ギフトECとは、贈答用商品の選択から熨斗・ラッピング、複数配送先への発送まで、ギフト特有の体験を完結できるEC形態です。近年はeギフトやソーシャルギフトの普及により、市場は急速に拡大しています。
しかし、いざ導入を検討すると「どんな機能が必要なのか分からない」「熨斗やラッピング設定が複雑そう」「複数住所への配送管理が不安」といった悩みを抱えるEC事業者も少なくありません。
本記事では、ギフトEC成功のための実践的ノウハウを解説します。
- ギフトECの基礎知識と市場動向の把握
- 売上向上に必須な7つの機能要件の理解
- 導入・運用時の注意点と失敗回避策
- 9つのおすすめのギフトECの始め方の紹介
- 自社に最適な始め方と成功事例の習得
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この記事でわかること
ギフトECとは、購入者と受取人が異なることを前提に設計された、贈答体験に特化したECです。通常ECが「自分用購入」を前提とするのに対し、熨斗・ラッピング・複数配送先対応など、贈る体験全体を最適化する機能が必要です。近年はSNSで気軽に贈れるeギフトも普及し、新しい贈答文化として急速に定着しています。
売上を最大化するには7つの機能要件が必要です。①熨斗・ラッピング・メッセージカードの細やかな設定、②複数配送先への一括配送、③住所不明でも贈れるeギフト対応、④配送日時指定・予約販売機能、⑤シーンや予算に応じたレコメンド機能、⑥SNSで拡散できるソーシャルギフト機能、⑦冷凍配送・温度帯管理です。これらで購入者・受取人双方の満足度を向上できます。
自社の状況に応じて3つの方法から選択できます。①LINEギフト・TANPなどのギフト特化モールへの出店、②W2・aishipなどのギフト機能搭載ECシステムで自社サイト構築、③既存ECにAnyGift・geevaなどのツールを連携する方法です。初回導入はモール出店、本格展開なら専用システム、コスト重視ならツール連携が最適です。
ギフトECとは?
ギフトECとは、誕生日や結婚祝い、お中元・お歳暮などの贈答シーンに特化したECサイトのことです。通常のECサイトとの違いは、「購入者」と「受取人」が異なることを前提とした設計にあり、単なる商品販売ではなく「贈る体験そのもの」を最適化している点が最大の特徴です。
また、一般的なECサイトでは「自分用の購入」が中心となり、価格の安さや配送スピードが重視されます。しかしギフトECでは「相手に喜んでもらえるか」「失敗しない贈り物選びができるか」が最優先となるため、商品選択から梱包・配送まで、すべてのプロセスがギフト体験に特化して設計されています。
そのため、熨斗やラッピングの細かな指定機能、複数住所への一括配送システム、シーンや予算に応じたレコメンド機能などが必須となります。
さらに近年では、相手の住所を知らなくてもSNSで気軽に贈れる「eギフト」や「ソーシャルギフト」が急速に普及し、新しい贈答文化を創出しています。
ギフトECの主な特徴:
- 贈答体験に特化した設計:購入者と受取人が異なることを前提としたUI/UX
- ギフト専用機能の充実:熨斗・ラッピング・メッセージカード・複数配送への完全対応
- デジタルギフトとの融合:住所不明でも贈れるeギフト・ソーシャルギフト機能
- 顧客基盤の拡大効果:ギフトの受取人が新規顧客となる好循環の創出
ギフトECの市場規模
現在、ギフトECの市場規模は急速に成長しているといえるでしょう。
矢野研究所が公表した「ギフト市場に関する調査 」によると国内のギフト市場全体は約11兆円規模に達しており、2025年には前年比103.4%の11兆5,650億円の見込みとされています。
特に、相手の住所を知らなくてもSNSで手軽に贈れる「eギフト・ソーシャルギフト」領域の成長が顕著で、20〜30代で電子チケットを贈った経験が約90%と高く、贈答文化として定着しつつあります。
市場拡大の背景には、コロナ禍を機にオンラインでの贈り物文化が広く浸透したことに加え、従来の紙の商品券からデジタルチケットへの移行が進んでいることがあります。
また、ギフトEC利用者の購入単価は通常のECサイトと比較して高い傾向にあり、ラッピングやメッセージカードなどの付加価値サービスへの投資意欲も旺盛なことが市場規模全体の押し上げに繋がっています。
今後の展望としては、LINE・SNS連携の強化による贈る導線の多様化、AIを活用したパーソナライズレコメンドによる単価向上、法人のインセンティブや福利厚生での活用拡大が予想され、市場規模も拡大する見込みです。
そのため、ECでまだギフト施策を行っていない事業者は今後の戦略の1つとして活用したほうがよいでしょう。
参照元:株式会社ギフトモール「〜2025年版ソーシャルギフト利用実態調査〜ソーシャルギフトの現時点の主流は「電子チケット」。ソーシャルギフト利用者の86.6%が「電子チケット」を贈ったことがあると回答」
ギフトECに必要な7つの要件とは?
ギフトECでは、通常のECにはない「贈る体験」に特化した7つの機能要件が不可欠です。
以下からギフトECの運営に必要な7つの要件について説明します。
熨斗・ラッピング・メッセージカードの細やかな対応
熨斗・ラッピング・メッセージカードの設定機能は、ギフトECの基本中の基本となる要件です。購入時に熨斗の種類(祝・内祝・弔事など)や表書き・名入れ、包装紙やリボンの選択、自由記述のメッセージカード添付などを、直感的なUIで設定できる仕組みが必要です。
この機能が必要な理由は、ギフトでは「商品そのもの」と「贈る気持ちの表現」が同等重要なためです。
特に日本のフォーマルギフトでは、用途に応じた正しい熨斗の選択がマナーとして必須であり、設定が不十分だと「大切な人に贈るには不安」という心理からカゴ落ちの原因となります。
また、選択肢が多すぎても迷いによる離脱を招くため、用途別テンプレートやプレビュー機能で「選びやすさ」を両立させることが重要です。
その他、事業者側では、これらの設定情報が出荷指示に自動反映される仕組みも必須です。手作業に依存すると誤配送やクレームの原因となるため、正確なオペレーション設計を企てましょう。
複数お届け先への一括配送(マルチ配送)機能
マルチ配送機能とは、1回の注文で複数の商品をそれぞれ異なる住所へ配送できる機能です。カート内で「商品Aは実家へ」「商品BとCは友人宅へ」といった形で、送り先ごとに商品と配送先を紐づけて一括注文できる仕組みを指します。
ギフトECにおいて、お中元・お歳暮や結婚式の内祝いなど、同じタイミングで複数の相手にギフトを贈るシーンは非常に多く、この機能がないと購入者は宛先の数だけ何度も決済手続きを繰り返さなければなりません。
もし、この機能がない場合は、手間とストレスから「管理が面倒だから別のサイトで一括注文しよう」と他社に流れてしまうケースが頻発します。
そのため、マルチ配送機能を実装することで、まとめ買いの促進による客単価向上と離脱防止を同時に実現できます。さらに、1注文で複数の受取人情報を獲得できるため、新規顧客接点の拡大という副次効果も生まれ、ギフトECの売上とリピート獲得を支える要件といえます。
住所不明でも贈れる「eギフト」対応
eギフトとは、相手の住所を知らなくても贈り物ができる機能で、商品受け取り用のURLを発行し、LINEやメール・SNSで送信する仕組みです。受取人は自分でURLにアクセスし、配送先住所や受取日時を入力して商品を受け取ります。
近年「住所を聞くのはハードルが高いが贈り物はしたい」というニーズが急増しており、eギフト機能はこの心理的障壁を完全に取り除く効果があります。
特に20〜30代の若年層やSNS上の知人、ビジネスシーンでの手軽なお礼などで需要が高く、従来はギフトを贈りづらかった相手にも気軽に贈れるようになります。
事業者にとっては、住所管理の負担軽減に加え、受取人がサイトに訪問することで受取人が次の購入者になる好循環が生まれます。
在庫リスクを抑えつつキャンペーンやプロモーションにも活用できるため、eギフトは新規顧客獲得チャネルとして戦略的に必要な要件です。
配送日時指定・予約販売機能
ギフトにおいて「いつ届くか」は商品価値に直結するため、柔軟な配送日時指定機能は必須要件です。誕生日・記念日・母の日などの特定日に確実に届ける必要があるギフトシーンでは、カレンダー形式での配送希望日選択や細かい時間帯指定が購入の決め手となります。
さらに重要なのが予約販売機能で、母の日・クリスマスなどの繁忙期に向けて数ヶ月前から注文を受け付け、指定期間に正確に配送する仕組みです。ユーザーは「忘れないうちに早めに注文しておく」ことが可能になり、記念日を過ぎてから届くリスクを回避できます。
事業者側では、事前の需要予測と出荷作業の平準化が可能になり、イベントシーズンの機会損失防止と物流効率化を同時に実現できます。日時指定の確実性がギフトECへの信頼構築に直結するため、基幹システムや倉庫システムとの正確な連携も不可欠です。
ギフト選びを支援するレコメンド機能
ギフト購入者の多くは「何を贈れば喜ばれるか分からない」という悩みを抱えてサイトを訪れるため、最適な商品へスムーズに誘導するレコメンド機能は購入率向上の鍵となります。
単なるランキング表示ではなく、「相手との関係性」「シーン」「予算」「相手の年代・性別」などの条件に応じた提案機能が必要です。
具体的には、「結婚祝い×5,000円以内×30代女性向け」といった条件検索、チャット形式の質問に答えるだけで候補が絞られる診断コンテンツ、購入履歴に基づくパーソナライズ提案、「一緒に贈られることが多い商品」のクロスセル表示などが有効です。
適切なレコメンド機能により、サイト滞在時間の延長と迷いによる離脱防止を実現し、「このサイトなら間違いない贈り物が選べる」という信頼感の醸成にもつながります。蓄積された行動データは商品企画や販促施策にも活用でき、ギフトECの競争優位性を支える重要な要件です。
ソーシャルギフト機能
ソーシャルギフト機能とは、LINEやInstagram・X(旧Twitter)などのSNS上でギフトを贈り合える機能で、eギフトとSNSのシェア・拡散機能を組み合わせた仕組みです。デジタルメッセージカードにアニメーションを付けたり、SNSのトーク画面で魅力的に表示されるサムネイル画像を生成したりします。
この要件が必要な理由は、ギフト行為そのものがマーケティング施策として機能する点にあります。「投稿へのお礼」「オンラインイベントの参加特典」「キャンペーンの当選品」など、SNSを起点としたギフト施策を簡単に展開でき、贈る・受け取る・シェアするという一連の行動がSNS上で完結するため、自然な口コミ効果を生み出します。
数百円〜数千円の少額ギフトを日常のちょっとしたお礼として贈る文化が定着しており、これまでECを利用しなかった若年層やライト層の取り込みが可能になります。既存顧客のギフト行為が新規顧客の流入につながる構造は、広告費をかけずにブランド認知を広げる強力な手段となります。
冷凍配送・温度帯管理
食品やスイーツを扱うギフトECにおいて、常温・冷蔵・冷凍の温度帯を正確に管理し、商品品質を保ったまま受取人に届ける仕組みは必須要件です。
通常ECと異なり、ギフトでは受取人が配送タイミングを把握していないため、「不在で冷凍品が溶けた」「冷蔵庫に空きがなくて困った」といったトラブルが発生しやすく、特別な配慮が必要になります。
詳細な要件は3つです。
- 温度帯別の自動制御:商品マスタに温度帯を登録し、カート内で異なる温度帯の商品が混在した場合に「別送扱い」または「同梱可能な温度帯への自動変更」を行う仕組み
- eギフトとの連携:受取人自身が都合の良い配送日時を指定できるようにする仕組み
- 配送リードタイムの自動調整:冷凍便の配送可能エリアや所要日数を踏まえ、希望日指定の範囲を制御する仕組み
また、物流現場との連携にも気を付けましょう。温度帯ごとのピッキング動線設計や専用資材(保冷剤・断熱材)の準備など、厳密なオペレーション標準化が求められます。
ギフトEC導入・運用時の注意点3選
ギフトECは売上拡大のチャンスですが、注意点を見誤ると、クレームや赤字の原因となります。
以下から、ギフトEC導入・運用時の注意点を3つ解説します。
自社商品のギフト適性があるかどうか
ギフトECを始める前に、「そもそも自社商品は贈り物として選ばれるのか」を客観的に判断することが重要です。すべての商品をギフト対応すると、在庫・梱包負荷だけが増えて売上につながらないリスクがあります。
適性のありなし判断は以下です。
〇適性を判断する3つのポイント:
- 価格帯の適合性:3,000円・5,000円・10,000円など、一般的なギフト相場に合致しているか。極端に安いと「失礼では?」と敬遠され、高すぎると「気を遣わせる」と感じられます。
- 商品特性の確認:食品なら十分な賞味期限があるか、常温保存が可能か、ギフトボックスに収まるサイズかをチェック。受取人の負担にならない商品であることが前提です。
- 見栄えと特別感:開封時に喜びを演出できる専用パッケージが用意できるか。そのまま渡してもサマになる外観かが重要です。
その他、避けるべき商品としては、冷蔵・冷凍が必要な商品、大型商品、賞味期限が短い食品は受取人の負担が大きく、初期展開には不向きです。
まずは適性の高い一部商品でテスト販売を行い、顧客の反応と現場の運用負荷を見極めてから段階的に展開するのが成功への近道です。
複雑化する梱包・配送オペレーションへの対応
ギフトECでは熨斗・ラッピング・メッセージカード・複数配送先など、通常ECと比べて梱包・配送工程が格段に複雑になります。
これを「気合と目視確認」で乗り切ろうとすると、誤配送やクレームが多発します。
対策の要点は2つです。
まずシステム連携の徹底で、注文時のギフト設定情報が倉庫の出荷指示書に自動反映される仕組みを構築します。
手作業での情報伝達は必ずミスを誘発するため、自動化が必須です。次に作業の標準化として、熨斗の種類や包装パターンをマニュアル化し、担当者による品質のばらつきを防ぎます。
また、受取人に商品価格がわかる納品書・明細書の同梱を防ぐ自動制御も忘れずに設定してください。導入前に現場と業務フローを詳細に設計することが安定運用の前提条件です。
代引き設定はできないようにする
ギフトECで最も深刻なトラブルとなるのが代金引換の誤設定です。購入者と受取人が異なる注文で代引きが選択されると、「贈り物を受け取った相手に代金を請求してしまう」という最悪の事態を招き、ブランドの信頼を大きく損ないます。
これを防ぐには、注意書きではなくシステムによる強制制御が不可欠です。購入者と配送先住所が異なる場合や、ギフトラッピングが選択された場合は、決済画面で自動的に代引きを選択不可にする設定が必要です。
代替手段として、クレジットカードやコンビニ決済、各種Pay払いなど、購入者側で支払いが完結する決済方法を豊富に用意することで、利便性を損なうことなく安全に運用できます。eギフトの場合も同様に、受取人側で代引きが選べないよう制御しましょう。
ギフトECの始め方
ギフトECを始める方法は主に以下の3つです。
- ギフトECに対応したECモールに出店する
- ギフトEC搭載のECシステムを利用する
- 既存のECシステムにECギフトツールを連携させる
自社の予算・体制に合わせて最適な手法を選択しましょう。
始め方の詳細について詳しく説明します。
ギフトECに対応したECモールに出店する
これは既存のギフト特化型のECモールに商品を出品する方法です。
メリットは、ECモール側の集客力とギフト機能を活用でき、システム開発不要で手軽に始められる点です。
ギフトECを初めて導入する事業者や、低コストでテストマーケティングを行いたい事業者に向いていて、おすすめのギフトECモールは以下の3つです。
おすすめギフトECモール一覧
| モール名 | 特徴 | ターゲット層 | 費用 |
| LINEギフト | 国内最大級のユーザー基盤 | カジュアルギフト・若年層 | 初期・月額無料(販売手数料約10%〜) |
| giftee | eギフト市場のパイオニア | 少額ギフト・日常使い | 初期・月額あり(要問い合わせ) |
| TANP | ギフト特化型ECの代表格 | フォーマル〜カジュアル | 初期無料(販売手数料要問い合わせ) |
LINEギフトは、9,500万人超のLINEユーザーに直接リーチできる圧倒的な集客力が強みです。トーク画面から直接ギフトを贈れるため、住所を知らない相手にも気軽に贈ることができ、新規顧客との接点創出に高い効果を発揮します。
初期費用無料で始められるため、リスクを抑えたスタートが可能です。
LINEギフト公式サイトはこちらから
gifteeは、数百円のコーヒーチケットなど少額カジュアルギフトの先駆者として、「ちょっとしたお礼」文化を牽引してきました。
SNS連携が充実しており、デジタルネイティブ層への訴求力が高く、実店舗への来店促進効果も期待できます。
giftee公式サイトはこちらから
TANPは、ギフト特化の専門モールとして、充実したラッピングオプションと丁寧なギフト体験設計が特徴です。レコメンド機能も優秀で、特別感や見栄えを重視する商品との相性が抜群です。フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンをカバーしています。
TANP公式サイトはこちらから
その他、ECモールの種類や出店方法の詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【2026年最新】ECモールの種類とランキングを解説!出店方法や費用比較表も公開
ギフトEC搭載のECシステムを利用する
これはギフト機能を標準搭載したECシステムを利用してEC運営を行う方法です。
自社ECサイトはECモールと違い、ブランドの世界観を表現でき、顧客データを自社で保有・活用できます。
そのため、本格的にギフトECを自社ブランドとして展開したい事業者や、既存ECをリニューアルしたい事業者に向いています。
以下はギフト機能を標準で搭載しているおすすめのECプラットフォームを紹介しています。
おすすめECプラットフォーム一覧
| システム名 | 特徴 | 提供形態 | 費用 |
| W2 | 豊富なギフト機能を標準搭載 | SaaSプラットフォーム | 初期・月額:要問い合わせ(中〜大規模向け) |
| aiship | スマホファースト・日本商習慣対応 | クラウド型SaaS | 初期10万円〜 / 月額3万円〜 |
| EC-CUBE | 国内シェアNo.1・高いカスタマイズ性 | オープンソース | ライセンス無料(開発・サーバー費別途) |
W2は、熨斗・ラッピング・マルチ配送などギフト機能を標準搭載し、追加開発なしでギフト対応を開始できます。高いセキュリティと安定性で大手企業の導入実績も豊富で、中長期的な事業拡大を目指す企業に最適です。
W2公式サイトはこちらから
aishipは、モバイルファースト設計をコンセプトとしたECシステムのため、SEO機能やUIUX機能に強みがあります。また、スタートアップから中小企業に優しい費用面であり、サポート体制も手厚く、EC運用の内製化を進めたい事業者に適しています。
aiship公式サイトはこちらから
EC-CUBEは、オープンソースながらプラグインで柔軟なギフト機能実装が可能です。初期費用を抑えながら独自カスタマイズができるため、開発リソースを持つ事業者や大規模サイト構築に向いています。
公式サイトはこちらから
その他、様々な種類のECプラットフォームを知りたい方は以下の記事をご覧になられてはいかがでしょうか。
関連記事:ECカートシステムの選び方と比較。タイプ別おすすめ18選【2026年版】
既存のECシステムにECギフトツールを連携させる
この方法は、現在運用中のECシステムに、ギフト機能特化の外部ツールを連携させる方法です。既存システムを作り直すことなく、必要なギフト機能のみを効率的に追加できます。
すでに自社ECを運営しており、システムリプレイスなしでギフト機能を拡充したい事業者に最適です。
おすすめギフトツール一覧
| ツール名 | 特徴 | 主な連携先 | 費用 |
| AnyGift | 導入実績豊富・簡単eギフト機能追加 | Shopify・MakeShop等 | 初期無料 / 月額9,800円+手数料 |
| geeva | LINE連携・CRM機能に強み | 各種ECカート | 初期無料 / 月額10,000円〜 |
| 選べるe-GIFT | カタログギフト型・電子マネー対応 | キャンペーン・BtoB | 初期無料 / 発行手数料(券面額+システム料) |
AnyGiftは、タグ追加だけで最短即日導入が可能な手軽さが魅力です。自社ブランドの世界観を保ったまま、住所不明の相手へのeギフト対応を実現でき、導入・運用コストを大幅に抑えられます。主要ECカートとの連携実績が豊富で、既存環境への影響を最小限に抑えられます。
AnyGift公式サイトはこちらから
geevaは、eギフト機能に加えてLINE連携CRM機能に強みを持ちます。ギフト体験をきっかけとした顧客との継続的な関係構築が可能で、受取人のファン化やリピーター育成まで一気通貫で対応できます。
geeva公式サイトはこちらから
選べるe-GIFTは、受取人がAmazonギフトカードや各種電子マネーから好きなものを選べるカタログギフト型です。法人のキャンペーン景品や福利厚生、BtoBtoCのインセンティブ用途に特に適しており、高い利用率を実現できます。
選べるe-GIFT公式サイトはこちらから
ギフトECを自社構築する際に選べる4つのECシステム
自社でギフトECを構築する場合、事業規模や予算、必要なカスタマイズ性に応じて最適な手法を選ぶ必要があります。
ここでは代表的な4つの構築形態について、それぞれの特徴と向いている企業を解説します。
ASP
| 初期費用 | 月額費用 | カスタマイズ性 | 構築期間 | 運用難易度 |
| 無料〜数万円 | 数千円〜数万円 | 低い | 最短数日〜数週間 | 低い |
ASPは、クラウド上で提供される月額課金型のECサービスです。サーバー管理や保守対応が不要で、管理画面から直感的に操作できるため、専門知識がなくても運用できます。初期費用と開発負担を抑えつつ、基本的なギフト機能(ラッピング設定・メッセージカード・配送日時指定)を素早く導入できるのが最大の特徴です。
テンプレートベースのため自由度は限られますが、ギフトECを初めて導入する小規模事業者や、低コストでテストマーケティングを行いたい企業に最適です。社内にエンジニアがいない企業や、運用コストを最小限に抑えたい事業者にも向いています。
オープンソース
| 初期費用 | 月額費用 | カスタマイズ性 | 構築期間 | 運用難易度 |
| ライセンス無料(開発費別途) | サーバー費のみ(数千円〜) | 高い | 2〜6ヶ月 | 高い |
オープンソースは、無償公開されているプログラムをベースに自社専用のECサイトを構築する手法です。ライセンス費用がかからないため初期投資を抑えつつ、プラグインの追加や独自開発により、ギフトレコメンドや複雑な熨斗設定、マルチ配送などを自由に実装できます。
一方で、セキュリティ対応やバージョンアップを自社または開発パートナーが担う必要があるため、継続的な技術サポート体制と予算確保が必要です。自社に開発リソースがある中規模事業者や、独自のギフト体験を低コストで実現したい企業に適しています。
パッケージ
| 初期費用 | 月額費用 | カスタマイズ性 | 構築期間 | 運用難易度 |
| 数百万〜数千万円 | 数万〜数十万円 | 非常に高い | 3〜12ヶ月 | 中〜高 |
パッケージは、EC運営に必要な標準機能が揃った商用ソフトウェアを購入し、自社要件に合わせて大幅にカスタマイズする手法です。基幹システムや倉庫管理システムとの高度な連携が得意で、複雑化しやすいギフトの梱包・配送オペレーション、在庫管理、法人ギフトの請求処理などを統合的に自動化できます。
初期投資は大きくなりますが、年商数億〜数十億規模を目指す事業者、複数ブランド・多店舗展開を行う企業、独自の業務フローをシステム化したい大規模事業者に向いています。安定性とサポート体制も充実しているため、ミッションクリティカルな運用が求められる企業に最適です。
スクラッチ
| 初期費用 | 月額費用 | カスタマイズ性 | 構築期間 | 運用難易度 |
| 数千万〜数億円 | 保守・運用費(数十万円〜) | 完全自由 | 6ヶ月〜2年以上 | 非常に高い |
スクラッチ開発は、既存システムを使わずゼロから完全オーダーメイドでECシステムを構築する方法です。すべての機能を独自設計できるため、他システムでは実現不可能な革新的なギフト体験、AIを活用した高度なレコメンド機能、複雑な基幹システム連携などが可能になります。
ただし、莫大なコストと長期間の開発期間を要し、要件定義の精度やプロジェクト管理の品質が成果を大きく左右します。年商数十億円以上の超大規模事業者や、ECを事業のコアとして全く新しいビジネスモデルを展開する企業、既存システムでは対応不可能な独自要件がある企業にのみ推奨されます。
ギフトECの成功事例3選
以下から、自社ECサイトでギフトECを展開していて、成功を収めている3つの企業の事例を紹介します。
SABON
画像参照元:SABON公式サイト
SABONは、ボディスクラブやバスソルトを中心に展開するライフスタイルコスメブランドです。従来からギフト需要は高かったものの、「ちょっとしたお礼を気軽に贈りたいが住所を聞きづらい」「相手の好みがわからず選択に迷う」といった心理的ハードルが購入の障壁となっていました。
同社はこの課題に対してeギフト機能を導入し、LINEやSNSのDMでURLを送るだけでギフトを贈れる仕組みを構築しています。eギフトを取り入れた結果、受け取った側のユーザーが商品選択・配送先・受取日時を指定できるため、贈る側の「選択の不安」と「住所確認の気まずさ」を同時に解決することができています。
特に効果的だったのが、誕生日プレゼントのような「特別な日」だけでなく、「お疲れさま」「ありがとう」といった日常の感謝を表現するカジュアルギフト市場の開拓でしょう。数千円程度の手頃な価格帯の商品をeギフト対応させることで、従来は「大げさすぎる」と敬遠されていた層からの需要を掘り起こしました。
また、ギフトの受取人がサイトを訪問することで新規顧客との接点が生まれ、ブランド体験を通じてリピーターに育成される好循環も生み出している成功事例となります。
Mr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)
画像参照元:Mr. CHEESECAKE公式サイト
Mr. CHEESECAKEは、「人生最高のチーズケーキ」をコンセプトに、SNSを中心に爆発的な人気を獲得したスイーツブランドです。
以前は、商品が冷凍配送必須という特性から、ギフト利用において「相手の冷凍庫に空きがあるか不明」「確実に受け取れる日時がわからず商品が劣化するリスク」といった物理的制約が大きな課題となっていました。
この課題を解決したのがeギフトの導入です。購入者はオンラインでギフトを購入してURLを相手に送信するだけで完了し、受取人が自身の都合に合わせて配送日時と住所を指定できる仕組みを実現しました。これにより冷凍スイーツ特有の受取ストレスを完全に解消し、「贈りたいが心配」というユーザーの不安を払拭しています。
また、同社の持つ強いブランド世界観とeギフトの親和性も成功要因の一つです。
限定感や特別感を重視するブランドコンセプトと、「URLで贈る」というデジタルネイティブ向けの体験が見事にマッチし、従来の自分用購入層に加えてギフト需要による新規顧客層を大幅に拡大しています。
結果として、お中元・お歳暮といったフォーマルシーンから、日常の「ちょっとした贈り物」まで幅広い需要を獲得し、EC売上全体を押し上げる重要チャネルとして機能しています。
Soup Stock Tokyo
画像参照元:Soup Stock Tokyo公式サイト
Soup Stock Tokyoは、「食べるスープ」の専門店として展開するレストランチェーンですが、自社ECサイトにeギフト機能を導入し、出産祝いやお見舞いなどのギフト需要を大きく伸ばした事例になります。
同社のメイン商材である「冷凍スープ」は、従来「相手の家の冷凍庫に空きがあるか分からない」「確実に受け取れる日時が不明で溶けてしまうリスク」といった理由から、ギフト購入を躊躇するユーザーが多いという課題がありました。
eギフト導入により、受け取る側が自身の都合に合わせて配送日時と届け先を指定できる仕組みを構築し、贈る側の不安を完全に払拭しました。さらに「日常に小さなごちそうを贈る」というブランドコンセプトと、URLで気軽に贈れるeギフトの相性が抜群で、「お疲れさま」「ありがとう」といった日常のお礼シーンでも活用されています。
ギフトの受取人が新規顧客となる好循環も生まれており、商品特性による配送課題をギフト機能で解決した理想的な活用事例といえます。
参照元:AnyReach株式会社 「AnyGift導入後にeギフトが売上全体の25%に。新規獲得にも貢献。スープストックトーキョー様の活用事例」
その他、EC事業において成功を収めている企業事例を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧になられてはいかがでしょうか。
関連記事:【2026年最新】ECサイト成功事例23選!成功する企業の共通点や戦略も解説
まとめ
本記事では、ギフトECを成功させるために必要な知識と実践方法について、以下の内容を解説しました。
- ギフトECの基本概念: 購入者と受取人が異なることを前提とした、贈答体験に特化したEC形態
- 市場規模と成長性: 約10兆円のギフト市場において、eギフト・ソーシャルギフト領域が急拡大中
- 成功に必要な6つの要件: 熨斗・ラッピング対応、マルチ配送、eギフト、配送日時指定、レコメンド、ソーシャルギフト機能
- 導入時の重要な注意点: 商品のギフト適性見極め、オペレーション設計、特に代引き設定の完全制御
- 3つの始め方: モール出店、専用システム導入、既存サイトへのツール連携から最適な方法を選択
- 成功事例の学び: SABONやMr. CHEESECAKEのように、eギフトで物理的・心理的ハードルを解決し新規顧客を獲得
ギフトECは単なる販売チャネルの拡張ではなく、「贈る体験」を通じて新規顧客との接点を創出し、リピーターへと育成する強力なビジネスモデルです。
自社商品の特性と既存のEC環境を踏まえ、まずは適性の高い商品から段階的に始めることで、大きな投資リスクを抑えながらギフト需要を取り込むことが可能です。本記事の要件と注意点を参考に、ぜひ自社に最適なギフトECの導入をご検討ください。
よくある質問
Q1. ギフトECの導入費用と期間はどのくらいですか?
A. 導入方法によって大きく異なります。モール出店は初期費用無料〜数万円で最短数週間から始められます。
ECシステムの新規構築は初期費用数十万〜数百万円、構築期間3〜6ヶ月が目安です。既存サイトへのツール連携は月額1万円前後から導入でき、最短即日〜数週間で稼働できます。
まずはツール連携やモール出店で小さく始め、成果を確認しながらシステム投資を拡大するアプローチが、リスクを抑えた現実的な進め方といえます。
Q2. eギフト導入時に資金決済法の対応は必要ですか?
A. eギフトの仕組みによっては資金決済法の「前払式支払手段」に該当する可能性があります。自社発行のポイントや電子マネーを事前チャージして贈る形式では、財務局への届出や供託金納付が必要になるケースがあります。
一方、特定商品との引換券型や、クレジットカードで都度決済する仕組みであれば原則として該当しません。導入予定システムの仕様を事前確認し、必要に応じて専門家への相談をおすすめします。法的リスクを避けるため、この点は必ず事前に検討してください。
Q3. ギフトECの投資効果はどう測定すべきですか?
A. 単発売上だけでなく「新規顧客獲得コストの削減」と「LTV向上」を含めて評価することが重要です。ギフト受取人は自社ブランドを体験した有望見込み客となるため、受取人経由の新規購入率や会員登録率を計測しましょう。
また、ギフト購入者は通常購入者よりリピート率や客単価が高くなる傾向があります。ツール導入費用や梱包資材費の増加分に対し、これらの副次的売上効果を合算して評価することで、正確な投資判断が可能になります。継続的な効果測定が成功の鍵です。
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この記事の監修者
神戸大学在学中にEC事業を立ち上げ、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行、広告運用、物流手配に至るまで、EC運営の全工程をハンズオンで経験。売上を大きく伸ばしたのち、事業譲渡を実現。
大学卒業後はW2株式会社に新卒入社し、現在は、ECプラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進を担う。一貫してEC領域に携わり、スタートアップから大手企業まで、あらゆるフェーズのEC支援に精通している。




























