定期通販を始めるなら倉庫はどうする?発送代行の役割・選び方


定期通販を始めるなら倉庫はどうする?発送代行の役割・選び方
定期通販では、在庫を管理する方法を確保しなくてはなりません。保管先や梱包する場所、発送を行う倉庫などをどう用意するのか、担当者なら悩むところでしょう。
そもそも、倉庫で発生する作業の流れについても知っておきたいところです。
この記事では、通販を支える倉庫の詳細や、発送代行業などについて解説していきます。
なお、定期通販に関する詳細は下記で詳しく解説しているので合わせて一読ください。
関連記事:定期通販とは?活用すべきメリット4つやポイント3つが重要
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ECサイトの倉庫内作業ってどんな感じ?
通販の倉庫にはさまざまな種類の商品が並び、管理されています。従来の倉庫でも、商品ごとに管理方法や使用期限などが異なるため、安全に保管するのは難しい作業でした。
そして、ECサイトなどのネットショッピングが主流になった時代では、より倉庫内作業は複雑化しています。
「1個から注文」をするネットユーザーが増えたため、倉庫内作業がより猥雑になったのです。
しかもピッキングや受発注をする頻度が増えたため、従業員の負担も大きくなっています。
作業がどんどん細かくなっているのもかかわらず、スピード感を求められる時代が到来したのです。
その結果、倉庫に必要な役割が枝分かれしていき、人件費がふくらむようになりました。
効率性やスピードを重視する企業にとっては、これらのコストも目をつぶらなくてはならなくなっています。
もちろん、あえて人員を増やさずに、限られた従業員で倉庫内作業をまわそうとする企業も少なくありません。
ただしそのような倉庫では、処理能力に限界が出てきます。
日常的にミスが起こり、消費者からのクレームにつながってしまいます。
ミスが起きやすい背景にもやはり、倉庫内作業の煩雑化が挙げられるでしょう。
小規模の通販サイトであれば、出荷指示を受ければ「梱包」と「発送」業務を行うだけで済んでいました。
しかし企業の規模が大きくなり顧客のニーズが増えていくと、「返品対応」「サイズ交換」といった作業にも臨機応変に対応しなくてはなりません。
これらの業務を滞りなく行うには、機材をそろえたり人手を増やしたりする必要があります。
いずれにせよ、倉庫内作業は企業にとってコストがかかりやすい部分だといえます。
顧客とのトラブルの温床にもなりやすく、多くの企業が悩んできた問題でした。
定期通販における倉庫作業とは
一般的に定期通販は、「少量で限られた種類を扱うビジネス」とされています。
そのため倉庫のコストを減らしたり、発送ミスを減らしたりするのは簡単な作業だと思っている担当者も多くいるでしょう。
しかし定期通販ならではの落とし穴もあります。
ここからは具体的な倉庫作業の難しさについて説明していきます。
①定期通販ならではの難しさ
まず「顧客とのコミュニケーション」は定期通販の大きなテーマです。
定期通販では長期間の付き合いを想定して、顧客との関係性を強めていかなくてはなりません。
そのため、一度リピーターになってくれた顧客のロイヤルティは、時間とともにどんどん養われていく傾向にあります。
一方で、離脱してしまった顧客を取り返すのは難しいのが大きな課題です。
買い切り型と違って、複数のサイトを使い分ける顧客が少数派なので、常にアプローチを続けなくてはなりません。
また「CRM」も、諸刃の刃となっています。
CRMとは「顧客関係管理」、もしくはそれを実現するために使用するシステムのことです。
定期通販では顧客を属性によってセグメント化し、それぞれに合ったサービスの訴求をしなくてはなりません。
そのために、CRMは活用されています。
ところが顧客ごとに「購入回数」「誕生日」「入会期間」などが異なるので、セグメントの数はどんどん増えていきます。
それらのセグメントごとに同梱物やクーポンが違うと、倉庫作業は煩雑化するでしょう。
顧客を細かく管理できるCRMだからこそ、かえって作業を難しくしてしまうことがあるのです。
そして定期通販では、「わずかなミス」が致命的になりえます。
定期通販では顧客との関係性が肝なので、「他のサイトで物を買いたくない」と思ってもらわなくてはなりません。
それにもかかわらず梱包をミスするなどの単純なミスが出れば、顧客からの信用は失われてしまうでしょう。
また顧客は「雑に扱われている」と感じてしまい、結果より特別感を抱ける同業他社へと流れてしまうのです。
通販会社が「倉庫が欲しい!」と思ったら発送代行を検討
自社にとって負担となった倉庫内作業は外注してしまうのもひとつの方法です。
以下、発送代行業について詳しく説明していきます。
①発送代行とは?何を頼めるの?
外部委託は「アウトソーシング」ともいい、アウトソーシングで依頼できる業務の範囲は企業によって異なります。
一般的に発送代行で頼む作業の種類としては、「入荷」が挙げられるでしょう。
倉庫内に荷物を納める仕事です。
次に「梱包」では、商品を箱に詰めたり包装したりして出荷できる状態へ整えます。
商品によっては特別な梱包材を用いるなど特殊な作業が発生するので、倉庫側の負担となることも珍しくありませんでした。
「検品」も重要な作業です。
商品の数や状態のほか、注文した内容と合っているかをチェックします。
商品数が膨大になれば、検品に割かれる労力も無視できなくなっていきます。
「保管」は基本的に商品を倉庫内にしまっておく仕事です。
ただし温度や場所に注意しなければ、質が落ちてしまう商品もあります。
使用期限、賞味期限を守らなくてはならない商品など、常にさまざまな要素へと目を光らせなくてはなりません。
そして出荷指示がかかったときに、倉庫内の商品を「ピッキング」します。
正確にピッキングをしなければ発送ミスになるので、重要な工程のひとつです。
これらの作業を経て「出荷発送」となります。
倉庫内作業を全面的にアウトソーシングするなら、これらをまるごと依頼できる企業を探しましょう。
作業範囲のほか、料金体系もチェックするべきポイントです。
月額契約なのか、作業に応じた契約なのか、企業によってシステムは変わります。
最初は料金が安くても、サイトが成長すると料金が高くなっていくケースも珍しくありません。
そのほか業者によってはラッピングや海外対応も任せられるので、必要があれば打ち合わせ段階で相談しましょう。
②発送代行に頼むメリット
第1に「コア業務に専念できる」ことです。
コア業務とは、企業の利益と大きく関係している仕事を指します。
たとえば、商品開発やマーケティング活動のほか、優良顧客への営業活動もコア業務だといえるでしょう。
コア業務にかける時間が長くなればなるほど、企業は売上を伸ばせます。
しかし、発送業務が煩雑化していくと、倉庫内作業に労力を割かれてコア業務に集中できません。
ミスが起きてクレーム処理に奔走すれば、ますます利益から遠ざかっていきます。
アウトソーシングはコア業務に企業の労力を注ぎ込みたいときこそ、得策といえます。
次に「スムーズな運用」もメリットです。
発送代行業は専門的に作業を行っているので、ノウハウと経験が蓄積されています。
一から発送のマニュアルを作成する必要もありません。
試行錯誤を繰り返しながら、正しい業務フローを見つけていく時間も省けます。
そのうえ、すでにスキルが伴っている従業員も揃っています。
こうした企業に外部委託をすれば、すぐに発送業務が改善され、顧客の満足度が向上するでしょう。
業務にまつわるミスも減るので、企業の損失も少なくなります。
そして「固定費削減」にも、アウトソーシングは役立ちます。
倉庫を自前で所有していると、毎年同じだけの固定費が発生するでしょう。
仮に売上が落ちた年があったとしても固定費は変わらないので、企業の経営を圧迫してしまいます。
しかし発送代行であれば、そもそもの固定費が大幅に減ります。
また企業との交渉次第では、繁忙期と閑散期で投入人数を調整できるなど、コストを浮かせることも可能です。
定期通販を成功させるための倉庫の選び方
原則として、必ず複数企業から見積もりをとりましょう。見積書は複数の候補先のコストを比較するのに役立ちます。
単純な金額だけでなく、どの企業がどこまでの範囲を引き受けてくれるかの確認にもなるでしょう。
さらに、自社で発送作業を行う場合のコストと見積書を照会すれば、どちらが安くなるのかも把握できます。
契約した後で、「やはり自社で行えばよかった」と悔やむような失敗を防げます。
ただし見積書だけでは詳しい業務内容まで確認できないこともあるので、企業の担当者と話し合いをしましょう。
その中で、自社の希望をできるだけ具体的に伝えていきます。
たとえば発送作業では、同梱物があることも珍しくありません。
「購入回数に合わせて違う同梱物を送りたい」といった要望が通るのか、打ち合わせ段階ではっきりさせたいところです。
もしも特殊な作業がオプション扱いになるのなら、正確な料金を聞いて検討することが大事です。
外注先の「得意分野」にも注目です。
発送代行業者は、すべてのジャンルに精通していると限りません。
業者の備えている倉庫やノウハウが適用できない商品については、作業精度が落ちることもあります。
アパレルやアクセサリー、美容品や食品など、どのようなジャンルに特化しているのかを調べておきましょう。
そして契約前には、直接顔を合わせて担当者とやりとりをすることが重要です。
もしも契約をすれば、同じ担当者と長期的に仕事をしていかなくてはなりません。
人間的に合わない相手だと、コミュニケーションをとるのが苦痛になっていきます。
見積書やパンフレットは、いわば営業活動の一環です。
ネガティブな要素を自分からアピールすることは決してありません。
しっかり対面して話すからこそ担当者の本音が見えて、後悔のない業者選びへとつながります。
定期通販にも対応!発送代行業者3選
いざ発送代行業者を選ぶなら、定期通販に対応しているところにしましょう。
定期通販は特殊な作業が多いので、業者によっては受け付けてくれません。
そのような中でも、いくつかの業者は定期通販の発送代行で評価をされています。
以下、定期通販の発送代行ができる企業を紹介していきます。
また定期通販をするにあたって倉庫の選び方や比較のポイントを以下の資料で詳しく解説しているのでこの機会にぜひご覧になられてはいかがでしょうか。
ECサイト・ネットショップの倉庫はどう選ぶ?選び方・比較のポイント
①株式会社ECロボ
定期購入に対応しているアウトソーシング業者です。
定期購入の契約を結んでいる顧客に対して、自動出荷を担うことも可能です。
そのほかチラシやトライアルキットを同梱するなど、幅広い業務を請け負っています。
もちろん、ノベルティの発送管理も自動化ができます。
ECロボの強みは海外発送のルートも確保している点です。
そのうえプレゼントレターやラッピングも対応しているので、お中元やお歳暮を送りたいときなどにうってつけです。
こうした幅広い業務を実現させているのは「クラウドWMS」の力だといえます。
すべての倉庫・在庫管理をWeb上で完結しているので、効率的です。
大規模なECサイトからの案件でも実績を残しています。
②スクロール360
定期通販では化粧品や健康食品、サプリメントなどの商材が人気です。
これらに特化した物流代行サービスが「スクロール360」です。
その魅力は、対応の早さでしょう。
大量案件も即日引き受けるなど、安心のノウハウで正確かつスピーディーな発送作業を行ってきました。
その結果、クライアントの業務効率化を実現させています。
依頼した後で、2~5割のコストダウンができたというクライアントもたくさんいます。
定期通販にありがちな、商品の複雑な組み合わせにも対応しています。
販促物を同梱したり、セット商品を組み合わせたり、自社で行うには手間となる作業も任せられる企業です。
優良顧客に対してノベルティを送るなど、さまざまなキャンペーンを手間をかけずに実践できます。
3 itsumo.
化粧品やサプリメント、健康食品の通販に特化している企業です。
リピートも単品も応用が利くので、幅広い業態をサポートしてくれます。
特にメリットとして挙げられるのは、「スケール面の優位性」でしょう。
コスメやサプリといった、類似商品を扱う他の通販会社をまとめることでコスト削減へとつながります。
それでいて、作業のバリエーションが豊富なのもPRポイントです。
販促品やポップなどの梱包も可能で、クライアントの要望に柔軟な提案を示してくれます。
定期通販の同梱物も対応可能です。
しかも出荷のミスや遅れがなく、顧客からの信頼を高められます。
繁忙期で作業ミスが出やすいときでも、itsumo.なら安心して作業を任せられます。
倉庫作業は大変でミスも起こりやすい!プロにお願いしよう定期通販は顧客との信頼関係が必須です。
安全に倉庫内作業を行うには、プロに代行してもらうのが得策です。
ただしECサイトの物流は、カートシステムや決済方法とも関連しています。
W2株式会社はECサイト全般を手掛けているので、発送代行や倉庫内作業についても的確なアイデアを提供可能です。
まずは相談してみて発送代行についての提案を聞き、客観的にアウトソーシングの方向性を決めていくのがおすすめです。
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