自由度の高いECサイトを作る方法として「パッケージ」があります。
とはいえ、どのような特徴があるのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、
・パッケージのメリット・デメリット
・他の構築方法との違いやおすすめの企業
などの基礎知識をまとめてご紹介します。
なお、ECサイトを運用して実際に成果を上げるには、その前段階として「いかに成果を上げられるサイトを構築できるか」が肝となります。
「ECをスタートする前に知っておくべきこと5選」では、立ち上げでよくある失敗を防ぎ、最適なサイトを作るためのヒントをまとめました。
資料は無料でダウンロードできるので、これからECサイトの構築を考えている方はぜひあわせてご一読ください。
ECサイトの構築手順について、詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

ECサイト構築におけるパッケージ型とは

「パッケージ」とは、ECサイトの機能やシステムが詰まったパッケージを購入し、それをもとに独自のカスタマイズを加えてサイトを作る方法です。
ベンダー(サービス提供元)が要望にあわせて個別に開発してくれるため、ベンダーの技術やサポートを活かしながら、自社にとって最適なサイトを作れます。
他の構築方法よりも比較的コストはかかりますが、長期的に見るとそれ以上のリターンを得やすいとして、多くの企業が導入を進めています。
それでは次に、パッケージの長所・短所についてより詳しく見ていきましょう。
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【メリット】パッケージ型のECサイト構築がおすすめの理由5つ

パッケージでECサイトの構築をおすすめする理由は、大きく5つあります。
- 独自のカスタマイズがしやすい
- 拡張性が高い&外部連携しやすい
- コストパフォーマンスに優れている
- セキュリティ対策に強い
- ベンダーのサポートを得られる
以下で一つずつ解説していきます。
①独自のカスタマイズがしやすい
基本的にパッケージは「独自のカスタマイズ」を前提とした構築方法です。
そのため、ユーザビリティを高めるサイト作りはもちろんのこと、事業者が作業を行う管理画面のカスタマイズなども可能です。
また、ASP(ECシステムをレンタルする方法)では難しいデザインまわりのカスタマイズもしやすく、競合との差別化や世界観の演出も容易です。
このように、パッケージなら「売上拡大・業務効率の最大化」を追求できるサイトを構築できるというわけです。
さらにカスタマイズ作業はベンダーが行うため、事業者側に専門的なスキルを持った人材がいなくても、本格的な独自サイトを作れます。
②拡張性が高い&外部連携しやすい
パッケージにはECの基本機能がそもそも備わっているものの、
・その他の機能も追加したい
・外部のシステムやサービスと連携したい
ということもあると思います。
パッケージならそのようなニーズにも柔軟に対応できる拡張性があるため、より便利で成果につながるサイトづくりが可能です。
例えば、「ECシステムと物流システムを連携させ、受注データをリアルタイムで連携して速やかに出荷処理を行う」といった具合です。
さまざまな要件に応えられるサイトを作れるので、中・大規模なECサイトの開発にも向いています。
③コストパフォーマンスに優れている
パッケージと同等以上のカスタマイズ性・拡張性を実現する方法として、ゼロから自社開発をする「フルスクラッチ」があります。
しかし、ECの基本機能がすでに用意されているパッケージとは違い、フルスクラッチは開発に時間がかかるうえに、その分費用も膨らみやすいです。
ですがパッケージならコストを抑えやすいうえに、よりスピーディにサイトを立ち上げることができます。
また、パッケージによってはフルスクラッチに匹敵するほどのカスタマイズ性があります。そのため、まずはパッケージでサイトを構築できないか検討してみるのがおすすめです。
④セキュリティ対策に強い
パッケージの場合、技術力と実績のあるベンダーがサイトを構築するため、セキュリティ対策に強く安心です。
もしもハッキングされて個人情報が流出した場合、損害賠償だけでなく企業としての社会的信用に大きな傷をつけることになります。
そのような被害を防ぐためにも、セキュリティ対策に強い方法を選ぶことはとても大切です。
ただしパスワード管理を徹底するなど、事業者側にも最低限の情報セキュリティは必要です。
⑤ベンダーのサポートを得られる
パッケージを使ったサイト構築では、ベンダー側が主体となって開発を行います。そのため、理想のサイトを作るパートナーとしてしっかりサポートを受けることができます。
例えば、「事業者側がイメージするECサイトを作るには、どんな機能が必要か」を相談できたり、過去の事例をもとにアドバイスをもらったりなどです。
多くの実績やノウハウを持つベンダーからプロの意見をもらうことで、理想のサイト作りにより一歩近づくことができるでしょう。
また、構築後にトラブルが発生した際にも、カスタマーサポートに問い合わせれば迅速に対応してくれます。
他の構築方法ではここまで手厚い支援を受けることは難しく、パッケージの強力なメリットの一つといえます。
【デメリット】パッケージ型のECサイト構築で注意すべきこと2つ

次に、パッケージでECサイトを構築するときの注意点について見ていきましょう。
- コストが比較的かかりやすい
- システムのアップデートが必要
一つずつ紹介していきます。
①コストが比較的かかりやすい
ベンダーが主体となって開発を進める以上、その分費用は比較的かかりやすいです。
「フルスクラッチと比べるとコスパが良い」と前述しましたが、安価というわけではないので注意しましょう。
また、ECサイトを作るうえで互いにすりあわせや開発期間を要するため、サイトを立ち上げるまでに時間もかかります。
そのため、リソースに不安がある場合は導入のハードルがやや高いかもしれません。
とはいえ、要件によってパッケージのコスト感は大きく変わるので、まずは複数のベンダーに相談してみるのがおすすめです。
②システムのアップデートが必要
パッケージの場合、導入する企業ごとに機能やシステムを独自にカスタマイズします。
そのため、一括での自動アップデートが限定的であり、導入後はシステムのメンテナンスや改修を自社で担わなければなりません。
もし管理を怠ると、ニーズやトレンドの移り変わりに対応できなかったり、システム自体が古くなって陳腐化したりします。
パッケージを提供するベンダーとの連携を密にし、サポートやアドバイスをもらいながら対応することが大切です。
他のECサイト構築方法との違い(ASP・オープンソースなど)

ここまでパッケージのメリット・デメリットについて解説してきました。
次に、他の主な構築方法(ASP・オープンソース・フルスクラッチ)と比較して違いを見ていきましょう。
パッケージ | ASP | オープンソース | フルスクラッチ | |
構築方法 | パッケージをもとに独自開発 | 構築に必要なシステムをレンタル | 無償ソースコードをカスタマイズ | ゼロから独自に自社開発 |
初期費用 | 中 | 低 | 低 | 高 |
月額費用 | 中 | 低〜中 | 低 | 高 |
構築スピード | 中 | 早 | 早 | 遅 |
カスタマイズ性 | 高 | 低 | 中 | 高 |
メリット | ・カスタマイズ性が高い ・セキュリティが強固&サポートを得やすい |
・コストを比較的抑えやすい ・出店が比較的しやすい |
・コストを比較的抑えやすい ・カスタマイズ性が比較的高い |
・カスタマイズ性が最も高い ・内製化により高速PDCAが可能 |
デメリット | ・比較的コストがかかりやすい ・システムのアップデートが必要 |
・カスタマイズ性が低い ・外部連携がしにくい |
・高度な専門スキルが必要 ・セキュリティリスクが高い |
・膨大なコストと専門的人材が必要 ・ブラックボックス化しやすい |
他の構築方法と比べると、パッケージは
- 「ASP」よりもカスタマイズ性が高く
- 「オープンソース」よりもセキュリティが強く
- 「フルスクラッチ」よりもコスパが良い
という特徴があります。
このように、それぞれの良いとこどりをしたようなバランスのいい構築方法が「パッケージ」なのです。
実際、はじめは他の方法でサイトを立ち上げたものの、その後にパッケージを選んでリニューアルをするケースは多いです。
さらには、パッケージならベンダーによるサポートを得られるので、安心かつ安定したサイト運営ができます。
ECサイト構築のパッケージ型はこんな企業におすすめ

これまでの話を総合し、パッケージでのサイト構築にはどのような企業が向いているのか紹介します。
- 充実した機能とカスタマイズ性を両立させた、自由度の高いサイトを求めている
- セキュリティ対策をより強固にし、サポートを受けながら安定的にサイト運営をしたい
- 社内に専門的なスキルや技術を持った人材がいない
初期コストとしてある程度の費用や時間はかかりますが、そのぶん売上拡大や業務効率化がしやすいサイトを作ることができます。
また、事業拡大やニーズの変化にも対応しやすく、新たなマーケティング施策も実行しやすいです。
ECサイトを立ち上げる際には、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
ECサイト構築でパッケージ型を選ぶときの比較ポイント

「パッケージ」と一口にいっても、ベンダーによってその特徴やサービス内容は異なります。
後でミスマッチが起きないためにも、パッケージを選ぶときの比較ポイントを事前に押さえておきましょう。
もちろん「どのようなサイトを作りたいか」によって見るべきポイントは変わりますが、代表的なのは以下の5つです。
- 必要な機能がそろっているか
- カスタマイズ性は十分か
- 実際に使いやすいか
- 費用対効果は十分か
- 安定して運用できるか
それぞれ解説していきます。
①必要な機能がそろっているか
パッケージには「ECサイトに必要な機能」がもとから備わっているものの、標準搭載されている機能が違ったり、機能の性能に差があったりします。
カスタマイズすれば機能の追加はできますが、標準搭載されている方が余計な工数やコストがかからずに済みます。
そのため、サイトを作るうえで
・どのような機能が必要か
・その機能はパッケージ内に搭載されているか
のチェックをしておきましょう。
②カスタマイズ性は十分か
ECサイトの良し悪しは、実はベンダーの技術力やノウハウに左右される部分も大きいです。
例えば「独自の機能を追加したい」と依頼したものの、
・実際にできたものがイメージと違った
・想定よりも開発に時間がかかって機会損失した
などが起きたとします。
これでは、パッケージの強みであるカスタマイズ性が活かされているとはいえません。
そのような事態を防ぐためにも、実際のカスタマイズの進め方や過去の事例などを、事前にベンダーに聞いておくのがおすすめです。
③実際に使いやすいか
毎日さわる管理画面が使いにくい・分かりにくい場合、
・業務が非効率になって時間をロスする
・現場にストレスがかかる
などの負担がかかってしまいます。
実際、サイト運営をスムーズにできずに困っているEC担当者は多いです。
可能であればベンダーに管理画面のデモを見せてもらい、操作方法やデザインなどを確認して使いやすいかをチェックしておきましょう。
④費用対効果は十分か
初期費用やランニングコスト、カスタマイズによるオプション費用など、パッケージにはさまざまな費用がかかります。
それらのコストを総合したうえで、
・予算内におさまるか
・コスト以上の収益を見込めるか
などを必ずチェックしておきましょう。
ここで注意したいのは、「コストが高い」という理由ですぐにNGを出すのではなく、あくまでトータルの費用対効果で判断するということです。
仮に多くの費用と時間がかかったとしても、そのぶん大幅な売上が期待できるのであれば、費用対効果としては良いといえます。
⑤安定して運用できるか
日々安定してサイトを運用するためには、
・セキュリティ対策がしっかりしていること
・トラブルがあったときにサポートを得られること
などが大切です。
特にセキュリティ対策は企業の信用に関わる重要なポイントなので、ベンダー側でどのような取り組みを行っているか確認しておきましょう。
また、サポート体制もベンダーによって異なります。例えば対応するのは自社か外注か、メールか電話か、どこまでをサポート範囲とするかなどです。
導入後に「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、どのようなサポート体制になっているかを詳しく聞いておくのがおすすめです。
パッケージ型のECサイト構築ならw2ソリューションがおすすめ

改めて、ECサイトのパッケージを選ぶときの比較ポイントは以下のとおりです。
- 必要な機能がそろっているか
- カスタマイズ性は十分か
- 実際に使いやすいか
- 費用対効果は十分か
- 安定して運用できるか
これらのポイントを十分に網羅し、成果の出るサイトを作るならw2ソリューションがおすすめです。
実際に、w2ソリューションが選ばれている理由を一部紹介します。
①必要な機能がそろっているか
基本機能の他にも、販売促進から業務効率化にいたるまで800を超える機能を標準搭載しています。業界トップクラスの機能をもって、クライアントの幅広いニーズに応えます。
②カスタマイズ性は十分か
業界で唯一、カスタマイズモデルへのシームレスな切り替えが可能で、事業戦略にあわせて柔軟に拡張できます。また、開発から保守まで100%自社で行っており、よりスピーディな対応も可能です。
③実際に使いやすいか
受注処理の自動化や一元管理など、ワークフローの効率化により業務コストを60%削減できます。また、サイト構築を検討される方には、実際にデモ画面を見て使いやすいかどうかを判断していただけます。
④費用対効果は十分か
w2ソリューションのサービスを導入した企業の平均売上成長率はなんと354%!わずか半年で月商1億円に成長した事例もあり、高いコストパフォーマンスを誇ります。
⑤安定して運用できるか
世界最高水準のセキュリティといわれるMicrosoft社の「MS資格」など、外部機関の資格を多数取得しています。稼働率は99.97%を誇り、カスタマーサクセスによる提案力の高いサポート体制も用意しています。
実際の詳しい事例については導入事例集にまとめているので、パッケージでのサイト構築を検討している方は、ぜひ無料ダウンロードしてみてください。
まとめ:パッケージ型で自由度の高いECサイトを構築しよう
改めて、本記事のポイントをまとめます。
- パッケージとは、基本機能が詰まったパッケージにカスタマイズを加える構築方法
- 自由度の高いサイトを作りやすく、セキュリティ対策やサポート力にも優れている
- 一方で、比較的コストがかかりやすく、システムのアップデートが必要
- パッケージの比較ポイントは機能、カスタマイズ性、使いやすさ、費用対効果、安定性
ぜひ本記事の内容を参考に、ECサイトの構築を検討してみてください。
とはいえ、実際にECサイトを立ち上げたものの、思うように成果が出ずにシステムを乗り換えたり、事業から撤退したりするケースは少なくありません。
しかし、事前に知っていれば防ぐことができる失敗もなかにはあります。
そこで弊社では、「ECをスタートする前に知っておくべきこと5選」を資料にまとめました。資料は無料でダウンロードできるので、ぜひ参考にしてみてください。