
LINEミニアプリのここがすごい!導入事例から特徴的な機能、効果的な使い方まで紹介
※更新日:2023年6月13日
LINEミニアプリではLINEユーザー9,200万人にアプローチできるアプリをつくれます。
モバイルオーダーや来店予約、キャッシュレス決済など店舗運営に必要な機能が用意されているLINEミニアプリについて、導入事例、特徴的な機能、効果的な使い方などを説明します。
また、下記資料ではLINEを活用してECサイト集客を向上する施策や成功事例について詳しく解説しています。
無料で資料を入手できるので、ぜひ合わせてご活用下さい。
LINEミニアプリとは

LINEミニアプリはLINEの中で利用できるアプリです。
LINEとLINEミニアプリはいわば親と子の関係です。
親であるLINEはミニアプリに対して「スーパーアプリ」と言われます。
LINEミニアプリは普通のアプリと何が違うのか、事業者側は何ができるのかについて説明します。
普通のアプリとなにが違うの?
普通のアプリとの大きな違いは、ダウンロードがいらないという点です。
普通のアプリはアプリストアなどからダウンロードが必要ですが、LINEミニアプリはLINE内にあるため、LINEユーザーであれば新たにダウンロードせずに利用できます。
ダウンロード不要ということは、ユーザーのスマートフォンの容量も使いません。
さまざまなアプリが出されている中で、スマホの容量不足を懸念するユーザーにとってはとてもうれしいことです。
事業者側はなにができるの?
事業者側が活用できるLINEミニアプリの機能は主に9種類あります。
飲食店であれば、モバイルオーダーやテイクアウト、来店予約。
小売店や美容室であれば、ポイントカードやスタンプカード。
クリニックや病院では、会員証といった機能が活用できます。
その他、キャッシュレス決済や順番待ち受付といった機能もあります。
使える機能は業種ごとに決められているわけではないので、飲食店でポイントカード機能を活用するといったことも可能です。
<使える主な機能>
・モバイルオーダー
・テイクアウト
・来店予約
・ポイントカード
・スタンプカード
・会員証
・キャッシュレス決済
・順番待ち受付
LINEミニアプリ3つのメリット

LINEミニアプリを利用すると事業者側にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは3つのメリットについて紹介します。
低価格だから小規模店舗でも自社アプリを作れる
LINEミニアプリの開発は、用意された機能から自社にあったものを選択して行うため、費用も時間も削減できます。
普通のアプリを開発する場合、iOS版とAndroid版の両方を開発しなければいけません。
そのため、通常大きな費用と時間がかかります。
機能によっては、開発期間に数年、費用は数千万円になることもあります。
LINEミニアプリはLINEの中で動作するのでOSの違いを気にする必要がありません。これもLINEミニアプリの開発費が抑えられる理由の1つです。
LINEミニアプリの認定パッケージを利用すると、さらに費用を抑えてアプリ開発ができます。
認定パッケージとは、システム会社が販売しているアプリのパッケージ商品です。
LINEが認定しているパッケージのため、認定パッケージといいます。初期費用と月額費用のみで運用できます。
価格は各会社で異なりますが、中には初期費用・月額費用0円というパッケージもあります。シンプルな機能のアプリであればパッケージ利用で十分でしょう。
お客さんが使いやすい
LINEミニアプリはLINEユーザーであれば、ダウンロードや登録が必要ありません。
QRコードやURLで読み込めば、すぐに利用できます。
普通のアプリでは新規登録画面での離脱率が高くなりますが、LINEミニアプリではその手間がないのでスムーズに利用を促せます。
LINE内でのアプリということで信頼感もあるため、アプリの案内をする際にも「LINEで」という一言で関心をもってもらいやすいですし、ユーザー側も安心して使えます。
効果的な販促や販売テストができる
LINEミニアプリでは、店舗への来店回数や最終来店日時、注文や購入履歴、ユーザーが離脱しているポイントなど、ユーザーの利用状況をデータで取得できます。
そのデータを活用することで、より効果的な販促やマーケティングを行えます。
例えば、特定の商品を買っている人や、一定の来店回数以上の人を対象としたキャンペーンを実施したり、多くの人が離脱するポイントを把握してアプリや商品の改良に役立てたりといったことです。
LINEミニアプリ3つのデメリット

LINEミニアプリにはデメリットもあります。では、どういったデメリットがあるか見ていきましょう。
LINEユーザーでない外国人には使いにくい
LINEミニアプリはLINE内でのみ使えるので、LINEユーザーでない人にはあまり使い勝手がよくありません。
非LINEユーザーはLINEの新規登録から行わなければいけないからです。
国内ではほとんどの人が利用しているLINEですが、世界的にみるとまだまだ利用者は多くないため、観光地などの外国人のお客さまが多い店舗には適していません。
業務効率化のためにLINEミニアプリを導入したとして、外国人観光客のお客さまに使い方を説明する手間が増えては意味がありません。
LINEミニアプリの導入を検討する際には、外国人のお客さまがどのくらいいるのかも考慮すべきでしょう。
機能が決まっていてカスタマイズが難しい
LINEミニアプリは、あらかじめ用意された機能の中で利用できるため、独自の機能にすることには向いていません。
LINEミニアプリにない機能を盛り込む場合、コストや時間が通常よりも大幅にかかる可能性がありますし、実現できない恐れもあります。
独自機能をもたせにくいということは、LINE内には同じ機能をもつ競合他社のアプリが存在するため、機能だけで差別化をするのが難しくなります。
簡単過ぎて印象に残らない
ユーザーが簡単に利用できるLINEミニアプリは、簡単であるがために、ユーザーの印象に残りづらいという問題があります。
普通のアプリは、ダウンロードして登録をするという手間があります。この手間によって、ユーザーに「アプリを入れた」という記憶を残しやすいのです。
また、ユーザーのホーム画面にはアプリのアイコンが表示されるので、アプリを認識してもらえます。
しかし、LINEミニアプリはダウンロードも登録も不要であるため、ユーザーにアプリを利用したという認識をもってもらいにくく、ホーム画面にもアイコンが残らないので、忘れられてしまう可能性があります。
また、頻繁にアプリを利用する場合、都度LINEを開いてアプリを選択しなければならないので面倒に感じるユーザーもいるでしょう。
LINE公式アカウントと何が違うの?
LINEのビジネス利用というと、公式アカウントが有名です。既に公式アカウントを利用している事業者も多くあるでしょう。
では、LINEミニアプリとLINE公式アカウントはどう違うのでしょうか
画面デザインをオリジナルにできる
LINE公式アカウントでは、表示される画面は基本的にトーク画面です。
リッチメニューを利用すると、画面下部にバナーを表示することができますが、画面全体を変更することはできません。
一方、LINEミニアプリでは画面を自由にデザインできます。背景の色やボタンのデザイン、バナーの位置などブランドを意識したカスタマイズが可能です。
LINEミニアプリは公式アカウントに比べて、事業者のデザインイメージを前面に出すことが可能です。
顧客体験を提供できる
LINE公式アカウントと、LINEミニアプリは使用する目的が異なります。
LINE公式アカウントはユーザーに情報を届けることを目的としているのに対し、LINEミニアプリは顧客に体験してもらうことを目的としています。
モバイルオーダーや予約、キャッシュレス決済など、ユーザーはアプリを通して、事業者のサービスを利用できます。
LINEミニアプリには、メッセージを送信する機能はありません。
LINEミニアプリの目的が情報発信ではないからです。
ユーザーが起こした行動に対する反応としての、通知機能のみ利用できます。例えば、予約をしたユーザーにリマインド通知を送るといったことです。
どう活用する?効果的な使い方
LINEミニアプリの概要について少しわかってきたと思います。
では、事業者側はどのように活用すれば効果的なのか考えてみました。
LINE公式アカウントと連携で友だち登録UP
LINEミニアプリには、LINE公式アカウントに友だち追加する機能があります。
ユーザーがはじめてLINEミニアプリを利用すると、同意画面が表示され、同意することでLINE公式アカウントに友だち追加されます。この機能を利用すると、LINE公式アカウントとアプリの双方でユーザーにアプローチできるようになります。
情報発信に特化したLINE公式アカウントでキャンペーンやクーポン情報を配信し、LINEミニアプリでサービスを受けてもらうといった活用ができます。
LINEミニアプリでリピーターを増やすこともできますが、LINE公式アカウントの情報発信を活用することでさらにリピート率の向上に繋がります。
プッシュ通知機能でキャンセル防止
LINEミニアプリではユーザーが操作した内容について、ユーザーにサービスメッセージを送れます。普通のアプリで利用されているプッシュ通知のようなものです。
例えば、LINEミニアプリから予約をしたユーザーに、予約完了やリマインドを通知します。これにより、キャンセルや予約間違いといったトラブルを防止できます。
通知できる回数は5回で内容も予め決められていますが、一部文言をカスタマイズすることができます。ただし、禁止されている事項がいくつかあります。
<禁止されていること>
・ユーザーの操作に対する確認や応答でない通知
・イベントやキャンペーンなどのプロモーションや広告を含む通知
サービスメッセージは、あくまでもユーザーの操作に対する確認や応答のためにあるので、それ以外の目的では使ってはいけないということです。
これに違反した場合、一定期間サービスメッセージが利用できなくなるか、違反を繰り返した場合はLINEからLINEミニアプリが削除されてしまいます。
上記のとおりプロモーションなどは送信できませんが、案内文を工夫することで事業者らしさを演出でき、ブランディングにも活用できます。
最新事例!LINEミニアプリを活用している導入事例
実際にLINEミニアプリを活用している事業者の事例を見ていきましょう。
【小売り】ネイティブアプリを使わないシニア層も登録

(参照元:PR TIMES)
スーパーマーケットの阪急オアシスでは、LINEミニアプリでポイントカードとの連携、マイ店舗登録によるチラシ配信を始めました。
同社では、すでに「阪急オアシスアプリ」を導入済みでしたが、加えてLINEミニアプリを導入。すると、これまでアプリの利用が少なかった50代以上の登録増に成功しました。
LINEミニアプリとLINE公式アカウントを連携させることで、特売情報やポイントUP商品などを訴求し、紙のチラシよりも認知率の高い販促を実施できるようになりました。
LINEミニアプリの登録者のおよそ半数は50代以上の顧客で、この層は店舗利用の多い層と重なり、LINEミニアプリ導入によって売上増に繋げています。
【飲食業】モバイルオーダーで行列回避

(参照元:PR TIMES)
タピオカドリンクで有名なゴンチャでは、LINEミニアプリで「Gong cha モバイルオーダー」を始めました。
ユーザーはアプリから受け取る店舗を指定し、商品とカスタマイズを選択後、決済までアプリ内で完結できます。あとは事業者に行き、商品を受け取るだけです。
このアプリにより、店舗の外まで並ぶ行列を解消できました。アプリにはスタンプ機能も実装されており、利用回数に応じて特典をつけるなどリピート購入を促しています。
【アパレル】モバイル会員証の登録3倍

(参照元:PR TIMES)
「Kastane」「mystic」などを展開するアパレルグループの株式会社パルでは、LINEミニアプリで会員証を開発しました。
元々、複数のブランドを展開している同社では、ブランドによって会員登録にばらつきがでることが課題でした。
1対1で接客をするブランドと違い、セルフで短時間で買い物を済ますブランドでは、レジでアプリの訴求をするものの、登録率は低くなります。そこで、ORコードを読むだけで利用できるLINEミニアプリを導入しました。
導入後はモバイル会員証の登録率が3倍になり、LINEミニアプリの使い勝手の良さが数字に表れています。LINE公式アカウントとの連携も行い、会員になったお客様をセグメントしプロモーションに活用しています。
【美容室】年配層のモバイル予約UPに成功

(参照元:valuepress)
美容室のTAYAでは、予約管理をLINEミニアプリで導入しました。
年配の方が多く来店する店舗では、モバイル予約を利用してもらいにくく、当日のキャンセルも多くあります。
LINEミニアプリは年配の方でも操作しやすく、LINEということで抵抗感もなく利用促進に成功。リマインドを通知する機能により、当日のキャンセルが減り、予約電話の対応も半減しました。
【EC】友だちへのシェアによりギフト利用が可能に

(参照元:ルイ・ヴィトン)
高級ブランドのルイ・ヴィトンはLINEミニアプリでECを展開しています。
アプリ上で購入できるだけでなく、ウィッシュリストに欲しいものを登録できたり、ギフトアイデアに贈り物リストを作成し、友だちにシェアできたりします。
LINEで友だちにシェアできるのはLINEミニアプリならではの機能と言えます。
LINEミニアプリの開発や流れ、対応企業について
実際にLINEミニアプリを開発する場合、どのような流れで行うのか。
どういった制作会社に依頼すべきかについて紹介します。
LINEミニアプリを開発するには、LINEの開発プログラムに登録しなければいけません。
登録を受けた事業者は「LINEミニアプリチャネル」が作成され、アプリの開発が行えます。
アプリが完成したら、LINEに審査を依頼します。LINEの審査を通って初めて公開できます。
<アプリ開発の流れ>
1. LINE開発プログラムへの登録
2. 開発
3. リリース前の審査
4. リリース
既にLINEの開発プログラムに登録している制作会社であれば、最初の登録を省くことができます。
LINEに登録されているかどうかは、LINEミニアプリ認定個別会社開発企業一覧として公式に公表されています。開発をお考えの場合はこの一覧から制作会社を選定するのも一つの方法です。
LINEミニアプリ開発企業に認定されていても、アプリを提供する前には必ずLINEの審査が必要です。審査には2〜3週間要すると言われていますので、審査期間も加味した計画をたてるのがいいでしょう。
LINEミニアプリが広まるとどのように変化していくのか
LINEミニアプリは2020年から一般開発がスタートしたサービスです。
これから認知度が高まり、利用企業も増えていくと予想されます。では、LINEミニアプリが広まるとどのように変化していくのでしょうか。
次の3つのことが考えられます。
ユーザーがLINE内で行動を完結しやすくなる
LINEミニアプリの導入企業が増えると、ユーザー側の認知も広がります。
すると、ユーザーはLINE内で検索してサービスを選んだり、探したりします。
LINE内で行動が完結できるので、ますます通常のアプリは利用されにくくなります。
今よりも便利な機能が追加される
LINEミニアプリはまだまだ発展段階です。
利用企業が増えれば、他のシステムとの連携ニーズも高まります。
実際LINEでは今後他社システムや、データ管理、広告ソリューションとの連携を予定していると公表しています。これらの連携がすすめば、さらにマーケティングや販売促進のための施策がやりやすくなるでしょう。
販促方法がより広がり売上向上が期待できる
LINEミニアプリを利用することで実店舗の顧客とオンラインの顧客を結びつけやすくなります。
通常のアプリでは、実店舗で登録した顧客がアプリを利用する際に、再度登録を行わなければなりません。しかし、LINEミニアプリではLINEのアカウントと紐づけるため、顧客に改めて登録してもらう必要がありません。
つまり、実店舗を利用している顧客をスムーズにオンラインショップへ誘導できるのです。
例えば、実店舗で購入した商品の関連商品をLINE公式アカウントで訴求し、LINEミニアプリで購入できるようにするといった具合です。顧客はLINE内で全ての行動が完結できるためスムーズに買い物ができ、離脱率も下がります。
EC事業でLINEミニアプリを活用するならw2へ
ECサイト構築からサポートまで行っているw2では、ECサイトとLINEミニアプリの様々な連携が可能になるECプラットフォームを提供しています。
例えば、LINEミニアプリ上で自社ECサイトの購入や会員登録が完結できることはもちろんのこと、ゲストのままでも購入することが可能になります。
さらに、ECプラットフォーム上で持っている顧客情報や購入履歴など様々な条件でセグメントをして、LINEミニアプリ上でも活用することが可能になっています。
例えば、下記のような1人1人に合ったメッセージやクーポンをLINEミニアプリ上でも配布することが可能になります。
・Aの商品を買った人限定に商品Bのクーポンやキャンペーン情報を送信
・30代以上の女性で、購入期間が3か月経過した方にクーポンを配布
・カートに1日入れたままにしている方へリマインドメッセージの送信
実店舗とECサイトの連携だけでなく、LINEミニアプリも活用して今後更に強化していきたい方は以下のURLからお気軽にご相談ください。
また、LINE以外のECにおけるSNSプロモーションの資料「ECのプロモーションに有効なSNS活用方法」も無料でダウンロード可能ですので、ぜひご覧ください!
まとめ
LINEミニアプリの概要と機能、活用方法、事例などについてお伝えしました。
LINEミニアプリを活用した店舗運営などイメージできたでしょうか。LINEミニアプリは低予算で便利な機能が使えますので、特に小規模店舗に大変おすすめです。
店舗運営にアプリ利用を検討しているのであれば、LINEミニアプリの利用もお考え下さい。
また、下記資料ではLINEを活用してECサイト集客を向上する施策や成功事例について詳しく解説しています。
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