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【業界別(アパレルや食品、美容)】ECサイトでおすすめの決済方法

【業界別(アパレルや食品、美容)】ECサイトでおすすめの決済方法

ECサイトの売り上げは、顧客が選択可能な支払い方法によってある程度左右されます。

どの決済方法を自社のECサイトで採用すべきか迷っているという運営者も少なくないでしょう。

そこで、ECサイトに導入できる決済方法の種類と、業界やユーザー層にあわせた選び方についてアパレルや食品、美容の各業界をメインに紹介します。

利用者が多いクレジットカード決済については、決済代行サービスの活用まで含めて特に詳しく説明していきます。

1.ECサイトの決済方法の割合と業界のユーザーを意識しよう

経済産業省が2019年に発表したアンケート調査の結果によると、インターネットでのショッピングに利用されている決済手段はクレジットカードがもっとも多く66.1%を占めています。

2番目に多いのはコンビニ決済の30.9%で、それ以降には代金引換、ATMやネットバンキングでの銀行振り込みが続きます。

本アンケートは複数回答によるものですが、クレジットカードの利用率がほかを圧倒していることが読み取れるでしょう。

ほかの調査結果をみても、この傾向には変わりがありません。

クレジットカードを使う理由として、多くの人が「お得なポイントがつくから」や「明細で購入履歴がわかるから」というメリットを挙げています。

一方で、「個人情報のリスクが気になる」という理由からインターネットでのクレジットカード払いを敬遠している人もいるようです。

そもそも、クレジットカードを所有していない人もいることから、ECサイトにはクレジットカード払いだけ導入すれば問題ないとは限らないでしょう。

どの決済手段を採用すべきかは、利用率だけでなく業界や取り扱い商品の種類、ユーザーの年齢層や特性などもふまえて決めることが重要だといえます。

2.決済の導入を考える時のポイントや判断基準

ECサイトに導入する決済方法について考える際には、どのような点に着目するのがよいでしょうか。

ここでは、自社に最適な方法を検討するためのポイントについて紹介します。

2-1.ユーザーの属性

自社にどの決済方法が適しているかは、業界や業種のみからではなく年齢や性別などのユーザー属性からも検討することがポイントです。

例えば、10代などの若い世代では、クレジットカードの所有率は高くないでしょう。

パソコンよりもスマートフォンからECサイトにアクセスするという人も多いため、携帯電話料金とあわせて支払いができるキャリア決済は相性がよい方法だと考えられます。

一方、50代以上の世代では「Amazon Pay」や「楽天ペイ」などのID決済はあまり利用されず、口座振替などの銀行系決済のほうが好まれる傾向があります。

年齢や性別以外にも、職業や趣味趣向といったユーザー属性が決済方法に関係することもあるかもしれません。

例えば、アパレル関連のECサイトであれば、特定のユーザー層に向けたブランドなのか、より幅広い層をターゲットにしているのかを基準にして考えてみるとよいでしょう。

2-2.商品・サービスの性質

最適な決済方法は、商品やサービスの性質によっても変わってきます。

例えば、高額な商品の支払いでは、ポイントが獲得でき分割払いもしやすいクレジットカード払いを選ぶユーザーが多いでしょう。

反対に、1回限りの少額決済ではクレジットカード番号を入力することが手間だと感じやすいため、キャリア決済のような手軽な手段が選ばれやすくなります。

定期購入(サブスクリプション)による商品・サービスでは、クレジットカード決済を選択できるようにしておくのがおすすめです。

例えば、サプリメント食品や化粧品などを毎月自宅まで届けるサービスが、これに当たります。

クレジットカードなら払い忘れを防ぐことができるので、ユーザーだけでなく運営者側にも一定のメリットがあるでしょう。

また、電子コンテンツのダウンロード販売では、オンラインで完結できる支払い方法が好まれます。

この場合は、クレジットカードのほかネットバンキングや電子マネー決済など、複数の選択肢が考えられます。

3.それぞれの決済方法のメリット・デメリット

決済方法には、それぞれの特徴や向き・不向きがあります。

ここからは、特に人気の高い決済方法のメリット・デメリットについて紹介していきます。

アパレルや食品、美容などの業界による違いについても説明するので、自社ECサイトの決済方法を選ぶ際の参考にしてみてください。

3-1.クレジットカード

上でも説明したとおり、インターネットのショッピングではクレジットカードによる支払いを選ぶユーザーが多くを占めています。

そのため、ECサイトでもクレジットカード払いはぜひ選択できるようにしておきたいところです。

クレジットカードによる即時決済には商品代金の未回収リスクが低く、入金されるのを待つ必要もないというメリットがあります。

物販系のECサイトでは、注文を受けたらすぐに発送作業に移れるため管理もスムーズになります。

その分、ユーザーの手元に商品が届くまでの時間も短縮することが可能です。

一方、クレジットカード番号の盗難などによる不正利用で、チャージバックが発生するリスクもあります。

頻繁に起こることではありませんが、転売などの目的で購入されることの多い商品を扱っている場合には注意が必要かもしれません。

また、クレジットカードを所有していない人への配慮も必要になるでしょう。

ほかの決済方法も選べるようにしておかないと、購入したくても支払いができないケースが増えてしまうというデメリットがあります。

アパレルや食品、美容といった業界の違いによらず、これらのメリット・デメリットは共通です。

業界や取り扱い商品の種類に関わらず、導入を検討するのがよいでしょう。

3-2.コンビニ決済

コンビニ決済は、最寄りのコンビニエンスストアを利用して手軽に支払いができる決済方法です。

クレジットカードの利用に抵抗があるユーザーにも受け入れられやすいというメリットがあります。

コンビニ決済の流れは、払込票を使う方法とペーパーレス決済の2種類に分けて考えるとよいでしょう。

前者では商品に払込票を同梱するため、後払いになるのが一般的です。

一方、後者には受付番号を発行するだけなので印刷コストを抑えられるという特徴があり、前払いにすることもできます。

デメリットとしては、提携先のコンビニエンスストアがユーザーの居住地に出店していないと支払いができないという点が挙げられます。

また、後払い方式にする場合は、商品代金を回収できないリスクについても事前に考えておかなければなりません。

ただし、後払いにすることで、支払い前に実物を試せるというメリットをユーザーに提供できる場合もあります。

美容業界では、使ってみるまで効果を実感しにくい化粧品などを扱うこともあるでしょう。

このような商品は、後払い方式のコンビニ決済と相性がよいと考えられます。

また、いわゆる「ツケ払い」ができる大手サービスが登場していることなどから、アパレル業界でも後払いのニーズが高まってきています。

食品については、後述する代金引換のデメリットを避けたい場合にはコンビニ決済を導入するのが有効な手段のひとつです。

3-3.代金引換

代金引換のメリットは、ユーザーに安心感を提供できる点でしょう。

ユーザーは購入した商品を受け取るときに宅配業者を通して代金を支払うため、「支払いをしたのに商品が届かない」というリスクを避けられます。

また、セキュリティへの警戒心からクレジットカードの利用を敬遠している人や、オンライン決済のリテラシーが低く不安を感じるという人でも気軽に注文できます。

ECサイト運営者にとっても、代金の未回収が発生しにくいという点がメリットです。

ただし、留守による再配達などの理由で、商品の到着と支払いが遅れてしまうケースがある点はデメリットです。

場合によっては、ユーザーに受け取りを拒否されてしまうことも考えられます。

新鮮さが重要な商品を扱うECサイトでは、特に注意が必要です。

食品関連のECサイトでは、到着や支払いの遅延が消費期限の短い商品のロスにつながる場合も考えられます。

ロスを防ぐには、クレジットカード決済や後払い方式のコンビニ決済についてもあわせて検討するのがよいでしょう。

アパレルや美容については遅延が商品ロスにつながるケースは少ないため、代金引換によるメリットを得やすいといえます。

3-4.銀行決済

口座振替や振込による銀行決済は、リテラシーに関係なく幅広いユーザーに対応できる支払い方法です。

特に、ターゲットとする年齢層が比較的高い商品を扱うECサイトでは、支払いに対する抵抗感を減らせるメリットがあるでしょう。

さらに、ペイジー(Pay-easy)やネットバンキングにも対応しておけば、番号などの入力が必要なクレジットカード決済よりも手軽な支払い方法を提供できます。

特に、ネットバンキングはログインするだけで支払い情報の入力を完了できるので、金額や振込先を間違えてしまうという心配も少なくなります。

ただし、ネットバンキングの口座を持っているのは、比較的リテラシーの高いユーザーに限られる点はデメリットといえるかもしれません。

それ以外のユーザーは、ATMや窓口から支払いをすることになります。

郵便局やコンビニでの支払いに対応したり、口座振替の登録の手間をできる限り簡単にしたりといった、利便性を高める工夫をするとよいでしょう。

また、口座振替であっても、一定の未回収リスクがある点には注意が必要です。

銀行決済のメリット・デメリットは、アパレルや食品、美容といった業界によって変わるものではありません。

導入するかどうかは、業界よりもターゲットユーザーから考えるのがよいでしょう。

4.決済代行サービスとは?

決済方法にはさまざまな種類があるため、メリットとデメリットを見極めて自社に最適なものを導入することが大切です。

もちろん、少しでも機会損失を減らすには、ユーザーが選択できる支払い方法を増やすに越したことはありません。

しかし、対応する決済方法が多ければ、その分だけ管理の手間とコストが余計にかかってしまいます。

また、セキュリティや未回収といったリスクへの対応も簡単ではなくなってきます。

このような問題を解決するには、決済代行サービスを利用するのがよいでしょう。

複数ある決済方法の導入を代行してもらいながら、手間やコストを削減しリスクも最小限に抑えることが可能になります。

これまで各種決済方法を個別に導入・管理していた場合には、まとめて決済代行サービスに切り替えることで業界特有のさまざまな問題にも対応しやすくなるかもしれません。

例えば、シーズンごとに商品の入れ替えや大きなセールがあるアパレル業界では、繁忙期の業務負荷を軽減できるでしょう。

食品のような足のはやい商品を扱うECサイトでは、出荷業務がスムーズになることで顧客満足度の向上も期待できます。

化粧品などの美容関連商品では、入金確認業務の煩雑さや未回収リスクを気にせずに後払い方式を導入できるようになります。

5.クレジットカード決済の方法

決済代行サービスによるクレジットカード決済では、導入の方式にいくつかの種類があります。

それぞれの方式の特徴について紹介します。

5-1.リンク型

リンク型は、ECサイトから決済代行サービスの決済ページにリンクすることで支払い処理を行う方式です。

決済時に画面が切り替わるため、画面遷移型とも呼ばれます。

ECサイト内に決済ページを用意しなくてよいため、自前での開発・構築作業は不要です。

また、ユーザーのクレジットカード情報をECサイト側で保管しておく必要がないという特徴があります。

セキュリティについては専門知識のある決済代行サービスに任せればよいので、運営者としても安心できるでしょう。

5-2.トークン型

トークン型も、ECサイト側でクレジットカード情報を保管する必要のない方式です。

リンク型とは異なり、クレジットカード情報を「トークン」と呼ばれる特別な文字列に置き換えて通信することで、決済代行サービスのページに遷移することなく情報漏洩のリスクを抑えています。

画面遷移によるユーザーの離脱を防ぎたい場合や、自社のECサイト内で支払い処理を完結させたい場合に適した方法だといえるでしょう。

ただし、専用のJavaScriptプログラムを組み込んだクレジットカード情報入力画面を用意する必要があるため、導入の際にはWebに関する知識がある程度求められます。

5-3.データ伝送型

データ伝送型は、ECサイト側がもつクレジットカード情報を決済代行サービスに送ることで支払い処理を行う方式です。

自社システムを決済に用いるためSSL対応サーバーを用意する必要があり、カード情報そのものがネットワークを通過することから十分なセキュリティも求められます。

その分、決済画面の設計については自由度が高い点が特徴です。

注文件数が多い大規模ECサイトなどでは、導入を検討する価値があるといえるでしょう。

5-4.メールリンク型

メールリンク型は、商品を申し込んだユーザーにメールで決済方法を案内する方式です。

ユーザーはメールに記載されたURLから決済代行サービスの決済ページを開き、支払いをします。

リンク型と似ていますが、リンク元がメールになるため自社サイトに決済機能をもたせる必要がないのが特徴です。

これは、ECサイトを用意しなくてもネット通販ができるということを意味します。

例えば、電話で注文を受ける場合や、仕入れ量や時価、見積もりなどによって価格が一定ではない商品を扱う場合にも対応可能です。

これからECサイトの出店を考えている場合には、手段のひとつとして知っておくとよいでしょう。

6.決済代行会社を選ぶ際のチェックポイント

自社に適した決済代行サービスを選定する際には、いくつかのポイントがあります。

まず、大前提として自社のECシステムに標準対応しているかどうかを確認しましょう。

対応していない場合は自前での開発が必要になってしまうため、コストの面でも手間の面でも決済代行サービスを利用するメリットが薄れてしまいます。

次に、十分信頼できるセキュリティが確保されているかどうかをチェックします。

決済処理では、ユーザーがクレジットカード番号などの個人情報を入力することになるためです。

ここまで確認できたら、決済代行サービスにかかる費用も忘れずに計算しましょう。

一般的には、導入時にかかる初期費用と、利用中にかかる決済手数料などのランニングコストがあります。

短期的なコストだけにとらわれず、数年先までのコストをシミュレーションして長期的に考えることが大切です。

自社に合った決済方法を

ECサイトの決済方法には種類があり、それぞれの特徴から自社にあうものを選ぶことが大切です。

最適な決済方法は、ターゲットユーザーの属性や扱う商品によって変わってきます。

ただし、クレジットカード決済はほとんどのECサイトで必須ともいえるものです。

決済代行サービスも活用しながら、クレジットカード決済を中心に複数の決済方法を組み合わせて販売機会を増やしていきましょう。

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