Shopify(ショッピファイ)とは?主な機能やメリット&デメリット・料金プランや導入事例を解説!


Shopify(ショッピファイ)とは?主な機能やメリット&デメリット・料金プランや導入事例を解説!
Shopifyは、世界でも多くの会社に導入されているECカートシステムになります。
「ECサイトで販売してみたいけど、上手くいくか心配…」
「国内でのECサイトの売上がいいため、越境ECを考えている」
という方に特におすすめになります。
お得なお試し料金も用意されているため、気軽にECサイトの構築、ECサイトでの販売を行うことができます。また、多言語にも対応しており、海外進出を考えている場合にも利用したいECカートシステムになります。
本記事では、Shopifyの概要や特徴、メリット、導入時の注意点といったECカートシステム調査に役立つ情報を提供していきます。
ECサイト構築システムの導入を検討中の方は、ぜひこの記事を参考に、他のシステムと比較しながら自社にぴったりのシステムを探してみてください。
また、現在ECサイト構築/リニューアルを検討している方向けに、主要ECカートシステム9社の料金・機能比較表をご用意しています!
資料は無料でダウンロードできますので、ECサイトの立ち上げを検討している方、リニューアルの必要を感じている方はぜひあわせてご一読ください。
この記事の監修者

神戸大学在学中にEC事業を立ち上げ、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行、広告運用、物流手配に至るまで、EC運営の全工程をハンズオンで経験。売上を大きく伸ばしたのち、事業譲渡を実現。 大学卒業後はW2株式会社に新卒入社し、現在は、ECプラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進を担う。一貫してEC領域に携わり、スタートアップから大手企業まで、あらゆるフェーズのEC支援に精通している。
Shopifyとは

画像出典:Shopify
Shopify(ショッピファイ)は、2004年に設立されたカナダのShopify Inc.が提供する、世界最大級のクラウド型のECカートシステム※です。世界中で利用されており、20以上の言語をサポートし、1万人以上の従業員を抱えている大手会社になります。
2023年の公式データによると、現在世界175ヶ国200万以上の店舗で利用されています。Shopifyは海外で広まり、2017年に日本に参入しました。日本国内での導入実績数は30,000を超えています。
Shopifyは、主要な競合他社であるAmazonやeBayに比べて市場シェアは小さかったものの、オンラインストアの運営に特化したプラットフォームとして注目されていました。現在は、世界中のeコマースプラットフォーム市場でシェアを急速に拡大させており、特に中小企業や新興ブランドに人気があります。
※ECカートシステム:ECサイトを構築するための基礎となるシステムのこと
Shopifyの特徴

Shopifyのサービス内容
【オンラインストアの構築と管理】
豊富なテンプレートやカスタマイズ機能がShopifyには揃っており、自分のブランドに合ったECを作成できます。また、在庫や注文、顧客情報などを一元的に管理できるため業務工数を削減することができます。
【オムニチャネルの実現】
Shopifyには、Shopify POSというアプリがあり、実店舗やイベントでの販売を簡単に行えます。アプリはオンラインストアと同期されているため、在庫や売上などをリアルタイムで確認でき、FacebookやInstagramなどのSNSやAmazonや楽天などのマーケットプレイスにも簡単に商品を出品できるためさまざまなチャネルでの展開が可能で、販売の幅を広げることができます。
【決済と配送のサポート】
クレジットカードやコンビニ決済など様々な決済方法を提供しているため、お客様が決済方法の選択時に離脱してしまうことを防ぐことができます。さらに、Shopify Shippingを使えば、世界や地域の配送業者の特別割引送料を利用できます。
【マーケティングと分析のツール】
メールマーケティングやSEO対策などのマーケティング機能を使えるため、新規顧客の獲得や、既存顧客の維持に活用することができます。さらに、分析とレポート機能を使い、EC事業のパフォーマンスや顧客状況を把握することができるため、CRM施策に活用できます。
Shopifyは世界中のeコマースプラットフォーム市場でシェアを急速に拡大させており、特に中小企業や新興ブランドに人気があります。
Shopify導入に適した企業規模
Shopifyは、個人の起業家や小規模ビジネスから大手企業まで、幅広い規模のビジネスに対応しています。
【個人起業家や小規模ビジネス】
個人で手軽にネットショップを立ち上げるためのプラットフォームとして非常に人気があり、EC初心者がオンラインビジネスを始めるための簡単なツールとして利用されています。
【中規模ビジネス】
Shopifyは、月商5000万~1億の中規模の企業にもおすすめです。Shopifyを使って製品をオンラインで販売し、顧客ベースを拡大することが可能です。在庫管理、注文処理、顧客サポートなどのサポートも充実しています。
【大手企業】
一部の大手企業もShopifyを採用しており、カスタム開発と統合を行い、大規模なECカートシステムを構築しています。エンタープライズ向けのプランも提供されており、大規模なビジネスに対応しています。
Shopifyは、業界やビジネスの規模にかかわらず、オンラインストアを構築し、成長させるための多くのツールとリソースを提供しています。ビジネスの成長に合わせてプラットフォームをカスタマイズおよびスケーリングできるため、多くの企業がShopifyを採用しています。
Shopifyの主な機能

Shopifyの主な機能は以下の2つに分けられます。
・フロント機能
・管理機能
それぞれ具体的にどのような機能があるのか説明します。
フロント機能
・商品ページ:お客様が商品を閲覧できる
・カート:お客様が商品を購入する場所
・ブログ:ECサイト内に設置されたブログをお客様が閲覧できる
・予約販売:予約販売ができる
・商品キーワード検索:キーワードで商品を検索できる
・まとめ買い割引:商品を複数買った場合に割引が設定できる
管理機能
・アカウント管理:お客様のアカウント作成と管理ができる
・販売チャネル:XやInstagramなどのSNSやモールなどの複数のチャネルを管理する
・決済方法:Shopifyペイメントやクレジットカードなど決済システムが導入できる
・マーケティング:SEO記事、メルマガ配信、クーポン発行ができる
Shopifyのメリット

これまでは、Shopifyの特徴や主な機能をご紹介してきました。
次は実際にShopifyを導入するメリットを6つご紹介します。
・低コストで始められる
・テンプレートの豊富さ
・直感的に操作できるUI/UX
・独自アプリが豊富にある
・3日間無料体験が可能
・国際展開がしやすい
以下では詳しく説明していきます。
低コストで始められる
初期費用なしで月額課金制(サブスクリプション型)になっています。月額も、最安値のベーシックのプランで月33ドル(約5000円)から始められます。決済手数料も2.7%~と他のECカートシステムに比べて比較的安くなっており、多くの商品を販売することが多いショップにもおすすめとなっています。
テンプレートの豊富さ
100種類以上のテンプレートやテーマが用意されており、HTMLやCSSの経験や知識がなくても簡単にECサイト制作ができます。また、テンプレートでできないデザインの部分もプラン変更やカスタマイズも可能になっています。テンプレ―トデザインは、アップデートで新しく追加・更新されるものもあるため、ブランドに合わせたテンプレートを選べます。
直感的に操作できるUI/UX
Shopifyは非常に使いやすいプラットフォームで、テクニカルスキルがない人でも簡単にオンラインストアをセットアップできます。それゆえ、多くの国でも使われているECカートシステムになります。
独自アプリが豊富にある
ShopifyはAPI※2を開放しているため、多くのサードパーティ※3によって拡張機能となる独自アプリが開発されており、他社サービスより独自アプリに強いです。
8000種類以上存在する独自アプリを使用することで、ECサイトの品質を高く維持することができます。よってカスタマイズ性も高いといえます。
※2 API…アプリケーションをプログラミングするためのインターフェース。今回の場合など、システムやソフトウェアが当てはまる
※3 サードパーティ…当事者ではない第三者。今回の場合だとShopifyではない他のIT企業のこと。
3日間無料体験が可能
Shopifyは他のECカートシステムと違い、3日間無料体験が可能になっています。いくつかの質問とメールアドレスを登録するだけで体験が可能になります。
さらに最初の3か月の期間は、月額1ドル(約150円)とお得になっているため、ショップ開設を始めやすくなっています。
国際展開がしやすい
Shopifyは170か国以上の企業から使われていることもあり、多言語・多通貨対応で越境EC特に強いECカートシステムになります。他のECカートシステムよりも越境販売に対するサポートが充実しているため、海外展開を考えるショップにおすすめとなっています。
Shopifyのデメリット・注意点

先ほどはshopifyのメリットをご紹介しましたが、もちろんデメリットも存在します。
ここでは、shopify導入のデメリットを2つご紹介します。
・デザイン性やカスタマイズ性には限界がある
・日本語対応が完全ではない
以下の記事で詳しく説明していきます。
デザイン性やカスタマイズ性には限界がある
月額費や手数料が低いため、デザインやカスタマイズにある程度の制限があります。100種類以上のテンプレートが存在するとはいっても、テンプレートの中にもデザインに制限がかかっている部分もあるので注意が必要です。
また、カスタマイズ可能だと記述しましたが、一部の高度なカスタマイズが難しいことがあります。特に大規模なECサイトやニッチな業界のショップには、適さない場合もあります。
日本語対応が完全ではない
Shopifyは2017年から日本に進出し、今ではほとんどの機能を日本語で利用することができますが、一部の説明や管理画面などは英語のみになっている場合もあります。
また、電話サポートも日本語には対応していない部分も頭に入れておきましょう。
Shopifyの料金・プラン

shopifyには現在、5つのプランが存在し、企業規模や事業規模によって選べるようになっています。途中でプランの切り替えも可能ですので、まずは低価格なプランから始めて事業フェーズに合わせて拡大していくといいでしょう。
ECサイト構築ツールは各ツール・システムごとで価格帯や機能面がそれぞれ大きく異なっているため、他のツール・システムの情報と照らし合わせながら確認・比較検討することをおすすめします。
下記記事では全24のEC構築サービスについて一挙比較、選び方も紹介していますので、EC構築サービスにお悩みの方はぜひ併せてご確認ください。
\ECサイト構築サービスおすすめ24選を比較してみる/
【事例付き】ECサイト構築サービスおすすめ24選を比較!選び方や注意点も紹介
ベーシックプラン
月額 | 33ドル/月 |
対象 | 個人事業主およびスモールビジネス向け |
小規模なストア向けの基本プランで、オンラインストアを構築し運営するための基本的な機能が含まれているプランになります。
他のECカートシステムよりも安く始められるため、「試しにやってみたい」と考えている方におすすめになります。
スタンダードプラン
月額 | 92ドル/月 |
対象 | スモールビジネス向け |
中規模ビジネス向けのプランで、ベーシックプランの全機能に合わせてプロフェッショナルレポートが利用できるプランです。顧客の販売傾向に関するインサイトを得て、顧客の行動をより深く理解することが可能です。
プレミアムプラン
月額 | 399ドル/月 |
対象 | 中規模・大規模ビジネス向け |
大規模なビジネス向けのプランで、Shopifyの全機能が含まれており、Google広告やその他の紹介サービスの分析が可能になります。また、外部サービスを利用したときの送料自動計算機能が追加されることも特徴になります。
スタータープラン
月額 | 5ドル/月 |
対象 | スモールビジネス向け |
SNSやイベントで簡単な購入サイトを作りたい際に選ぶプランになります。ノーコードで簡単に設定できるので、より気軽に始められやすくなっています。しかし、本格的なECサイトを構築できないため注意が必要です。
リテールプラン
月額 | 89ドル/月 |
対象 | 店舗とECサイトの運営をしたい事業者向け |
スタッフ、在庫、お客様管理と、オムニチャネルを実現できる機能が多く入っているプランになります。実店舗販売を考えられている方はおすすめです。
Shopifyの導入事例
【導入事例1】食品業界:SoupStockTokyo

引用元:SoupStockTokyo
Soup Stock Tokyoは、全国に60店舗以上の店を出展し、スープやカレーなどの「スープ専門店」になります。特に女性からの多くの支持を集めています。
もともと実店舗のみの販売でしたが、ECサイトでの販売も開始しました。コロナ禍になり、自宅でいつでも気軽に食べられることもあり売上を伸ばしています。
2022年4月にShopifyでサイトリニューアルを行い、ECサイトと実店舗のシームレスな連携を主に行っています。
【導入事例2】インテリア雑貨業界:FrancFranc(フランフラン)

引用元:FrancFranc
FranFranは、インテリア雑貨を販売しています。「25歳の都会に住む独身OL」をコンセプトに設立され、20代~30代女性に特に支持されているブランドです。
現在では
2018年にShopifyでECサイトをリニューアルオープンし、3年で売上を5倍に伸ばした実績があります。
【導入事例3】アパレル業界:Hiker’s Depot(ハイカーズデポ)

引用元:Hiker’s Depot
Hiker’s Depotは、服やバック、靴などのアウトドア向けのファッション雑貨を販売しています。オーナーは、もともとECサイトでの販売に否定的な考え方だったのですが、ECサイトでの購入もメジャーになり、2021年にShopifyを導入しました。
導入後は順調に売上を伸ばし続けています。
【導入事例4】化粧品業界:PAUL&JOE(ポールアンドジョー)

引用元:PAUL&JOE
PAUL&JOEは、主に化粧品を販売しています。もともとパリ出身のデザイナーが立ち上げたブランドでさまざまなジャンルの商品を展開しています。化粧品を手がけているのが国内化粧品メーカーのアルビオンになります。
PAUL&JOEは実店舗も多く構えており、ECサイトとの連携に力を入れているためShopifyでECサイトをオープンしました。
【導入事例5】健康食品業界:Giオンラインショップ

引用元:Giオンラインショップ
Giオンラインショップは、ストレッチ系YouTuberである「オガトレ」が運営しており、ストレッチ専用コーヒーを販売しています。80万以上の登録者数を持っています。
2021年にShopifyを使用しECサイトをオープンした際には、ストレッチ専用コーヒーは数日ですぐに完売しました。
まとめ

ここまでShopifyの基本的な情報から成功事例まで詳しくお伝えしてきました。
最後に本記事の内容を振り返ってみましょう。
・「Shopify」は世界最大級のクラウド型ECカートシステム
・Shopifyは、世界175ヶ国200万店舗以上で利用されている
・3日無料で簡単に始められるため、気軽にECサイトを立ち上げられる
・多言語・多通貨対応であり、越境ECに適している
・他のECカートシステムと比べて月額費などが安い分、デザイン性やカスタマイズ性に限界がある
ShopifyはECサイト構築・運用において非常に便利なシステムです。ECサイト導入時期や越境を視野に入れている事業者様に特におすすめのECカートシステムのパートナーとなります。
また、ECサイト構築システムは様々な種類があるため、価格帯や機能面、サポート面などあらゆる確度から比較、検討する必要があります。
「そうはいっても結局どんなシステムが良いのか分からない」
そんなお悩みをお持ちの方におすすめしたいのが、W2Repeatです。
W2 RepeatはW2株式会社が運営するリピート通販事業を成功へ導くことに特化したECカートシステムです。
事業立ち上げから年商100億円規模まで対応し、リピート通販に特化した機能を約1000以上標準で搭載しています。
具体的には「クーポン・ポイント機能」「SNS連携機能」「商品同梱機能」「会員ランク機能」「カート一体型LP」「ステップ・セグメントメール」などD2C/定期通販に必要な機能を完全網羅。
その他、豊富な決済種別なども搭載しており、アパレル業界では「SNIDEL」や食品業界では「アサヒビール」といった大手企業まで、EC事業において幅広く多くのお客様に利用されています。
ECサイト構築システムの導入をご検討中の方はぜひW2Repeatも一緒に比較検討してみてください。
W2 Repeatの詳細は、下記よりご確認ください。
また、現在ECサイト構築/リニューアルを検討している方向けに、主要ECカートシステム9社の料金・機能比較表をご用意しています!
資料は無料でダウンロードできますので、ECサイトの立ち上げを検討している方、リニューアルの必要を感じている方はぜひあわせてご一読ください。