コストかつ短期間でECを始めたい企業
向いていない事業者
- 独自機能を実装したい企業
- 基幹システム連携が必要な企業
- 事業成長に合わせて柔軟に拡張したい中堅〜大企業
費用の目安
- 初期費用0〜10万円程度、月額費用0〜数万円程度
代表的なサービス名
- BASE(詳細はこちら)
- STORES(詳細はこちら)
- カラーミーショップ(詳細はこちら)
SaaS型ECカートシステム
SaaS型はクラウド上で提供されるECシステムで、ASP型に比べてAPI連携や外部ツールとの接続がしやすく、マーケティング施策を柔軟に実装できる点が特徴です。
ベンダー側で定期的に機能追加が行われるため、自社で開発せずとも新しい決済手段や分析機能を取り込めるケースが多いです。
API連携によって外部システムと接続しやすい点も特徴です。
セキュリティ対策やサーバー管理はベンダー側が対応するため、自社でインフラを持たなくても運用できるのがメリットです。
ただし、共通基盤で動くため、細かい仕様変更や独自機能の追加には制約があります。業務フローが複雑な企業だと、要件を満たしきれないケースもあります。
向いている事業者
- 年商10〜100億で、自社ECを強化したい企業
- 定期通販(化粧品・健康食品など)でLTVを伸ばしたい企業
- MAツールやCDPと連携して施策を回したい企業
向いていない事業者
- 基幹システムとリアルタイム連携が必要な企業
- 受発注や在庫ロジックが複雑で個別開発が前提の企業
費用の目安
- 初期費用0〜30万円程度、月額費用5,000〜10万円程度
- ※別途、流通額に応じた従量課金が発生する場合があります。
代表的なサービス名
- ecforce(詳細はこちら)
- W2 Repeat(詳細はこちら)
- makeshop(詳細はこちら)
- futureshop(詳細はこちら)
パッケージ型ECカートシステム
パッケージ型は、あらかじめ用意されたECシステムをベースに導入し、自社の要件にあわせてカスタマイズしながら構築していく方式です。
標準機能を活用しつつ、基幹システム連携や独自の受発注フロー、会員制度などを組み込みやすいため、既製サービスでは要件を満たしにくい中堅〜大企業で選ばれやすい傾向があります。
標準機能だけでは足りないが、フルスクラッチほど開発負荷やコストはかけたくない場合に適した選択肢です。
向いている事業者
- 中堅〜大企業、独自要件がある企業
- 基幹システムや外部システムとの連携が必要な企業
- 一定の開発予算を確保できる企業
向いていない事業者
- 低コストで素早くECを始めたい企業
- 社内にIT・開発リソースがほとんどない企業
- 最小限の機能で十分な小規模事業者
費用の目安
- 初期費用100〜1,000万円程度、月額費用5万〜100万円程度
代表的なサービス名
- ecbeing(詳細はこちら)
- W2 Unified(詳細はこちら)
- コマース21(詳細はこちら)
- ebisumart(詳細はこちら)
オープンソース型ECカートシステム
オープンソース型は、ソースコードが公開されているECカートシステムを利用し、自社仕様に合わせてカスタマイズする方式です。
ライセンス費用がかからないケースが多く、自由度の高いカスタマイズが可能な点が大きな特徴です。
ただし、要件定義から開発、セキュリティ対策、保守運用まで基本的に自社または委託先で担う必要があり、運用負荷は高くなりがちです。
導入コスト自体は抑えやすくても、開発や保守の体制がなければ安定運用が難しくなる可能性があります。
向いている事業者
- 社内または外部に開発体制がある企業
- コストを抑えつつ柔軟にカスタマイズしたい企業
- 自社主導で運用・改善を進めたい中小〜中堅企業
向いていない事業者
- IT人材が不足している企業
- セキュリティや保守をベンダー任せにしたい企業
- 短期間で安定稼働させたい企業
費用の目安
- ライセンス費用は無料が中心
- ※ただし、開発費・サーバー費・保守費として数十万〜数百万円以上かかる場合があります。
代表的なサービス名
- EC-CUBE(詳細はこちら)
- Magento Open Source(詳細はこちら)
- WooCommerce(詳細はこちら)
フルスクラッチ型ECカートシステム
フルスクラッチ型は、既存のECサービスを使わず、自社の要件にあわせてECシステムを一から開発する方式です。
たとえば、独自の受発注フローや複雑な会員制度、複数システムをまたぐ在庫・顧客データ連携など、既製品では対応しにくい要件を前提に設計できるのが特徴です。
ECを単なる販売チャネルではなく事業の基盤として位置づけたい企業に向いていますが、その分、開発期間は長くなりやすく、初期費用や保守コストも大きくなりやすい点は事前に見込んでおく必要があります。
リリース後も継続的な改修・保守が必要になるため、長期的な予算と体制を確保できる企業でなければ運用が難しいでしょう。
向いている事業者
- 年商規模が大きい企業
- ECを戦略的な事業基盤として位置づけている企業
- 強い差別化要件や独自ロジックを持つ企業
向いていない事業者
- 早く・安くECを立ち上げたい企業
- 要件がまだ固まっていない企業
- 継続的な開発・保守体制を持てない企業
費用の目安
- 初期費用数千万円以上 ※保守運用費も継続的に発生
代表的なサービス名
- フルスクラッチは既製サービスを導入する形ではないため、特定の代表的サービス名はありません。
- 開発会社へ個別に要件をもとに依頼し、オーダーメイドで構築する形になります。
7つの質問でわかる、自社に合うECカートシステム診断
ECカートシステムには、ASP型・SaaS型・パッケージ型・オープンソース型・フルスクラッチ型など、さまざまな種類があります。
それぞれ特徴や得意領域が異なるため、向いている企業も一様ではありません。
重要なのは、有名なサービスを選ぶことではなく、自社の事業規模や販売形態、必要な機能、今後の成長方針に合ったECカートシステムを選ぶことです。
この章では、7つの質問に答えるだけで、自社に適したECカートの種類と、おすすめのサービスがわかるように整理しています。
ぜひ、自社に合うECカート選びにお役立てください。
STEP1|7つの質問に回答
Q1. ECサイト立ち上げで最も重視したいことは?
- まずは低コスト・短期間で始めたい
- 売上拡大や販促施策まで見据えて運営したい
- 独自要件や既存システム連携まで柔軟に対応したい
Q2. 現在のEC事業フェーズに近いのは?
- これから始める、または小規模でスタートしたい
- すでにECを運営しており、売上やLTVを伸ばしたい
- 複数ブランド・複数チャネル・大規模運営を見据えている
Q3. 必要な機能として優先度が高いのは?
- 商品登録、決済、注文管理など基本機能があれば十分
- CRM、会員施策、定期購入、販促、分析機能も重視したい
- 基幹連携、BtoB対応、店舗連携、独自フロー対応が必要
Q4. 社内の運営体制に近いのは?
- 少人数で、専門人材があまりいない
- EC担当者がいて、継続的に改善していける
- 情シス部門や外部ベンダーと連携しながら進められる
Q5. カスタマイズに対する考え方は?
- なるべく設定だけで使いたい
- ある程度自由に機能追加や改善をしたい
- 自社業務に合わせてしっかり作り込みたい
Q6. 販売形態として近いものは?
- 単品販売や小規模なネットショップ運営
- D2C、定期通販、総合通販、ブランドECの強化
- BtoB取引、OMO、越境EC、大規模EC運営
Q7. 将来的に避けたい失敗は?
- 初期費用や運用負担が重すぎること
- 売上を伸ばすための機能が足りず、施策が打てないこと
- 事業成長後にシステムが合わず、リプレイスが必要になること
STEP2|最も多かった項目をチェック
【1が最も多かった方】低コスト・スピード重視の「ASP型」
1が多かった企業は、まずは小さく始めながら、自社に合ったEC運営の形を模索していきたい段階にあると考えられます。
そのため、このタイプの企業がECカートシステムを選ぶ際は、「導入のしやすさ、低コストで始められること、管理画面の操作性のわかりやすさ」を重視するのがおすすめです。
1に当てはまるのはこんな方
- 初めてECを立ち上げる
- 専門人材が少ない
- まずは小さく始めたい
- 商品数や受注数がまだ多くない
1におすすめのECカート
- BASE:無料で始めたい、小規模EC向け(詳細はこちら)
- STORES:初心者でも扱いやすく、実店舗連携も意識したい方向け(詳細はこちら)
- Shopify:将来的な拡張性も少し見据えつつ始めたい方向け(詳細はこちら)
【2が最も多かった方】
機能性と成長性のバランスが取れた「SaaS型 / パッケージ型」
2が多かった企業は、まずECサイトを立ち上げることよりも、立ち上げ後にどう売上を伸ばすかを重視している事業者が多いと考えられます。
たとえば、広告で集客した後のCVR改善、会員向けのCRM施策、定期購入の継続率向上などを継続的に回していきたい企業が当てはまるでしょう。
そのため、販促機能や顧客管理機能、分析機能が標準である程度揃っており、施策を追加しながら運用を改善しやすいECカートを選ぶのが適しています。
2に当てはまるのはこんな方
- D2Cや定期通販の強化に力を入れたい
- EC売上の拡大を重視している
- 会員施策やCRMを積極的に活用したい
- ある程度の事業規模で、継続的な改善を進めたい
2におすすめのECカート
- ecforce:マーケティング機能を重視したい中小規模EC向け(詳細はこちら)
- W2 Repeat:定期通販・サブスク・D2Cを強化したい企業向け(詳細はこちら)
- Makeshop:コストと機能性、サポートのバランスを重視したい方向け(詳細はこちら)
- futureshop:アパレルやブランド表現を重視したい企業向け(詳細はこちら)
- メルカート:中堅規模で、標準機能と拡張性の両立を狙いたい方向け(詳細はこちら)
【3が最も多かった方】
高度な要件に対応できる「オープンソース型 / フルスクラッチ型」
3が多かった企業は、ECサイトを早く立ち上げることよりも、自社の業務や既存システムにどこまで合わせられるかを優先して考えるべきです。
たとえば、基幹システムと在庫・受注データを連携したい、BtoB特有の見積・掛け払いに対応したい、店舗とECの在庫を一元管理したい、越境EC向けに言語・通貨・配送条件を細かく設計したい、といった要件がある企業が当てはまります。
そのため、このタイプでは、ECサイト単体を作る発想ではなく、受注・顧客・在庫・販売チャネルを含めて事業全体を支えられるEC基盤として選ぶことが重要でしょう。
3に当てはまるのはこんな方
- 基幹システムや他システムとの連携を重視したい
- 自社独自の業務フローに合わせてECを構築したい
- BtoB・OMO・越境ECなど複雑な要件に対応したい
- ECを単なる販売チャネルではなく、事業全体の基盤として活用したい
3におすすめのECカート
ECカートシステムを選ぶ際の7つの比較ポイント
ここまで、ECカートシステムのサービスにはさまざまなタイプがあることを紹介してきました。
ここからはサービスを選ぶポイントを紹介していきます。
全7つのチェックポイントがある中で、「必須チェック項目」と「選定時に確認する項目」の2つに分けて解説します。
必須チェック3項目(事業の根幹に関わるため先に確認する)
- 自社のビジネスモデルへの対応(BtoB or BtoC or 両対応)
- 自社の成長フェーズ・規模感への適合
- 導入費用・月額費用が予算内か
次に確認する4項目(上記3項目をクリアした後に比較する)
- サポート体制の充実度
- 他サービスとの連携可否
- セキュリティ対策の水準
- 自社商品分野での導入実績
順に解説します。
1.自社のビジネスモデルに特化しているか「BtoB or BtoC」
ECカートの種類には、BtoB(企業間取引)に特化したものとBtoC(企業対消費者取引)に特化したものがあり、それぞれに搭載されている機能や要件が大きく異なります。
例えば、BtoBの場合は受注の際に「請求書払い」機能が必要になりますが、BtoCでは基本的にこの機能は不要です。
自社のビジネスモデルに合ったECカートを選べば、必要な機能を無理なく使えるため、受発注や顧客対応の手間を減らしやすくなります。
結果として、運営負荷を抑えながら売上拡大も目指しやすくなります。
2.自社が扱っている商品分野を販売している実例があるか
導入後のミスマッチを防ぐには、そのECカートが自社と近い商材や販売形態で使われているかを確認することが重要です。
たとえば、アパレル、食品、化粧品、BtoBなど、商材や売り方が近い企業の導入事例があれば、必要な機能や運用フローに対応できる可能性を判断しやすくなるでしょう。
ECカートシステムの公式サイトから「導入実績」をチェックしてみることも得策です。
また、自社に似たサイトが導入に成功しているということは、受注や決済などの管理画面にも大きな問題はないといえます。
トラブルのシミュレーションにもなるので、しっかりと導入実績を確認することで事前に失敗を防ぐことができます。
3.自社のECサイトの規模感にあっているか
ECカートを選ぶときは、作りたいサイトの規模と、そのサービスが対応できる運用量が合っているかを確認する必要があります。
見るべきなのは価格だけではなく、商品点数の上限、月間受注件数、管理画面の使いやすさ、複数人運用への対応などです。
たとえば、小規模向けのサービスは初期費用を抑えやすい一方で、受注件数が増えたときに一括処理や権限管理が弱く、運営負荷が一気に高まることがあります。
反対に、まだ立ち上げ初期なのに高機能すぎるサービスを選ぶと、使わない機能にコストを払うことにもなりかねません。
今の事業規模だけでなく、1〜2年後に想定する商品数や受注件数まで含めて判断することが大切です。
4.サポート体制が整っているか
ECカートを比較する際は、サポート窓口があるかだけでなく、どこまで対応してもらえるかも確認しておくべきです。
たとえば、管理画面の操作方法に関する問い合わせには対応していても、HTMLやCSSの修正、外部ツール連携、独自カスタマイズまではサポート対象外というケースは少なくありません。
特に、社内にエンジニアや制作担当がいない場合は、障害時の連絡手段、対応時間、初期設定支援の有無、公開後のフォロー範囲まで見ておく必要があるでしょう。
フルスクラッチ型のように個別開発を前提とする場合は、一般的なSaaSやASPのようなサポート窓口とは考え方が異なるため、保守契約の範囲や改修時の体制まで含めて確認することがECカート選びに失敗しない方法です。
5.導入費用が予算内か
ECサイト構築にかかるコストはさまざまです。安いサービスを選ぶことももちろんできます。
しかし、その分機能性が少なかったり、画面に個性がなかったりして後悔するケースも珍しくありません。
また、最初は安いように感じていても、自社との業務内容に合っていないと結局はカスタマイズ費用がかかります。最終的には、予算を超えてしまうこともありえるのです。ECカートシステムは安さだけを重視してサービスを選ばないようにしましょう。
まずは、どのようなECサイトを作りたいのかを具体的に整理し、そのうえで必要な機能と予算をすり合わせていくことが重要です。
6.他サービスとの連携が可能か
ECカートを選ぶ際は、既存システムとどこまで連携できるかも必ず確認しておく必要があります。
たとえば、在庫管理システムと連携していない場合、ECと実店舗で在庫数がずれ、売り越しや欠品が発生することがあります。他にも、顧客管理システムと連携できなければ、購入履歴や会員情報が分断され、CRM施策が実行しにくくなるといった場合もでてきます。
また、最近ではInstagramやLINE、モール、店舗POSなど複数チャネルをまたいだ運用が前提になるケースも多く、どのデータをどこまで自動連携できるかが運用負荷に直結します。連携可能な外部サービスやAPIの公開範囲は各ベンダーが提示しているため、自社で使いたいツールが接続できるかは事前に確認しておく必要があるでしょう。
7.セキュリティ対策が万全か
ECサイトでは顧客の個人情報や決済情報を扱うため、セキュリティ対策の水準も選定時の重要なポイントです。
最低限、SSL/TLSによる通信の暗号化に対応しているか、PCI DSSに準拠しているかは確認しておく必要があります。
加えて、不正ログイン対策として二段階認証に対応しているか、脆弱性に対するアップデートが定期的に行われているか、障害時に備えたバックアップがどの頻度で取得されているかもチェックしておくべき項目です。
これらが不十分だと、情報漏洩やサイト停止といったリスクに直結するため、機能面と同じレベルで確認しておく必要があります。
100社の調査からわかった失敗しないECカートシステムの選び方
ECカートシステムを選ぶ際、料金や知名度だけで比較してしまうと、導入後に「欲しい機能が足りない」「業務がかえって煩雑になった」「将来的な事業拡大に対応できない」といった問題が起こることがあります。
実際に、W2へリプレイスした100社への調査では、導入前の課題・新しいシステムに求めていたこと・最終的な決め手に、はっきりとした傾向が見られました。
ここではその調査結果をもとに、失敗しないECカート選びのポイントを解説していきます。ぜひECカートシステムを選定する前に一読してみてください。
1. ECカートシステム選定の失敗原因で、最も多いのは「必要な機能が足りないこと」
調査では、リプレイス前の課題として最も多かったのが「欲しい・使用したい機能が不足している」39.7%、次いで「業務効率に課題がある」20.6%でした。
つまり、ECカート選定で最も起こりやすい失敗は、価格の安さや導入しやすさで選んだ結果、事業に必要な機能や運営を支える仕組みが足りなくなることです。
Q.ECカートシステムのリニューアル前に抱えていた課題とは?
2. 特に不足しやすいのは「特定の欲しい機能」と「定期通販対応」
「機能不足」を課題に挙げた企業の内訳を見ると、69.2%が「欲しい機能がない・使えない」、19.2%が「定期通販に特化していない・改修したい」と回答しています。
つまり、ECカートは商品を販売できるだけでは不十分で、自社の売り方に必要な機能が最初から備わっているかが重要だといえます。
特に、定期通販やD2C、会員施策を重視する企業では、標準機能の内容を細かく確認せずに導入すると、後から追加開発や運用負荷が発生しやすくなる場合があるため、注意しましょう。
3. 業務効率化の観点でも、システム選びは重要
業務効率に課題があると答えた企業の内訳では、48.1%が業務工数そのものの負担、18.5%がオフライン注文対応の煩雑さ、18.5%がシステム分断による業務の複雑化を挙げています。
売上を伸ばす機能だけでなく、受注処理、在庫管理、顧客対応、電話やFAX経由の注文対応まで含めて、日々の運営をどこまで効率化できるかもECカート選びでは重要な判断軸です。
4. 実際のECカートシステムの決め手でも「機能の豊富さ」が最重要
最終的な導入理由でも、「機能が豊富」が43.2%で最も多い結果となりました。
加えて、「提案時の姿勢」9%、「システムの拡張性」7.5%、「定期通販への対応」7%、「セキュリティの堅牢さ」6%も選定理由として挙がっています。
つまり、単に価格が安いかどうかではなく、今必要な機能があるか、事業が伸びた後も使い続けられるか、安心して任せられるかまで見られているということです。
Q.ECカートシステムの導入の決め手
5. 失敗しないECカートシステム選びのポイント
これらの調査結果を踏まえると、ECカート選定で優先して確認すべきなのは次の3点です。
- 自社の販売形態に必要な機能が、標準でどこまで備わっているか
- 受注・顧客・在庫管理を含めて、日々の運営業務を効率化できるか
- 将来的な拡張性や外部連携、セキュリティまで見据えて運用できるか
ECカートシステムは、一度導入すると簡単には乗り換えにくい基盤です。
だからこそ、目先の費用だけでなく、「今の課題を解決できるか」と「数年後の成長にも耐えられるか」 の両方で選ぶことが大切です。
こちらの章で解説しているレポートの詳細は以下のお役立ち資料で掲載しています。
ぜひ合わせてご覧ください!
おすすめのECカートシステム18選を徹底比較
ここでは、最新のおすすめECカートシステム18選を、6つのニーズに分けてご紹介します。
また、数あるECカートシステムの中から自社に最適なものを見つけるために、代表的な18のサービスを一覧表にまとめました。
ECカートシステム比較一覧表
| サービス名 | 種類 | ケース | 料金(初期費用 / 月額費用) | 特徴 |
| BASE | 無料ASP型 | 無料で導入したい | 0円 / 0円 (決済手数料等が発生) | ネットショップ開設実績5年連続No.1。専門知識不要で直感的に操作でき、デザインテンプレートも豊富。小規模ECや個人事業主に最適。 |
| STORES | 無料ASP型 | 無料で導入したい | 0円 / 0円 | 初心者でも使いやすいシンプルな操作性。キャッシュレス決済やPOSレジなど実店舗との連携機能も提供し、オンライン・オフライン両方での売上向上を狙える。 |
| Shopify | SaaS型 | 無料で導入したい | 0円 / 要相談 | 世界No.1シェアを誇るECカート。豊富なアプリによる高い拡張性が魅力。個人事業主から大企業まで対応可能だが、海外製のため日本の商習慣への対応が遅れる場合がある。 |
| W2 Repeat | 有料ASP型 | 定期通販/サブスクに特化したい | 49,800円 / 49,800円 | サブスク・D2C特化型。導入企業の平均成長率354%。LTV最大化のための1,000以上の機能と、業務工数を90%削減する効率化機能が強み。 |
| スマレジEC・リピート | ASP型 | 定期通販/サブスクに特化したい | 98,000円 / 479,800円 | 日本市場向けのリピート通販に特化。会員ランク機能やアップセル・クロスセル機能など、リピート購入を促進する機能を搭載。 |
| Makeshop | ASP型 | 定期通販/サブスクに特化したい | 11,000円 / 12,100円 | GMOグループが運営。低コストながら機能性とサポート性に優れる。電話・メールに加え、専用サイトやセミナーなど手厚いサポートが特徴。 |
| W2 Unified | パッケージ型 | 総合通販/OMO対応 | 500,000円~ / 150,000円~ | 月商100億円以上を目指せる総合通販向け。平均売上成長率354%、1000以上の標準機能、業界最高峰のセキュリティと99.97%の稼働率を誇る。OMOにも標準対応。 |
| ebisumart | パッケージ型 | 総合通販/OMO対応 | 3,000,000円~ / 300,000円~ | クラウド型でありながら高い拡張性を持つ。週次アップデートで常にシステムが最新化される。フォロー体制も充実。 |
| ecforce | ASP型 | 総合通販/OMO対応 | 248,000円 / 99,800円 | 中小規模ECに特化し、マーケティング機能に優れる。チャットボットや離脱防止ポップアップなど多彩な機能を持つが、費用は比較的高め。 |
| futureshop | SaaS型 | 総合通販/OMO対応 | 22,000円~ / 24,000円~ | アパレルに特化。ZOZOTOWNとの在庫連携が可能。CMS機能でデザインの自由度も高いが、オプション機能が多い点に注意が必要。 |
| メルカート | クラウド型 | 総合通販/OMO対応 | 190,000円~ / 59,000円~ | ecbeingのノウハウを基に開発。幅広い業種に対応し、低価格で導入可能。EC年商1億円前後がメインターゲット。 |
| EC-CUBE | オープンソース型 | 個別開発で独自ECを運営したい | 要お見積もり / 要お見積もり | ソースコードが公開されており、プログラミング知識があれば自由にカスタマイズ可能。プラグインも豊富だが、エラー時の対応は自己責任。 |
| EC-ORANGE | パッケージ型 | 個別開発で独自ECを運営したい | 要お見積もり / 要お見積もり | サーバーレス環境に対応し、コストや管理工数を削減可能。大量アクセスにも強く大規模ECに適しているが、費用は高額になりがち。 |
| ecbeing | パッケージ型 | 個別開発で独自ECを運営したい | 10,000,000円~ / 300,000円~ | 合計850名を超える国内最大級のサポート体制が特徴。モール型や越境ECにも対応し、初めてECサイトを構築する大企業におすすめ。 |
| SI Web Shopping | パッケージ型 | 個別開発で独自ECを運営したい | 要お見積もり / 要お見積もり | EC黎明期からの実績があり、超大手企業への導入実績が豊富。一部企業にはソースコードを公開し、内製化にも対応可能。 |
| W2 BtoB | パッケージ型 | BtoB取引をDX化したい | 要お見積もり / 要お見積もり | BtoC並みのマーケティング機能をBtoBサイトで実現。顧客単価や発注頻度の向上を狙える。複雑な業務フローへのカスタマイズにも柔軟に対応。 |
| Bカート | ASP型 | BtoB取引をDX化したい | 80,000円 / 49,800円 | 中小企業向けのBtoB特化型。FAXや電話での受発注業務を電子化し、効率を改善。BtoB特有の「売掛」受注にも対応。 |
| W2 Asia | パッケージ型 | 海外・越境ECをしたい | 要お見積もり / 要お見積もり | アジア市場に特化。現地の法規制(電子発票など)や商習慣、決済に標準対応。国内同様のCRM・マーケティング機能も活用可能。 |
以下から順に解説します。
無料で導入したい企業向けのECカートシステム
①BASE
引用元:BASE
サービス概要
BASEは、初期費用・月額費用0円から利用できるASP型のECカートシステムです。
直感的に操作しやすく、デザインテンプレートや決済機能も充実しているため、専門知識がなくてもショップを立ち上げやすいのが特徴です。
商品管理や注文処理も行いやすく、小規模ECの立ち上げに適しています。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇 はじめてネットショップを開設する個人事業主や小規模事業者
- 〇 まずは低リスクで立ち上げ、必要に応じて機能を追加していきたい事業者
- ✕ 複雑な業務要件や独自カスタマイズ、基幹連携まで求める事業者
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:0円
- 月額費用:0円~
※注文発生時に手数料がかかります。
②STORES
サービス概要
STORESは、初心者でも扱いやすい操作性を重視したASP型ECカートシステムです。
デザインテンプレートが豊富で、ネットショップ開設だけでなく、キャッシュレス決済や予約システム、POSレジなど周辺機能も利用できます。
オンライン・オフラインの両面から売上拡大を目指しやすい点が特徴です。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇 シンプルな操作でECを始めたい初心者
- 〇 オンラインと実店舗をあわせて運営したい小規模事業者
- 〇 デザイン性も重視しながら、無理なくネットショップを始めたい事業者
- ✕ 大規模ECや高度なシステム連携、自由度の高い設計を求める事業者
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:0円
- 月額費用:0円 ~
- ※プランによって有料プランあり
③Shopify
引用元:Shopify
サービス概要
Shopifyは、海外を含めた複数チャネルで販売したい事業者に向いているクラウド型ECプラットフォームです。
標準機能に加えて、アプリストアから決済、配送、マーケティングツールなどを追加できるため、自社の運用に合わせて機能を後から拡張できます。
一方で、日本特有の商習慣(定期通販、細かい配送指定、帳票対応など)は標準ではカバーしきれない場合があり、アプリ追加やカスタマイズが前提になるケースもあります。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇 海外販売や越境ECを視野に入れている企業
- 〇 必要な機能をアプリで追加しながら柔軟に運用したい企業
- 〇 小規模からスタートし、売上に応じて機能を拡張していきたい企業
- × 定期通販や日本独自の業務要件を標準機能で細かく対応したい企業
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:0円
- 月額費用:要問い合わせまたはプランにより変動
定期通販に特化させたい企業向けのECカートシステム
④W2 Repeat
引用元:W2 Repeat
サービス概要
W2 Repeatは、定期通販・サブスク・D2C運用に特化したECカートシステムです。
たとえば、定期購入の回数別割引、解約防止の施策、顧客ごとのセグメント配信など、リピート売上を伸ばすための機能が標準で用意されています。
また、受注処理や顧客管理を一元化できるため、注文数が増えても運用負荷を抑えながら施策を回しやすい点が特徴です。
新規獲得からリピート施策まで一貫して強化したい企業に向いています。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇 D2Cや定期通販を強化したい事業者
- 〇 美容・健康食品・食品業界でLTV向上まで見据えたEC運営をしたい事業者
- 〇 新規獲得からCRM、リピート促進まで一気通貫で強化したい事業者
- × 単発販売中心で、定期通販やリピート施策を重視しない事業者
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:49,800円~
- 月額費用:49,800円~
⑤スマレジEC・リピート「旧:楽楽リピート」
サービス概要
スマレジEC・リピートは、日本市場向けのリピート通販に対応したASP型ECカートシステムです。
会員ランク機能やアップセル・クロスセル、LP一体型フォームなど、定期通販に必要な基本機能を備えており、継続購入を促進しやすい設計になっています。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇 定期購入やリピート通販を始めたい中小企業
- 〇 国内向けにサブスクECを立ち上げたい事業者
- 〇 基本的なリピート通販機能を押さえながら運用したい事業者
- ×大規模な事業拡大や高度な個別要件、複雑な連携を求める事業者
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:98,000円~
- 月額費用:49,800円~
⑥Makeshop
引用元:Makeshop
サービス概要
makeshopは、GMOグループが提供するECカートシステムで、比較的低コストながら機能性とサポート体制に強みがあります。
電話やメールの問い合わせ対応に加え、サポートサイトやセミナーなども充実しており、EC運営初心者でも導入しやすいのが特徴です。
一方で、LP運用や本格的な単品通販マーケティングでは、やや制約を感じる場合があります。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇 コストを抑えながら、機能性とサポート体制のバランスを重視したい事業者
- 〇 EC運営に不慣れで手厚い支援を受けながら立ち上げたい事業者
- × フォーム一体型LPや本格的なD2Cマーケティングを重視する事業者
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:11,000円~
- 月額費用:12,100円~
その他、定期通販カートシステムについて種類や選定ポイントなどを以下の記事でご紹介しています。
定期販売やサブスク型でECサイトの開設をお考えの方はこの機会にぜひご覧になられてはいかがでしょうか。
モール・実店舗と連携してオムニチャネル化したい企業向けのECカートシステム
⑦W2 Unified
引用元:W2 Unified
サービス概要
W2 Unifiedは、豊富な標準機能を備えた総合型ECプラットフォームです。
売上拡大に必要な機能に加え、モール連携や店舗連携などにも対応し、オムニチャネル化を進めやすい点が特徴です。
開発から保守まで自社対応しているため、提案力やサポート面にも強みがあります。
セキュリティ対策や安定稼働の面でも、高い水準を備えています。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇 実店舗やモール、自社ECを横断して売上を伸ばしたい中堅〜大企業
- 〇 オムニチャネルを本格的に推進したい事業者
- 〇 総合通販、アパレル、化粧品、インテリア雑貨など、複数チャネル運営を強化したい事業者
- × 小規模でシンプルなEC運営だけを想定している事業者
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:要問合せ
- 月額費用:150,000円~
⑧ebisumart
引用元:ebisumart
サービス概要
ebisumartは、定期的なバージョンアップで機能が追加・改善されるクラウド型のECプラットフォームです。
たとえば、セキュリティ対応や決済・外部サービス連携のアップデートが継続的に提供されるため、自社で開発を行わなくても最新の機能を取り込みながら運用を改善していくことができます。
加えて、ワークショップやコンサルティングなどの支援もあり、システム導入後の活用を進めやすいサービスです。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇拡張性や継続的なアップデートを重視しながら、中堅〜大規模ECを運営したい事業者
- 〇EC基盤を導入した後も、継続的に改善しながら活用したい事業者
- ×低予算で短期間にECを立ち上げたい小規模事業者
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:3,000,000円~
- 月額費用:300,000円~
⑨ecforce
引用元:ecforce
サービス概要
ecforceは、マーケティング機能に強みを持つECカートシステムです。
広告管理やアップセル・クロスセル、チャットボット、離脱防止ポップアップなど、売上向上施策に役立つ機能を備えています。
一方で、デザインテンプレートの少なさやコスト面は比較時の確認ポイントになります。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇広告運用やLTV向上を重視しながら、D2C・単品通販を伸ばしたい中小〜中堅企業
- 〇マーケティング機能を活用して売上を拡大したい事業者
- ×予算を抑えたい企業や、デザイン自由度を重視する事業者
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:248,000円
- 月額費用:99,800円
⑩futureshop
引用元:futureshop
サービス概要
futureshopは、アパレル領域での活用に強みを持つSaaS型ECカートシステムです。
ZOZOTOWN連携やCMS機能を活用することで、在庫連携や世界観のあるサイト運営を行いやすいのが特徴です。
一方で、一部機能がオプション扱いのため、必要機能を整理したうえで見積もることが重要です。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇アパレル業界で自社ECとモール連携を進めたい企業
- 〇ブランドの世界観をEC上で表現したい事業者
- 〇ZOZOTOWN連携やコンテンツ強化を重視する企業
- ×必要機能をすべて標準搭載で使いたい企業
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:22,000円~
- 月額費用:24,000円~
⑪メルカート
引用元:メルカート
サービス概要
メルカートは、ecbeingの知見をもとに開発されたクラウド型ECプラットフォームです。
標準機能の範囲で販促施策や分析を進めやすく、たとえばクーポン配信や会員施策、売上データの確認などを管理画面上で行いやすい構成になっています。
中堅規模の事業者にとっては必要な機能を一通り揃えやすい一方で、大規模運用や複雑な個別要件への対応を前提にする場合は、拡張性の面を事前に確認しておく必要があります。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇 中堅規模で、自社ECの売上拡大に向けて販促や分析を強化したい企業
- 〇 アパレル、コスメ、食品などで、標準機能を活かしながら運用改善を進めたい企業
- × 月商規模が大きく、複雑な基幹連携や個別開発を前提とする企業
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:190,000円~
- 月額費用:59,000円~
大規模ECや独自要件が多い企業向けのECカートシステム
⑫EC-CUBE
引用元:EC-CUBE
サービス概要
EC-CUBEは、オープンソース型のECカートシステムです。
ソースコードが公開されているため、自社要件に合わせて自由にカスタマイズしやすいのが特徴です。プラグインやパートナー企業も多く、拡張性に優れています。
一方で、障害対応やセキュリティ対策は自社責任となるため、運用体制が重要になります。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇自社または外部パートナーに開発体制があり、柔軟にカスタマイズしながらECを構築したい企業
- 〇コストを抑えつつ、自社要件に合わせたECサイトを作りたい中小〜中堅企業
- ×社内に技術リソースがなく、保守やトラブル対応をすべて外部任せにしたい企業
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:要見積もり
- 月額費用:要見積もり
⑬EC-ORANGE
引用元:EC-ORANGE
サービス概要
EC-ORANGEは、複雑な要件にあわせて設計・拡張しやすいECプラットフォームです。
たとえば、複数ショップをまとめて運営するマルチテナント構成や、BtoBtoCのように取引先や販売チャネルが複数に分かれるビジネスモデルにも対応しやすく、要件に応じて構築しやすい点が特徴です。
クラウド環境を前提に設計できるため、アクセスが集中しやすい大規模ECや、複数サービスを連携しながら運用したいケースにも向いています。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇 大規模ECや基幹システムとの連携など複雑な業務要件に対応したい企業
- 〇 BtoBtoCや複数チャネル運営など、販売形態が複雑な企業
- 〇 アクセス集中を見据えて安定した基盤を整えたい企業
- × 小規模で、まずは低コストで立ち上げたい企業
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:要見積もり
- 月額費用:要見積もり
⑭ecbeing
引用元:ecbeing
サービス概要
ecbeingは、多様なビジネスモデルに対応できる大規模向けECプラットフォームです。
大規模な開発・マーケティング支援体制を持ち、導入後も幅広い支援を受けやすい点が特徴です。
初めて大規模ECに取り組む企業でも、伴走支援を受けながら進めやすいサービスです。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇基幹連携など関連システムが多く、本格的にECを立ち上げたい事業者様
- 〇越境ECやモール型ECなど、複数の販売形態に対応したい企業
- 〇手厚いサポート体制のもとでプロジェクトを進めたい事業者に
- ×中小規模で、低コスト重視の事業者
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:10,000,000円~
- 月額費用:300,000円~
⑮SI Web Shopping
引用元:SI Web Shopping
サービス概要
SI Web Shoppingは、EC黎明期から提供されている実績あるECパッケージです。
大手企業への導入実績が多く、信頼性の高さが強みです。
一部企業にはソースコードの公開にも対応しており、内製化を検討している企業にとっても選択肢になり得ます。
一方で、導入コストは高めになりやすい傾向があります。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇信頼性の高いECパッケージを求める大企業
- 〇内製化も視野に入れながらEC基盤を構築したい企業
- 〇長年の実績を重視する企業
- ×中小企業や、短期間かつ低予算で導入したい企業
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:要見積もり
- 月額費用:要見積もり
BtoB取引のDX化をしたい企業向けのECカートシステム
⑯W2 BtoB|法人取引対応ECプラットフォーム
引用元:W2 BtoB
サービス概要
W2 BtoBは、法人受発注に必要な機能を備えたBtoB向けECプラットフォームです。
たとえば、取引先ごとの価格設定、クローズドサイト運用、見積依頼、承認フローなど、BtoB特有の商習慣に対応しやすい構成になっています。
加えて、メルマガ配信や会員別の販促施策など、BtoC ECで使われるようなマーケティング施策も取り入れやすいため、単に受注をオンライン化するだけでなく、既存顧客との関係強化や受注単価の向上も狙いやすいのが特徴です。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇電話やFAX中心の受発注から脱却したい事業者
- 〇BtoB取引を効率化しながら売上拡大も目指したい事業者
- 〇取引先ごとの価格設定や見積対応、独自業務フローへの対応が必要な企業に
- ×シンプルな受発注機能だけあれば十分で、高度な拡張や施策活用を想定しない企業
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
⑰Bカート
引用元:Bカート
サービス概要
Bカートは、法人向けの受発注業務をオンライン化したい企業向けのBtoB特化型ECカートです。
たとえば、取引先ごとの価格設定や売掛決済、会員制サイトの運用など、BtoB取引で必要になりやすい機能を備えており、これまで電話やFAX、メールで行っていた受注業務をEC上に置き換えやすいのが特徴です。
前払い・後払い・売掛にも対応しているため、中小企業でも導入しやすい一方で、大規模な商品点数の管理や複雑な基幹連携、個別開発を前提とした運用には向きにくい面があります。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇FAXや電話による法人受発注をオンライン化したい中小企業
- 〇BtoB取引の効率化を進めたい企業
- 〇売掛や法人向け価格設定など、BtoB特有の商習慣に対応したい事業者
- ×大規模ECや高度な独自開発、複雑な基幹連携を前提とする企業
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:80,000円
- 月額費用:49,800円
海外・越境ECを行いたい企業向けのECカートシステム
⑱W2 Asia|海外進出ECソリューション
引用元:W2 Asia
サービス概要
W2 Asiaは、海外・越境EC、とくにアジア市場向けに最適化されたECソリューションです。
言語や通貨対応だけでなく、現地の法規制や商習慣、決済・税制対応まで踏み込んだローカライズが特徴です。
さらに、CRMやマーケティング機能も活用できるため、現地でのLTV向上まで見据えたEC運営を進めやすくなっています。
導入支援だけでなく、市場調査や物流構築まで含めた支援を受けられる点も強みです。
事業者の向き不向き(〇が向いている、×が向いていない)
- 〇アジア市場を中心に海外進出を本格化したい企業
- 〇越境ECを単なる販売チャネルではなく成長戦略として強化したい事業者
- 〇現地商習慣や法規制、決済対応まで含めて支援を受けたい企業
- ×国内向けECのみを想定しており、海外展開の予定がない企業
料金の目安(初期費用・月額)
- 初期費用:80,000円
- 月額費用:49,800円
ECカートシステムの選び方まとめ
ECサイトを立ち上げるうえで、ECカートシステムは欠かせない基盤です。
ただし、提供される機能や拡張性、対応できる業務範囲は、ベンダーやシステムの種類によって大きく異なります。
そのため、ECカートシステムを選ぶ際は、いきなりサービスを比較するのではなく、まず自社に合うタイプを把握することが重要です。
以下の3ステップでECカートシステム選びを整理していますので、ぜひ合わせてご確認ください。
ステップ1:自社のタイプを確認する
まずは「7つの質問でわかる、自社に合うECカートシステム診断」を使って、自社がどのタイプに近いのかを確認します。
たとえば、まずは低コストで立ち上げたいのか、定期通販やCRM施策まで重視したいのか、基幹連携やOMOまで含めて設計したいのかによって、選ぶべきECカートの種類は変わります。
最初に自社の優先順位を整理しておくことで、比較すべきサービスの方向性を絞りやすくなります。
ステップ2:必須チェック3項目で候補を絞る
次に、自社にとって外せない条件を明確にします。
たとえば、定期通販機能が必要か、基幹システムや在庫管理システムとの連携が必要か、将来的に商品数や受注件数が増えたときも使い続けられるか、といった点です。
比較を始める前に必須条件を整理しておけば、候補を広げすぎずに済み、導入後に「必要な機能が足りなかった」といったミスマッチも防ぎやすくなります。
必須チェック3項目はこちらで詳しく解説しています。
ステップ3:カテゴリー別の比較表で複数社に絞る
最後に、比較表を見ながら自社に合いそうなサービスを複数社まで絞り込みます。
ここでは、料金だけでなく、機能の充実度、サポート体制、カスタマイズ性、事業規模との相性などもあわせて確認することが重要です。
1社にすぐ決めるのではなく、候補をいくつか持ったうえで比較することで、自社に合ったECカートシステムをより納得感を持って選びやすくなります。
こちらでカテゴリー別の比較表をご紹介していますので、ステップに合わせて選定してみてください。
自社要件の整理が終わったら、複数ベンダーに見積もりを依頼し、機能・費用・拡張性を比較しながら検討を進めるのがおすすめです。
W2でも無料相談を受け付けていますので、是非お気軽にご連絡ください。
W2へのご相談はこちら
また、現在ECサイト構築/リニューアルを検討している方向けに、主要ECカートシステム9社の料金・機能比較表を作成しました。
ECカートシステムに関するよくある質問
Q: ECカートシステムの種類が多くて、どれを選べば良いか分かりません。最初の判断軸は何ですか?
A: 最初に見るべきなのは、自社がBtoCなのかBtoBなのか、そして今の事業規模と今後どこまで伸ばしたいかです。
たとえば、小規模でまず立ち上げたいのか、定期通販やCRM施策まで見据えたいのか、基幹連携や店舗連携まで必要なのかで、選ぶべきカートの種類は変わってきます。最初に「何を実現したいか」を整理しておくと、比較するサービスを絞りやすくなります。
Q: 無料で使えるECカートシステムと、月額費用がかかるECカートシステムでは何が違うのですか?
A: 無料で使えるカートは、低コストですぐ始めやすい一方で、機能追加やデザイン変更、外部システム連携の範囲が限られる場合があります。
月額費用がかかるカートは、その分、販促機能や分析機能、サポート体制が充実しているケースが多く、事業が伸びたときにも運用を続けやすいのが違いです。立ち上げやすさを取るか、将来の拡張性まで見るかで判断すると選びやすくなるでしょう。
Q: 定期通販(サブスクリプション)を始めたいのですが、専用のカートシステムを選ぶ必要がありますか?
A: 定期通販を本格的に運用したい場合は、定期購入向けの機能が揃ったカートを選んだ方が進めやすくなります。
たとえば、2回目以降の自動決済、配送サイクルの変更、定期会員向けのCRM施策、解約防止の対応などは、通常のECカートだと標準で弱いことがあります。単に「定期購入ができる」だけでなく、継続率やLTVを伸ばす施策まで回せるかを基準に見るのが重要です。




























