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【2026年版】リテールメディアの海外/国内最新事例7選!小売企業が導入すべきメリットと最新戦略を解説

ECマーケティング事例

リテールメディアとは、小売業者が自社の販売チャネル(ECサイト・店頭など)を広告媒体として活用するビジネスモデルです。Amazonや国内大手流通がこの領域で急成長を遂げたことで、今や小売業界全体が注目するトレンドになっています。

導入を検討する企業が増える一方で、「具体的にどう進めるか」の情報はまだ少ないのが現状です。構想はあっても、社内を動かすための事例や数字が揃わず、検討が止まってしまうケースも少なくありません。

この記事では、国内大手小売企業の事例からWalmartやAmazonの海外先進国の事例まで、リテールメディアの具体的な取り組みを紹介します。導入メリットや運用ステップ、システム要件まで網羅しているので、ぜひ貴社の事業戦略にお役立てください。

また、リテールメディアの全体像について把握したい方は以下の記事でより詳細にまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。

関連記事:リテールメディアとは?市場規模や事例、ECを活用した実現方法を解説

目次
  1. 01|リテールメディアとは
  2. 02|国内企業のリテールメディアの成功事例
  3. 03|海外企業のリテールメディアの成功事例
  4. 04|リテールメディア導入のメリット
  5. 05|リテールメディアを成功に導く導入ステップ
  6. 06|まとめ
  7. 07|リテールメディアの事例に関するよくある質問

リテールメディアとは

リテールメディアとは、小売企業が保有する顧客データとデジタル技術を基盤として、自社のECサイト、アプリ、店舗内サイネージなどを広告媒体として活用し、メーカーなどの広告主へ高精度の広告配信を行う仕組みを指します。

クッキーレス環境が進む中、ゼロパーティデータやファーストパーティデータの価値は一段と高まり、豊富な購買データとリアル店舗を持つ小売企業は、その強みを活かして新たな収益源を創出しています。

また、データ分析やデジタル技術の高度化は販売促進費の配分にも影響を与え、より高いROIを実現できる小売企業に広告予算が集まる傾向が強まっています。

オンライン空間だけでなく、実店舗というリアルな顧客接点を組み合わせることで、小売・メーカー・消費者の三者それぞれに大きな利点をもたらす新しいマーケティング手法として注目されています。

従来のデジタル広告との違い

従来のデジタル広告とリテールメディアの最大の違いは、活用するデータの種類にあります。従来のデジタル広告はサードパーティークッキーに大きく依存していました。しかし近年はプライバシー保護の観点からクッキーの利用制限が進んでいます。

一方、リテールメディアは小売業者が独自に蓄積したファーストパーティデータ、つまり顧客の実際の購買履歴やサイト内行動データなどを直接活用します。そのためクッキー規制の影響を受けにくく、顧客の行動に基づいた非常に精度の高いターゲティング広告の配信が可能になっています。

注目される背景と市場規模

リテールメディアが急速に脚光を浴びている背景には、前述したクッキー規制への対応に加え、小売企業側の収益構造の変革があります。商品の販売利益だけでなく、広告枠の提供という利益率の高い新たな収益源を確保できる点は、小売経営において大きな魅力です。

先行するアメリカなどの海外市場ではすでに巨大な市場を形成しており、日本国内においても今後の市場規模の拡大が確実視されています。2025年は前年比129%成長の6,066億円規模、2029年には1.3兆円規模に成長すると言われています。

参考:CARTA HD、リテールメディア広告市場調査を実施

以下の記事ではリテールメディアの最新マーケット情報をわかりやすく解説しています。

ぜひ合わせてご覧ください。

関連記事:国内リテールメディア広告市場、2025年に6066億円規模へ拡大——4年後には1.3兆円へと急成長

国内企業のリテールメディアの成功事例

国内においても、リテールメディアを導入して大きな成果を上げる企業が増加しています。自社のビジネスモデルにどのように応用できるかを具体的にイメージできるよう、独自のデータ基盤を構築して成功を収めている主要な小売企業の代表的な事例を紹介します。

また、以下の記事では国内・海外のリテールメディアの事例をより詳細に解説しています。無料でダウンロードできるのでぜひ合わせてご覧ください。

ファミリーマートの事例

※参照元:Family Mart Vision

ファミリーマートは、公式アプリである「ファミペイ」や全国の店舗に設置されたデジタルサイネージを連動させ、大規模なデータ基盤を構築しています。実店舗でのリアルな顧客接点と、アプリを通じた購買データを掛け合わせることで、高精度な広告配信を実現しています。広告主であるメーカーとの協業による効果的なプロモーションを多数展開しており、来店促進から購買までを一気通貫で分析できる体制を整えています。

イオンの事例

※参照元:イオン九州株式会社

イオンは、全国に展開する巨大な店舗網と連携したオムニチャネル戦略の一環としてリテールメディアを活用しています。顧客の購買データと会員IDをしっかりと結びつけ、公式アプリを通じて一人ひとりの購買傾向に合わせたクーポンやおすすめ商品の情報を配信しています。実店舗とデジタル領域をシームレスに繋ぐことで、顧客の利便性を高めながらメーカー商品の販売促進を後押しする仕組みを構築している点が特徴です。

マツモトキヨシの事例

※参照元:マツモトキヨシ 公式HP

マツモトキヨシは、ドラッグストアならではの豊富な顧客の購買履歴や詳細な属性データを活用し、個々のニーズに合わせたパーソナライズ配信を行っています。長年蓄積された精緻な顧客データをもとに、メーカー企業向けに多様な広告メニューを提供しています。商品への関心が高い層へダイレクトにアプローチできる環境を整えており、リテールメディアを通じた強固な収益モデルを確立しています。

BUYMA

参照元:BUYMA 公式サイト

エニグモが運営する海外ファッション通販サイト「BUYMA」は、購入直後の顧客接点を活用してリテールメディアによる新たな収益モデルを構築した事例の1つです。注文完了後のサンクスページにおいて、AI技術を用いて顧客の購買・行動データを分析し、一人ひとりにパーソナライズされた関連性の高い外部広告を配信しています。サイト独自の世界観や特別な購買体験を損なうことなく、顧客にとって自然なタイミングでオファーを提示することで高いクリック率と付帯収益を実現しており、コアビジネスの成長と連動する健全な循環モデルを確立しています。

海外企業のリテールメディアの成功事例

リテールメディア市場が先行して急成長している海外では、世界的な大手企業が自社の広告プラットフォームを構築し、すでに多大な収益を上げています。今後の日本国内におけるトレンドやさらなる発展形を予測する上で参考となる、先進的な海外の成功事例を紹介します。

ウォルマート(Walmart)

参照元:Walmart

世界最大手の小売企業であるウォルマートは、独自の自社広告プラットフォームを構築し、リテールメディア事業を強力に推進しています。ECサイトと全米に広がる実店舗が持つ膨大な顧客データを統合することで、広告配信の最適化を図っています。商品の販売利益のみならず、広告事業そのものが自社の全体の売上や利益の向上に多大な影響を与えており、小売業の新しいビジネスモデルを体現しています。

Amazon

参照元:amazon ads│Retail Ad Service

Amazonは、世界最大級のECプラットフォームが保有する圧倒的な購買データを活用し、

リテールメディアの成功を牽引する先行事例となっています。サイト内の検索結果に連動したスポンサープロダクト広告などを展開し、購買意欲の高いユーザーへ適切なタイミングで商品を訴求しています。自社の優れた広告技術を外部のプラットフォームにも提供し始めており、リテールメディア市場全体の拡大をリードする存在です。

Kroger

参照元:Kroger Precision Marketing│Retail Ad Service

全米最大級のスーパーマーケットチェーンであるKrogerは、独自のデータ活用基盤「Kroger Precision Marketing」を展開し、リテールメディアの先進モデルを確立しています。6,000万人を超える膨大な会員の購買データを活用することで、消費者のライフスタイルに合わせたクーポン配信やSNS連携、店頭サイネージでの訴求を高い精度で実現しています。広告効果を実際の店舗売上と直接結びつけて分析できる仕組みを強みとしており、メーカー企業のROI最大化に大きく貢献するプラットフォームとなっています。

リテールメディア導入のメリット

リテールメディアの導入は、関係する三者それぞれにメリットをもたらします。以下では小売業、広告主であるメーカー、そして消費者の各視点から具体的なメリットを解説します。

小売企業

小売企業にとって最大のメリットは、従来の商品販売に加えて、自社のチャネルを広告枠として提供することで新たな広告収益を得られる点です。小売業の利益率は一般的に数パーセント程度と言われていますが、広告ビジネスは非常に高い利益率を誇ります。厳しい市場環境の中でも新たな収益の柱としてビジネスを大きく成長させることが可能となり、経営基盤の強化につながります。

広告主(メーカー)

広告主であるメーカーは、小売業者が独自に蓄積した精緻な顧客データをマーケティングに活用できるというメリットがあります。自社では取得が難しい実際の購買データに基づくため、確度の高いターゲティング広告の配信が可能となります。ECサイトの検索画面や店頭のサイネージなど、顧客がまさに購買に至る直前のタイミングで直接アプローチできる点も大きな魅力です。

消費者

消費者にとっても、リテールメディアは大きな利便性の向上をもたらします。自身の過去の購買履歴や現在の興味関心に沿った商品情報、お得なクーポンが最適なタイミングで届くようになります。自分に合ったパーソナライズされた情報を受け取ることで、商品探しの手間が省け、より豊かで満足度の高い購買体験を得ることができます。

リテールメディアを成功に導く導入ステップ

成功事例やメリットを把握した上で、実際に自社でリテールメディアを立ち上げ、運用していくための具体的な実践の流れを紹介します。リテールメディアを成功させるためには、広告運用のノウハウだけでなく、その土台となる強固なデータ基盤の構築が不可欠です。システム導入から効果測定までのプロセスを5つのステップで解説します。

1. 顧客データの統合とシステム基盤の構築

リテールメディアを実施するための大前提として、オンライン(ECサイト)やオフライン(実店舗)に散らばる顧客データを収集し、一元管理できるシステム基盤を構築する必要があります。

購買履歴や行動データが分断された状態では、精度の高いパーソナライズな施策は実現できません。そのため、高度なデータ連携機能を持つECプラットフォームを導入し、データを統合することが全ての施策の出発点となります。

システム基盤を構築する際は、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
以下では失敗しないシステム構築を行うためのチェックシートと注意点をまとめた資料をご用意しています。無料でダウンロードできるためぜひ合わせてご活用ください。

2. ターゲットの選定と配信媒体の決定

統合したデータを基に詳細な分析を行い、誰に対して広告を配信するのかターゲットを選定します。自社の優良顧客の傾向や、休眠顧客の離脱ポイントなどを洗い出し、誰に対して広告を配信するのかというターゲットを明確に定めます。ターゲットの属性や興味関心を深く理解することが、その後の広告効果を大きく左右します。

3. 配信先メディアの決定と広告配信

ターゲットが明確になったら、その層に最も効果的にリーチできる配信先のメディアを決定し、実際に広告を配信します。自社が保有する公式アプリのプッシュ通知をはじめ、ECサイト内のバナー広告、検索結果に連動したスポンサー枠、パーソナライズされたメルマガなどから適切なチャネルを選択します。ターゲットの行動特性に最適なメディアを掛け合わせることで、購買意欲を最大限に引き出すことができます。

4. オンラインと連動したプロモーション

実店舗を持つ事業者様は、ECサイトやアプリなどのオンライン施策だけでなく、実店舗におけるインストアプロモーションを連動させることも重要です。オンラインで特定の広告に接触した顧客が来店した際、店頭のデジタルサイネージやPOP、アプリの来店連動クーポンなどを活用して最後の一押しを行います。デジタルとリアルをシームレスに繋ぐことで、購買への転換率を飛躍的に高めることが可能です。

5. 効果測定

広告配信後は、実店舗への来店や購買に至るまでの販促効果をファネル別に分析することが欠かせません。施策ごとの費用対効果(ROI)を可視化することで、具体的な改善ポイントが明確になります。

以下の資料では、効果的なリテールメディア運用に不可欠な市場分析の基礎や、他社に差をつけるための具体的な調査手法を分かりやすく解説しています。自社の施策をより強固なものにするためのヒントが詰まっておりますので、ぜひダウンロードして日々の運用にお役立てください。

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まとめ

本記事では、リテールメディアの基本から国内外の成功事例、三者間のメリット、そして具体的な導入ステップについて詳しく解説しました。リテールメディア成功の最大の鍵は、オンラインとオフラインのデータを完全に統合した強固なデータ基盤の構築にあります。既存システムの機能不足やインフラの脆さに課題を感じている場合は、拡張性と安定性に優れたプラットフォームへのリプレイスを検討することが重要です。自社のビジネス環境に合わせた最適な戦略を描くためにも、まずは専門家への相談や資料請求といった次のアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。

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リテールメディアの事例に関するよくある質問

リテールメディアとオムニチャネルの違いは何ですか?

オムニチャネルは、実店舗やECサイト、SNSなどあらゆる販売経路を統合し、顧客にシームレスな購買体験を提供する販売戦略を指します。一方、リテールメディアは、それらのオムニチャネル環境で得られた顧客データを活用し、自社の販売チャネルを広告媒体としてメーカーなどに提供する広告ビジネスを指します。

リテールメディアを始めるために必要な準備は何ですか?

最も重要な準備は、顧客データを一元管理できるシステム基盤の構築です。実店舗のPOSデータやECサイトの購買履歴、会員情報などを統合し、正確に分析できる状態にする必要があります。高度なデータ連携とアクセス集中に耐えられる強固なECプラットフォームの選定が不可欠です。

リテールメディアを導入することで、自社のECサイトや店舗の売上に悪影響はありませんか?

適切な運用を行えば、自社の売上を阻害する心配はほとんどありません。むしろ、顧客の購買履歴に基づいた最適なレコメンドを表示することで、クロスセルやアップセルを促し、客単価の向上に繋がるケースが多く見られます。ただし、過剰な広告露出はユーザー体験を損なう恐れがあるため、コンテンツとしての有益性と広告枠のバランスを慎重に制御していく調整が求められます。

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