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受注管理システムとは?おすすめの受注管理システム16選を徹底比較

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受注管理システムとは?おすすめの受注管理システム16選を徹底比較

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ECサイトの運営において、受注管理は効率的な業務運営に欠かせない重要な要素です。

特に、注文情報の正確な処理や顧客対応をスムーズに行うためには、専用の受注管理システムを導入することをおすすめします。

本記事では、受注管理システムの基本的な概要とメリット、機能、種類、選定ポイント、おすすめの受注管理システム16選を解説します。

1,000社以上の導入実績に基づき、ECサイト新規構築・リニューアルの際に事業者が必ず確認しているポイントや黒字転換期を算出できるシミュレーション、集客/CRM /デザインなどのノウハウ資料を作成しました。
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この記事の監修者

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樽澤寛人 マーケティング部 部長

神戸大学在学中にEC事業を立ち上げ、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行、広告運用、物流手配に至るまで、EC運営の全工程をハンズオンで経験。売上を大きく伸ばしたのち、事業譲渡を実現。
大学卒業後はW2株式会社に新卒入社し、現在は、ECプラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進を担う。一貫してEC領域に携わり、スタートアップから大手企業まで、あらゆるフェーズのEC支援に精通している。

目次
  1. 01|受注管理システムとは
  2. 02|受注管理システムのメリット
  3. 03|受注管理システムの主な機能
  4. 04|受注管理システムの種類
  5. 05|受注管理システムの選び方
  6. 06|BtoB向けのおすすめ受注管理システム8選
  7. 07|BtoC向けのおすすめ受注管理システム8選
  8. 08|まとめ

受注管理システムとは

受注管理システムとは、顧客からの注文を受けてから商品を出荷するまでの一連の業務を効率化・自動化するためのシステムです。従来のFAXや電話による受注業務をデジタル化し、注文内容の確認、在庫チェック、納期調整、受注伝票の作成などを統合的に管理できます。

このシステムの最大の特徴は、受注に関するあらゆる情報を一元管理できる点にあります。顧客情報、商品情報、在庫状況、配送情報などがリアルタイムで連携し、担当者は常に最新の状況を把握することが可能です。

また、BtoBとBtoCの両方のビジネスモデルに対応しており、企業の規模や業種に応じてカスタマイズできる柔軟性も備えています。

近年のEC市場拡大とデジタル化の進展により、受注管理システムの重要性は急速に高まっています。2023年のSaaS型受発注管理システムの市場規模は約1,286.7億円に達し、2024年には1,388.3億円まで成長すると予測されています。導入企業は業務効率化による時間短縮、ヒューマンエラーの削減、ペーパーレス化によるコスト削減などの恩恵を受けており、競争力強化に欠かせないツールとして位置づけられています。

その他、受注管理システムに関連する、OMS、WMSについては以下の記事で詳しく解説しています。
WMS(倉庫管理システム)とは?導入のメリットや選ぶポイントを解説!
OMS(受注管理システム)とは?導入のメリットとデメリットを解説!

受注管理システムと似ているシステムとの違い

販売管理システムとの違い

販売管理システムは、見積もりから代金回収まで販売に関わる全工程を包括的に管理するシステムです。受注管理、出荷管理、請求管理、仕入管理、在庫管理という5つのプロセスを統合的にカバーし、企業の販売活動全体を支援します。
一方、受注管理システムは受注業務に特化しており、顧客からの注文受付、注文内容確認、在庫確認、納期調整といった受注関連業務のみを効率化します。

両システムの共通点は、顧客情報や商品情報を管理し、業務の効率化とミス削減を目的としている点です。また、どちらも基幹システムとの連携機能を持ち、企業の業務フローに組み込んで使用することが一般的です。

しかし、販売管理システムがより広範囲な販売業務をカバーするのに対し、受注管理システムは受注プロセスに集中することで、より専門的で詳細な機能を提供している点が大きな違いといえます。

下記の記事では販売管理システムの導入メリットや選定方法を詳しく解説しています。この機会にぜひご覧になられてはいかがでしょうか。
EC 販売管理システムとは?主要機能やメリット、導入効果について解説

 

在庫管理システムとの違い

在庫管理システムは、商品の入庫・出庫・棚卸しなど在庫に関する情報を管理し、適正在庫の維持と在庫コストの最適化を目的としたシステムです。リアルタイムでの在庫数把握、発注点管理、ABC分析などの機能により、過剰在庫や欠品を防ぎます。
受注管理システムは注文処理を中心とした業務管理が主目的であり、在庫確認はその一部の機能として位置づけられています。

共通している部分は、両システムとも在庫情報を扱い、商品の動きを追跡する機能を持つことです。また、受注と在庫は密接に関連しているため、多くの場合、システム間でのデータ連携が行われます。

ただし、在庫管理システムが倉庫管理や物流最適化に特化しているのに対し、受注管理システムは顧客対応や注文処理workflow全体の効率化を重視している点で明確に異なります。在庫管理は受注管理の一要素として含まれる場合が多いのも特徴的な違いです。

以下の記事では在庫管理システムの利用メリット・選択方法について詳しく解説しています。
ECサイトにおける在庫管理システムの利用メリット・選択方法

 

基幹システムとの違い

基幹システム(ERP)は、企業の経営資源である人・物・金・情報を統合的に管理する包括的なシステムです。販売管理、購買管理、在庫管理、生産管理、財務会計、人事給与など、企業活動のあらゆる領域をカバーし、全社的な業務標準化と情報の一元化を実現します。
受注管理システムは、この基幹システムの販売管理機能の一部分を特化させたものと位置づけることができます。

両システムの類似点は、企業の業務効率化とデータの正確性向上を目指している点です。
また、どちらも他のシステムとの連携機能を重視し、企業全体の情報基盤として機能します。

しかし、基幹システムが企業経営全体を俯瞰する経営管理ツールであるのに対し、受注管理システムは受注業務という特定の業務領域に焦点を当てた専門ツールです。導入コストや運用複雑さも大きく異なり、受注管理システムの方が導入ハードルが低く、即効性のある効果を期待できる点が特徴的な違いといえます。

下記の記事では基幹システムの導入メリットや選定方法を詳しく解説しています。この機会にぜひご覧になられてはいかがでしょうか。
ECサイトと基幹システム!メリットや導入までの流れについてについて紹介

受注管理システムのメリット

システムを導入する際は、その強みを理解しておかなくてはなりません。そのうえで、自社に合ったシステムを選び、業務改善を進めていくのが鉄則です。

以下、受注管理システムのメリットを解説していきます。

受注業務の効率化

受注管理システムの導入により、従来の電話やFAXによる手作業中心の受注業務が大幅に効率化されます。システムによる自動化により、注文受付から受注伝票作成、在庫確認、納期回答まで一連の処理時間を大幅に短縮できます。

特に複数の注文が同時に入る繁忙期においても、システムが並行処理を行うため、処理スピードが向上し残業時間の削減につながります。

また、受注データの基幹システムへの自動連携により、二重入力作業が不要となり、担当者はより付加価値の高い業務に集中できるようになるため、効率的に業務を遂行できる環境が整います。

人的ミスやコストの削減

手作業による受注処理では、聞き間違いや転記ミス、計算間違いなどのヒューマンエラーが発生しやすく、これらのミスが顧客クレームや信頼失墜につながるリスクがありました。
受注管理システムでは入力作業の自動化により、こうした人的ミスを大幅に削減します。

また、ペーパーレス化により印刷費や郵送費、保管コストが削減されます。

さらに、ミス発生時の修正作業や顧客対応にかかる時間的コストも削減され、全体的な業務コストの最適化が実現します。長期的には人件費削減効果も期待でき、システム導入コストを上回るROIを実現する企業が多数報告されています。

在庫状況のリアルタイム把握と品切れの防止

システムがない企業で、もっとも恐れるべきトラブルのひとつが「品切れ」です。
従来、売れ筋の商品であるにもかかわらず、受注情報を迅速に処理できないため品切れを起こしてしまうことは珍しいことではありませんでした。

しかし、受注管理システムは、在庫管理システムとの連携が可能なため、リアルタイムでの在庫状況把握ができます。また、注文受付時に自動的に在庫確認が行われ、在庫不足の商品については即座にアラートが表示されるため、品切れによる機会損失を防止できます。

複数の販売チャネルを持つ企業においても、すべてのチャネルの在庫情報が一元管理されるため、過剰販売や販売機会の逸失を防げます。在庫回転率の向上により、キャッシュフローの改善にも寄与し、企業の財務健全性向上に貢献することでしょう。

以下の記事では在庫管理システムの利用メリット・選択方法について詳しく解説しています。
ECサイトにおける在庫管理システムの利用メリット・選択方法

顧客満足度の向上

受注管理システムの導入により、顧客への対応品質が大幅に向上します。
正確な在庫情報に基づく確実な納期回答、注文状況のリアルタイム確認、配送状況の追跡など、顧客が求める情報を迅速かつ正確に提供できるようになります。

また、過去の取引履歴や顧客の購買傾向を分析することで、個別ニーズに応じた提案も可能になります。

Webベースの受注システムでは、顧客自身で注文状況を確認できるセルフサービス機能も提供され、問い合わせ頻度の削減と顧客満足度の向上を同時に実現できます。ミスのない正確な受注処理により、顧客からの信頼を獲得し、長期的な取引関係の構築に寄与します。

受注管理システムの主な機能

受注管理システムは基本的に受注管理機能のみで構成されているわけではありません。
下記から受注管理システムの特徴的な機能をご紹介します。

受注管理

受注管理機能は、顧客からの注文受付から受注確定まで一連のプロセスを自動化する核となる機能です。Web上での注文受付、注文内容の確認・修正、重複注文の防止、注文承認ワークフローなどが含まれます。

この機能内で注文データは自動的に受注伝票として生成され、顧客への注文確認メールの自動送信も行われます。受注状況の進捗管理により、処理漏れや遅延を防止し、確実な受注処理を実現します。

在庫管理

在庫管理機能では、商品の入庫・出庫・移動を記録し、リアルタイムでの在庫数量を把握できます。安全在庫設定による自動発注アラート、ABC分析による重要度別管理、先入先出法による適切な在庫回転などの機能を搭載しています。

複数倉庫での在庫管理や、セット商品・組立商品の構成部品管理にも対応していることもあります。また、在庫管理機能内の棚卸しが含まれていることもあるため、定期的な在庫確認も効率化され、正確な在庫情報の維持が実現します。

顧客管理

顧客管理機能は、取引先の基本情報から購買履歴、信用情報まで包括的に管理します。具体的には顧客ランク別の価格設定、支払条件の管理、与信限度額の設定などが可能です。

また、購買パターンや頻度の分析により、個別ニーズに応じた営業提案を支援します。例えば顧客グループ別の商品表示制御により、限定商品や特別価格商品の販売管理が行えます。

下記の記事では顧客管理システムのメリットやおすすめのシステムをご紹介しています。この機会にぜひご覧になってみてください。
顧客データ管理とは?おすすめの顧客管理システム12選やCRMのメリット・デメリットを解説

入出荷管理

入出荷管理機能では、商品の入庫から出荷まで物流プロセス全体を管理します。

入荷予定の管理とは具体的に、検品結果の記録、保管場所の指定などの入庫業務、ピッキングリストの作成、梱包指示、配送業者への引き渡しまでの出荷業務をカバー、配送先別の配送方法自動選択、配送料金の自動計算、追跡番号の管理などのことを指します。

また、複数拠点からの出荷最適化により、配送コスト削減と納期短縮を実現します。

データ分析

データ分析機能は、蓄積された受注データを活用して経営判断を支援します。

具体的には売上分析、商品別・顧客別・期間別の売上実績比較、受注傾向の分析などが可能です。

また、顧客の購買行動分析により、クロスセルやアップセルの機会を発見できます。
リアルタイムダッシュボードにより、現在の受注状況や売上実績を一目で把握でき、迅速な経営判断を可能にします。

システム連携

システム連携機能とは、既存の基幹システムやERP、会計システム、CRMなどとのデータ連携を実現する機能のことを指します。連携することでリアルタイムでのデータ同期が可能で、システム間での情報の不整合を防止します。

また、ECサイトや各種モールとの連携により、複数チャネルでの受注を一元管理できます。

その他、決済システムと連携可能な場合は、自動決済処理、配送業者システムとの連携による配送状況の自動更新なども実現します。

受注管理システムの種類

受注管理システムを導入するときは、仕様に注意して選びましょう。
システムは大きく分けてBtoC向けとBtoB向けの2種類があります。
下記では、2つの種類の違いを端的に説明した早見表とをそれぞれ詳しく説明していきます。

早見表

項目 BtoC向け BtoB向け
主な顧客 一般消費者 企業・法人
取引規模 小口・大量取引 大口・継続取引
価格設定 統一価格・セール価格 取引先別価格・交渉価格
決済方法 クレジットカード・電子マネー 銀行振込・掛け売り
配送 個人宅配送・宅配便 企業配送・物流センター
承認フロー なし・簡単 複数段階・承認者設定
取引期間 単発・短期 長期継続・定期発注
主要機能 モール連携・在庫連携 見積管理・与信管理
システム連携 ECモール・決済サービス ERP・会計システム
料金相場 月額数千円~数万円 月額数万円~数十万円
導入期間 短期(数週間) 中長期(数ヶ月)
カスタマイズ テンプレート中心 高度なカスタマイズ

 

BtoB向け

BtoB向け受注管理システムは、企業間取引の複雑性と継続性に対応した機能設計が特徴です。取引先ごとに異なる価格体系、支払条件、与信管理が必要なため、高度な顧客管理機能と柔軟な価格設定機能を備えています。

企業間では大口取引や定期発注が多いため、ロット管理、納期調整、分納対応などの機能も重要視されます。承認フローが複雑な場合が多く、複数段階の社内承認プロセスに対応したワークフロー機能も必要です。

また、見積もりから受注、請求まで長期間にわたる取引管理が求められ、案件管理機能や進捗管理機能も充実しています。EDI(Electronic Data Interchange)連携による既存システムとの統合や、ERP・会計システムとの連携も重要な要素です。

代表的なシステムには、W2 BtoB、楽楽販売、CO-NECT、BtoBプラットフォーム受発注などがあり、企業規模や業界特性に応じた豊富なカスタマイズオプションを提供しています。

料金は月額数万円から数十万円と幅広く、企業規模や必要機能に応じて選択できる体系となっています。導入時には業務フロー分析や既存システムとの連携検討が重要で、専門的なサポートが提供されることが一般的です。

BtoC向け

BtoC向け受注管理システムは、一般消費者を対象とした大量かつ小口取引の効率化に特化しています。
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど複数のECモールへの同時出店が一般的なため、各モールからの受注を一元管理する機能が重要視されます。

消費者向けの特徴として、24時間365日の受注受付、クレジットカード決済や電子マネーなど多様な決済手段への対応、個人配送先への柔軟な配送オプション設定などが求められます。

また、季節商品やトレンド商品の販売が多いため、商品ライフサイクルの短さに対応した在庫回転管理や、セール・キャンペーン時の大量注文処理能力も重要です。顧客対応では、個人情報保護への厳格な対応、返品・交換の簡易手続き、レビュー管理機能なども必要となります。

代表的なシステムには、ネクストエンジン、TEMPOSTAR、助ネコ、アシスト店長などがあり、これらは複数モール対応や在庫連携機能に優れています。
料金体系は比較的安価で、月額数千円から数万円程度で利用でき、中小規模の事業者でも導入しやすい設計となっています。

受注管理システムの選び方

システムの選定を始めると、似たような製品が多くて迷ってしまうこともあるでしょう。しかし、細かい仕様が異なるなど、業態によってぴったりのシステムが用意されています。
この段落では、受注管理システムを選ぶポイントについて解説します。

既存システムと連携可能か

受注管理システムを選定する際、最も重要な要素の一つが既存システムとの連携可能性です。

多くの企業では会計システム、ERP、CRM、在庫管理システムなどが既に稼働しており、これらとの連携ができないと情報共有がスムーズに行えず、業務効率が下がる可能性があります。API連携機能の有無、データ形式の互換性、リアルタイム同期の可否などを事前に確認することが重要です。

特に注意すべきポイントは、連携時のデータ変換作業の複雑さや、連携に伴う追加費用の発生です。CSV出力・入力機能だけでなく、自動連携機能の充実度も確認しましょう。

また、将来的なシステム拡張や更新時の連携継続性も考慮する必要があります。導入前には必ずシステム連携のテストを実施し、データの整合性や処理速度を検証することをお勧めします。

必要な機能や要件は揃っているか

自社の業務フローや業界特性に適した機能が搭載されているかの確認は必須です。
BtoB企業であれば見積管理・与信管理・承認フロー機能、BtoC企業であれば複数モール連携・決済連携・配送管理機能など、ビジネスモデルに応じた必要機能を明確にしましょう。

また、現在の課題解決だけでなく、将来の事業拡大にも対応できる拡張性があるかも重要な判断基準です。

機能の豊富さだけでなく、操作性や直感性も重要な要素です。複雑すぎるシステムは現場での定着が困難になる可能性があります。無料トライアルやデモンストレーションを活用して、実際の業務フローでの使い勝手を確認することが推奨されます。

その他、カスタマイズの可否や範囲、追加開発の費用と期間についても事前に把握しておきましょう。

費用対効果は合うか

システム導入にかかる総コストと期待される効果を定量的に比較し、投資対効果(ROI)を算出することが重要です。初期費用だけでなく、月額利用料、保守費用、カスタマイズ費用、研修費用なども含めた総保有コスト(TCO)を算出しましょう。

一方で、業務効率化による人件費削減、ミス削減による損失回避、処理時間短縮による機会創出などの効果を金額換算して比較検討します。

費用対効果の算出では、定量的効果だけでなく、顧客満足度向上や従業員の働きやすさ向上などの定性的効果も考慮することが大切です。回収期間の目安として、一般的には2~3年以内での投資回収が理想的とされています。

また、段階的導入により初期投資を抑える方法や、クラウド型サービスによる従量課金制の活用なども検討しましょう。競合他社の導入効果事例や、同業界での導入実績なども参考にして、現実的な効果予測を立てることが成功への近道です。

サポート体制が充実しているか

システム導入後の安定稼働と効果的な活用のためには、ベンダーのサポート体制が極めて重要です。導入時の初期設定支援、操作研修、マニュアル提供などの導入サポートから、運用開始後の技術サポート、障害対応、機能追加対応まで、包括的なサポート体制を確認しましょう。

特に24時間365日のサポート体制の有無、レスポンス時間、サポート方法(電話・メール・リモート)などの詳細を把握することが重要です。

同業界での導入実績が豊富なベンダーであれば、業界特有の課題や要件を理解したアドバイスが期待できます。
また、定期的なシステムアップデートや新機能追加の頻度、ユーザーコミュニティの活発さも長期利用における重要な要素です。

BtoB向けのおすすめ受注管理システム8選

下記からはBtoB事業者におすすめしたい受注管理システム8選をご紹介します。

W2 BtoB

画像参照元:W2 BtoBサービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:W2株式会社
  • 特徴的な機能:Web受注機能、見積管理、取引先別価格設定、API連携、BtoB専用機能
  • 料金:要問い合わせ

W2 BtoBは、法人間取引に特化した高機能プラットフォームとして、優れた特徴を持つシステムです。
最大の強みは、1,000以上という業界トップクラスの豊富な機能を標準搭載していることで、企業規模や業界を問わず幅広いニーズに対応できる柔軟性があります。
取引先ごとに異なる価格設定が可能で、大口注文や取引条件に基づいた特別価格を自動適用する機能により、複雑なBtoB取引の要件を満たします。

導入実績1,100社以上という豊富な経験に基づく業界知識と、専門的なサポート体制が提供されるため、導入時の業務フロー分析から運用定着まで安心して任せることができます。
API連携機能が充実しており、既存システムとのスムーズな連携が可能です。

また、受発注業務から販売施策の実行まで一貫して対応できるため、営業力強化と業務効率化を同時に実現できる点も大きな魅力です。費用対効果の高さでも定評があり、多くの企業で投資回収期間の短縮を実現しています。

BtoBプラットフォーム 受発注

画像参照元:BtoBプラットフォーム 受発注サービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社インフォマート
  • 特徴的な機能:Web受発注、請求データ一元管理、飲食・宿泊業界特化
  • 料金:要問い合わせ

BtoBプラットフォーム受発注は、Web上で発注・受注ができる企業間取引専用システムとして、特に飲食・宿泊業界で高い支持を得ています。取引で発生した請求データを一元管理でき、日々の受注・発注業務の効率化から月次決算の早期確定まで幅広くサポートします。

業界特化型の強みを活かし、食材の賞味期限管理や季節商品の取り扱い、配送温度帯の指定など、飲食業界特有の要件に対応した機能が充実しています。

システムの操作性はシンプルで直感的に設計されており、ITに不慣れなスタッフでも容易に操作できます。
また、取引先との情報共有機能により、在庫状況や配送状況のリアルタイム把握が可能で、店舗経営の効率化に大きく貢献します。

楽楽販売

画像参照元:楽楽販売サービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社ラクス
  • 特徴的な機能:見積管理、受注管理、請求管理、発注管理
  • 料金:初期費用150,000円、月額費用70,000円〜

楽楽販売は、市場シェア11.91%でトップの座を占める販売管理システムです。
見積もり管理から受注管理、請求管理、発注管理まで販売業務全般をカバーし、特に中小企業から大企業まで幅広い規模の企業に対応できる柔軧性が特徴です。

複雑な金額計算の自動化が可能で、企業ごとの独自ルールにも柔軟に対応できるカスタマイズ性の高さが評価されています。

無料トライアルも提供されており、導入前に実際の業務での効果を確認できる点も大きなメリットです。
電子帳簿保存法対応オプション(月額10,000円)も用意されており、法改正への対応も万全です。ユーザー数やデータベース数に応じた従量課金制により、企業規模に適した料金設定が可能です。

スマイルワークス「SmilleWorks」

画像参照元:SmilleWorksサービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社スマイルワークス
  • 特徴的な機能:受注管理、在庫管理、請求管理、会計連携
  • 料金:要問い合わせ

スマイルワークスは、中小企業向けに設計されたクラウド型システムで、受注管理を中心とした包括的な業務支援を提供します。

システムの特徴として、直感的で使いやすいインターフェースが挙げられ、ITに不慣れなスタッフでも短期間で習得できる設計となっています。受注データの入力から請求書発行まで一連の流れを効率化し、手作業による転記ミスを大幅に削減します。

クラウド型の利点を活かし、複数拠点での情報共有や外出先からのアクセスも可能です。カスタマイズ性も高く、業界特有の要件や企業独自のルールにも対応できます。

CO-NECT

画像参照元:CO-NECTサービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社CO-NECT
  • 特徴的な機能:無料プラン提供、直感的インターフェース、発注フォームカスタマイズ
  • 料金:初期費用0円、フリープランあり

CO-NECTは、受注側・発注側で異なる料金プランを提供するクラウド型システムです。
最大の特徴は、初期費用0円で利用できるフリープランの存在で、小規模事業者でも気軽に受発注システムを導入できることです。直感的なインターフェースにより、システム導入時の学習コストを最小限に抑え、スムーズな運用開始を実現します。

受注側が発注フォームをカスタマイズし、取引先に発注フォームのURLを共有するというシンプルな仕組みで、複雑な設定作業が不要です。
また、取引先ごとに表示する商品の変更や単価設定が可能で、BtoB取引特有の個別対応にも柔軟に対応します。

料金としては、月間の受注件数や商品数に応じた従量課金制により、事業規模に適した料金設定が可能です。

MOS

画像参照元:MOSサービスページ

  • システムタイプ:クラウド
  • 提供会社:株式会社大塚商会
  • 特徴的な機能:モバイル対応、スマートフォン・タブレット最適化、簡単操作
  • 料金:要問い合わせ

MOS(Mobile Ordering System)は、モバイルデバイスでの利用に特化したクラウド型受発注システムです。
スマートフォン、タブレット端末、PCのWebブラウザーから利用可能で、場所を選ばずに受発注業務を行えることが最大の特徴です。外回りの営業担当者や、店舗スタッフが現場で直接発注できるため、業務効率の大幅な向上を実現します。

システムの操作性は非常にシンプルで、ITに不慣れなユーザーでも直感的に操作できる設計となっています。

大塚商会という老舗ITサービス企業による豊富な導入実績とサポート体制が強みで、業界問わず多くの企業で活用されています。また、セキュリティ面では、モバイル利用に配慮した暗号化技術とアクセス制御をしていることで、安心して受注業務を行うことが可能です。

アラジンEC

画像参照元:アラジンECサービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社アイル
  • 特徴的な機能:基幹システム自動連携、取引先対応自動化、人的ミス削減
  • 料金:要問い合わせ

アラジンECは、取引先からの注文に自動で対応し、データを各企業の基幹システムと自動連携させることができる高機能受発注システムです。

人為的なミスやお問い合わせ対応を大幅に削減することが可能で、既存顧客の利便性向上と業務効率化を同時に実現します。柔軟なカスタマイズ性により、企業固有の業務フローや要件にも対応できる点が大きな強みです。

システムの特徴として、受発注プロセスの完全自動化により、24時間365日の受注受付が可能な点が挙げられます。また、基幹システムとの連携により、在庫情報や顧客情報、価格情報などがリアルタイムで同期されるため、常に最新の情報に基づいた受注処理が行われます。

その他、販売管理システムとの組み合わせ提案も可能で、総合的な業務効率化を実現できます。

Bカート

画像参照元:Bカートサービスページ

  • システムタイプ:クラウド型BtoB ECプラットフォーム
  • 提供会社:株式会社Bカート
  • 特徴的な機能:多様なサービス連携、決済・請求業務連携、倉庫管理システム連携
  • 料金:要問い合わせ

Bカートは、さまざまなサービスとの連携が可能な点を最大の特徴とするBtoB向けECプラットフォームです。

決済・請求業務システム、販売管理システム、倉庫管理システムなど、他社が提供する多様なサービスとの連携により、企業の既存システム環境に柔軟に適応します。これにより、システム刷新時の移行コストや運用変更の負担を最小限に抑えることができます。

BtoB取引特有の複雑な価格体系にも対応しており、取引先別の価格設定、数量割引、期間限定価格など、柔軟な価格管理が可能です。受注から出荷までのプロセスを一元管理し、各段階での進捗状況をリアルタイムで把握できます。

クラウド型のため、初期投資を抑えながら段階的な機能拡張が可能で、事業成長に合わせたシステムの拡張ができます。

BtoC向けのおすすめ受注管理システム8選

下記からはBtoC事業者におすすめしたい受注管理システム8選をご紹介します

LOGILESS

画像参照元:LOGILESSサービスページ

  • システムタイプ:クラウド
  • 提供会社:株式会社ロジレス
  • 特徴的な機能:受注管理と倉庫管理の一体化、主要モール・カート連携、配送方法自動振り分け
  • 料金:要問い合わせ

LOGILESSは、受注管理システムと倉庫管理システムを一体化したWeb受注システムとして、ECサイトの受注から出荷までをシームレスに管理できる点が最大の特徴です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど国内主要モールやカートシステム、決済システムとの連携が可能で、複数チャネルでの販売を一元管理できます。

特にEC事業の拡大期において、受注件数の増加に対応できるスケーラビリティを持ち、成長する事業をしっかりとサポートします。
また、クラウド型のため、初期投資を抑えながら段階的な機能拡張が可能です。

GoQSystem

画像参照元:GoQSystemサービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社GoQSystem
  • 特徴的な機能:ECサイト特化、受注・在庫・出荷・収支管理、各ECモール連携
  • 料金:要問い合わせ

GoQSystemは、ECサイト運営に特化した一元管理システムとして、受注や在庫、出荷、収支管理などECサイトの管理業務を1つのシステムに統合しています。
各ECモールとの連携機能により、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど複数のプラットフォームからの受注を効率的に管理できます。

ECサイト運営者の視点で設計されており、実際の運営現場で必要とされる機能が網羅的に搭載されているのが特徴です。システムの操作性は直感的で分かりやすく、EC運営初心者でも短期間で習得できる設計となっています。

また、収支管理機能により、各モールでの売上実績や手数料、配送費などを一元管理し、利益分析も簡単に行えます。

アシスト店長

画像参照元:アシスト店長サービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社ネットショップ支援室
  • 特徴的な機能:CRM機能内蔵、複数EC店舗一元管理、顧客管理・分析機能
  • 料金:初期費用0円、月額10,000円〜

アシスト店長は、CRM機能内蔵型のEC総合プラットフォームとして、受注や在庫の情報管理だけでなく、顧客管理や分析機能まで統合したシステムです。
複数のECモールや自社ECサイトの一元管理により、各チャネルでの受注情報を統一されたダッシュボードで確認できます。

特徴としては、CRM機能により、顧客との関係性を深化させるための施策を体系的に管理でき、リピート率向上や顧客単価アップを実現できます。また、メール配信機能も搭載されており、セグメント別のターゲティングメールやフォローアップメールの自動送信も可能です。

比較的リーズナブルな料金設定でありながら、高機能なCRM機能を利用できるコストパフォーマンスの高さが評価されています。

ネクストエンジン

画像参照元:ネクストエンジンサービスページ

  • システムタイプ:クラウド
  • 提供会社:NE株式会社
  • 特徴的な機能:複数ECサイト一元管理、在庫連携、倉庫・拠点管理、自動化機能
  • 料金:初期費用無料、月額3,000円〜(〜200件)

ネクストエンジンは、煩雑になりがちなEC運営を自動化・効率化し、複数のECサイトを一元管理することを実現するシステムです。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社ECサイトなど、複数の販売チャネルからの受注を統合管理し、在庫情報もリアルタイムで連携します。

在庫管理・倉庫連携・拠点管理などの機能により、物流業務全体を効率化できる点が大きな特徴です。

システムの自動化機能が充実しており、受注処理から在庫更新、出荷指示まで一連の流れを自動で処理できます。これにより、人的リソースを商品開発やマーケティングなど、より付加価値の高い業務にシフトできます。

料金体系は従量課金制で、事業規模に応じたコスト設定が可能です。豊富な導入実績に基づく業界知識と、充実したサポート体制により、導入から運用定着まで安心して利用できます。

TEMPOSTAR

画像参照元:TEMPOSTARサービスページ

  • システムタイプ:クラウド
  • 提供会社:SAVAWAY株式会社
  • 特徴的な機能:10以上のモール・カート対応、物流システム連携、一括商品登録
  • 料金:初期費用無料、月額10,000円〜

TEMPOSTARは、楽天市場、Amazon、eBay、Makeshopなど10以上のモール・カートに対応した一元管理システムです。1回の処理で商品画像と商品情報を複数のモールに一括登録できる機能により、商品展開の効率化を大幅に実現します。

受注管理や在庫管理に加えて、物流システムとの連携機能により、受注から出荷までの一連のプロセスを効率化できます。

特に海外展開を視野に入れた企業にとって、eBayなど海外モールとの連携機能は大きなメリットとなることでしょう。

導入支援から運用サポートまで、専門スタッフによる充実したサポート体制も整備されています。

Robot-in

画像参照元:Robot-inサービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社ロボットイン
  • 特徴的な機能:RPA機能、業務自動化、複数モール対応、処理の無人化
  • 料金:要問い合わせ

Robot-inは、RPA(Robotic Process Automation)機能を活用した業務自動化に特化したEC管理システムです。従来人手で行っていた繰り返し作業を自動化することで、大幅な業務効率化と人的ミスの削減を実現します。

受注処理、在庫更新、商品登録、価格変更など、EC運営における定型業務の多くを無人化できる点が最大の特徴です。また、システムの自動化機能により、夜間や休日でも自動的に受注処理や在庫管理が継続されるため、24時間365日の効率的な店舗運営が可能になります。

導入時には業務フローの分析から自動化設計まで、専門スタッフがサポートし、企業固有の要件に応じたカスタマイズも可能です。

コマースロボ

画像参照元:コマースロボサービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社コマースロボティクス
  • 特徴的な機能:RPA機能、セット商品設定自動化、配送方法振り分け、住所不備チェック
  • 料金:要問い合わせ

コマースロボは、RPA機能により幅広いEC業務の自動化を実現するシステムです。
セット商品設定や配送方法の振り分け、入金データの連動、住所不備のチェックなど、EC運営における細かな作業を自動化できる点が特徴です。

また、配送方法の自動振り分けや納品書の自動振り分け機能により、物流業務の効率化も実現します。住所不備の自動チェック機能により、配送トラブルの事前防止も可能です。

さらに、システムの処理ロボットが搭載されており、複雑な業務ルールにも対応した自動化設定が可能です。これにより、企業固有の業務フローに合わせたカスタマイズ自動化を実現できます。

助ネコ

画像参照元:助ネコサービスページ

  • システムタイプ:クラウド型
  • 提供会社:株式会社アクアリーフ
  • 特徴的な機能:使いやすい操作性、複数ECサイト・実店舗統合管理、高頻度アップデート
  • 料金:要問い合わせ

助ネコは、複数のECサイトと実店舗をまとめて一元管理できる受発注システムとして、特に使いやすい操作性と導入後すぐに運用開始できる点が評価されています。

特徴的なのは、ECサイト運営に必要な機能が網羅的に搭載されており、必要なシステムだけを選択して利用できる柔軟性がある点です。
経済産業省が創設したJ-Startup企業である株式会社アクアリーフが開発・提供しており、技術力と成長性において高い評価を受けています。受注管理、在庫管理、顧客管理など基本機能はもちろん、分析機能やレポート機能も充実しており、データドリブンな店舗運営をサポートします。

まとめ

受注管理システムについて重要なポイントをまとめると以下の通りです

  • 市場規模が拡大:2024年の市場規模は1,388.3億円に達し、企業のデジタル化ニーズが急速に高まっている
  • 業務効率化が可能:手作業による受注処理を自動化し、処理時間短縮とヒューマンエラー削減を実現
  • BtoB・BtoCの2種類ある:企業間取引と消費者取引それぞれに特化した機能とシステムが提供されている
  • システム連携が鍵:既存の基幹システムやERP、会計システムとの連携により総合的な業務効率化が可能
  • 投資対効果が求められる:適切なシステム選定により、2~3年以内での投資回収と継続的なコスト削減効果が期待できる

受注管理システムは、現代のビジネス環境において企業競争力を左右する重要なツールです。自社の業務フローと要件を明確にし、BtoB・BtoC別の特徴を理解した上で最適なシステムを選定することで、業務効率化と顧客満足度向上を同時に実現できます。

なお在庫管理システムは、カートシステムのみで事足りることもあります。

以下の記事はECサイト構築サービスおすすめ24選をご紹介しています。
ぜひ合わせてご覧ください。

【事例付き】ECサイト構築サービスおすすめ24選を比較!選び方や注意点も紹介

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