
ランサムウェアの脅威と対策法
1. はじめに
最近ランサムウェアの被害多いので調査した内容まとめました。
2. ランサムウェアとは
ランサムウェアは、感染したコンピュータやサーバー上のデータを暗号化し、
復号のために“身代金(ランサム)”を要求する悪意あるソフトウェアです。
最近では、暗号化に加えて窃取したデータを公開すると脅迫する「二重恐喝」型が増えています
3. 主な感染経路
・フィッシングメール:添付ファイルや添付されたリンクを開くことで感染
・脆弱性攻撃:OSやアプリの未更新部分を悪用
・リモートデスクトップ攻撃:弱いパスワードや開放されたポートを突破
・サプライチェーン攻撃:取引先やサービス更新を経由して侵入
4. 被害が出た際の影響
・業務停止(サーバー・PCが使用不能)
・顧客・社内データの漏洩による信頼失墜
・法的対応や罰金(個人情報保護法、GDPR など)
・復旧コストや身代金支払い(数百万~数億円規模になるケースも)
※これに関しては金銭を支払ってもデータが戻らないことも多い
5. 対策
技術面
1,バックアップの多層化
・オフラインまたはクラウドでのバックアップをとる
・バックアップ先もランサムウェアに感染しないよう分離する
2,ソフトウェア更新
・OS・アプリ・セキュリティソフトの自動更新を有効化
3,アクセス制御
・RDPは原則閉鎖、利用時はVPN+多要素認証を行う
4,最小権限の原則
管理者権限アカウントは必要時のみ利用するようにする
5,セキュリティ製品導入
EDRや挙動監視型ウイルス対策を行う
6. 運用面
1,メール
・不審な添付・リンクを開かない様に決まりを作る
2,インシデント対応計画
・感染時の連絡フロー・復旧手順を事前に整備して周知しておく
3,取引先・外注先のセキュリティ確認
・サプライチェーン全体のセキュリティレベルを統一する
7. 感染してしまったら
・ネットワークから即時切断(被害拡大防止のため)
・証拠保全(ログ・暗号化ファイル・脅迫文)
・セキュリティ専門機関や警察への相談
・身代金は原則支払わない(支払っても復号できない事例が多数あります)
8. さいごに
近ごろランサムウェアの被害が増えていますが
しっかりと注意を行えば対策は出来るものなので
注意を怠らないことが大切だと思いました。