ECカートシステムとは、ネットショップの売上や運営のしやすさを大きく左右する土台です。
とはいえ種類が多く、
「どれを選べばいいのか」
「無料と有料で何が違うのか」
と迷う方は少なくありません。
そこで本記事では、ECカートの種類や主要15サービスの比較、無料と有料の違い、費用の考え方、失敗しない選び方、そして乗り換えのポイントまでを順に解説します。
読み終えるころには、自社に本当に合うカートを見極める判断軸が手に入ります。
価格や知名度だけで決めて後悔しないために、まずは全体像から押さえていきましょう。
この記事でわかること
EC運営に必要な基本機能はカート、決済、受注管理、商品管理、顧客管理、分析、販促管理です。
商品購入の導線づくりだけでなく、注文処理や在庫管理、顧客情報の活用まで担います。さらに、売上や会員登録数の分析、メルマガやクーポン配信などの販促にも対応します。ECサイトの運営基盤として幅広い役割を持つ仕組みです。
主な種類はASP型、SaaS型、パッケージ型、オープンソース型、フルスクラッチ型の5つです。
ASP型は低コストで始めやすく、SaaS型は機能性や拡張性に優れます。パッケージ型は独自要件や外部連携に対応しやすく、オープンソース型は自由度が高い一方で運用負荷があります。フルスクラッチ型は要件に合わせて一から構築する方式です。
自社に合わないシステムを選ぶと、機能不足、カスタマイズ制約、費用負担の大きさが問題になりやすいです。
記事では、必要な機能が足りず運用負荷が増えることや、売上拡大後に処理が追いつかず機会損失が起きることが挙げられています。さらに、カスタマイズできない、費用が高すぎるといった失敗にもつながります。
ECカート(カートシステム)とは
ECカートとは、ネットショップで商品の選択から購入・決済・受注管理までを一括して支えるシステムのことです。
ショッピングカート・カートシステムとも呼ばれます。
単にカゴへ商品を入れる機能だけを指すと思われがちですが、実際の役割はそれよりずっと広く、決済や受注、顧客の管理まで含め、オンライン店舗運営の中核を担う存在といえるでしょう。
経済産業省が発表している調査によると、国内のEC市場は拡大が続いており、売上を左右するカート選定の重要性は、年々高まっているといえます。
ECカートの機能は、買い物のしやすさだけでなく、運営の効率や将来の拡張性にも直結します。そのため、最初の選定が重要です。
以下では、主な機能と紛らわしい用語の違いを整理します。
ECカートの主な機能
ECカートが備える機能は、買い物まわりだけでなく運営側にも広く及びます。代表的なものは以下の4つです。
- カート機能
- 決済機能
- 受注管理機能
- 顧客管理機能
それぞれの機能には、具体的な内容がいくつも含まれます。代表的な内訳と役割を表に整理しました。
| 機能 | 具体的な内容 | 役割 |
|---|---|---|
| カート機能 | 商品の選択・数量変更、合計金額の自動計算 | 顧客が商品を選び、税込・送料込みの総額を確認しながら購入手続きに進めるための基盤 |
| 決済機能 | クレジットカード決済、コンビニ払い、キャッシュレス決済など | 複数の支払い手段に対応し、顧客が使い慣れた方法で会計を完了できるようにする |
| 受注管理機能 | 注文ステータス管理、キャンセル・返品対応 | 注文から出荷までの進捗を記録し、対応漏れを防ぐ |
| 顧客管理機能 | 会員情報管理、購入履歴・ポイントの蓄積 | 顧客データを蓄積し、リピート施策や問い合わせ対応に活用する |
これら4つが連携することで、注文から発送、マーケティング販促までを一つの基盤で回せます。
なお、ここで紹介したのはECカートの中核機能に絞った内訳です。商品検索やアクセス解析、定期販売機能など、ECサイト全体で見るとさらに多くの機能が存在します。
サイト全体の機能を網羅的に知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
ECカートの5つの種類
ECカートは、提供形態によって主に5つの種類に分かれます。
それぞれコストや自由度、向いている事業規模が異なるため、自社の状況に合うタイプを見極めることが選定の出発点です。
- ASP型|低コスト・短期間で始められる
- クラウド型|販促・CRMまで備えた成長対応型
- パッケージ型|中〜大規模・カスタマイズ性重視
- オープンソース型|自由度が高く技術力が必要
- フルスクラッチ型|完全独自開発・大規模向け
以下では、各タイプの特徴と向き不向きを順に解説していきます。
ASP型ECカート|低コスト・短期間で始められる
ASP型は、初期費用を抑えて最短で開業したい事業者に向いたタイプです。
ASPとは、事業者がインターネット経由で利用するサービス提供形態を指し、ASPカートとも呼ばれます。
サーバーやシステムを自前で用意せず、月額料金を払えばすぐに使える点が最大の利点です。
専門知識がなくても店舗を立ち上げられます。
ただし、用意された機能の範囲で運営する前提のため、独自のカスタマイズには限界があります。
実際、商品数やブランドが増えてカテゴリ管理が複雑になった段階で機能の限界にぶつかり、乗り換えを迫られるケースは少なくありません。
まず試す選択肢として、これから始める個人や小規模事業者に適しています。
以下の記事では、ASP型ECカートシステムの基礎からおすすめサービスまで深く解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:ECサイトをASPで構築するのは本当にお得?メリットデメリットや料金・おすすめサービス比較
クラウド型ECカート|販促・CRMまで備えた成長対応型
クラウド型のECカートは、システムの構築や保守を自社で行う必要がなく、手軽にECサイトを立ち上げたい小〜中規模事業者に向いたタイプです。
ベンダーが提供するシステムをインターネット経由で利用でき、自動で常に最新の機能やセキュリティ環境が保たれる点が魅力です。
ASP型も同じくクラウド上で使えますが、販促やCRMなど成長を支える機能が充実している点が特徴で、中規模以上への成長を視野に入れる事業者に向いています。
逆に、多機能な分だけ使いこなす設計が前提となるため、活用しきれないと費用倒れになりやすい点には注意しましょう。
以下の記事では、クラウド型・SaaS型のECカートシステムの基礎からおすすめサービスまで深く解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:SaaS型のECサイトとは?おすすめのECプラットフォーム10選もご紹介
パッケージ型ECカート|中〜大規模・カスタマイズ性重視
パッケージ型のECカートは、自社の業務に合わせて細かく作り込みたい中〜大規模事業者に向いたタイプです。
完成されたシステムを土台に、要件へ合わせて改修できる点が魅力です。
独自の販売フローや基幹システムとの連携など、複雑な要件にも対応しやすいのが強みですが、導入には相応の初期費用と期間がかかることを覚えておきましょう。
以下の記事では、パッケージ型ECカートシステムの基礎からおすすめサービスまで深く解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:ECパッケージ比較15選|規模・販売形態別に最適ECシステムを紹介
オープンソース型ECカート|自由度が高く技術力が必要
オープンソース型のECカートは、開発リソースを持ち、自由に作り込みたい事業者に向いたタイプです。
ソースコードが公開されており、ライセンス費用をかけずに導入できます。
カスタマイズの自由度は非常に高く、思い通りのサイトを構築できます。
一方で、構築・保守・セキュリティ対応をすべて自社で担う必要があります。
ただ、オープンソース型ECカートの導入には、「社内に技術者がいる」、または「開発会社と組める体制」が前提です。
逆にその体制がないまま選ぶと、改修や障害対応のたびに外注費がかさみ、かえって高くつくことがあります。
以下の記事では、オープンソース型ECカートシステムの基礎からおすすめサービスまで深く解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:オープンソース型ECサイト構築|メリットや注意点、おすすめECシステムを解説
フルスクラッチ|完全独自開発・大規模向け
フルスクラッチは、ECサイトをゼロから完全に独自開発する大規模事業者向けのタイプです。
既存システムに縛られず、あらゆる要件を自由に実現できます。
独自のビジネスモデルや大量アクセスへの対応など、他のタイプでは難しい要件にも応えられますが、開発費用と期間が最も大きくなる点に注意が必要です。
以下の記事では、ECサイトをフルスクラッチで作る際の基礎から、メリット・注意点まで深く解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:ECサイトのフルスクラッチとは?費用からメリット・デメリット・失敗事例まで解説!
ECカートの種類別の特徴がわかる比較表
5つの種類の違いを一覧で整理すると、コストと自由度はおおむね反比例の関係にあります。
低コストなASP型ほど手軽な反面カスタマイズ性は低く、フルスクラッチ型ほど自由度は高い反面コストが大きくなります。
| 種類 | 初期費用感 | 月額費用感 | カスタマイズ性 | 向く事業規模 |
| ASP型 | 低 | 低 | 低 | 個人〜小規模 |
| クラウド型 | 中 | 中 | 中〜高 | 中〜大規模 |
| パッケージ型 | 高 | 中〜高 | 高 | 中〜大規模 |
| オープンソース型 | 中(開発費次第) | 低〜中 | 高 | 中〜大規模 |
| フルスクラッチ型 | 非常に高い | 高 | 非常に高い | 大規模 |
費用感は相対的な目安です。実際の金額は機能要件や開発範囲で大きく変わるため、後述の費用相場の考え方とあわせて検討してください。
ECカートシステムおすすめ比較15選
結論から言うと、ECカートは「事業規模」「定期購入への対応」「実店舗との連携の有無」という3つの観点で絞り込むと失敗しにくくなります。
この章では、主要15サービスを一覧で比較し、全体像をつかみましょう。
特定のサービスを推奨するのではなく、客観的な特徴で並べています。気になるサービスは公式情報で最新の料金・機能を必ず確認してください。
BASE
運営:BASE株式会社
- 初期費用・月額0円のスタンダードプランで今日から出店できる
- 決済手数料と利用料をあわせた実質手数料は約6.6%+1注文あたり40円
- 月商が伸びてきたら、手数料を抑えられるグロースプランへの切り替えも検討できる
BASEは、初期費用・月額費用ともに0円で始められるASP型のネットショップ作成サービスです。決済機能や商品管理などの基本機能が標準搭載されており、専門知識がなくても短時間で開設できる手軽さが支持されています。
| 種類 | ASP型 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 0円(スタンダード)/16,580円程度〜(グロース・年払い目安) |
| 定期購入対応 | △ 標準では限定的 |
| OMO対応 | − 要確認 |
STORES
運営:STORES株式会社
- フリープランなら月額0円、有料のスタンダードプランは月額3,960円
- 同社のPOSサービスと連携でき、実店舗とオンラインを一元管理しやすい
- 独自ドメインの割り当てなど、成長フェーズに応じて機能を拡張できる
STORESは、月額無料のフリープランから始められるASP型のネットショップ作成サービスです。有料プランでは独自ドメインの割り当てや配送日指定など、より多機能なショップ運営が可能になります。
| 種類 | ASP型 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 0円(フリー)/3,960円(スタンダード) |
| 定期購入対応 | △ 標準では限定的 |
| OMO対応 | △ POSサービスとの連携で対応 |
Shopify
運営:Shopify Inc.(日本法人:Shopify Japan株式会社)
- Starter〜Advancedまで複数プランがあり、事業規模に応じて選べる
- プランが上がるほど決済手数料が下がるトレードオフ構造
- 世界中の拡張アプリを追加でき、越境ECにも強い
Shopifyは世界的に利用されているASP/クラウド型のECプラットフォームです。豊富な拡張アプリと多言語・多通貨対応により、小規模から海外展開まで幅広い事業者に対応します。
| 種類 | ASP/クラウド型 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 750円(Starter)〜44,000円程度(Advanced、年払い目安) |
| 定期購入対応 | △ サブスク系アプリの利用が前提 |
| OMO対応 | △ Shopify POS等との連携で対応 |
カラーミーショップ
運営:GMOペパボ株式会社
- フリープランは初期費用・月額ともに0円
- 有料プランは初期費用3,300円・月額4,950円から
- デザインの自由度が高く、上位プランでは専任アドバイザーの支援も受けられる
カラーミーショップは、GMOペパボ株式会社が運営するASP型のネットショップ作成サービスです。フリープランで手軽に始められるほか、月商が伸びた段階で手数料を抑えられる有料プランへ移行できます。
| 種類 | ASP型 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円(フリー)/3,300円(有料プラン) |
| 月額費用 | 0円(フリー)/4,950円〜(有料プラン) |
| 定期購入対応 | △ 標準では限定的 |
| OMO対応 | − 要確認 |
メイクショップ
(MakeShop byGMO)
運営:GMOメイクショップ株式会社
- 流通額で業界上位の実績を持つGMOグループのASPカート
- プレミアムプランは初期費用11,000円・月額13,750円から
- 商品登録数が多い事業者向けにエンタープライズプランも用意
メイクショップ(MakeShop byGMO)は、GMOメイクショップ株式会社が提供するASP型のネットショップ作成サービスです。豊富な標準機能とサポート体制が特徴で、事業規模に応じてプランを選べます。
| 種類 | ASP型 |
|---|---|
| 初期費用 | 11,000円〜 |
| 月額費用 | 13,750円〜(プレミアム)/55,000円〜(エンタープライズ) |
| 定期購入対応 | △ 標準では限定的 |
| OMO対応 | − 要確認 |
フューチャーショップ
(futureshop)
運営:株式会社フューチャーショップ
- スタンダードプランは初期費用22,000円・月額24,000円から
- 実店舗連携に特化した「omni-channelプラン」も選べる
- 定期購入・頒布会機能はオプション(月額5,000円)で追加できる
futureshopは、株式会社フューチャーショップが提供するASP/クラウド型のECサイト構築プラットフォームです。実店舗の在庫や顧客データと連携できるomni-channelプランも用意され、OMOを見据えた運用にも対応します。
| 種類 | ASP/クラウド型 |
|---|---|
| 初期費用 | 22,000円〜(スタンダード) |
| 月額費用 | 24,000円〜(スタンダード)/160,000円(omni-channel) |
| 定期購入対応 | △ オプション(月額5,000円) |
| OMO対応 | △ omni-channelプランで対応 |
EC-CUBE
運営:株式会社イーシーキューブ
- GPLライセンスなら無料でダウンロード・利用できるオープンソース
- GPL利用時は、改変したコードも同ライセンスで公開する必要がある
- 商用ライセンスを選べば、ソースを非公開のまま独自開発できる
EC-CUBEは、株式会社イーシーキューブが公開するオープンソース型のEC構築パッケージです。豊富なプラグインとテーマでカスタマイズできる一方、サーバー構築・運用は自社または開発会社との体制が前提になります。
| 種類 | オープンソース型 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円(GPLライセンス) |
| 月額費用 | サーバー費用等が別途必要(商用ライセンスは別料金) |
| 定期購入対応 | △ プラグイン拡張次第 |
| OMO対応 | △ 拡張次第 |
ecforce
運営:株式会社SUPER STUDIO
- D2C・単品通販事業者の利用が多いクラウド型カート
- 初期費用148,000円〜・月額49,800円〜に加え、受注ごとの従量課金がある
- 定期購入・サブスクリプション機能を標準搭載
ecforceは、D2Cブランドや単品通販事業者の利用が多いクラウド型のECプラットフォームです。定期購入・サブスクリプションに関する機能を標準で備えており、日本の商習慣に合わせた運用がしやすい点が特徴です。
| 種類 | クラウド型 |
|---|---|
| 初期費用 | 148,000円〜 |
| 月額費用 | 49,800円〜+従量課金(1受注あたり30円〜) |
| 定期購入対応 | ◯ 標準機能として搭載 |
| OMO対応 | △ 要確認 |
サブスクストア
運営:テモナ株式会社
- 定期通販・サブスクリプションに特化したクラウド型カート
- 「業界シェアNo.1」を掲げる導入実績(同社発表)
- スタートアッププランは初期費用69,800円〜・月額49,800円〜
サブスクストアは、定期通販・サブスクリプションに特化したクラウド型カートシステムです。商品管理や顧客管理、F2転換施策など、定期通販の売上向上に必要な機能を一元的に備えています。
| 種類 | クラウド型 |
|---|---|
| 初期費用 | 69,800円〜(スタートアップ) |
| 月額費用 | 49,800円〜+従量課金(1件あたり25円〜) |
| 定期購入対応 | ◯ 中核機能 |
| OMO対応 | △ 要確認 |
ecbeing
運営:株式会社ecbeing
- 大手・中堅企業を中心に豊富な構築実績を持つパッケージ型EC
- 基幹システムやERPとの連携、個別カスタマイズに対応
- 料金は初期費用・月額とも見積制で、サイト規模により変動する
ecbeingは、豊富な構築実績を持つパッケージ型のECプラットフォームです。基幹システムとの連携や個別要件に応じたカスタマイズに強みがあり、料金はサイト規模やカスタマイズ内容によって個別に見積もられます。
| 種類 | パッケージ型 |
|---|---|
| 初期費用 | 要見積(カスタマイズ内容により変動) |
| 月額費用 | 要見積 |
| 定期購入対応 | △ カスタマイズで対応 |
| OMO対応 | △ カスタマイズで対応 |
ebisumart
運営:株式会社インターファクトリー
- ASPの手軽さとパッケージの柔軟性を両立するクラウド型EC
- 週1回以上の定期アップデートで機能が追加され続ける
- 固定料金プランは初期費用300万円〜など複数の料金体系がある
ebisumartは、株式会社インターファクトリーが提供するクラウド型のECプラットフォームです。システムが古くならないASPの利点と、他システム連携ができるパッケージの柔軟性を両立しています。
| 種類 | クラウド型 |
|---|---|
| 初期費用 | 300万円〜(固定料金プラン) |
| 月額費用 | プランにより変動(アクセス数連動プランあり) |
| 定期購入対応 | △ 要確認 |
| OMO対応 | △ 要確認 |
EC-ORANGE
運営:株式会社エスキュービズム
- POSシステムとの連携に強く、OMO・オムニチャネル構築に向く
- パッケージでありながらオープンソースの側面も持つ
- 大規模なアクセス・取引量にも対応できるインフラ設計
EC-ORANGEは、実店舗とECのデータ連携を軸としたOMO・オムニチャネル構築に強みを持つパッケージ型のECプラットフォームです。カスタマイズ性の高さと大規模対応力が特徴です。
| 種類 | パッケージ型 |
|---|---|
| 初期費用 | 1,000万円〜(構築費用の目安) |
| 月額費用 | 要見積 |
| 定期購入対応 | △ 要確認 |
| OMO対応 | ◯ POS連携によるオムニチャネル構築が強み |
SI Web Shopping
運営:株式会社システムインテグレータ
- 25年以上の運用実績を持つ国内老舗のECパッケージ
- BtoC・BtoB双方のビジネスモデルに対応
- 料金はライセンス・開発・インフラ費用を個別見積もりで算出
SI Web Shoppingは、国内で25年以上運用されているECサイト構築パッケージです。BtoC・BtoB双方に対応できる豊富な標準機能を備え、幅広い業態での導入実績があります。
| 種類 | パッケージ型 |
|---|---|
| 初期費用 | 要見積 |
| 月額費用 | 要見積 |
| 定期購入対応 | △ 要確認 |
| OMO対応 | △ 要確認 |
メルカート
運営:株式会社ecbeing
- ecbeingが提供するクラウド型で、低コストと高機能の両立を狙う
- 年240回の自動アップデートで機能追加が費用なしで反映される
- 事業拡大時はパッケージ型「ecbeing」へデータを引き継いで移行できる
メルカートは、ecbeingが培ったノウハウをもとに提供するクラウド型のECプラットフォームです。比較的抑えた料金でありながら、豊富な機能とデザインテンプレートを備えています。
| 種類 | クラウド型 |
|---|---|
| 初期費用 | 19万円〜 |
| 月額費用 | 4.9万円〜 |
| 定期購入対応 | △ 要確認 |
| OMO対応 | △ 要確認 |
W2 Commerce
運営:W2株式会社
- 定期通販やBtoB/BtoC両立など、複雑な要件に対応できる豊富な標準機能(1,000以上の機能を標準搭載)
- SaaSの安定性とPaaSの拡張性を両立させた基盤で、フルスクラッチ開発より短期間・低コストで理想のECサイト構築を実現
- 専任PLによるオンボーディングや週次定例など、手厚い伴走型サポート体制
W2 Commerceは、W2株式会社が提供するECプラットフォームです。ECを「売る場所」から「選択を助けるメディア」へ変える独自の「メディアコマース」戦略を軸に、AIによるコンテンツレコメンドや生成支援を通じて、EC構築に留まらない売上・LTV最大化を提案します。カゴメ・キリン・アルペンなど大手企業を含む導入実績1,100社超で培った業界別ノウハウに加え、国内・海外拠点の数百名規模の100%内製開発体制で大規模カスタマイズや急な仕様変更にも迅速対応可能です。Microsoftゴールドパートナー取得や第三者機関の脆弱性診断など、世界基準のセキュリティ・監査体制も備えています。
| 種類 | クラウド/パッケージ型 |
|---|---|
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 定期購入対応 | ◯ W2 Commerce Repeatで標準対応 (定期注文の自動生成・頒布会機能・高度なギフト機能等) |
| OMO対応 | ◯ W2 Commerce Unifiedで標準対応 (店舗とECのポイント統合・オフライン受注の自動統合・BOPIS等) |
※料金・プラン内容は変更される場合があります。
掲載情報は各社公式サイト等をもとに整理していますが、最新の金額・条件は必ず公式サイトでご確認ください。
タイプ別に見るおすすめECカートの選び方
ここからは、自社の優先順位ごとにどのタイプを軸に考えればよいかを整理します。重視するポイントは、大きく以下の3つに分かれます。
- 低コスト・スピード重視の方
- 成長・D2C/定期通販重視の方
- 大規模・独自要件重視の方
以下では、それぞれに合うタイプの考え方を解説します。なお、自社がどれに当てはまるか迷う場合は、後述の無料診断で客観的に整理できます。
5つの質問に答えると、自社に合うECカートの「種類」が診断できます。最も近い選択肢を選んでください。
0 / 5 回答済み
低コスト・スピード重視の方(ASP型)
とにかく早く・安く始めたい方には、ASP型を軸に検討するのがおすすめです。
サーバー準備や開発が不要で、申し込んですぐに店舗を開設できます。
まず小さく始めて、売上が伸びてから本格的な投資を考えたい段階に適しています。診断で「ASP型」が合うと出た方は、機能のシンプルさと拡張余地のバランスを見て選ぶとよいでしょう。
成長・D2C/定期通販重視の方(クラウド/パッケージ型)
リピート顧客を増やし事業を伸ばしたい方には、クラウド型やパッケージ型が向いています。販促やCRM、定期購入など、成長に必要な機能を備えているためです。
特にD2Cや定期通販では、継続率やLTV(顧客生涯価値)を高める機能が成果を左右します。診断で「クラウド型・パッケージ型」が合うと出た方は、定期購入対応と業務効率化の機能を重点的に比較してください。
独自要件重視の方(OSS/フルスクラッチ型)
100%独自のビジネスモデルに対応したい方には、オープンソース型やフルスクラッチ型が選択肢になります。これらの構築手法は自由度の高さが最大の強みです。
ただし構築・保守には技術力と相応の投資が欠かせません。診断で「OSS・フルスクラッチ型」が合うと出た方は、開発体制とランニングコストを含めて総合的に判断しましょう。
下記の表では、ECカートシステムの種類ごとの特徴や費用の目安を整理していますのでぜひご覧ください。
| 種類 | 特徴 | 初期費用(目安) | 月額費用(目安) |
| ASP型 | ・短期間での導入が可能で運用が簡単
・カスタマイズ範囲は限定的 |
0円~10万円 | 3,000円~3万円 |
| SaaS型 | ・クラウド上で常に最新機能を利用可能
・自動アップデートでメンテナンス不要 |
0円~30万円 | 5,000円~10万円 |
| パッケージ型 | ・既製ソフトウェアを自社サーバーに導入
・高いカスタマイズ性と機能性を実現 |
100万円~1,000万円 | 5万円~100万円 |
| オープンソース型 | ・ソースコード公開により無料で利用開始可能
・技術力があれば自由度の高いカスタマイズが可能 |
50万円~500万円 | 3万円~50万円 |
| フルスクラッチ型 | ・要件に完全対応したオーダーメイド開発
・独自性の高い機能とデザインを実現可能 |
1,000万円~5,000万円 | 50万円~300万円 |
無料で使えるECカートはある?無料と有料の違い
結論から言うと、無料で使えるECカートは存在します。ただし無料と有料では、機能の範囲やサポート、拡張性に明確な差があります。
無料プランは初期コストを抑えられる魅力がある一方で、売上が伸びた段階では物足りなさが出やすいのも事実です。
以下では、無料の主なサービスと有料との違い、向くケースを整理します。
無料で使える主なECカート
初期費用・月額費用を無料で始められる代表的なサービスには、BASEやSTORESがあります。いずれもASP型で、専門知識がなくても短時間で開業できる手軽さが特徴です。
これらは「まず無料で試したい」「小さく始めたい」というニーズに応えるプランを用意しています。
ただし無料の範囲や手数料の条件はサービスごとに異なり、予告なく変更される場合もある点に注意しましょう。
申し込み前には、決済手数料や利用できる機能の範囲を公式サイトで必ず確認しましょう。
無料と有料の違い
無料と有料の最も大きな違いは、機能範囲・手数料・拡張性の3点です。
無料は手軽さが魅力ですが、有料はビジネスを伸ばすための機能とサポートが充実しています。
| 比較項目 | 無料プラン | 有料プラン |
| 費用 | 初期・月額が無料 | 初期・月額が必要 |
| 機能範囲 | 基本機能が中心 | 販促・分析など幅広い |
| 決済手数料 | 比較的高めの傾向 | 抑えられる傾向 |
| サポート | 限定的な場合が多い | 手厚い場合が多い |
| 拡張性 | 限定的 | 高い |
無料は「コストゼロ」に見えても、決済手数料の比率が高ければ実質的な負担は大きくなります。費用は月額だけでなく、手数料まで含めた総額で比べることが重要です。
無料ECカートが向くケースと「落とし穴」
無料ECカートが向くのは、開業初期で売上規模がまだ小さく、まず市場の反応を試したいケースです。リスクを抑えて第一歩を踏み出せる点は大きな利点といえます。
一方で見落としがちな落とし穴が、売上が伸びたときの手数料負担です。取引が増えるほど手数料総額はふくらみ、有料プランより割高になる場合があります。月商がある水準を超えると、無料カートの手数料総額が有料カートの月額を逆転することがよくあります。
無料はあくまでスタート向けと捉え、成長後の乗り換えを前提に考えておくと安心です。事業フェーズに応じて柔軟に見直す姿勢が、結果的にコストを抑えます。
ECカートの費用相場
ECカートや通販カートの費用は、一律の相場で語りにくいのが実情です。
同じ中規模向けのECサイト構築でも、必要な機能や開発範囲によって金額は数倍変わります。
そこで本記事では、あえて具体的な金額の目安を断定せず、「その投資が事業の成長にどれだけ見合うか」という視点で費用を捉える考え方をお伝えします。
判断の物差しはシンプルです。たとえば月額が1万円高いプランでも、毎月の運用工数を20時間削減できるなら、人件費に換算すれば差額を上回る効果が見込めます。
「月額の差額」と「削減できる工数(人件費換算)+取りこぼしを防げる売上機会」を天秤にかけるのが重要となります。
ECカートの費用を左右する3つのコスト構造
ECカートの費用は、3つのコスト構造に分解すると本質が見えてきます。
金額そのものより、どこにコストがかかるのかを理解することが先決です。
- 初期費用(導入時の構築・設定費用)
- 月額費用(システム利用・保守の固定費)
- 従量費用(決済手数料など取引量に応じた変動費)
初期費用は、システムの種類と作り込みの量で大きく変動します。
ASP型なら低く、フルスクラッチ型なら高くなる傾向です。
月額費用は、利用する機能や規模に応じた固定的な負担にあたります。
見落とされがちなのが従量費用です。決済手数料は売上が伸びるほど総額がふくらみ、長期では月額以上の負担になることもあります。
3つを合算した総コストで、はじめて投資効率を正しく判断できます。
失敗しないECカートシステムの選び方
ECカート選びで失敗を避ける本質は、機能や規模を「自社の要件」と正しく照らし合わせることにあります。
価格や知名度だけで選ぶと、後から機能不足や業務の非効率に悩まされることになるでしょう。
実際に、どこでつまずく事業者が多いのか、弊社の調査データをもとに、選定時に見るべき2つの判断軸を解説します。
「今ある機能」だけでなく「将来使う機能」まで見据える
ECカート選定における最大の失敗要因は「機能不足」です。
弊社がW2へリプレイスした100社へ行った調査から、以下の実態が浮き彫りになりました。

企業がECサイトをリプレイスする前の主な課題
- リプレイス前の課題: 1位「機能不足」(39.7%)、2位「業務効率の悪化」(20.6%)
- 機能不足の具体例: 「欲しい機能がない・使えない」(69.2%)、「定期通販に特化していない」(19.2%)
導入後に「やりたいことができない」という壁に直面する事業者は少なくありません。
無駄な乗り換えコストを防ぐためには、現在だけでなく「将来の事業展開に必要な機能」まであらかじめ洗い出しておくことが不可欠です。
「機能の数」ではなく「使い続けられる設計か」で選ぶ
機能の充実度と並び、見落としてはならないのが業務効率化の視点です。
同調査からは、現場のリアルな負担が見て取れます。

- 業務効率における課題: 1位「業務工数の負担」(48.1%)、2位「オフライン注文対応の煩雑さ」「システム分断による複雑化」(各18.5%)
- 導入の決め手: 1位「機能の豊富さ」(43.2%)、2位「提案時の姿勢」(9.0%)、3位「システムの拡張性」(7.5%)
ここで注目すべきは、「機能の豊富さ」を理由に選んだはずの事業者が、結果的に「機能不足」を理由にリプレイスしているという矛盾です。
この事実が示す教訓は、選定時に重視すべきは表面的な機能の「数」ではなく、将来の施策に「対応できる設計(質)かどうか」という点に尽きます。あわせて、自社の業務工数がどこで発生しているのか、事前にしっかりと棚卸しを行っておきましょう。
調査の詳しい内訳は、以下にて公開しています。
同業他社や同規模の会社が、どんな課題やニーズを持っているのかを一度確認してみてはいかがでしょうか?
海外・越境ECを行いたい企業向けのECカートシステム
ECカートの乗り換え・リプレイスで失敗しないポイント
ECカートの乗り換えで失敗を避ける鍵は、移行作業そのものよりも「事前の計画」にあります。準備が不十分なまま進めると、データの欠損や売上の低下といった深刻なトラブルにつながりかねません。
以下では、乗り換えで起きやすい失敗パターンと、それを防ぐためのチェックリスト、そして進め方のポイントを順に解説します。
乗り換えで失敗する典型パターン
乗り換えで失敗する典型は、移行作業の影響範囲を見誤ることです。代表的なのは、顧客データや購入履歴が正しく引き継がれないデータ欠損のトラブルです。
次に多いのが、URL構造の変化などによる検索順位の低下です。乗り換え後に流入が落ち込み、売上が一時的に大きく下がるケースもあります。
さらに、移行中に受注を止めてしまう機会損失も見逃せません。いずれも「移行計画の甘さ」が共通の原因です。事前に影響範囲を洗い出すことが、失敗回避の第一歩になります。
失敗しない乗り換えチェックリスト10項目
乗り換えを安全に進めるには、着手前のチェックが欠かせません。
最低限おさえておきたいのは、以下の10項目です。
- 現行カートのデータを完全にバックアップしたか
- 顧客・購入履歴の移行範囲を確認したか
- 既存URLのリダイレクト設計をしたか
- SEOへの影響範囲を把握したか
- 決済・物流の連携を再設定したか
- 移行中の受注停止期間を最小化したか
- 新カートで現行機能を再現できるか確認したか
- テスト環境で動作検証を行ったか
- 移行スケジュールと役割分担を決めたか
- 切り替え後の問い合わせ対応体制を整えたか
これらを一つずつ潰しておけば、移行時の大きなトラブルはおおむね防げます。
特にデータ移行とリダイレクト設計は、後戻りが難しいため優先的に確認しましょう。
以下の資料では本記事で挙げた「失敗しない乗り換えチェックリスト」よりもさらに細かく解説している「ECリプレイスチェックリスト」を配布しています。
無料でDLできますのでECサイトの乗り換え/リプレイスを検討している事業者様はこの機会にぜひご活用ください。
乗り換えのベストタイミングと進め方
乗り換えのベストタイミングは、現行カートが事業の成長の足かせになり始めたときです。機能不足で売上機会を逃している、業務工数が増え続けているといった兆候が判断の目安になります。
進め方としては、いきなり全面移行するのではなく、要件整理から始めるのが安全です。現行の課題を洗い出し、新カートに求める機能を明確にしてから候補を比較しましょう。
繁忙期を避け、余裕を持ったスケジュールを組むことも重要です。テスト検証の期間を十分に確保すれば、切り替え時のリスクを大きく減らせます。
乗り換えの検討すべきタイミングや具体的な手順、システム選びのポイントについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧になってはいかがでしょうか?
まとめ|自社に合うECカートの選び方
本記事では、ECカートの種類から主要15サービスの比較、無料と有料の違い、費用の考え方、失敗しない選び方、乗り換えのポイントまで網羅的に解説してきました。
ECカートシステムの選び方の核心は、価格や知名度ではなく「自社の事業フェーズと要件に合っているか」を起点に考えることです。
だからこそ、現在だけでなく将来必要になる機能や、業務効率化の余地まで見据えて選ぶことが、後悔しないための前提になります。
定期通販やOMO、BtoBなど複数の事業形態に幅広く対応できるプラットフォームは、事業フェーズの変化に応じて拡張できる有力な選択肢です。
W2 Commerceもそうした選択肢の一つであり、スタートアップから、中堅・大手企業様まで、これまで1,100社の事業者様に選ばれています。
自社の要件と照らし合わせ、比較検討の対象に加えてみてはいかがでしょうか?
ECカートに関するよくある質問
Q: ECカートシステムの種類が多くて、どれを選べば良いか分かりません。最初の判断軸は何ですか?
A: 最初に見るべきなのは、自社がBtoCなのかBtoBなのか、そして今の事業規模と今後どこまで伸ばしたいかです。
たとえば、小規模でまず立ち上げたいのか、定期通販やCRM施策まで見据えたいのか、基幹連携や店舗連携まで必要なのかで、選ぶべきカートの種類は変わってきます。最初に「何を実現したいか」を整理しておくと、比較するサービスを絞りやすくなります。
Q: 無料で使えるECカートシステムと、月額費用がかかるECカートシステムでは何が違うのですか?
A: 無料で使えるカートは、低コストですぐ始めやすい一方で、機能追加やデザイン変更、外部システム連携の範囲が限られる場合があります。
月額費用がかかるカートは、その分、販促機能や分析機能、サポート体制が充実しているケースが多く、事業が伸びたときにも運用を続けやすいのが違いです。立ち上げやすさを取るか、将来の拡張性まで見るかで判断すると選びやすくなるでしょう。
Q: 定期通販(サブスクリプション)を始めたいのですが、専用のカートシステムを選ぶ必要がありますか?
A: 定期通販を本格的に運用したい場合は、定期購入向けの機能が揃ったカートを選んだ方が進めやすくなります。
たとえば、2回目以降の自動決済、配送サイクルの変更、定期会員向けのCRM施策、解約防止の対応などは、通常のECカートだと標準で弱いことがあります。単に「定期購入ができる」だけでなく、継続率やLTVを伸ばす施策まで回せるかを基準に見るのが重要です。
この記事の監修者
神戸大学在学中にEC事業を立ち上げ、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行、広告運用、物流手配に至るまで、EC運営の全工程をハンズオンで経験。売上を大きく伸ばしたのち、事業譲渡を実現。
大学卒業後はW2株式会社に新卒入社し、現在は、ECプラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進を担う。一貫してEC領域に携わり、スタートアップから大手企業まで、あらゆるフェーズのEC支援に精通している。














































