メタ、デジタル広告市場で初のグーグル超えへ——AI活用と短尺動画が牽引し2026年末に首位逆転の見通し
デジタル広告市場の覇権交代へ、メタがグーグルを圧倒する予測
デジタル広告市場で長年続いてきた米グーグルの独走態勢に、大きな変化の兆しが見えている。
米調査会社イーマーケターが公表した予測によると、2026年末までにメタのデジタル広告売上高が、世界と米国の両市場においてグーグルを上回る見通しとなった。

この予測は、従来の「検索」を主体としたビジネスモデルを、SNSを基盤とする広告モデルが凌駕しつつある現状を浮き彫りにしている。広告主が投資対効果を優先し、AIによる自動化が進んでいるプラットフォームへと資金をシフトさせていることが背景にある。
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成長を主導する自動化ツール「Advantage+」と短尺動画「Reels」
メタの躍進を支えているのは、AIを活用した広告運用の効率化である。
同社が展開する自動化広告スイート「Advantage+」は、広告の運用管理を簡素化し、マーケティング投資の収益性を高めるツールとして多くの企業に採用されている。また、短尺動画「Reels」の収益化も加速しており、AIによる推奨システムの精度が向上したことで利用者の視聴時間が増加し、結果として広告枠(広告在庫)の拡大につながっている。
さらに、メタは4月に視覚的な知覚能力を強化した新型AIモデル「Muse Spark」を公開した。こうした技術革新によって利用者の日常生活に深く浸透し、新たな広告機会を生み出している。

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巨額投資でAI基盤を築くメタと、検索分散に苦しむグーグル
両社の明暗を分けているのは、投資戦略と市場環境の変化だ。メタは2026年に最大1350億ドルの設備投資を計画し、その大半をAIインフラに投じる予定で、広告収益を次世代AI基盤構築の軍資金としている。
対照的にグーグルは苦戦を強いられており、米国での検索広告市場シェアは今年初めて50%を割り込む見通しだ。消費者の検索行動がAmazonなどのECサイトやTikTok、対話型AI「ChatGPT」といった新興サービスに分散し、検索需要の多極化が進んでいることが大きな要因となっている。また、グーグルはYouTubeプレミアムの加入者増がサブスクリプション収益を押し上げる半面、広告を表示できるユーザー層を減少させるという「収益化のジレンマ」も抱えている。
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(参考・関連記事)メタ、デジタル広告売上高で初のGoogle超えへ AIと縦型動画で攻勢
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