ZOZO、AIエージェント時代を見据えECを「提案の場」へ——「検索」から「推奨」へ購買体験を変革
「検索から提案へ」AIエージェントが変える購買のカタチ
ZOZOは中期経営計画において、AIエージェントの普及によりユーザーの購買行動が大きく変化するという見通しを示した。
従来の「検索して情報を収集し、リンクをクリックして購入する」プロセスから、「ニーズを伝えて推奨を受け、そのまま即購入する」流れに置き換わる可能性があると分析している。
この変化を見据え、同社は汎用的な検索の最適化を追うのではなく、ファッションに特化したAIを磨き上げる戦略をとる。ユーザーがファッションについて最初に相談し、「提案を受ける場」へと進化することが狙いだ。そのカギとして、同社が蓄積してきた流行や情緒的な商品データ、購買に近い顧客データなどの独自データを活用し、「ファッション特化AIエージェント」のチャンスを掴みにいく方針である。

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「対話型AI」で服選びをサポート、WEARのデータで精度向上
具体的な取り組みとして、ZOZOは「ChatGPT」アプリ上での「WEAR」コーディネート提案や、LINE公式アカウント「ZOZOの似合うコーデAIラボくん」を通じた対話による服選び支援を展開している。

さらに、コーディネートアプリ「WEAR」ではAIに「似合う」を学習させるデータの整備を進めている。「好みのジャンル」や「体型の悩み」に加え、新たに「味付け」や「与える印象」といった要素を搭載した。これにより、ファッション特有の細やかな感性をAIに学習させ、より個人の好みに寄り添った高精度な提案につなげる狙いだ。
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“買った後”も支援する「着回しAI」と社内のAI推進体制
ZOZOのAI活用は「購入前」の提案だけにとどまらない。購入後のアイテム活用を見据えた「アイテム着回しAI」も実装しており、利用者の翌月再訪問率が1.1倍に向上するといった初期成果も出ているという。
この機能は、ユーザーの購入履歴やお気に入り情報、独自のコーディネートTipsなどを掛け合わせることで、購入後も継続的なスタイリング支援を実現している。

さらに、AI活用をサービスへの実装に留めず、社内の基盤整備も進めている。独自指標である「All ZOZO AI Readiness Score(AZARS)」を導入し、主観的になりがちなAI活用度を全社共通の基準で可視化・評価することで、一部の部署だけでなく組織全体の競争力として底上げを図っていく。
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(参考・関連記事)AIエージェント時代、「検索はされなくなる可能性」にZOZOはどう対処する?「『提案の場』になるチャンスをつかみに行く」
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