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ClaudeでECはどこまで改革できるのか?〜実践デモから学ぶ、Claude Code / Cowork活用術〜
2026.11.06

ClaudeでECはどこまで改革できるのか?〜実践デモから学ぶ、Claude Code / Cowork活用術〜

「Commerce Hack」とは「commerceの常識をhackし、未来の顧客体験を創造する」ことを目指す EC・リテール向けメディアです。

毎月1回のライブ配信にメーカーや小売業・EC支援企業のキーパーソンをお招きし、企業戦略や成功体験を“裏話”とともに共有。従来の枠を超えた斬新なアイデアや視点、“現場にそのまま持ち帰れる”実務ノウハウなど多様なコンテンツを提供しています。

今回は、2026年6月18日に実施された「【Commerce Hack第21弾】【ライブ操作で全て見せます】ClaudeでECはどこまで改革できるのか?~実践デモから学ぶ、Claude Code / Cowork活用術~」の配信コンテンツを記事にしてお届けします。

商品登録、分析、競合調査、LP制作まで。EC業務の「ほぼ全工程」にAIの出番がある時代が到来しています。

一方で、AIの進化があまりに速く、「どのツールで、何から、どこまで任せればいいのか」が分からないまま、活用が個人のチャット利用にとどまっている企業も少なくありません。

人手を前提としたEC運営を、AIを前提とした運営へ切り替えるには、何から始めればよいのか?

今回は、2007年頃からEC-CUBEをはじめとする国内ECの構築に携わり、累計600件以上の構築・コンサルティング実績を持つ合同会社Refine International CEOの大塚 和男氏をお招きし、Claude Code / Coworkのライブ実演を交えながら、EC業務をAIにどこまで任せられるのかを詳しく伺いました。

ゲスト紹介

合同会社Refine International CEO
大塚 和男

合同会社Refine International CEOの大塚和男氏
<経歴> デザイン出身のフルスタックエンジニアとして、フロントエンドからサーバーサイドまで幅広く対応。2006年より株式会社Refineを創業し、17年間にわたり国内EC事業者の構築・運用支援に従事。 EC-CUBEでは7年連続でプラチナパートナーランキング1位を獲得、公式エバンジェリストとしても活動。2023年には、海外SaaSプロダクトの日本市場展開と、ECトレンドの先行実装を目的に、合同会社Refine Internationalを設立しCEOに就任。 複数のプラットフォームに対応し、累計600件以上のEC構築・コンサルティング実績を持つ。 さらに、EC業界の最新トレンドや実践知を発信する人気配信企画「Commerce Hack」にも3度登壇し、AI活用・EC戦略・最新テクノロジーをテーマに幅広い知見を発信している。

W2株式会社 マーケティング部 部長
樽澤 寛人

W2株式会社 マーケティング部 部長の樽澤寛人
<経歴> 神戸大学卒業。大学在学中にEC事業で起業し、自社ECサイトの構築から販売戦略の立案・実行までを一貫して手掛け、事業規模を飛躍的に拡大後、事業譲渡を実現。 2022年大学卒業後、W2株式会社に新卒入社。現在は、マーケティング部部長として、プラットフォーム事業とインテグレーション事業のマーケティング戦略の統括・推進をしている。

勝つのは「最新モデルを持つ人」ではなく「今あるAIを業務に落とせる人」

樽澤(W2):大塚さんには今回で3度目のご登壇をいただいています。これまでもAI活用を中心にEC戦略や最新テクノロジーのお話を伺ってきましたが、今回のテーマは「Claude」に特化した内容ですね。

大塚(Refine International):はい。これまではChatGPTやGemini、NotebookLM、Gensparkなど複数のAIを横断してお話ししてきましたが、今回はClaudeに絞ります。目指すのは、EC運営を「人手前提」から「AI前提」に切り替えることです。

実は今日のスライドも、すべてAIで作りました。これまでは「生成AIは便利ですよ」と言いながらGoogleスライドで作っていたのですが、今回はClaudeのデザイン用ツールである「Claude Design」に作らせています。

AIの進化のスピードは、Web2.0の時代が「1日で6日分進む」と言われていたのに対し、AIは「1日で30日分進む」とまで言われています。資料を2週間前に作っていたら、内容がまったく違っていたかもしれません。

樽澤(W2):最新モデルを追いかけ続けるのも大変ですよね。

大塚(Refine International):そうなんです。ただ、最新モデルが使えなくても、その手前のアップデートの時点ですでに大きく進化していました。だからこそ「最先端より、今あるモデルで実務を設計する力」が大事だと感じています。

勝つのは最新モデルを持つ人ではなく、今あるAIを業務に落とせる人です。進化が速いからといって、ちゃんと活用できなければ意味がない。その基本の部分は、相変わらず変わっていないと思います。

Claude・Claude Code・Coworkは何が違うのか

樽澤(W2):まずは今回のテーマである3つのツールについて教えてください。

大塚(Refine International):Claudeには大きく「Claude」「Claude Code」「Cowork」の3つの軸があります。

「Claude」はチャットです。相談や壁打ちに使うもので、パソコン内のファイルを直接操作することはしません。ChatGPTでチャットに慣れている方なら、イメージしやすいと思います。

「Claude Code」は、ターミナルと呼ばれる黒い画面にプロンプトを投げて動かすものです。エンジニアではない方から見ると少し怖い画面ですが、テーマの改修やAPI連携、自動化スクリプト、アプリケーション開発まで行えます。

そして今回の主役が「Cowork」です。ターミナルが不要で、Claude Codeとほぼ同じ実行力をデスクトップアプリ上で使えます。

ツール主な役割向いている使い方
Claudeチャット(ファイルは操作しない)相談・壁打ち、企画や仕様の整理
Claude Codeターミナルやデスクトップアプリから、PC内のファイルを読み書きして実行API連携、自動化スクリプト、アプリケーション開発
Coworkターミナル不要で、Claude Codeとほぼ同じ実行力をデスクトップで使える非エンジニアの業務自動化、資料・データの一括作成

大塚(Refine International):Claude CodeとCoworkに共通する特徴は、パソコン内の複数のドキュメントを読み込み、成果物を書き出せることです。チャットでもファイルの添付はできますが、何枚も上げていくのは大変です。Claude CodeやCoworkなら、インプットとアウトプットの両方をまとめて扱えます。

さらに「Claude in Chrome」を使えばブラウザの操作も任せられますし、裏側でPythonのスクリプトを作らせて処理させることも可能です。

世界のEC事業者は、すでにAIに業務を任せている

Claudeエージェント導入で削減できた業務時間が週15〜25時間、中小企業の開発者の75%がClaude Codeを主要ツールに採用していることを示すスライド

樽澤(W2):海外のEC事業者では、すでにAI活用がかなり進んでいるそうですね。

大塚(Refine International):はい。先日Anthropicのブログで紹介されていたのですが、世界的な決済サービスのStripeでは、人間のエンジニアなら30日かかる作業を1日で終わらせたそうです。

スライドに挙げた業界レポートの数字では、Claudeのエージェント導入で削減できた業務時間は週15〜25時間。中小企業の開発者の75%がClaude Codeを主要ツールに採用しています。Shopifyも2026年4月に公式のAI Toolkitの提供を開始し、自動タグ付けや注文分析といった用途で活用が広がっています。

樽澤(W2):集客の面でも変化はありますか?

大塚(Refine International):流入の質が変わってきています。従来の検索に比べて、AI検索を経由した流入が増えています。Googleで検索すると最初にAIの回答が表示され、そこで用が足りてしまい、Webサイトにアクセスする必要がなくなる。これは今後も変わらない流れだと思います。

だからこそ、自社の商品をどうやってAIに推薦してもらうかが、これからの大きなテーマになっています。

AIO/LLMO対策とは: ChatGPTやGemini、GoogleのAI Overviews(AIによる概要)など、生成AIによる検索結果の中で自社のコンテンツや商品が引用・推薦されるように、情報の構成や構造化データを整える取り組み。

EC業務の「ほぼ全工程」にAIの出番がある――5領域28項目

EC業務でAIを活用できる5領域28項目(業務効率化・売上アップ・越境EC・CS・横断仕組み化)を配置したスライド

大塚(Refine International):EC事業者の業務を見渡すと、ほぼ全工程にAIの出番があります。今回は5つの領域・28項目をピックアップしました。

領域主な活用例
A 業務効率化・自動化商品データの一括登録、商品説明の大量生成、メタディスクリプション・alt属性の自動生成、注文データの深掘り分析、在庫アラート、KPIレポート、レビューの集計・要約 など
B 売上アップ・マーケティングAIO/LLMO対策、LP・バナーのたたき台、SNS投稿の量産、競合サイトの差分分析、ブランドボイスの言語化、広告クリエイティブのA/B検証設計 など
C 越境EC多言語の商品説明・LP翻訳、国別の価格設定ロジック、各国の規制・必要書類のチェック、海外SNSのレビュー調査とレポート化
D CS・バックオフィス問い合わせの分類と一次対応の返信案、FAQ・ヘルプページの整備、返品・クレーム対応のテンプレート化、取引データの突合
E 横断・仕組み化毎朝の横断ブリーフィング(売上・在庫・広告を1枚に)、専用AIエージェントの作成

樽澤(W2):28項目すべてを一気にAI化するのは大変そうですね。

大塚(Refine International):全部のAIエージェントを作っていたら、到底終わらないと思います。一番取り組みやすいのは、毎日やっている業務です。業務効率化・自動化から始めて、売上アップやマーケティングに広げていくのがよいと思います。

ちなみに、Bの売上アップ・マーケティングに書いてあることは、私たちはすべてAIにお願いしています。

国内のBtoC市場はシェアの奪い合いになりやすく、マーケットを広げるなら越境ECが狙い目です。食品や化粧品などを「どの国なら輸出できるのか」という規制の調査も、AIに任せられます。

そして最終的なゴールは、Eの横断・仕組み化です。毎回同じような指示を出している日次・週次・月次の業務を仕組み化し、専用のAIエージェントとして動かすところまで持っていくことです。

編集部コメント

EC業務を5領域・28項目に分解して見ると、AIは「特別なプロジェクト」ではなく、日々の運用そのものに入り込める存在であることが分かります。 ポイントは、28項目を一度にAI化しようとしないこと。まずは毎日繰り返している業務から任せ、うまくいった指示を仕組み化してエージェントに育てていく。この順番が、少人数のEC運営でも無理なく「AI前提」へ移行する近道になりそうです!

【実演】Claude Codeで、画像・動画を作るクリエイティブ生成ツールを約10分で開発

樽澤(W2):ここからは実際に作ったものを見せていただけるとのことですね。

大塚(Refine International):はい。まずはClaude Codeで作った、広告やSNS用のクリエイティブを生成するツールです。

商品情報やカテゴリ、商品タイプ、サイズ感、商品ページのURL、伝えたいトンマナ、追加情報を入力し、ベンチマークにしたいブランドの画像を指定すると、ECのメイン画像や商品画像を生成できます。背景のカット、SNS投稿用の4:5の縦型画像、Instagramのストーリーズ用、広告バナー用への展開に加えて、キャッチコピーを重ねた動画まで作れるようにしました。

樽澤(W2):このツール自体をAIで作られたんですか?

大塚(Refine International):そうです。約10分で作りました。最初に流したプロンプトも大したものではなくて、「ECサイトのバナーや動画を作成できるエージェントを作りたい」と伝え、カテゴリやベンチマーク画像のURLなど、やりたいことをひたすら並べただけです。

画像の生成には、ChatGPTの画像生成モデルをAPIで連携させています。Claudeで動いているツールから、他社のAIのAPIキーを使って画像を作らせるイメージですね。

会話を見ていただくと、圧倒的にClaudeの回答のほうが多くて、私が指示を出したのは7回ほどです。「生成テストに進みますか?」とClaude側から質問してくれるので、それをクリックしていくような感覚です。

樽澤(W2):視聴者の方から「このツールはCoworkで作ったのか、Claude Codeで作ったのか」という質問が届いています。

大塚(Refine International):今回はClaude Codeで作りましたが、基本的にCoworkでも作れます。

樽澤(W2):画像生成にChatGPTのモデルを使っている理由についても質問をいただいています。

大塚(Refine International):以前はGoogleの画像生成モデルの品質が高かったのですが、生成した画像に透かしのアイコンが入ります。1か月ほど前にChatGPT側の画像生成がアップデートされ、非常に高品質な画像を作れるようになったため、こちらを使っています。

樽澤(W2):事業者の方が同じようなツールを作るには、どう進めればいいでしょうか?

大塚(Refine International):似たようなプロンプトで十分に作れると思います。大事なのは、「Webアプリケーションを作りたい」といったゴールを先に伝えること。中身は粗くて構いません。AIの側から質問をたくさんしてくれるので、それに答えていけば具体化されていきます。

【実演】Claude Designで、LPやスライドのたたき台を一気に作る

大塚(Refine International):もう1つ紹介したいのが「Claude Design」です。デザイン専用のツールで、LPやワイヤーフレーム、スライドなどを作れます。

新商品のLPを作るとき、これまでは社内のディレクターがLPの構成をPowerPointにまとめていたと思います。その資料やベンチマークにしたいサイト、使いたい画像を1つのプロジェクトフォルダにまとめて入れ、ひたすら作らせるというやり方です。

スクロールに合わせて動きが出るような演出も、外部のライブラリを使って動きを付けてほしいと指示すれば実装してくれます。短時間でたたき台が出来上がり、そのあとは画面上で自分で修正することもできます。

樽澤(W2):LPを作る場合、AIにはどんな情報を渡せばいいのでしょうか?

大塚(Refine International):これまで外部のベンダーに依頼していた内容がありますよね。「こういう風にしてほしい」という要望を、そのままマークダウン形式のテキストファイルに書いておけばいいだけです。使う画像も同じフォルダに入れておきます。

あとは、どんな商品で、既存サイトはこういう感じで、というのをプロンプトに入れ、「このLP構成のPowerPointを参考に、このターゲットに刺さるLPを作ってください」と依頼します。途中で「こういう制限はどうしますか」と確認されるので、自分で判断して、まずいと思ったら拒否すればいいと思います。

【実演】CoworkでAIO対策。商品ページ本文と構造化データを10商品分まとめて生成

大塚(Refine International):ここからはCoworkを使った実演です。Coworkは、Claudeのデスクトップアプリ上で作業フォルダを指定するだけで始められます。

手順は3ステップです。
1. Claudeのデスクトップアプリをダウンロードする
2. サイドバーでCoworkモードに切り替える
3. 作業用フォルダへのアクセスを許可する

1つ目の実演はAIO対策です。プロジェクトのフォルダには、2つのファイルを置いています。1つは、事業内容やゴール、ブランドトーン、NG表現、文章のルールをまとめた「project.md」。例えば「要点を先に出し、詳細、FAQの順で書く」「専門用語には一言補足を入れる」「絵文字や過剰な記号は使わない」といったルールです。もう1つが、AIO対策をしたい商品をリスト化した「product.csv」で、これは人間が作ります。

そのうえで、次のようなプロンプトを流します。

このフォルダのproduct.csvを読み込んでください。 各商品について、AI検索(ChatGPTやGeminiなど)に推薦・引用される形に商品ページ本文を作り直し、冒頭の要点・よくある質問・仕様をそろえたうえで、各商品の構造化データ(Product)をJSON-LDで生成してください。 ルール:同じフォルダのproject.mdのブランドトーンとNG表現、文章ルールを必ず守ること。根拠のない最上級表現(「絶対」「100%」など)は使わないこと。

大塚(Refine International):これでエンターを押すと、あとは勝手に作ってくれます。今回は10商品をお願いしましたが、商品ごとに結論や要点、よくある質問、仕様をまとめたマークダウンのファイルと、AIに読み込ませるためのJSON-LDが出力されます。Googleドライブにファイルを置いてもらうことも可能です。

樽澤(W2):マークダウンのファイルはAIに取り上げてもらうために必要な情報をまとめたもので、それをクローラーが読み込みやすい形にしたのがJSON-LD。それをサイトに反映する、という認識で合っていますか?

大塚(Refine International):そうです。JSON-LDはJavaScriptと同じような書き方なので、ページに貼り付けるだけです。

構造化データ(JSON-LD)とは: 商品名・価格・在庫・レビューなどのページ情報を、検索エンジンやAIが機械的に理解しやすい形式で記述したデータ。JSON-LDはその記述方式の1つで、HTMLに埋め込んで使う。

大塚(Refine International):今のチャットでも1商品ずつならできますが、時間がかかりすぎます。CoworkやClaude Codeなら、新商品を登録したときにJSON-LDを自動で作らせる、といったこともできます。どんなプロンプトを書けばいいか分からなければ、ゴールを決めてふだんのチャットに相談し、プロンプトを書いてもらうのが一番早いと思います。

【実演】競合サイトの価格・送料・訴求の差分分析もCoworkに任せる

大塚(Refine International):もう1つ、競合サイトの価格や訴求の差分分析をライブでやってみます。Coworkで新規プロジェクトを作り、事前に用意した競合リストのCSVをフォルダに入れます。

樽澤(W2):競合リストには何を書いているんですか?

大塚(Refine International):自社と競合のブランド名、商品名、URL、備考くらいです。競合はどこかというのは、事業者の皆さんが一番分かっていると思うので、そこは人間がリストにします。そのうえで、こんなプロンプトを流します。

競合リストCSVのURLを順番に開き、各社の以下を抽出してください。 価格帯/送料無料の条件/保証・返品/主な訴求軸/ファーストビューの構成/レビューの有無 これを自社と並べた比較表にして、「競合分析/競合比較.xlsx」に出力してください。 そのうえで、自社が勝てる切り口を3つ、根拠付きで「競合分析/差分と勝ち手.md」にまとめてください。 推測はせず、サイトに書いてある内容のみを使うこと。

大塚(Refine International):実行すると進行状況が表示され、各社のサイトを開いて情報を集めていきます。途中で「このサイトにアクセスしてもいいか」と確認が出るので、許可していきます。待っている間に、別のプロジェクトを並行して進めることもできます。

10分ほどで、競合分析のフォルダの中に比較表のExcelと、差分と勝ち手をまとめたマークダウンのファイルが出来上がりました。

樽澤(W2):ミーティングでもそのまま使えそうなものが出てきましたね。

大塚(Refine International):さらに、スケジュールタスクを設定すれば、価格の変動チェックなどを定期的に自動実行してくれます。ただし、パソコンが開いている状態で動くので、スリープになると止まってしまう点には注意が必要です。

樽澤(W2):視聴者の方から「AIにキーワードの検索ボリュームを調べさせたら、実態とかなり乖離した数値が出てきた。精度を上げる工夫はあるか」という質問をいただいています。

大塚(Refine International):実態と乖離している場合は、その事実をそのままチャットに伝えて「こんなに差があるのはなぜか」と聞いてしまいます。キーワードツールの中にはMCPで連携できるものも出てきているので、正しいボリュームを取得させる方法もあると思います。

一番分かりやすいのは、GA4などの自社の実データを渡すことです。CSVで出力するのが面倒であれば、画面のスクリーンショットを貼り付けるだけでも問題ありません。ブラウザを開いた状態で画面を操作してくれる「Claude in Chrome」を使う方法もあります。

AIに任せる前提で「事故らない」設計を

樽澤(W2):最後に、顧客データや決済データを扱うEC事業者として気を付けるべきことを教えてください。

大塚(Refine International):顧客データや決済データを扱う以上、AIに任せる前提で「事故らない」設計が必要です。

まず、アクセスを許可するのは作業用のフォルダだけに限定すること。顧客データなどは、そもそもそのフォルダに入れないでください。次に、本番環境に反映する前には必ず人がレビューすること。プラグインやMCPも、導入前に信頼性を確認しましょう。

Anthropicが公式で出しているセキュリティガイダンスのプラグインは、ぜひ入れたうえで作業していただきたいです。自分のパソコンの中だからといって何でも上げてしまうと、必ずどこかで漏れてしまいます。

編集部コメント

今回の実演で印象的だったのは、ツール開発もAIO対策も競合分析も、人間がやっているのは「ゴールを伝える」「材料をフォルダに入れる」「AIの確認に答える」の3つだけだったことです。 その分、ブランドトーンやNG表現をまとめたproject.mdや、競合リストのように「自社にしか判断できない情報」を人が用意することの価値が高まっています。権限をフォルダ単位で絞り、本番反映前に人がレビューする設計とセットで、まずは毎日の業務1つからAIに任せてみてはいかがでしょうか!

樽澤(W2):Claude・Claude Code・Coworkの違いから、EC業務の具体的な任せ方、セキュリティの考え方まで、実演を交えて非常に分かりやすいお話をありがとうございました。

本配信のアーカイブ動画はYouTubeにて限定公開しています。

以下リンクから是非ご視聴ください!
ありがとうございました。

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「Commerce Hack」は、commerce の常識を hack し、未来体験を創造することを目指す EC・リテール業界向けメディアです。メーカーや小売業、EC 支援企業のキーパーソンをお招きし、企業戦略や成功体験を“裏話”とともに共有します。開始から約1年でリアルタイム参加1,000名を超え、多くの視聴者から高い評価をいただいています。

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