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【成功事例10選】越境ECの市場規模や成功しているポイントを紹介

事例
  • 越境ECで市場を展開した事例が知りたい
  • 越境ECで失敗しないためのポイントを知りたい
  • 越境ECに強いサポート会社を知りたい

世界的に急成長し続けているEC市場で、「日本の商品のニーズが高い国にターゲットを絞ればさらに好調な売行きを見込めるだろう」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、越境ECについての知識が乏しいため、先人たちの事例から学び、同じ失敗を繰り返さないようにしたいのではないかと思います。

上記のことで悩むEC担当者の方に向けて、本記事では越境ECの参考事例や出店時の注意点について解説します。本記事をご覧になることで、自社が越境ECで成功するためのヒントが得られるはずです。ぜひ参考にしてください。


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目次
  1. 01|越境EC市場
    1. 中国のEC市場
    2. 日本のEC市場
    3. アメリカのEC市場
    4. メリット1:海外の新しい商品やサービスを知ることができる
    5. メリット2:海外の商品やサービスを比較検討しやすくなる
    6. メリット3:海外の商品やサービスを安く購入できる
    7. デメリット1:配送や返品に時間がかかる
    8. デメリット2:言語や文化の違いによるトラブルが発生する可能性がある
  2. 02|越境ECで成功した事例10選
    1. 01:ユニクロ
    2. 02:Fake Food Japan
    3. 03:GLOKEN
    4. 04:多慶屋
    5. 05:オタクモード・ドットコム
    6. 06:Kakimori
    7. 07:北海道お土産探検隊
    8. 08:SAMURAI STORE
    9. 09:CD Japan
    10. 10:BENTO&CO
  3. 03|越境ECで失敗した事例
    1. 01:化粧品メーカー
    2. 02:食品メーカー
    3. 03:家電メーカー
  4. 04|まとめ

越境EC市場

越境ECとは、国境を越えて商品やサービスを販売するECのことです。日本では「海外通販」と呼ばれることもあります。

越境EC市場は、近年急速に拡大しています。2022年の世界の越境EC市場規模は約8.13兆円(約5.44兆USドル)と推計されており、2023年には約10.6兆円(約7.138兆USドル)に達すると見込まれています。

引用元:https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002-1.pdf

越境EC市場の拡大を後押しする要因としては、以下のようなものが挙げられます。

・インターネットの普及とスマートフォンの普及により、世界中の消費者が簡単にオンラインで商品を購入できるようになったこと
・物流の効率化や低価格化により、越境ECでの配送が容易になったこと
・海外旅行や訪日外国人の増加により、海外の文化や商品に触れる機会が増えたこと

越境EC市場は、国や地域によって特徴が異なります。

中国のEC市場

中国の越境EC市場は、世界最大規模です。2022年の市場規模は5 兆 68 億円と推計されています。中国の越境EC市場は、主にアリババの「Tモール」や京東(JD.com)などのプラットフォームを通じて展開されています。

日本のEC市場

日本の越境EC市場は、2022年の市場規模は約3,954億円と推計されております。日本の越境EC市場は、主に化粧品や食品などの分野で活況を呈しています。

アメリカのEC市場

アメリカの越境EC市場は、2022年の市場規模は2 兆 2,111 億円と推計されております。アメリカの越境EC市場は、主にAmazonやeBayなどのプラットフォームを通じて展開されています。

越境ECには、以下のメリットがあります。

メリット1:海外の新しい商品やサービスを知ることができる

越境ECを利用することで、自国では販売されていない商品やサービスを知ることができます。

メリット2:海外の商品やサービスを比較検討しやすくなる

越境ECを利用することで、複数の店舗や販売者から商品やサービスを比較検討することができます。

メリット3:海外の商品やサービスを安く購入できる

越境ECを利用することで、海外の価格で商品やサービスを購入することができます。

一方で、越境ECには、以下のデメリットもあります。

デメリット1:配送や返品に時間がかかる

越境ECを利用する場合、配送や返品に時間がかかることがあります。

デメリット2:言語や文化の違いによるトラブルが発生する可能性がある

越境ECを利用する場合、言語や文化の違いによるトラブルが発生する可能性があります。

越境ECで成功した事例10選

ここからは、越境ECで成功をしている企業とその特徴について紹介します。

01:ユニクロ

サイトURL:https://www.uniqlo.com/us/en/

日本でも高い人気を誇るアパレルブランド「ユニクロ」。主にヨーロッパ圏を始め、ラトビアやリトアニア等のエストニア周辺からアメリカ、中国まで幅広い国々に事業展開をしています。
コロナ禍の影響から、2020年3~5月期の越境EC事業では前期と比較して約45%ほどの売上減少があったものの、「エアリズムマスク」といった新商品の展開から中国を中心に売上回復を果たしています。
アフターコロナにおいても、ユニクロ商品ならではの信頼性や品質の高さが海外で注目され続け、売上の安定化に繋がった事例と言えます。

02:Fake Food Japan

サイトURL:https://fakefoodjapan.net/

Fake Food Japanは、日本では馴染みのある「食品サンプル」を、海外消費者向けに販売する越境ECサイトです。

まるで本物の食品のように精巧に作られた商品は、ストラップやアクセサリー、小物類として販売されています。

海外消費者からは、「本物としか思えない」と驚嘆の声が出るほどの質の高いものとなっており、食品サンプルを使った小物類は、昔から来日外国人にお土産として人気の商品でもあります。
越境ECサイトとしては磐石な戦略だと言えます。

03:GLOKEN

サイトURL:https://gloken-store.net/

GLOKENも大変日本らしい商品を販売する越境ECサイトで、「けん玉」を販売しています。

日本でも、数年前に小中学生の間で、けん玉ブームが到来しましたが、海外では一部のファンの間で現在もブームが継続中です。

GLOKENの特徴は、越境ECサイトで日本らしい商品を販売するだけでなく、けん玉の啓蒙活動にも積極的という点です。

「KWC(けん玉ワールドカップ)」と呼ばれるオンラインイベントを開催し、世界中のユーザーが参加できる大会を実施しています。

04:多慶屋

サイトURL:https://buyee.jp/yahoo/shopping/store/top/takeyanet

「多慶屋」は東京・御徒町に店舗を構えるディスカウントショップで、年間約43万人もの観光客が来店するほどの人気店です。

越境EC事業では、一度来店したユーザーに帰国後に商品をリピート購入してもらえるよう、代理購入サービス「Buyee(バイイー)」と連携して越境向けのECを構築。

実店舗に来店したユーザーに向けては、ECサイトのURLやQRコードが記載されたチラシを配布し、気軽に継続購入が可能な導線を作っています。
また、中国の大型ECモール「アリババ」による決済システム「アリペイ」を日本で先駆けて導入し、より中国観光客が気軽に購入できるよう施策を講じた点も同社の魅力です。

05:オタクモード・ドットコム

サイトURL:https://otakumode.com/shop/

「オタクモード・ドットコム」は、日本のアニメやゲームなどの関連グッズを海外ユーザーに向けて販売している越境ECサイトです。

同サイトの特徴は、日本のオタク文化が好きな海外ユーザーでも手軽にグッズ購入ができるように、環境整備をおこなった点にあります。ニーズにあった分野を越境ECによって開拓し、アメリカやカナダ、フランスなどの欧米圏を中心として幅広い国々で売上を伸ばした成功事例と言えるでしょう。

またSNS集客においては、主にFaceBook上で日本のポップカルチャー情報を配信し、FBページでは2000万「いいね!」を獲得。海外ユーザーがECサイトへ来訪できるように導線を作りあげています。

06:Kakimori

サイトURL:https://kakimori.com/en/

Kakimoriは、東京都台東区にある文具屋さんであり、オーダーノートや筆記具を取り揃えた越境ECサイトを運営しています。

ノートだけでなく、筆記具インクのオーダーにも対応しており、海外だけでなく、国内にもファンの多い文具屋さんです。

Kakimoriの越境ECサイトは、世界観を全面に押し出しており、数々の商品を閲覧するだけでワクワクした気持ちになれます。

こうしたブランディングは、商品購入を強く後押しする要素となるので、越境ECサイト運営時に参考にしたい事例です。

07:北海道お土産探検隊

山ト小笠原商店が運営するECサイト「北海道お土産探検隊」では、「六花亭」や「ロイズ」といった定番のお土産品を越境ECで販売し、大きな成果を挙げています。

当サイトの特徴は、外国語担当者のいない状況から「翻訳機能」を活用して自力で海外ユーザーとのやり取りを継続した点にあります。専門知識を所有しない環境においても、配送の手間や言語上の障壁を一から突破し、売上に繋げた成功事例と言えるでしょう。

やがては、ITノウハウに乏しい環境から楽天市場での出店も果たしたり、中国・英語・日本語に精通した中国人スタッフを採用したりと、受注対応やページ制作等の施策にも尽力して更に売上を伸ばしています。

08:SAMURAI STORE

サイトURL:https://samurai-store.jp/

「SAMURAI STORE」は、元eBay社員の桐田敏彦氏によって開設された、「本物の鎧兜」を専門に扱うECサイトです。

世界的にも人気の高い商品に焦点を絞ることで、独自の販売経路とリピーターを獲得した成功事例となります。

ECサイトの開設年度は2002年。越境ビジネスの黎明期から、販売経路の未開拓だった甲冑をいち早く取り上げた点が大きなポイントと言えるでしょう。

09:CD Japan

サイトURL:https://www.cdjapan.co.jp/

「CD Japan」は、ジャパンカルチャー関連のアイテムを扱うEC事業を20年以上展開しています。

独自の倉庫システムを構築しているため、効率的かつスピーディな物流環境が整備されているのが特徴。そして、同サイトにおける「丁寧な梱包」については海外ユーザーからも高い評価を受けています。

更にCD Japanで購入することでポスターや写真、マウスパッドなどサイト限定の特典を付与することで付加価値をつけています。

10:BENTO&CO

サイトURL:https://en.bentoandco.com/

BENTO&COは、京都発祥の弁当箱やキッチンや食器などの関連商品を販売する越境ECストアです。「プログラマーやデザイナーの知識がなくても簡単にECが始められる」特徴もあることからShopifyでサイトを構築。送り状やインボイス、納品書がワンクリックで発行できるアプリ「Ship&co」を使い、発送作業を効率よく行っています。毎年「国際弁当コンテスト」を開催することで、現地のテレビや新聞に取り上げられ、ECサイトの集客だけでなく「Bento」文化を世界に伝える効果も得られました。現在は京都市に弁当箱専門の実店舗を構えています。

ここからは、越境ECで失敗した事例を紹介します。

越境ECで失敗した事例

01:化粧品メーカー

このケースでは、日本の化粧品メーカーが、中国向けに販売した商品の成分表示に誤りがあったため、商品回収や返金を行うことになり、大きな損失を被りました。

具体的には、化粧品メーカーは、中国の化粧品安全基準に適合した商品を販売するために、中国の化粧品専門家に成分表示をチェックしてもらいました。しかし、化粧品専門家は、化粧品メーカーが指定した成分表示が中国の化粧品安全基準に適合していないことに気づかず、そのまま商品を販売してしまいました。

その後、中国の消費者が化粧品を使って肌トラブルを起こしたため、化粧品メーカーは商品の成分表示に誤りがあったことを発覚しました。化粧品メーカーは、すぐに商品の回収と返金を行うと発表しましたが、すでに多くの消費者が商品を購入していたため、大きな損失を被りました。

このケースの教訓は、ターゲット市場の規制や基準を十分に理解し、それに基づいて商品を販売する必要があるということです。また、商品の成分表示は、専門家にチェックしてもらうことに加えて、自社でも複数の専門家にチェックしてもらうことが必要です。

02:食品メーカー

このケースでは、日本の食品メーカーが、アメリカ向けに販売した商品のパッケージに、アメリカの食品安全基準に適合しない表示があったため、販売を中止せざるを得なくなりました。

具体的には、食品メーカーは、アメリカの食品安全基準に適合した商品を販売するために、アメリカの食品安全基準を遵守したパッケージを作成しました。しかし、食品メーカーは、アメリカの食品安全基準の一部を誤って理解していたため、パッケージに誤った表示が含まれていました。

その後、アメリカの消費者が商品を購入し、パッケージの誤った表示に気づいたため、食品メーカーは商品の販売を中止しました。食品メーカーは、アメリカの消費者に謝罪し、商品の回収と返金を行うと発表しました。

このケースの教訓は、ターゲット市場の規制や基準を十分に理解し、それに基づいて商品を販売する必要があるということです。また、商品のパッケージは、専門家にチェックしてもらうことに加えて、自社でも複数の専門家にチェックしてもらうことが必要です。

03:家電メーカー

このケースでは、日本の家電メーカーが、インド向けに販売した商品の電圧がインドの電圧規格と異なっていたため、商品の使用不能や火災などの事故が発生するリスクが高まり、販売を中止せざるを得なくなりました。

具体的には、家電メーカーは、インド向けに販売する商品の電圧をインドの電圧規格に合わせていましたが、製造工程で誤って電圧が異なる商品が製造されてしまいました。家電メーカーは、誤って製造された商品をインドに輸出していました。

その後、インドの消費者が誤って製造された商品を購入して使用したところ、商品が使用不能になるなどのトラブルが発生しました。家電メーカーは、商品の使用不能などのトラブルが発生するリスクが高まっていることを判断し、商品の販売を中止しました。

このケースの教訓は、ターゲット市場の規格や仕様を十分に理解し、それに基づいて商品を製造する必要があるということです。また、製造工程においては、品質管理を徹底する必要があります。

これらのケースからわかるように、越境ECに参入する際には、ターゲット市場の規制や基準を十分に理解し、それに基づいて商品やサービスを販売することが重要です。また、商品やサービスの製造工程においては、品質管理を徹底する必要があります。

まとめ

越境ECとは、インターネットを介して国境を越えて商品やサービスを販売する電子商取引です。越境EC市場は、年々拡大しており、2021年の市場規模は約12兆円に達しています。越境ECのメリットは、新しい顧客層にリーチできること、コストを削減できること、売上を拡大できることなどです。

越境ECで成功するには、ターゲット顧客の明確化、質の高い商品ラインナップの充実、わかりやすいサイトデザイン、充実した顧客サポートなどが必要です。

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