資料ダウンロード
03-5148-9633
ECノウハウ
サイト運用
記事更新日

クローズドサイトとは?概要から活用シーンや規模別の費用比較表を解説

ECお役立ち情報
ECノウハウ
記事更新日

クローズドサイトとは?概要から活用シーンや規模別の費用比較表を解説

サイト運用

クローズドサイトとは、特定の会員や取引先のみがアクセスできる特別なウェブサイトのことを指します。

BtoB取引の効率化や、顧客との限定的な関係構築において非常に有効な手段ですが、
「そもそもオープンサイトと何が違うのか」
「自社に導入するメリットがあるのか」
「どうやって作れば良いのかわからない」

といった悩みから、導入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、クローズドサイトの基本的な定義から、メリット・デメリット、具体的な活用シーン、費用感まで、導入を検討する上で知っておくべき全ての情報を網羅的に解説します。

1,000社以上の導入実績に基づき、ECサイト新規構築・リニューアルの際に事業者が必ず確認しているポイントや黒字転換期を算出できるシミュレーション、集客/CRM /デザインなどのノウハウ資料を作成しました。
無料でダウンロードできるので、ぜひ、ご活用ください

資料画像
ECサイトの構築を検討している方必見!
ECサイト新規構築/リニューアル成功への道筋ガイドブック
資料を読む

この記事の監修者

この記事の監修者
樽澤寛人 マーケティング部 部長

神戸大学在学中にEC事業を立ち上げ、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行、広告運用、物流手配に至るまで、EC運営の全工程をハンズオンで経験。売上を大きく伸ばしたのち、事業譲渡を実現。
大学卒業後はW2株式会社に新卒入社し、現在は、ECプラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進を担う。一貫してEC領域に携わり、スタートアップから大手企業まで、あらゆるフェーズのEC支援に精通している。

目次
  1. 01|クローズドサイトとは?
  2. 02|クローズドサイトの活用シーン
  3. 03|クローズドサイトのメリット
  4. 04|クローズドサイトの導入が効果的なケース
  5. 05|クローズドサイトに必要な機能・要件
  6. 06|クローズドサイトの導入手順
  7. 07|クローズドサイトの費用と期間の目安
  8. 08|まとめ
  9. 09|クローズドサイトのよくある質問

クローズドサイトとは?

クローズドサイトとは、会員登録したユーザーや特定の取引先など、認証された企業や顧客のみがアクセスできる非公開のサイトを指します。ユーザーIDやパスワードでログインしなければサイトを閲覧できない仕組みが特徴です。

既存会員が招待コードなどで新規会員を呼ぶ「招待制」や、新規会員が申請を行い、管理者が確認・承認した後に利用を許可する「承認制」があります。サイトによっては、運営管理者が会員情報を登録する場合もあります。
この仕組みによって、一般のユーザーや競合他社に価格や詳細情報を知られずに取引を進められます。

クローズドサイトは、主に企業同士の取引(BtoB EC)で主流として活用されていますが、社員専用のオンラインショップ(BtoE)や富裕層向けECなど、BtoC的な限定販売にも用いられます。機密情報や価格情報の保護、既存顧客との継続的な関係構築が主な目的となります。

オープンサイトとの違い(閲覧制限・公開範囲)

オープンサイトが誰でも自由に閲覧・購入できるのに対し、クローズドサイトはIDとパスワードによるユーザー認証が必須の完全会員制サイトです。このアクセス制限によって、クローズドサイトでは卸価格や商品の詳細情報を一般消費者や競合他社に見られるリスクが基本的にはありません。

また、クローズドサイトは、Googleなどの検索エンジンのクローラーからのアクセスを制御する機能を実装できます。特定のWebページやコンテンツを検索結果に表示させない設定が可能です。オープンサイトが幅広い集客を目的とするのに対し、クローズドサイトは集客コストをかけずに既存顧客との関係強化にリソースを集中できる点が大きな違いです。

クローズドサイトの種類(完全/セミクローズド)

クローズドサイトは、公開の度合いによって「完全クローズド型」と「セミクローズド型」の2種類に分別されます。

完全クローズド型は、ECサイト自体へのアクセスに制限があり、会員以外はサイトを閲覧すらできない完全な会員制サイトです。この形式は、既存顧客との取引管理や機密性の高い情報のやり取りに最適です。

一方、セミクローズド型(半クローズドサイト)は、商品情報の一部は一般に公開されるものの、価格や購入手続きは会員登録やログイン後に限定されます。新規顧客の獲得を促しつつ、販売価格を一般公開したくない場合に適したサイト方式で、新規開拓を重視する卸売業などで有効な手段となります。

クローズドサイトの活用シーン

クローズドサイトの主な用途として、複数の取引先と個別の条件で取引するBtoB向けECサイトが挙げられます。
その他にも、ファンクラブや有料メディアなどの情報を提供する会員制サイト、動画配信サービスなどの会員制サービス提供サイト、そして企業の従業員向けに情報共有を行う社内ポータルサイトや社内販売サイトなど、組織内部向けの利用も多いです。

下記からは活用シーン別に詳しく解説します。

BtoB(卸売・法人取引・代理店向け)

BtoB向けのクローズドECサイトでは、企業間取引特有の複雑な商習慣に対応するため、様々な機能が求められます。

必須要件として、取引先ごとの価格設定(掛け率、割引など)、見積り機能、購入条件に応じて複数の責任者による承認管理(稟議)、掛取引や支払いサイトの設定、BtoB決済サービスとの連携による与信管理や請求代行、そして拠点別配送の設定(複数の配送先指定)も求められます。

BtoB ECについて商流や構築方法など詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
関連記事:【2025年最新版】BtoB EC(企業間取引)とは?市場規模・メリット・構築方法を完全解説

BtoC(会員限定販売・ファンクラブ)

BtoC領域では、ロイヤリティ向上施策としてクローズドサイトが活用されます。
会員に対して、特別な割引やキャンペーンなどの限定価格・特典を提供する設定が可能です。
特に会員の購入頻度や金額に応じた会員ランクを設定し、ランクに応じた価格の差別化や限定商品の提供を行うことで、ロイヤリティを高めます。

ファンクラブサイトでは、会員限定のグッズ販売や、コンサート・イベントのチケット先行販売などが典型的な施策です。

また、キャンペーン情報やクーポンコードを顧客ごとに個別配信し、タイムリーな提案や企画を実行することで、顧客との関係強化を図れます。会員は優越感を得られ、自社のファンになってもらいやすくなります。

一般的に言われているECサイトについては下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【初心者必見】自社ECとは?ECモールとの違いやメリット・デメリットについて解説

社内・パートナー向けポータル

クローズドサイトは、組織内部や関係者への情報共有および業務効率化を目的としたポータルサイトとしても利用されます。

社内ポータルサイト(イントラネット)や発注窓口(BtoB EC機能)、会員制情報ポータルサイトとして活用されるケースがあります。

クローズドサイトのメリット

下記からは主なクローズドサイトのメリットをご紹介します。

情報秘匿とセキュリティ強化

クローズドサイト最大の強みは、情報公開先を会員のみに限定できる点にあります。卸価格(下代)や詳細な取引条件、在庫状況といった企業機密や優位性を保つ情報を、競合他社や一般消費者に漏洩させるリスクを防げます。

また、アクセス自体が会員登録とログインを必須とするため、サイト自体のセキュリティが強化され、与信審査を通った信頼できる顧客とだけ取引を行う環境を確保できます。

会員ごとの個別条件設定も競合に知られることなくオンラインで取引可能になることがメリットです。

受発注業務の効率化

受発注業務をクローズドECサイトに切り替えることで、業務の大幅な効率化が見込めます。電話やFAXなどアナログだった受発注をデジタル化し、取引先ごとに異なっていた発注フォーマットを統一でき、手作業による煩雑な入力業務や人的ミスを解消できます。

また、販売管理システムと連携すれば、受発注から在庫、納品、請求、入金までを一元管理できます。顧客がサイト上で在庫や納期を確認できるため、担当者への問い合わせ対応コスト削減にも繋がります。

顧客ごとに価格やキャンペーンの出し分けが可能

会員属性や取引実績に応じて、個別の価格設定やキャンペーンを自動適用できます。
例えば、A社には20%割引、B社には15%割引といった企業別価格や、購入量に応じたボリュームディスカウント、会員ランクによる特別価格などを設定可能です。

優良顧客には限定商品の先行販売や専用クーポンを提供し、新規顧客には初回購入特典を自動付与するなど、きめ細かなマーケティング施策を展開できます。

在庫の引当優先順位も会員ランクで制御でき、VIP顧客を優先確保することで顧客満足度とロイヤルティを向上させ、顧客生涯価値(LTV)の最大化を実現します。

クローズドサイトのデメリット・注意点

クローズドサイトは多くのメリットを持つ反面、新規集客の困難さや運用管理にかかるコストと手間といったデメリットも存在します。
下記から詳しく説明します。

SEO/集客のハンデと対策

クローズドサイトは非公開領域が主となるため、インターネット検索からの新規訪問が見込めず、集客力が低いです。会員以外はコンテンツを確認できないため、Googleなどの検索エンジンの検索結果にも原則表示されません。

そのため、新規顧客獲得に注力したい場合は不向きとされます。

対策として、ある程度情報を見せて新規開拓を促すセミクローズド型を採用するか、会員募集やサービス案内を目的にしたオープンサイトや告知サイトを別途用意する必要があります。

ECサイトのSEO対策についてより詳しく知りたい方は下記の記事で解説しているので、この機会にぜひご覧になられてはいかがでしょうか。
関連記事:【完全版】ECサイトのSEO対策17選!AI/LLM対策やコンテンツSEOまで完全解説

会員獲得・審査運用のコスト

クローズドサイトの運用では、会員登録時に与信審査や承認を行う必要があり、運用管理の手間がかかります。

特にBtoBでは、新規登録企業の支払い能力を確認するための与信管理機能が重要となります。会員情報(登録、更新、削除)の管理や、継続利用を促すための会員限定コンテンツの定期的な提供も必須となります。

これらの審査、承認、管理には体制と負荷が生じ、サイト構築のハードルとコストを高める一因となります。新しいシステムへの移行時には、社内外への周知や調整、研修などのコストも発生するため注意が必要です。

クローズドサイトの導入が効果的なケース

クローズドサイトは一般的なサイト構築方法ではありません。
そのため効果的なケースの場合のみ導入をおすすめします。
下記から、その効果的なケース4選をご紹介します。

顧客別で異なる条件を提示したい場合

顧客別で異なる条件を提示したいケースはクローズドサイトをおすすめします。

理由としては、取引先ごとの価格や掛け率、支払い条件、最小ロット、配送条件などを手動で管理すると計算ミスや条件の齟齬が発生しやすく、運用負荷も高くなるためです。

クローズドサイトなら会員属性に応じて適切な条件を自動適用し、取引先別の価格設定やボリュームディスカウント、会員ランク別の特別価格などを正確に提示できます。手動計算による誤請求リスクも大幅に削減できます。

もし個別条件の台帳管理や手計算に時間を取られていて、価格管理の自動化と誤請求リスクの削減を実現したい方はクローズドサイトを活用しましょう。

情報の公開範囲を制限させたい場合

情報の公開範囲を制限させたいケースではクローズドサイトをおすすめします。
理由としては、機密性の高い情報や競合に知られたくない情報を、会員登録と認証により適切な相手にのみ限定公開できるためです。

また、会員認証と権限設計により必要な情報を必要な相手だけに限定公開でき、アクセスログや多要素認証などの仕組みで漏洩リスクを最小限に抑制できます。

もし機密性の高い情報を扱っていて、情報セキュリティの強化と適切な情報共有を実現したい方はクローズドサイトを活用しましょう。

業務のDX化を図りたい場合

近年、多くの企業が紙・FAX・電話中心の受発注業務において、転記ミス、処理遅延、属人化といった課題を抱えています。

しかし、クローズドサイトの導入により、見積作成から承認、発注、出荷、検収、請求までのプロセスを電子化し、基幹・倉庫・会計とのデータ連携で一元管理と自動化を進められます。また、蓄積されるデータはマーケティング戦略や需要予測にも活用できます。

もしアナログな業務プロセスからの脱却を進めていて、処理スピードの向上と属人化の解消を実現したい方はクローズドサイトを活用しましょう。

既存取引先が多い

既存の取引先が多数存在するケースではクローズドサイトをおすすめします。

理由としては、電話・FAX・メールでの受発注業務が取引先数に比例して煩雑化し、個別の注文履歴管理、問い合わせ対応、書類作成が現場の大きな負担となるためです。
クローズドサイトを導入すると、各取引先が専用の価格・在庫・納期情報をログイン後に即座に確認でき、再注文や定番品の発注も数クリックで完結します。

もし多数の既存取引先とのやり取りで業務が逼迫していて、営業効率の向上と顧客満足度の同時向上を実現したい方はクローズドサイトを活用しましょう。

クローズドサイトに必要な機能・要件

下記からはクローズドサイト構築に必要な要件や機能をご紹介します。

一般的なECサイトに必要な機能については下記の記事で解説しています。
関連記事:【2025年最新版】ECサイトに必要な機能とは!?売れてるECが使っている便利な機能も紹介

会員登録・審査・承認(招待制/SSO/2FA)

クローズドサイトの構築には、利用者を限定するための会員登録機能が必須となります。
登録方式には、既存会員が新規会員を呼ぶ招待制や、管理者が申請内容を確認して許可する承認制があります。

BtoB ECでは、新規登録企業に対し、支払い能力を確認するための与信審査機能が特に重要とされます。セキュリティ要件が高いサイトでは、IDとパスワードに加え、ワンタイムパスワードや生体認証などを用いた二段階認証や多要素認証(2FA/MFA)の仕組みを実装することが望ましいです。

また、ユーザーの利便性を高めるため、ソーシャルログインやSSO(シングルサインオン)など、様々なログイン方法を提供することが一般的です。

アクセス制御と権限管理(ページ/カテゴリ/IP)

アクセス制御は、特定の顧客グループや会員のみが特定のコンテンツやページへアクセスできるようにする機能(ページ制限)が核となります。

特定の会員に限定して卸価格、取引条件、在庫状況などの機密情報を公開する設定も要件として入れておきましょう。また、会員ランクや所属部署などに基づいて、表示する情報やコンテンツを出し分ける機能も重要です。

機密情報を扱うため、不正アクセス防止のためのSSL暗号化や、運営側の内部セキュリティを高めるために、管理画面を利用する従業員の操作ログ(監査ログ)を記録する仕組みも必要となります。

価格・在庫・コンテンツの会員別出し分け

BtoB企業において、取引先ごとに異なる価格設定、掛け率、割引を設ける機能は要件として入れておきましょう。

BtoCでも、購入実績に基づく会員ランクに応じて、特別割引を適用したり、限定商品を提供したりすることで、ロイヤリティを高められるため予算に余裕があれば要件として入れておくべきです。

在庫管理においては、各拠点の在庫状況をリアルタイムで把握し、配送を最適化する機能が求められます。また、会員の購入履歴や属性に基づいて、最適な商品やキャンペーン情報(クーポンコードなど)を個別に、タイムリーに配信し、パーソナライズされた提案を行う機能も必須でしょう。

BtoB受発注(見積・稟議・与信・掛け払い)

BtoB ECサイトでは、企業間取引の一連の業務を一元管理できる機能が必要とされます。ロット注文やカスタマイズ製品に対応した見積り作成機能は必須であり、注文条件によって複数の責任者による承認(稟議)が必要となる管理機能も重要です。

また、新規顧客の与信管理や、取引先ごとの掛取引や支払いサイトの設定、請求代行を含むBtoB決済サービスとの連携(掛け払い)によって、未入金リスクなどの課題解決が可能です。

システム上で取引条件を反映した注文確認書や請求書、貿易書類などを自動で作成できる機能も業務効率化に役立ちます。

コミュニティ/ナレッジ・FAQ

会員制サイトの場合、情報提供や交流の場としても活用できます。そのため会員限定の情報や資料ダウンロードを提供可能な機能を搭載しましょう。導入することで競合企業への情報漏洩を防ぎつつ、顧客との関係強化を図れます。

また、サービスや製品の契約者専用のカスタマーサポートサイトとして、会員限定の情報閲覧やFAQ、問い合わせ対応機能を提供することで、問い合わせ対応の効率化が実現できます。

クローズドサイトの導入手順

クローズドサイトの導入は、まず目的と要件を明確化し、その後にシステム設計、データ連携、テストと進めていく必要があります。
下記から詳しく説明します。

要件定義(会員区分・与信条件・ルール)

導入の最初のステップは、どのようなサイトを作るのか、その目的を明確化し、必要な機能の仕様とルールを詳細に決めることです。

会員区分・承認として、誰が、どのように登録し、誰が承認するのか(招待制、承認制、自己登録制)を決定します。価格・取引ルールとして、会員ランクや法人単位での価格設定、掛け率、割引率、最低注文額、返品条件など、取引条件を明確化することも重要です。

BtoB特有のルールとしては、与信審査の基準、掛取引や支払いサイト、ロット注文やカスタマイズ製品の見積り対応、購入時の承認管理(稟議)フローの要件を定義しましょう。

情報設計・データ連携・テスト計画

要件定義に基づき、サイトの情報とシステムの連携方法を設計します。
情報設計では、どの情報を公開(オープンサイト、ティザーサイト)し、どの情報を非公開/会員限定とするかを整理します。ログイン後のマイページで表示する情報やナビゲーション(UX)も設計しましょう。

データ連携では、基幹システム(販売管理、在庫管理)、WMS(倉庫管理システム)、決済システム(与信管理、請求代行サービス)とのAPI連携を計画し、リアルタイムでのデータ共有や同期を実現します。

テスト計画では、開発完了後、システムが正常に動作するかどうか、負荷、権限の出し分け(例:会員ランクや部署ごとの閲覧制御)、セキュリティ(脆弱性)に特化したテストを実施しましょう。

ローンチ後の運用体制とSLA

システムをリリースした後も、継続的な運用と改善が必要となります。
運用体制として、会員登録申請に対する審査・承認の対応、顧客からの問い合わせに対応するCS体制、そしてシステム障害時の対応(BCP)を確立します。

保守・セキュリティとして、パッケージやスクラッチの場合、システムの保守・運用(セキュリティ維持やバージョンアップ)を継続的に行う必要があります。

ASP/SaaSシステムの場合は提供側が担うことが多いです。
改善サイクルとして、会員の行動履歴などのデータを分析し、会員への提案や企画、限定コンテンツの定期的な提供を行い、顧客との関係性を強化するサイクルを確立することが重要です。

クローズドサイトの費用と期間の目安

クローズドサイトの構築費用と導入期間は、サイトに求める機能や規模、選択する構築方式によって大きく変動します。
下記から費用と期間の目安について詳しく解説します。

初期費用・月額・保守のレンジ

簡易的・小規模なクローズドサイトであれば、ASP/SaaSサービスを利用することで低コストかつスピーディに導入可能です。
SaaS型には初期費用が0円、月額費用が数万円から利用できるサービスもあります。
ただし、無料プランは機能が限定的であり、業務効率化に必要な機能(例:領収書の自動発行など)が不足する可能性があります。

一方、大規模なBtoB取引や独自の業務フローに対応するため、パッケージやフルカスタマイズが可能なシステムを選択する場合、初期費用は高額となり(例:BtoB ECシステムの場合、1,000万円〜が目安)、これに加えて最新機能やセキュリティ維持のための自社での保守運用費が必要となります。

規模別のスケジュールと体制

構築期間は、カスタマイズの自由度に応じて大きく異なります。
ASP/SaaS型を利用する場合は短期間での導入が可能です。

一方、パッケージやカスタム開発を選択し、複雑な要件を実装する場合、導入期間は長期化します。一般的な開発スケジュールでは、要件定義に2〜3ヶ月、システム設計に2〜3ヶ月、デザイン作成に1〜2ヶ月、システム開発・カスタマイズに2〜5ヶ月、テストに1ヶ月など、合計で半年から1年程度の期間を見込む必要があります。

要件定義の段階で、必要な機能や取引ルールを明確にすることが、後の工程をスムーズに進めるための鍵となります。

以下は、企業規模別の費用と期間の比較表です。
自社の要件と予算に応じて最適な方法を選択する際の参考としてご活用ください。

企業規模別 選定目安

企業規模 取引先数 推奨構築方法 総投資目安(年間) 主な機能要件
小規模 ~50社 SaaS/ASP 50万円~600万円 基本的な会員制、価格非公開、簡易受注
中規模 50~300社 クラウドパッケージ 400万円~2,500万円 企業別価格、見積・承認、基幹連携
大規模 300社~ パッケージ/段階導入 1,500万円~6,000万円 複雑な承認フロー、与信管理、EDI連携

まとめ

クローズドサイトは、特定の会員や取引先に限定して情報やサービスを提供する非公開のECサイトまたはポータルサイトです。オープンサイトとの大きな違いは、ログイン必須のアクセス制限と、顧客ごとの価格設定や取引条件の出し分けができる点にあります。

主なメリットは、企業秘密や卸価格の秘匿によるセキュリティ強化と競争回避、そして会員限定の施策による顧客満足度(CS)およびLTVの向上です。特にBtoBにおいては、電話やFAXなどアナログだった受発注業務をシステムで一元管理し、大幅な業務効率化を実現できます。

一方、SEOによる新規集客が困難な点や、会員の審査・運用、セキュリティ維持にコストがかかる点がデメリットとして挙げられます。
自社の目的と要件を明確にし、最適な構築方法とプラットフォームを選定することが、クローズドサイト成功の鍵となります。

なお、クローズドサイト構築には導入企業1,100社以上のW2がおすすめです。
W2はSaaS型とカスタマイズ型の両方に対応していて、幅広い業界業種に対応可能です。

下記の資料では、W2システムが搭載している機能について詳しく解説しています。
クローズドサイト構築を検討中の方はこの機会にぜひご覧になられてはいかがでしょうか。

資料画像
   
1,000以上の機能の中から人気なEC機能を一部紹介!
W2 機能一覧集
資料を読む

クローズドサイトのよくある質問

Q1. クローズドサイトはSEOに不利になりますか?

サイトの大部分が非公開となるため、検索エンジンからの新規流入は期待できず、SEOの観点では不利になります。

しかし、サービス紹介や会員募集のためのページを公開する「セミクローズド型」にしたり、オープンなブログや資料請求ページを設けて会員登録へ誘導したりするなど、ハイブリッドな設計で集客の弱点を補う戦略が有効です。

Q2. BtoBとBtoCを一つのサイトで併用することは可能ですか?

可能です。会員の種別(法人/個人)に応じて、ログイン後に表示される価格やコンテンツ、利用できる決済方法を出し分ける機能を持つプラットフォームを選ぶことで実現できます。

これにより、システムを二重に管理する必要がなくなり、運用を効率化できます。

Q3. 会員IDのパスワード共有や不正利用を防ぐ方法はありますか?

いくつかの対策を組み合わせることが有効です。
ID・パスワードに加えてSMS認証などを求める「二段階認証(2FA)」の導入、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可する「IP制限」、誰がいつ何をしたかを記録する「監査ログ」機能などが挙げられます。

また、利用規約にアカウント共有の禁止を明記することも重要です。

売れる
ECサイト構築なら

「W2」は各業界に特化したECカートシステムを提供。
各業界の大手企業からスタートアップまで幅広く導入いただいており、
売上アップとコスト削減を同時に実現することで、お客様のEC事業拡大をサポートします。

  • サイト数の数字

    導入実績のある
    サイト数

  • 機能数の数字

    売上を上げるための
    機能数

  • 売上成長率の数字

    導入ショップ平均の
    売上成長率

  • 工数削減の数字

    業務効率化による
    工数削減

USEFUL INFORMATION

その他お役立ち情報

ご不明な点がございましたら気軽にお問合せください

機能や価格体系を確認する
Twitter
製品・デモ説明を依頼する
Twitter