「ECサイトで効果的にコンテンツマーケティングを行う方法とは?」
「ECサイトでコンテンツマーケティングを行うメリットはある?」
このような疑問をお持ちの企業担当者様も多いのではないでしょうか。
近年はインターネットの普及によって消費者の購買プロセスが変化しており、ECサイト上で情報収集から購入まで行うようになりました。
そのためECサイト上のコンテンツを充実させ、ユーザーの購買意欲を高めることが大切です。
本記事ではECサイト上でコンテンツマーケティングを行うメリット・デメリットや効果的に実施するポイントを紹介します。
ECサイトのコンテンツマーケティングを検討している人はぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
ニーズのあるユーザーに向けて有益なコンテンツを発信し、認知拡大や集客を図る手法です。ブログ記事やメルマガ、SNSなどが代表的なコンテンツに該当します。検索上位を狙うコンテンツSEOとは異なり、顧客との信頼関係構築やブランド認知・購買促進を目的としています。
主に4つあります。有益なコンテンツ発信によるブランド信用の向上、サイト内に蓄積されるコンテンツによる長期的なSEO効果、広告出稿と比較して低予算で始められる点、そしてコンテンツ経由でのECサイトへの流入増加が期待できる点です。
成果が出るまでに時間がかかる点が最大のデメリットです。SEOや口コミによる効果が現れるまで1ヶ月~1年ほど必要で即効性は期待できません。また、ユーザーに広く届けるにはコンテンツの制作・発信を継続する必要があり、サイト更新の手間も発生します。
コンテンツマーケティングとは?
まずは「コンテンツマーケティングとはそもそも何のこと?」と疑問をお持ちの方に向けて、コンテンツマーケティングの概要について解説します。
コンテンツマーケティングについて
コンテンツマーケティングとは、ニーズがありそうなユーザーに向けてさまざまなコンテンツを作成し、認知拡大や集客を図る手法です。
ユーザーが「価値がある」と感じるような情報を提供することで、自社のブランドや商品のファンとなってもらうことが目的です。
コンテンツマーケティングにおける「コンテンツ」とは、ブログやコラム記事、メールマガジン、SNSなどが挙げられます。
以下の記事ではさらに詳しくコンテンツマーケティングについて詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください。
コンテンツSEOとの違い
コンテンツマーケティングはコンテンツSEOと混同されがちですが、それぞれ目的が異なります。
コンテンツマーケティングの目的は顧客と信頼関係を築き、ブランド認知や購買促進を図ることです。
コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部であり、検索エンジンで上位を狙うことを目的とし、コンテンツの最適化を図るものです。
以下のお役立ち資料ではSEOについて詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください。
ECサイトでコンテンツマーケティングを行う目的
近年はECサイトでのコンテンツマーケティングを導入する企業が増えています。
ここからはECサイトでコンテンツマーケティングを実施する目的について紹介します。
商品、ブランドの認知を向上する
ECサイトでコンテンツマーケティングを行う目的の1つ目は商品やブランドの認知拡大を図ることです。
ECサイト内でユーザーにニーズのありそうなコンテンツを充実させることで、商品・ブランドの認知を獲得できます。
SNSや検索エンジンからのアクセス増加も期待できるでしょう。
コンテンツに興味を持ってもらえれば、自社やブランドを知らないユーザーからの認知に繋がります。
購買意欲を高める
ECサイトでコンテンツマーケティングを実施する2つ目の目的は、ユーザーの購買意欲を向上させることです。
コンテンツを通して商品に関する知識や有益な情報を提供することで「自分もこの商品を使ってみたい」と購買意欲を高められます。
ただ商品を並べて記載するだけでなく、ユーザー自身が使っているのをイメージできるようなコンテンツ作りが大切です。
このように、読み物としての価値を提供しながら自然な流れで商品購入へとつなげる手法は「メディアコマース」とも呼ばれ、近年高い成果を上げています。
効果的なコンテンツ戦略と、それを支える業務効率化の仕組みについては以下の記事で詳しく解説しています。
リピーターを増やすため
ECサイト上でコンテンツマーケティングを行う3つ目の目的はリピーターとなるユーザーを増やすことです。
有益なコンテンツを発信し続けることで、ユーザーの認知拡大だけでなくファン化につなげられます。
商品の活用方法や困ったときの対応方法など、購入後もユーザーの役に立つような情報を提供するとリピーター化に繋がりやすくなるでしょう。
コンテンツを通してユーザーと信頼関係を構築できれば「次もここで購入しよう」と思ってもらえます。
ECサイトでコンテンツマーケティングを行う4つのメリット
近年注目が集まっているECサイトのコンテンツマーケティングですが、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。
ECサイトでコンテンツマーケティングを導入する4つのメリットについて、ひとつずつ解説していきます。
ブランドの信用が上がる
ECサイトでコンテンツマーケティングを行うことで、ブランドの信用度を向上させられます。
有益で興味深いコンテンツを提供できれば、ブランドに対するイメージが良くなり、結果としてブランドの信用もアップするでしょう。
また近年はSNSが普及しており、高品質なコンテンツが口コミによって広がりやすくなっています。
口コミによってコンテンツが拡散されることでも、ブランドイメージの向上に繋がります。
コンテンツが残り、SEO効果を高める
コンテンツはECサイト内に残り続けるため、SEO効果が期待できるのもメリットです。
良質なコンテンツを提供できればSEO効果によって検索エンジンの順位がアップし、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。
例えば、街中の広告やポスターは掲載期間が終了すると見られなくなりますが、コンテンツであれば資産としてサイトに蓄積します。
良質なコンテンツは長期的なSEO効果をもたらしてくれるのです。
さらに昨今では、従来のSEOに加えて、AIによる検索体験(SGE/AIO)への対応も検索流入を増やすための重要なテーマとなっています。
これからの検索エンジンの動向と、具体的な対策については以下の記事もあわせてご確認ください。
低予算から始めることができる
コンテンツマーケティングは他のマーケティング手法と比較すると低予算で始められます。
広告を出稿してマーケティングを行う場合は、費用が高額になることも少なくありません。
コンテンツマーケティングは企画から作成、修正などの工数は必要であるものの、低予算で始められるものがほとんどです。
特に自社内でコンテンツを作成する場合はリソースさえ確保できればコストを大きく抑えることができます。
コンテンツからECサイトへの流入が望める
コンテンツを発信することでECサイトの集客効果が期待できます。
有益なコンテンツを提供できれば、ユーザーがECサイトにアクセスする機会が増え、商品購入やサービス利用に繋がる可能性が高まります。
またコンテンツを通じて商品やブランドの魅力を伝えることで、購買意欲の向上も期待できるでしょう。
ECサイトでコンテンツマーケティングを行う2つのデメリット
一方、ECサイトでコンテンツマーケティングを行うのはデメリットも存在します。
コンテンツマーケティングの導入を検討している方は、メリットだけでなくデメリットについても把握しておきましょう。
成果が出るまで時間がかかる
コンテンツマーケティングは成果が出るまでに時間がかかることがデメリットです。
コンテンツは資産としてサイト内に蓄積していくものですが、口コミ拡散やSEOによる効果が出るのは1ヶ月~1年ほどかかります。
他のマーケティング手法と異なり即効性が期待できないため、注意が必要です。
コンテンツの発信を継続しなければならない
コンテンツマーケティングを成功させるためには、コンテンツの制作・発信を継続する必要があります。
コンテンツを広くユーザーに届けるためには、ある程度の数のコンテンツを作成しなければいけません。
サイト自体も更新を継続する必要があるので手間がかかることがデメリットです。
こうした継続的なコンテンツの制作やサイト更新の手間を大幅に軽減し、効率的に管理するために欠かせないのが「CMS(コンテンツ管理システム)」です。
ECサイトにCMSを導入するメリットや活用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ECサイトでコンテンツマーケティングを行うポイント
ECサイトでのコンテンツマーケティングを効果的に実施するためには、いくつかポイントを押さえる必要があります。
コンテンツマーケティングのメリット・デメリットをふまえた上で、ECサイトのコンテンツマーケティングを成功させるポイントを紹介します。
計画を立てる
まずは「なぜコンテンツマーケティングを行うのか?」といった目的を明確にして、長期的な計画を立てましょう。
コンテンツマーケティングを成功させるには、目的に合わせたコンテンツを企画・作成することが大切です。
例えば「商品・ブランドの認知拡大を図りたい」という目的であれば、商品やブランドに関するブログ記事やメルマガの発信が効果的です。
目的を明らかにしないまま何となくコンテンツを作成してもユーザーに刺さるものは発信できません。
コンテンツマーケティングを行って何を達成したいのかを明確にして、入念な計画を立てましょう。
相性の良いコンテンツを選ぶ
ECサイトで販売している商品やサービスと相性の良いコンテンツを選ぶことも重要なポイントです。
商材によってコンテンツごとの相性の良し悪しがあるので、どのコンテンツが合うのか検討しましょう。
例えばファッションECサイトであれば画像や動画を使ったコーディネート紹介やスタイリングアドバイスなどがおすすめです。
質の良いコンテンツを作成する
コンテンツマーケティングを成功に導くためには、良質なコンテンツを発信し続けることが大切です。
質の高いコンテンツはユーザーからの信頼性が高く、興味を持たれやすいからです。
情報が正確で分かりやすく、ユーザーから「使ってみたい」「おもしろい」と思ってもらえるようなコンテンツを作成しましょう。
オウンドメディアでの成功事例
ここからは実際にコンテンツマーケティングを導入して成功しているECサイトの例を紹介します。
コンテンツマーケティングの導入を考えている方はぜひ参考にしてください。
石けん百貨
>>引用:石けん百貨
石けん百貨は国内外のさまざまな石けんをはじめ、洗剤やアロマ、雑貨など多種多様なアイテムを販売しているECサイトです。
ユーザーの使いやすさを重視しており、販売されているアイテムの使い方や他のユーザーのアイテム活用術などのコンテンツを発信しています。
また姉妹サイト「石鹸百科」を開設し「暮らしのHOW TO」という石鹸を楽しむためのノウハウを発信するコンテンツも人気です。
このようなコンテンツからSEO効果がアップし、ECサイトへの流入も増加しています。
ライスフォース
>>引用:ライスフォース
ライスフォースはFacebookを活用したコンテンツマーケティングで成功した基礎化粧品ブランドです。
もともとはテレビ通販をメインにプロモーションを行っていましたが、2010年にFacebookページを開設し、SNSでのコンテンツ発信に力を入れています。
外部サイトへ誘導するような投稿は避け、ターゲット層の共感を得られるようなコンテンツを中心に発信を続けています。
ユーザーのファン化や顧客ロイヤリティの向上に繋がり、ECサイトへのアクセス数、販売数も増加しました。
本記事では2社の事例をご紹介しましたが、コンテンツを主軸にしてECの売上を大きく伸ばす「メディアコマース」の成功事例は他にも多数存在します。
さらに多様な業界の事例や、自社サイトで実践する際の具体的な成功ポイントを知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。
まとめ
本記事ではECサイトのコンテンツマーケティングにおけるメリット・デメリットや、コンテンツマーケティングを成功させるポイントを紹介しました。
W2 CommerceではECサイト構築における悩みを抱えるお客さまに向けて、1000以上の機能を搭載した業界最高品質のECプラットフォームを提供しています。
平均売上成長率354%の実績を誇るW2 CommerceのECプラットフォームによって、お客さまの課題解決や事業成長をサポートします。
ECサイトでのコンテンツマーケティングを学び、自社ECサイトの強化を図りたいと考えている担当者様はぜひ一度お問い合わせください。
Q. ECサイトにおけるコンテンツマーケティングの効果測定は、どのようなKPIを設定すべきですか?
A. ユーザーの購買プロセス(カスタマージャーニー)に合わせてKPIを設定することが重要です。
集客フェーズでは「オーガニック検索からの流入数(セッション数)」「PV(ページビュー)」「SNSのエンゲージメント率」を指標にします。
比較・検討フェーズでは「お役立ち資料のダウンロード数」「お問い合わせの数」「直帰率の改善」、そして最終的な購買フェーズでは「コンテンツ経由のCVR(コンバージョン率)」を追います。
中長期的には、メディアコマース化によるファン化の指標として「LTV(顧客生涯価値)」や「リピート率」を設定し、ROI(投資利益率)を分析することがEC事業拡大の鍵となります。
Q. Amazonや楽天などのモールに出店していても、自社ECサイトでコンテンツマーケティングを行うべきでしょうか?
A. はい、モール依存から脱却し、利益率を高めるために自社ECサイト(オウンドメディア)でのコンテンツ発信は不可欠です。
モール型ECでは価格競争に巻き込まれやすく、詳細な顧客データの取得にも制限があります。
自社ECサイトでD2C(Direct to Consumer)戦略を展開し、ブランドストーリーや開発秘話などの良質なコンテンツを配信することで、価格以外の付加価値を提供できます。
結果として、価格競争を避けつつ、ブランドを指名買いしてくれる熱狂的なロイヤルカスタマーを育成することが可能です。
Q. BtoB(法人向け)のECサイトでもコンテンツマーケティングは有効ですか?
A. 非常に有効です。BtoB向けECサイトは、BtoCと比較して購買の検討期間が長く、社内の複数人が意思決定に関与するという特徴があります。
そのため、「業界別の導入事例インタビュー」や「専門的なノウハウをまとめたお役立ち資料」「機能の比較表」といった、論理的で信頼性の高いコンテンツがリード獲得に直結します。
BtoBの購買プロセスに合わせたコンテンツ戦略(BtoB向けメディアコマース)を構築することで、営業工数の大幅な削減や、継続的なサブスクリプション(定期契約)へ繋げることができます。
この記事の監修者
神戸大学在学中にEC事業を立ち上げ、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行、広告運用、物流手配に至るまで、EC運営の全工程をハンズオンで経験。売上を大きく伸ばしたのち、事業譲渡を実現。
大学卒業後はW2株式会社に新卒入社し、現在は、ECプラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進を担う。一貫してEC領域に携わり、スタートアップから大手企業まで、あらゆるフェーズのEC支援に精通している。





























