チョコレート販売の新規D2C事業立ち上げ! 「W2 Repeat」でブランドサイトとECサイトの融合を実現
合同会社M&R
取材にご協力いただいた方
藤原 隆司 氏 藤原 悠 氏
目的/課題
急速に変化するビジネスサイクルへの対応が従来のECシステムだと難しい
充実したコンテンツ機能があるECカートシステムの選定
チョコレート業界に新しい風を吹かせたい
導入効果
事業拡大に合わせた拡張性で、継続して使えるECカートシステム
HTMLの作成から実装まで全ての作業を自社で完結でき、ビジネス展開のスピードアップ
スモールスタートにもかかわらず、導入から約1ヶ月で売上達成
Webコンサル事業やチョコレート製造販売事業を行う合同会社M&Rは、チョコレート製造販売事業でECカートシステム「W2 Repeat」を導入し、公式オンラインショップをオープンしました。
今回、合同会社M&Rの代表である藤原隆司様にECサイト立ち上げの背景やオープン後の変化についてお伺いしました。
1. お客様への「貢献」を第一に考える合同会社M&R
事業内容について教えてください
弊社は、神奈川県開成町に拠点を置き、Webコンサルティング事業およびチョコレート製造販売事業を展開しています。
Webコンサルティング事業においては、ネット中心消費行動に対応するための事業変革支援、Webサイトの企画および開発を手掛けており、チョコレート製造販売事業においては、自社製作の「Origin」ブランドのチョコレート販売に加え、地域食材とコラボレーションした町チョコ「 Yohira」や、オーダーメイドチョコレートのOEM製造を行っています。
この度、チョコレート販売事業におけるECサイトを「W2 Repeat」にて立ち上げました。
ECサイトのデザインには、TOP画像にカカオの色が移り変わる仕様を取り入れるなど、産地や季節によって変化するカカオの個性をお楽しみいただきたいという想いを込めています。
サイトでは、商品の紹介や販売ページにとどまらず、原材料の調達から製造プロセス、さらにはチョコレートの形へのこだわりに至るまで、各商品に込めた想いを詳細にお伝えするコンテンツも掲載しています。
さらに、消費者参加型のイベントや地域の生産者との交流イベントの案内も行っており、チョコレートやカカオ農家について深く知っていただける場や、チョコレートを通じたコミュニティ形成の場としての機能を備えたサイトになっています。
WEBコンサルティングを行う上で大切にしていることを教えてください。
当社のWEBコンサルティング事業においては、お客様への貢献を最重要視しています。
私は、もともとWeb制作会社に在籍しており、サイトリニューアルのご依頼を多くいただいておりましたが、「Webサイトをリニューアルするだけでは、ビジネスの停滞問題を解決できない」という状況を多く経験していました。
そんな状況を打破し、よりお客様に貢献したいと考えた時、Web業界での経験を生かして、Webコンサルタントとしてお客様の事業全体に深く関与することで、さらなる貢献ができると確信し、Webコンサルティング事業を立ち上げました。
そのうえで、より一層の貢献を目指し、経営者の皆様と直接コミュニケーションを取ることの重要性を強く認識しています。
現在のビジネス環境においては、マーケティングなど表面的な施策・対応だけでは解決できない課題が多く存在しており、それらを根本的に解決するためには、より深層にアプローチする必要があります。
そのためには、企業が大切にしている価値観や経営者の理念などを深く掘り下げることが不可欠です。
WEBコンサルティングを通じたビジネスへの貢献度を高めるためにも、経営者との直接的な対話が重要であると考えています。
2. 地域・消費者・生産者を結ぶクラフトチョコレート
チョコレート事業を始めたきっかけを教えてください
事業を開始したきっかけは「地域社会への貢献」と「ビジネスとしてのやりがい」です。
WEBコンサルティング事業においても同様ですが、弊社は常に「貢献」をビジネスの根幹と考えております。
その一環として、地域社会への貢献にも積極的に取り組みたいと考えていました。
そこで、私たちの拠点である開成町の「お土産」に着目しました。
地域を活性化させるお土産商品を開発し、販売することで、地域への貢献を実現したいと考えたのが事業立ち上げの理由の1つです。
数ある選択肢の中からチョコレートを商品として選んだ理由は、そのビジネスモデルにおいて、大きなやりがいを感じたからです。
チョコレート業界では、多くの企業が価格やカカオの高級感、さらにはパティシエやブランド名を広告などで打ち出す傾向にあります。
しかし、私はこれらの側面にとどまらず、さらなる差別化の余地があると考えています。
価格やブランド名に依存するのではなく、原材料や生産地に注目し、製造方法にこだわることで、他にはない独自のチョコレートを生み出すことが可能です。
そして、こうしたこだわりを反映させたチョコレートを多様な手法で市場に打ち出すことで、業界全体の活性化に寄与できると考えています。
このような理由から、ビジネスとしての魅力とやりがいを感じ、チョコレート事業の立ち上げを決断しました。
商品へのこだわりを教えてください
弊社では、産地や季節によって異なるカカオの特性を最大限に活かしたクラフトチョコレートを開発・販売しており、3つのポイントにこだわっています。
まず1つめは、「カカオの個性を最大限に引き出す製法」です。
カカオ豆収穫時の天候や発酵の進み具合による風味の違いを「個性」として捉え、個性を活かす焙煎を行ったり、カカオ豆本来の香りの損失を最小限に抑えるためカカオ豆をすりつぶす工程を短縮したりと、おいしいクラフトチョコレートを目指すのではなく、カカオが本来持っている味と香りを伝えられるクラフトチョコレート作りを目指しています。
2つめが、「アレルギーやヴィーガンの方々にも安心してお召し上がりいただけるチョコレートの提供」です。
アレルギーや宗教上の理由でチョコレートを楽しむことが難しい方々のために、カカオ豆と砂糖のみを使用した白砂糖・乳化剤・アレルゲンフリーのクラフトチョコレートを開発しました。
実際、弊社のメンバーにも落花生や大豆に対するアレルギーを持つ者がおりますが、このクラフトチョコレートは日常的に食べるほど愛用しています。
3つめのポイントが、「国際フェアトレード基準を超えるカカオの輸入」です。
チョコレート業界全体でカカオ農家の支援が注目されている中、農家を取り巻く厳しい環境には依然として改善が求められています。
「支援」が不要にならないという現実は「支援」では届かない根本的な部分に課題があるからだと考え、農家さんが困るような安すぎる価格での取引を辞め、不安なく生活できる価格で買い取ることが重要だという、シンプルかつ当たり前な答えに辿り着きました。
私たちは、実際に現地に赴くなど農家さんと直接取引を行うことにこだわっており、価格決定の主導権も農家さんに委ねています。
誠実に作られた無農薬で衛生的なカカオを、農家さんが喜んで提供したいと思って頂けるような取引を目指しています。
「生産者の顔が分かる」を越えて、農家さんと人としてつながり、重要なパートナーとして一緒にチョコレートを作っています。
3. ビジネスの急速な変化に対応できる「W2 Repeat」を選定
ECカートシステムの選定軸を教えてください
ECカートシステムの選定では、システムの拡張性を最重要視していました。
WEBコンサルティング事業で得た知見から、ビジネスのライフサイクルが急速に変化する現代において、10年後を見据えた場合、単に現状維持をするだけでは通用しなくなると感じています。
競合企業の出現や大手企業の参入などのリスクを考慮すると、常に変化し続けることが求められています。
そのため、導入するシステムは、変化や新たな要望に柔軟に対応できるものでなければなりません。
今回のECカートシステムの選定においても、現在必要とされる機能を備えているだけでなく、将来的な展開を見据えた機能追加や拡張が可能なシステムを導入することが重要だと考えていました。
また、新しい価値観を提供するためのコンテンツ配信が可能であることも、非常に重要視していました。
新しい商品を開発し販売するためには、業界に新たな価値観を導入し、ユーザーの価値観を変革していく必要があります。
そのためには、単に商品が購入できるだけでなく、充実したコンテンツを通じて多様な情報が得られるサイトであることが求められます。
顧客教育の観点や業界のイノベーション促進のため、価値観の変革を促すコンテンツを充実させる機能が備わっていることが、重要な選定基準となっていました。
「W2 Repeat」を選定した理由を教えてください
「W2 Repeat」を選定した理由は、先に挙げた選定基準である「システムの拡張性」と「コンテンツ機能の豊富さ」を十分に満たしていたためです。
特に、コンテンツ作成がW2 Repeatのプラットフォーム内で完結する点が非常に魅力的でした。
他社からは、コンテンツ作成に際してCMS(コンテンツ管理システム)などの別システムを追加・連携する方法を提案いただいておりましたが、この場合、同一サーバー内で異なるドメインのコンテンツサイトが存在するだけで実際の連携はされておらず、管理が煩雑になることからもあまり理想的な実現方法ではないと感じていました。
さらに、別システムでコンテンツを作成した場合カートに投入した商品の情報が保存されないため、ユーザーがページを遷移する際に購入の流れが途切れてしまい、ユーザビリティが低下することも懸念でした。
その点、W2 Repeatはコンテンツ配信と商品販売が同じプラットフォーム内で密接に連携しているため管理が簡便であり、シームレスな顧客体験を提供できるため、魅力的に感じていました。
また、これらの選定理由に加えて、営業担当者の影響も大きいです。
W2の営業担当者は、弊社の事業立ち上げの背景や、「地域に貢献したい」という価値観を深く理解し、理想のサイトを構築するための積極的な解決策を提案してくださいました。
こうした親身な対応により、信頼できるパートナーとして安心してお任せできると感じました。
このような、拡張性の高さやコンテンツ機能の豊富さに加え、営業担当者の対応などから、「W2 Repeat」を選定いたしました。
CSSをご自身で編集されたとのことですが、感想を教えてください。
当社のECサイトは、外部に委託することなく、デザインからHTML/CSSの構築までを自社で行ったため、非常に手間がかかりました。
しかしながら、W2 Repeatは直感的な操作が可能であったため、特別な指導を受けることなく、使いながらその構造を理解することができました。
特に、デザインの編集においては、その自由度の高さに驚かされました。
私は、これまでに多くのツールを操作してきましたが、W2 Repeatは他社の製品では編集できないような領域まで自分たちで手を加えることができます。
導入前から期待している点ではありましたが、予測を大幅に上回る編集可能な領域の広さにとても驚きました。
弊社のように、サイトデザインやサイトの構成にこだわりを持つ事業者や、サイト構築の知見があり編集ができる事業者には、特におすすめできると感じております。
4. ECサイト兼ブランドサイトの「オウンドEC」を実現
導入後の効果について教えてください
導入後、ECサイトでありながらブランドサイトとしてのコンテンツ配信機能を併せ持つ「オウンドEC」を、当初のイメージ通り構築でき、大変満足しています。
特に、システム選定の重要な要素でもあったコンテンツ機能の豊富さと自由度によって、多様なコンテンツを展開できていることがとても嬉しいです。
現在、製法へのこだわりや事業への思いを伝えるページに加え、コラム、会社概要、メンバー紹介などのページを一つのサイトに統合し、一括で運用・管理できています。
特に、弊社のライターが執筆しているコラムページには力を入れており、カカオやチョコレートに関する豆知識、コラボや輸入活動の報告、カカオ農園の紹介など、ブランドやチョコレートに関する幅広い情報発信の場として活用しています。
デザインの自由度が高く、多様な表現が可能な点に加え、ECサイト内に設置されているためコラムページから直接商品購入への導線を引くことができ、独自の顧客体験を提供できています。
また、コラムページはノーコードで簡単に作成でき、システム操作に不慣れな方でも容易に扱える点も大変良いと感じています。
また、W2 Repeatを使用することで、デザインから実装までを一貫して行うことができるため、無駄なやり取りを削減し、PDCAサイクルを迅速に回せていると感じております。
他社のシステムでは、HTMLを作成して納品し、その後に実装を外部に依頼するというプロセスが一般的であり、このためにサイトの更新やページ追加が遅れてしまうことを懸念していました。
しかし、W2 Repeatは作業のほとんどを自社内で完結できるため、外部への依頼や調整にかかる時間を大幅に削減することができ、ビジネス展開のスピードアップや、PDCAサイクルを迅速に回すことができます。
機能が豊富で現在も多くの機能を活用していますが、まだ十分に活用しきれていない機能もあるので、今後も積極的にW2 Repeatを活用し、多様な施策を展開していきたいです。
気に入っている機能はがあれば教えてください
現在、オープンから1か月間運用してみて、特に気に入っている機能が「受注ワークフロー機能」です。
通常ECサイトから注文が入った際、受注の管理から出荷手配、配送管理までを手動で行う必要があります。
しかし、受注ワークフロー機能を活用することで、これらの作業全てをボタン一つの操作で完了することが可能となります。
弊社は少人数の運用体制のため業務効率が高いことは非常に重要ですが、この機能があれば注文件数があと約100件増加しても、同じ業務量で対応できると見込んでいます。
今後事業が成長しても崩れない強固な運用基盤を構築するうえで、要となっている機能だと感じています。
5. 独自のマーケットポジションの確立を目指して
今後の展望について教えてください
今後W2 Repeatを活用して、さらなる事業拡大を目指しています。
まず第一歩として、定期通販事業の開始を検討しています。
競合との差別化を図るため、オリジナリティのある製品開発を継続し、お客様に新たな価値を提供することで、定期的に購入していただける顧客の増加を目指しています。
そのためには、お客様のニーズを深く理解し、クオリティの高い商品やサービスの提供が必要です。
これらのポイントを探りながら、定期通販事業の確立に向けて推進していきます。
また、オーダーメイドチョコレート事業のさらなる拡大も視野に入れています。
小規模な予算でのオーダーメイド製品の需要に応えることで、独自のマーケットポジションを確立し、業界内でのリーダーシップを獲得することを目指します。
現在、小予算・小ロットでチョコレートのOEM(※)を受けられる企業はとても少ないですが、小規模での発注を希望する企業やマーケティング・販促部門からの需要があり、大手企業が対応できない分野のため、ここにビジネスチャンスがあると判断しています。
ニッチな市場でのシェアを獲得しその市場のリーダーとなることで、他社には真似できない独自性を確立していきたいです。
このように様々な角度から事業を拡大していくためにも、今後さらにW2 Repeatの柔軟性、拡張性を活用して理想のサイトを実現していきます。
※OEM…Original Equipment Manufacturerの略で、製造業者が他社ブランドの製品を製造すること。
W2 Repeatはリピート通販事業を成功へ導くことに特化したECカートシステムです。
事業立ち上げから年商100億円規模まで対応し、リピート通販に特化した標準機能を搭載しています。
具体的には「クーポン・ポイント機能」「SNS連携機能」「商品同梱機能」「会員ランク機能」「カート一体型LP」「ステップ・セグメントメール」などD2C/定期通販に必要な機能を完全網羅。
その他、1,000を超える機能数や豊富な決済種別など搭載しており、EC事業において、多くのお客様に利用されています。