オムニチャネルとは?意味・メリット・成功事例を初心者にもわかりやすく解説【2026年版】
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オムニチャネルとは?意味・メリット・成功事例を初心者にもわかりやすく解説【2026年版】

EC構築事例

実店舗とECサイトをそれぞれ運営していても、在庫や顧客データがバラバラで「もったいない」と感じていませんか。

オムニチャネルとは、店舗・EC・アプリといったすべての販売チャネルを連携させ、顧客にひとつのブランドとして一貫した購買体験を届ける考え方です。
近年は顧客の購買行動が複雑になり、チャネルの垣根をなくす取り組みが売上を左右するようになりました。

本記事ではオムニチャネルの意味から、マルチチャネルやO2O・OMOとの違い、導入のメリットと注意点、戦略の進め方、そして成功事例までをまとめて解説します。

自社に合ったオムニチャネルの進め方を考えるヒントになれば幸いです。

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この記事でわかること

オムニチャネルとは、実店舗・ECサイト・アプリ・SNSなどあらゆる販売チャネルを統合し、顧客がどのチャネルからでも同じように買い物できる状態を指します。
在庫や顧客情報、ポイントを一元管理することで、チャネルの境目を感じさせないシームレスな購買体験を実現します。

マルチチャネルは複数のチャネルを「持っているだけ」で、在庫や顧客データが分断されている状態です。オムニチャネルはそれらのデータを統合し、チャネル同士が連携している点が大きく異なります。顧客から見て一貫した体験になっているかどうかが分かれ目です。

顧客はいつでもどこでも欲しい商品を購入でき、企業側は販売機会の損失を防ぎながら在庫を効率的に活用できます。さらにチャネルを横断した顧客データを活用することで、一人ひとりに最適な提案ができるようになり、LTV向上につながります。

目次
  1. 01|オムニチャネルとは
  2. 02|オムニチャネルと混同しやすい用語との違い
  3. 03|オムニチャネルのメリット
  4. 04|オムニチャネルの注意点
  5. 05|オムニチャネル戦略の進め方│5ステップ
  6. 06|オムニチャネルの成功事例
  7. 07|オムニチャネル実現の鍵はデータ統合基盤
  8. 08|まとめ
  9. 09|オムニチャネルに関するよくある質問と回答

オムニチャネルとは

オムニチャネルとは、実店舗・ECサイト・アプリ・SNSなど顧客とのあらゆる接点を統合し、どのチャネルからでも一貫した購買体験を提供する戦略です。

顧客を中心にECサイト、実店舗、アプリ、SNSが連携するオムニチャネルのイメージ図

「オムニ(omni)」はラテン語で「すべて」を意味し、すべてのチャネルをひとつにつなぐという考え方を表しています。

たとえば、アプリで在庫を確認してから店舗に行き、店頭で見つからない色をその場でECから取り寄せる。こうした行き来をストレスなく行える状態がオムニチャネルです。

重要なのは、在庫・顧客情報・ポイントといったデータをチャネルごとに分けず、一元的に管理することにあります。顧客はチャネルの違いを意識せず、いつでも同じブランドとして買い物を楽しめます。

なぜ今オムニチャネルが重要なのか

オムニチャネルが重視される最大の理由は、顧客の購買行動が大きく変化したからです。スマートフォンの普及により、店頭で商品を見ながらECの口コミを調べ、後日アプリで購入するといった行動が当たり前になりました。

総務省の調査でもスマートフォンの世帯保有率は9割を超えており、オンラインとオフラインを行き来する購買が一般化しています。こうした状況では、チャネルが分断されていると顧客は不便を感じ、離脱してしまいます。

逆に、どのチャネルでも快適に買い物できる体験、つまり優れた顧客体験(CX)を提供できれば、ファン化とリピートにつながります。オムニチャネルは、変化した顧客に選ばれ続けるための前提条件になりつつあります。

出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」

また、経済産業省の調査では、2024年の国内BtoC-EC市場規模は26.1兆円、EC化率は9.7%まで拡大しています。

ECの利用が広がる一方で、実店舗での接客や体験価値も依然として重要です。そのため、オンラインとオフラインを分断せずに連携させるオムニチャネル戦略の重要性が高まっています。

出典:経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」

オムニチャネルと混同しやすい用語との違い

オムニチャネルは、マルチチャネル・クロスチャネル・O2O・OMOといった用語と混同されがちです。違いを正しく理解すると、自社が今どの段階にいるのかが見えてきます。まずは全体像を表で整理します。

オムニチャネル、OMO、O2O、クロスチャネル、マルチチャネルの違いとチャネル連携の関係を比較した表

マルチチャネルとの違い

マルチチャネルとの最大の違いは、データが連携しているかどうかです。マルチチャネルは店舗・EC・カタログなど複数の販売経路を持つものの、在庫や顧客情報はチャネルごとに独立しています。

そのため、ECで貯めたポイントが店舗で使えなかったり、店舗の在庫がECから見えなかったりします。オムニチャネルはこれらを統合し、顧客がどのチャネルを使っても同じ体験を得られる点で一歩進んでいます。

多くの企業はまずマルチチャネルから始まり、データ統合を進めてオムニチャネルへ発展していきます。

クロスチャネルとの違い

クロスチャネルは、マルチチャネルとオムニチャネルの中間に位置します。在庫情報や顧客データを一部のチャネル間で共有し、たとえばEC在庫を店舗から確認できるようにした状態です。

ただし、共有は部分的にとどまり、すべてのチャネルが完全に連携しているわけではありません。オムニチャネルは、あらゆるチャネルのデータを統合し、顧客が境目をまったく感じない体験を目指す点で、クロスチャネルよりも踏み込んだ概念です。

O2Oとの違い

O2O(Online to Offline)は、オンラインから店舗への送客を狙う「施策」を指します。アプリでクーポンを配布して来店を促す取り組みが代表例です。

オムニチャネルが全チャネルを統合する「戦略」全体を指すのに対し、O2Oはその中で使われる一手段という関係になります。O2Oはオンラインからオフラインへの一方向の誘導が中心ですが、オムニチャネルは双方向で、店舗からECへの送客も含めて顧客体験全体を設計します。

OMOとの違い

OMO(Online Merges with Offline)は、オンラインとオフラインの垣根そのものをなくし、両者を融合させる考え方です。顧客はもはやオンラインかオフラインかを意識せず、ひとつの体験として買い物をします。

オムニチャネルとOMOは非常に近い概念ですが、視点に違いがあります。オムニチャネルは「企業が複数チャネルを統合する」という企業側の視点が中心です。

一方OMOは「顧客にとって境目がない」という顧客起点の発想が強く、オムニチャネルをさらに進化させた概念と位置づけられます。

オムニチャネルのメリット

オムニチャネルのメリットは、顧客と企業の双方に生まれます。顧客は快適な購買体験を得られ、企業は売上機会とデータ活用の両面で恩恵を受けます。それぞれの立場から具体的に見ていきます。

オムニチャネル導入による顧客視点と企業視点のメリットを示した図

顧客視点のメリット

顧客視点でのメリットは、主に以下の3つです。

  • いつでもどこでも欲しい商品を購入できる
  • 在庫を確認してから来店できる
  • 一貫した顧客体験を受けられる

それぞれ順に詳しく解説していきます。

いつでもどこでも欲しい商品を購入できる

オムニチャネルでは、店舗・EC・アプリのどこからでも同じ商品を購入が可能です。

店頭で在庫がなくても、その場でECから取り寄せて自宅へ配送できます。営業時間や店舗までの距離といった制約を受けず、欲しいと思った瞬間に買い物を完結できます。

「店舗になかったから買えなかった」「ECで見つけたが受け取りに時間がかかる」といった不満を減らせるため、購買体験の満足度向上につながります。

在庫を確認してから来店できる

アプリやECで店舗在庫をリアルタイムに確認できるため、来店してから「売り切れだった」という失敗を避けられます。

欲しい商品の在庫が近くの店舗にあるかを事前に把握してから来店できるため、無駄足を踏まずに買い物を楽しめます。

企業側にとっても、来店前の段階で購買意欲の高い顧客を店舗へ誘導できるため、来店後の購入率向上が期待できるのも大きな利点です。

一貫した顧客体験を受けられる

ポイントやクーポン、購入履歴がチャネルをまたいで共通化されるため、どこで買っても同じサービスを受けられます。
また、過去の購入履歴に基づいて、ECサイト・メール・LINE・アプリで顧客に合った商品を提案することもできます。

店舗で貯めたポイントをECで使い、ECで見た商品を店舗で受け取るといった行き来を、ストレスなく実現できます。

企業視点のメリット

企業視点でのメリットは主に以下の3つです。

  • 販売機会の損失を防げる
  • 顧客データを一元的に活用できる
  • 在庫を効率的に運用できる

こちらもそれぞれ順に詳しく解説していきます。

販売機会の損失を防げる

店舗やEC単体では取りこぼしていた販売機会を回収しやすくなります。

また、ECサイトで在庫切れの商品でも、近隣店舗に在庫があれば、店舗受け取りや店舗発送につなげることが可能です。

顧客は別店舗を探す手間がなくなり、企業側は在庫切れによる離脱を防ぐことができるため、「欲しいと思った瞬間」に購入でき、売上機会を最大化できます。

顧客データを一元的に活用できる

チャネルごとに分かれていた購買データを統合すると、顧客一人ひとりの行動を立体的に把握することができます。

これにより、顧客がどの商品に関心を持ち、どのチャネルを経由して購入しているのかを分析できるようになります。

集まったデータをもとに、一人ひとりに最適な提案やキャンペーンを展開することで、リピート率の向上、休眠顧客の掘り起こし、LTV向上につなげられるのも大きな魅力です。

在庫を効率的に運用できる

店舗とECの在庫を一元管理することで、全社の在庫をひとつの資産として活用できます。

また、EC倉庫に在庫がなくても、店舗在庫を活用して出荷できれば、販売機会を逃す心配はありません。

過剰在庫や欠品を減らしながら、より少ない在庫で多くの販売機会に応えられるようになります。

オムニチャネルの注意点

オムニチャネルには大きなメリットがある一方で、導入には乗り越えるべき課題もあります。あらかじめ把握しておくことで、計画的に準備を進められます。

在庫・顧客データの統合が難しい

最大の課題は、チャネルごとに分かれた在庫・顧客データの統合が難しい点にあります。

店舗とECで別々のシステムを使っていると、データの形式や管理方法が異なり、そのままでは連携できません。統合には、データを一元管理できる基盤の整備が欠かせません。

既存システムを見直し、拡張性のあるプラットフォームへ移行することが現実的な解決策になります。

部門間の連携体制づくりに時間がかかる

オムニチャネルは、店舗部門とEC部門が一体となって取り組まなければ機能しません。

これまで別々に運営してきた組織では、評価制度や目標が分かれており、連携体制づくりに時間がかかります。

経営層が旗振り役となり、全社共通の目標を設定することが成功の鍵を握ります。

システム投資の負担が大きい

データ統合基盤の構築には、相応のシステム投資が必要になります。

短期的なコストだけで判断すると、後から拡張できず再投資が発生しがちです。

導入時には、将来の事業成長を見据えて中長期で費用対効果を考える視点が求められます。

オムニチャネル戦略の進め方│5ステップ

オムニチャネル戦略は、いきなり施策を始めるのではなく、現状を整理してから段階的に進めることが大切です。

店舗・EC・アプリを連携させるには、顧客がどのように商品を探し、購入しているのかを理解する必要があります。

そのうえで、必要なチャネル連携やデータ統合の仕組みを整えることで、スムーズな購買体験を提供できます。

ここでは、オムニチャネル戦略の進め方を以下の5ステップで解説します。

  • 現状分析と顧客理解
  • チャネル設計とKPI設定
  • データ統合基盤の整備
  • 施策実行
  • 効果測定と改善

STEP1 現状分析と顧客理解

最初に行うのは、自社の現状と顧客の購買行動の把握です。今あるチャネルがどう使われ、どこでデータが分断しているかを洗い出します。

あわせて、顧客がどのチャネルを行き来して購入に至るのかを分析します。顧客理解を起点にすることで、優先して統合すべきチャネルが明確になります。

STEP2 チャネル設計とKPI設定

次に、目指すべき顧客体験を描き、必要なチャネルの連携方法を設計します。店舗で在庫を確認してECで購入する、といった理想の購買フローを具体化します。

同時に、EC売上比率やリピート率など、成果を測るKPIを設定します。ゴールを数値で定めることで、施策の効果を検証できる状態を整えます。

STEP3 データ統合基盤の整備

設計した体験を実現するには、在庫・顧客・ポイントを一元管理できるデータ統合基盤が必要です。チャネルごとにバラバラだったシステムを連携させ、すべての情報をひとつに集約します。

ここが戦略全体の土台となるため、拡張性とカスタマイズ性に優れたプラットフォームを選ぶことが重要です。

STEP4 施策実行

基盤が整ったら、いよいよ施策を実行します。店舗での取り寄せ注文、ECからの店舗受け取り、共通ポイント、アプリ連携などを段階的に展開します。

一度にすべてを始めるのではなく、効果の高い施策から優先的に実装すると、現場の負担を抑えながら成果を確認できます。

STEP5 効果測定と改善

施策を実行したら、設定したKPIをもとに効果を測定します。統合したデータから顧客の反応を分析し、うまくいった点と課題を明らかにします。

得られた知見を次の施策へ反映し、改善を繰り返すことで、オムニチャネルの精度は継続的に高まっていきます。

オムニチャネルの成功事例

ここからは、オムニチャネルに取り組み成果を上げた企業の事例を紹介します。

広く知られるユニクロの例に加え、W2が支援した4社の取り組みを取り上げます。自社の戦略を描くヒントとして参考にしてください。

ユニクロ:アプリと店舗・ECをつなぐシームレスな購買体験

ユニクロ公式オンラインストアの画面に表示されたUT商品ページの例。オムニチャネル施策におけるECと店舗連携のイメージ

ユニクロは、オムニチャネルの代表例として広く知られています。公式アプリで店舗とオンラインストアの在庫をリアルタイムに確認でき、欲しい商品が近くの店舗にあるかをすぐに把握できます。

オンラインで注文した商品を店舗で受け取れるほか、店頭で見つからないサイズをその場でECから取り寄せることもできます。アプリの会員証やクーポンは、店舗とオンラインのどちらでも利用できます。チャネルの境目を感じさせない一貫した体験が、リピート購入と顧客満足度の向上を支えています。

引用:ユニクロ公式オンラインストア

株式会社アルペン:約400店舗とECを連携するOMO改革

Alpen Onlineの商品一覧画面。オムニチャネル施策におけるECサイトと実店舗・在庫連携の事例

引用:アルペンオンライン

株式会社アルペンは、「スポーツデポ」「アルペン」「ゴルフ5」「アルペンアウトドアーズ」などを全国約400店舗で展開するスポーツ小売企業です。中期経営計画で掲げた「EC年商の大幅増」を実現するため、改修の積み重ねで複雑化した既存基盤からの脱却が課題となっていました。

同社はW2の支援のもと、ECプラットフォーム「W2 Commerce Unified」を導入し、メディアとコマースを融合した新サイトを大規模リプレイスでわずか10か月で構築しました。全国約400店舗、会員1,500万人、商品SKU1,000万点以上という巨大な基盤を活かし、店舗・EC・メディア・モールを横断する体制を整えています。

オムニチャネルで顧客の欲しい瞬間を購買につなげる仕組みを示した図

店舗端末でEC在庫を手配し自宅配送・店頭決済まで行えるインストア注文や、店舗限定だった中古ゴルフクラブのEC販売を実現しました。

さらにオウンドメディア「アルペングループマガジン」をECへ統合し、約4,000本の記事から商品購入へ自然につなぐメディアコマースを構築しています。施策の実行スピード向上と内製化の促進という成果が表れ、ECサイトは「オンラインの旗艦店」へと進化しました。

以下では、株式会社アルペンが全国約400店舗とECをどのように連携し、店舗・EC・メディアを横断するOMO基盤を構築したのかを詳しく紹介しています。大規模リプレイスの背景や、W2 Commerce Unified導入後の成果について知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

▶株式会社アルペンの導入事例はこちら:あらゆる顧客接点を統合する大規模リプレイスでOMO改革! アルペンが描く“欲しい瞬間に応える”EC戦略と仕組み化

株式会社トラジ:店舗・アプリ・ECで築く「トラジ経済圏」

焼肉トラジのオンラインストア画面。オムニチャネル施策における店舗とECサイト連携の事例

引用:焼肉トラジ オンラインストア

焼肉トラジを運営する株式会社トラジは、『焼肉トラジ』を中心に複数の飲食ブランドを国内外で展開しています。以前は店舗とオンラインで顧客情報やポイント制度が分断され、統合的なCRMを構築できていないことが課題でした。

同社はW2の「W2 Commerce」を導入し、店舗・アプリ・ECサイトを連携させる「トラジ経済圏」を構築しました。どのチャネルで購入しても共通のポイントが貯まり、使える仕組みを実現しています。

オムニチャネル施策としてECサイト・店舗・アプリを連携し、一貫したブランド体験を提供する仕組み

共通ポイント制度により、店舗とオンラインの相互送客が進み、リピート率と顧客ロイヤルティが向上しました。e-ギフトや定期販売なども一つのECシステムで対応できるようになり、顧客の囲い込みと「次の来店」を促す基盤が整っています。

以下では、株式会社トラジが店舗・アプリ・ECサイトをどのように連携し、共通ポイントを軸とした「トラジ経済圏」を構築したのかを詳しく紹介しています。店舗とオンラインの相互送客や、W2 Commerce導入後の成果について知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

▶株式会社トラジの導入事例はこちら:店舗×EC・アプリの連携で新たな顧客体験と相互送客を実現! 焼肉トラジが仕掛ける“再訪問”を促すEC戦略

山口油屋福太郎:店舗・EC・電話通販の情報基盤を統合

福太郎オンラインストアのトップページ。オムニチャネル施策における通販と直営店の連携事例

引用:FUKUTARO ONLINE STORE 福太郎 オンラインストア

「めんべい」で知られる山口油屋福太郎は、明太子や菓子の製造販売を手がける企業です。店舗とECサイトの会員情報が分断されて管理が煩雑化し、電話通販とECの統合的な管理ができていないことが課題でした。

同社はW2のECプラットフォームを導入し、店舗・ECサイト・電話通販の情報を一つに統合しました。あわせてLINE連携を実装し、店舗来店からLINE登録、継続的な情報発信、EC購入、再来店という好循環を設計しています。

オムニチャネルのEC運用改善により、配送先別の受注処理を一括化して業務効率化するリニューアル前後の比較図

横断的な顧客管理が可能になり、LINE連携で新規会員獲得と顧客接点の強化を実現しました。複数配送先の一括処理によって店舗の配送受付業務が大幅に効率化し、伝票枚数を約30%削減するなど、店舗DXの具体的な成果が表れています。

以下では、山口油屋福太郎が店舗・ECサイト・電話通販の情報基盤をどのように統合し、LINEを活用した顧客接点の強化や店舗DXを実現したのかを詳しく紹介しています。情報分断の解消や、W2導入後の業務効率化について知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

▶山口油屋福太郎の導入事例はこちら:福岡土産「めんべい」の福太郎が 店舗・ECサイト・電話通販の情報基盤を統合し、LINE起点の購買体験を実現

ポノス株式会社:ECモール依存から脱却した「ゲーム×EC」

にゃんこ大商店オンラインのトップページ。オムニチャネル施策におけるキャラクターグッズECサイトの事例

引用:にゃんこ大商店オンライン

『にゃんこ大戦争』を展開するポノス株式会社は、グッズ販売を大手ECモールに依存していました。モール経由では海賊版による信頼性の低下や、顧客属性・購買データが見えないという課題を抱えていました。

同社はW2の「W2 Commerce」を採用し、ゲーム連携や独自のギミックを備えた公式ECサイトを構築しました。「公式EC」としての安心感を提供し、海賊版対策とブランド価値向上を両立しています

ゲームアプリとECサイトを連携し、遊びと購買をひとつにつなげるオムニチャネル施策のイメージ

ゲームアプリとの連動特典施策により、オープンからわずか1週間で会員登録数10万人を突破しました。自社ECで顧客データを可視化できるようになり、「ファンの解像度」が高まったことで、今後の商品企画に活かせる資産を獲得しています。リアルイベントとECを連動させるOMOの強化も視野に入れています。

以下では、ポノス株式会社が大手ECモール依存から脱却し、ゲームと連動した公式ECサイトをどのように構築したのかを詳しく紹介しています。海賊版対策や顧客データ活用、W2 Commerce導入後の成果について知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

▶ポノス株式会社の導入事例はこちら:『にゃんこ大戦争』の成長を加速させる「ゲーム×EC」の最適解。 ECモール依存からの脱却と、ファンと共創する“ななめ上”のIP戦略

オムニチャネル実現の鍵はデータ統合基盤

ここまで見てきたとおり、オムニチャネル成功の共通点は、店舗・EC・アプリのデータを統合する基盤を整えたことにあります。どれだけ優れた施策を考えても、在庫や顧客情報がチャネルごとに分断されていては、一貫した体験を提供できません。

逆に言えば、データ統合基盤さえ整えば、共通ポイントやインストア注文、メディアコマースといった施策を次々と展開できます。重要なのは、目先の機能だけでなく、将来の事業成長に合わせて拡張できる基盤を選ぶことです。基盤の選定が、オムニチャネル戦略全体の成否を左右します。

 

EC・店舗・アプリを統合する「W2 Unified Commerce」

データ統合基盤の選択肢のひとつが、W2が提供するハイエンドECプラットフォーム「W2 Unified Commerce」です。EC・実店舗・アプリのデータを統合し、マルチチャネル在庫管理や会員ランク・ポイント管理を一元的に行えます。

W2 Commerce Unified

W2 Commerceは、BtoC・定期販売・BtoB・海外ECなど複数の事業形態に対応したコマースプラットフォームです。AIを組み込んだ1,000以上の機能が標準搭載され、さらに、自由に追加できる拡張プラグイン群により、高度なコマース戦略と運用を実現します。
そのなかでも、BtoC向けECサイトを構築できる「W2 Commerce Unified」は、集客・CRM・サイト統合・OMOまでEC事業に必要な全ての要件を標準搭載。大規模アクセスに耐えるサーバー環境や個別カスタマイズにも対応することで、やりたいことを実現するEC運営が可能です。

前述のアルペンやトラジ、福太郎、ポノスの事例のように、大規模な事業者から専門性の高いブランドまで、それぞれの戦略に合わせた柔軟なカスタマイズに対応しています。

外部システムとの連携や大規模トラフィックへの対応力も備えており、エンタープライズ級のオムニチャネル実現を支えます。

自社に最適な進め方を相談したい場合は、無料相談やデモから検討を始められます。

まとめ

オムニチャネルとは、店舗・EC・アプリなどすべてのチャネルを統合し、顧客に一貫した購買体験を提供する戦略です。マルチチャネルやO2O・OMOと混同されがちですが、在庫・顧客情報・ポイントを連携し、顧客がチャネルの違いを意識せずに買い物できる状態を目指す点が特徴です。

オムニチャネルを導入することで、顧客は欲しい商品をいつでもどこでも購入しやすくなり、企業側も販売機会の損失防止やデータ活用、LTV向上といった効果を見込めます。ただし在庫統合や部門連携には課題もあるため、現状分析から効果測定まで段階を踏んで計画的に進めることが成功の鍵です。

ユニクロやアルペンの成功事例からもわかるように、オムニチャネル成功の鍵は、店舗・EC・アプリなどのデータをつなぐ基盤づくりにあります。

自社でオムニチャネルをどう進めるべきか迷ったら、まずは現状の課題整理から始めてみてください。具体的な進め方は、無料相談やデモで専門家に相談することをおすすめします。

オムニチャネルに関するよくある質問と回答

Q1. オムニチャネルを簡単に言うと何ですか?

A. 店舗・EC・アプリなどすべての販売チャネルをひとつにつなぎ、顧客がどこからでも同じように買い物できる状態にすることです。在庫やポイント、顧客情報を共通化することで、チャネルの境目を感じさせない買い物を実現します。

Q2. 中小企業でもオムニチャネルは導入できますか?

A. 導入できます。最初からすべてを統合する必要はなく、共通ポイントやEC在庫の店舗確認など、効果の高い施策から段階的に始める方法が現実的です。拡張性のあるプラットフォームを選べば、事業の成長に合わせて少しずつ範囲を広げられます。

Q3. オムニチャネルとEC・実店舗はどちらを優先すべきですか?

A. どちらか一方を優先するのではなく、両者を連携させることが目的です。すでに店舗とECの両方を持つ企業は、それらをつなぐデータ統合から着手すると効果的です。顧客はチャネルを行き来して購入するため、両方を一体で設計する視点が重要になります。

この記事の監修者

この記事の監修者
樽澤寛人 マーケティング部 部長

神戸大学在学中にEC事業を立ち上げ、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行、広告運用、物流手配に至るまで、EC運営の全工程をハンズオンで経験。売上を大きく伸ばしたのち、事業譲渡を実現。
大学卒業後はW2株式会社に新卒入社し、現在は、ECプラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進を担う。一貫してEC領域に携わり、スタートアップから大手企業まで、あらゆるフェーズのEC支援に精通している。

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