
EC物流倉庫の導入費用を解説!委託にするメリット・デメリットとは?
ECサイトを運営しており、EC物流倉庫を委託しようと考えているが、どれだけの費用がかかるのか、デメリットはないのかと考えていませんか?
この記事ではEC物流倉庫について説明し、委託を考えるタイミングについてお伝えします。
また、倉庫を外部に委託するメリットやデメリット、費用などについて詳しく紹介します。
注意点ついても解説していきますので、倉庫を委託しようと考えている方、本当に外部に任せて良いのか悩んでいる方、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
なお、EC物流に関する詳細は下記で詳しく解説しているので合わせて一読ください。
関連記事:EC物流を重視すべき3つの理由とは?仕組みやよくある課題・解決策も紹介
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EC物流倉庫とは?

EC物流倉庫とは、ネットショップを運営する際に必要な物流施設のことですが、商品の受注や出荷、配送といった一連の業務を指す用語として用いられることもあります。
コロナ禍でネットショップなどのECビジネスは著しく成長すると同時に、宅急便の需要が増しています。
その結果、EC物流倉庫のニーズも高まってきているのです。
2020年度のデータにはなりますが、宅急便の取り扱い個数は「48億3647万個」を記録しています。
需要が高まっているのはEC業界としては良いことですが、件数が増えていくことで他の業務と並行して倉庫業務を行うのが難しくなり、手が回らなくなっていきます。
それを解決するために、物流業者に業務委託してアウトソーシングしているケースが多くなっています。
EC物流倉庫の委託を考えるタイミング

p>EC物流倉庫の委託を考えるタイミングはいろいろとありますが、その中でも多いのが件数増加により、他の業務に手が回らなくなったときです。
具体的な数でいえば月の出荷件数が「300件」を超えたら、物流倉庫の委託を考えたほうが良いでしょう。
逆をいえば、それ以下であれば梱包作業を郵便局に任せると低コストで済みます。
また、出荷数が300件未満だと、物流業者もコストがかかり利益をあげにくいため、契約を断るケースが多いです。
そのため、最初は自社で販売から出荷までを行い、出荷件数が月300件を超えだしたら、外部委託を考えるタイミングとして捉えると良いでしょう。
外部委託のメリット4選

作業時間の効率化
商品の管理、出荷業務を外部委託することで作業時間の効率化に繋がります。
何故なら、外部委託では出荷などの倉庫業務をプロに任せるからです。
物流の仕組みや倉庫業務のノウハウを蓄積しているプロに在庫を管理してもらえるため、物流の品質が上がり、作業時間の効率化に繋がります。
労働力の削減
スタートアップなど事業の初めであれば、出荷件数もそこまで多くないため、出荷業務や在庫管理に割く時間も大きくはないでしょう。
しかし、注文数が増えて、出荷の数が増えていけば、在庫管理に割くリソースも増えていきます。
それ以外にも新商品の企画やマーケティング業務など他にもリソースを割かなければなりません。
新人を雇うとさまざまな業務を教育する必要がありコストと時間がかかりますが、在庫管理を外部に委託すれば教育する必要がなく比較的低コストで労働力を削減することが可能になります。
人的ミスの減少
今やAIなどのテクノロジーを駆使し自動化することが主流になってきています。
しかし、在庫管理や出庫などは手作業で行うものが多く、どうしても入出庫の漏れやピッキングミスなどの人的ミスが起きやすい業務になります。
特にスタートアップとなれば他の業務をしながら出荷業務を行っている企業も多いでしょう。
並行して作業をするとその分人的ミスのリスクも増えます。
物流業務に特化したプロに出荷業務や在庫管理を任せることで作業ミスを減らすことができるでしょう。
物流品質の向上
事業の規模が大きくなり出荷件数が増えてくると、物流作業に手が回らなくなってしまい丁寧に作業をしているつもりでもミスが発生しやすくなり、物流品質の低下は免れません。
物流業務に特化したプロに任せることで、人的ミスを減らし、作業時間の効率化にも繋がるため、物流品質の向上に繋がります。
外部委託のデメリット2選

緊急対応ができない
外部委託している倉庫に何かトラブルがあった際に、自社で現場に駆けつけることができません。
その結果、状況把握までにタイムラグが発生してしまい、トラブル対応の初動が遅れてしまうリスクがあります。
また、外部委託をするということは、物流倉庫のシステムに対応している社内の人員を削減することにも繋がります。
そのため、トラブルが発生しても、社内で対応できる人数が少なくなり、トラブル対応ができなくなる可能性も出てくるでしょう。
倉庫の運営ノウハウが蓄積されない
物流業務を外部委託すれば、労働力を削減できるメリットがある反面、社内にノウハウが蓄積されないデメリットにもなります。
倉庫業務を外部委託するのであれば、基本的に問題ありませんが、今後、内製化しようと考えている場合はノウハウが蓄積されないことを覚えておきましょう。
物流倉庫を委託する費用

固定費
◯ 基本料
基本料金とは倉庫のシステム料金です。
出荷数だけでなく入庫日などの確認、管理するためのシステム利用料が基本料となります。
相場は2万〜5万円程度です。
◯ 業務管理料
業務管理料とは、商品管理全般にかかる料金のことです。
倉庫に入庫されている商品を管理するために必要な料金であり、商品が多いほど月額の料金も高くなります。
◯ 倉庫保管料
倉庫保管料とは倉庫内のスペース利用料になります。
ラックごと、坪ごとなど業者によって貸し出す方法が異なるため事前に確認が必要です。
また、冷蔵機能を持つ倉庫で保管する場合は費用が変動する可能性があるため注意しましょう。
変動費
◯ 入庫料
入庫料とは商品を倉庫に搬入する際にかかる費用で相場は1個あたり10円〜30円になります。
ただし、大型のリフトカーを使用する場合や別途検品が必要な場合は追加で費用が発生することもあります。
◯ 梱包・発送料
梱包・発送料とは注文が入った商品をダンボールなどに梱包して運送業者に引き渡す作業です。
商品サイズによって料金は変動し、梱包から発送まで1個あたり550円〜1300円かかります。
また、指定日の有無によっても変動するため、事前に業者へ確認すると良いでしょう。
委託倉庫を導入する際の注意点

規模や所在
委託倉庫を導入する際には規模や所在は重要になります。
モノの消費地に近い場所で倉庫を構えることで配送料などのコストが抑えられます。
また、EC事業における配送スピードはお客様の満足度に繋がります。
所在によってお客様の手元に届くスピードが変わるため、商品や顧客層なども考慮して、所在を決める必要があります。
サービス内容・カスタマイズの可否
家族や恋人などのプレゼントにネットショップを利用する方も多いです。
実店舗であれば、ギフトラッピングをお願いすれば対応してくれますが、ネットショップは物流業者によって変わってきます。
ギフトラッピングに対応している業者であれば、直接送り先へ配送が可能となり、需要も高まります。
この他にもさまざまなお客様の要望に応えられるようにカスタマイズ対応ができるか確認しておきましょう。
導入コスト
委託倉庫を導入する際は導入コストも重要です。
高すぎるのはもちろんですが、逆に依頼したサービスに比べてコストが安い場合も注意が必要です。
場合によっては、商品を丁寧に扱ってくれない、自社の要望を結局は聞いてくれないなどトラブルに発展する可能性もあります。
自社の要望とコスト面が妥当であるか確認しましょう。
対応スピード
ECサイトで購入するほとんどのお客様はできるだけ早く商品を手元にほしいと考えています。
例えば、同じ商品が同価格で売られている場合は翌日配送や当日配送ができるショップが選ばれやすいです。
受注してから手元に届くまでのスピードが早いと、顧客満足度の高さに繋がるため、発送スピードなどは確実に確認しておきましょう。
まとめ

EC物流倉庫の導入費用や委託する際のメリットとデメリットについて紹介をしました。
外部委託をすることで、労働力の削減や作業効率化などのメリットがありますが、トラブルに迅速に対応できない、ノウハウが蓄積されないデメリットもあります。
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