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ECサイトの回答遅れで46%が離脱——1分以内の即時回答が購買とファン化を決定づける【Channel Corporation調査】
2026.09.30

ECサイトの回答遅れで46%が離脱——1分以内の即時回答が購買とファン化を決定づける【Channel Corporation調査】

「回答遅れ」で46.4%が離脱——即時対応がカゴ落ちを防ぐ最大のカギに

株式会社Channel Corporationは2026年8月25日、「ECサイトの問い合わせに関する意識調査」の結果を発表した。調査は2026年7月22日〜28日に、全国の男女556名を対象にインターネットで実施された。ECサイトやネットショップで問い合わせをすることが「よくある」人は9.9%、「たまにある」人は31.1%で、合わせて41.0%が問い合わせを利用している。

回答の速さは購買に直接影響している。問い合わせの回答が遅れたために「購入をやめた」人は26.6%、「他のECサイトで購入した」人は19.8%。合わせて46.4%が、回答の遅れをきっかけに購入をやめるか、他社で購入していた。

反対に、購入前の疑問に1分以内で回答が得られた場合、65.5%が「信頼感が高まる」と答えた。「今後も利用したい」と答えた人は68.3%(「とてもそう思う」23.9%、「ややそう思う」44.4%)にのぼる。

EC問い合わせへの1分以内の回答と継続利用意向:とてもそう思う23.9%、ややそう思う44.4%
出典:株式会社Channel Corporation「ECサイトの問い合わせに関する意識調査」(2026年8月25日)

なお、回答までに求める時間は「1分以内」が2.9%、「5分以内」が20.6%、「30分以内」が21.5%で、30分以内を求める人は計45.0%だった。1分以内の回答は、多くの消費者にとって期待より速い対応といえる。

編集部コメント

調査データからも分かる通り、問い合わせは購入前と購入後で目的が全く異なります。購入前の「サイズや仕様」の悩みは商品ページの改善(CVR向上)で解決でき、購入後の「返品や不具合」のストレスはマイページの導線やサポート体制の整備(LTV向上)で軽減できます。自社の問い合わせログをこの「前・後」の視点で分類してみるだけでも、次に手をつけるべき施策がかなりクリアに見えてくるはずです。

購入前は「サイズ・仕様」、購入後は「返品・初期不良」に問い合わせが集中

問い合わせをしたいタイミング(したことがあるタイミング)で最も多かったのは、「返品・交換したいとき」の37.1%だった。次いで「商品を比較しているとき」20.5%、「商品到着後」15.5%、「注文後(配送前)」13.8%、「商品を探しているとき」13.5%、「購入直前」12.1%と続く。問い合わせは、購入の前にも後にも発生している。

ECサイトで問い合わせをしたいタイミング:返品・交換したいとき37.1%、商品を比較しているとき20.5%、商品到着後15.5%
出典:株式会社Channel Corporation「ECサイトの問い合わせに関する意識調査」(2026年8月25日)

相談したい内容は、購入の前と後で大きく異なる。購入前は「サイズ・仕様を確認したい」が62.2%で最も多い。購入後は「返品・交換」が64.9%、「初期不良・故障」が63.3%で、いずれも6割を超えた。

編集部コメント

「カスタマーサポートはコストセンターではなく、サイト改善の宝庫である」とよく言われますが、今回の整理はその第一歩として非常に実践的なアプローチです。購入前の不安を削ればCVR(購入率)が上がり、購入後の不安を削ればLTV(継続率)が上がる。ログの分類とページへの還元は地味な作業に見えて、実はサイトのパフォーマンスを底上げする最も手堅い施策と言えます。ぜひ貴社のCSログも一度見直してみてください。

 「自動応答」と「有人対応」は内容で使い分けを 約6割が自動応答を許容

対応方法の希望を問い合わせの種類別に見ると、4種類すべてで「スタッフ(有人)に対応してほしい」が最も多く、38.7〜42.6%を占めた。一方で「自動応答ですぐに回答してほしい」も31.7〜37.6%あり、「どちらでもよい/わからない」を含めると57.4〜61.3%が自動応答での対応を受け入れている。自動応答の希望が最も高かったのは配送・物流に関する問い合わせ(37.6%)で、購入後サポート(37.4%)が続いた。

問い合わせ種別ごとの希望対応方法:全種別で有人対応が38.7〜42.6%、自動応答が31.7〜37.6%

有人対応を希望する理由は、「状況に応じて柔軟に対応してほしいから」が56.3%で最も多く、「トラブル対応だから」42.9%、「自動応答では不安だから」33.3%が続いた。自動化を受け入れつつも、判断が必要な場面では人に任せたいという傾向は、AIに買い物をどこまで任せるかを尋ねたVisaの調査の結果とも重なる。

年末商戦などの繁忙期は問い合わせが増え、回答が遅れやすい。定型の問い合わせは自動応答で処理し、判断が必要な問い合わせに担当者の時間を回す体制を、繁忙期の前に整えておきたい。

編集部コメント

調査結果の通り、ユーザーの約6割は自動応答を受け入れています。振り分けの基準は、問い合わせの種類そのものよりも「決まった答えがあるか」「状況に応じた判断が必要か」で整理するのが現実的です。配送状況や返品手順のような定型処理は自動化で即答し、初期不良の補償など個別判断が必要な場面にスタッフのリソースを集中させる。まずは自社の問い合わせのうち、「決まった答えで返せるもの」がどれくらいあるか洗い出すところから始めてみてはいかがでしょうか。

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