TikTok Shop日本市場、2026年に約1,280億円規模へ急拡大——30〜50代女性が牽引する新たなEC経済圏
サービス開始半年で150億円突破、月平均1.5倍の急成長
TikTok関連事業を展開するstudio15株式会社は2026年2月4日、国内における「TikTok Shop」の市場動向を分析した「TikTok Shop日本市場白書2025」を発表した。同レポートによると、TikTok Shopの日本市場における年間流通額は、2026年末には約1,283億円に達すると予測されている。

この予測の背景には、日本でのサービス開始直後からの爆発的な成長がある。TikTok Shopは開始初年度のわずか6ヶ月で総売上150億円を突破しており、その後も月平均1.5倍のペースで拡大を続けている。 これまでのEC市場はAmazonや楽天市場などのモール型が主流であったが、TikTok Shopの台頭は、ショート動画やライブ配信を起点とした「ソーシャルコマース」が、日本においても急速に浸透し始めていることを裏付けている。
「若者のアプリ」から「主婦層の売り場」へ購買層が変化
今回の調査で特に注目すべき点は、購買を牽引しているのが「35歳〜54歳の女性(主婦層)」であるという事実だ。従来、TikTokと言えばZ世代を中心とした若年層向けエンターテインメントアプリという印象が強かったが、Eコマース機能においてはその様相が異なっている。

データによると、TikTok Shop利用者は全体ユーザーと比較して35〜54歳の女性比率が高く、特に日中のライブ配信を通じた購買行動が活発であることが判明した。生活に密着した商品が選ばれる傾向にあり、カテゴリ別シェアでは「アパレル(30.3%)」、「美容家電・コスメ(19.8%)」、「家電・ガジェット(23.7%)」の上位3部門だけで市場全体の6割を超えている。 また、食品・飲料カテゴリも徐々にシェアを伸ばしており、日常的な買い物の場としての定着が進んでいる様子がうかがえる。

クリエイター20万人超が参画、新たな販売チャネルの確立
市場の拡大に伴い、販売側(セラー)と紹介者(クリエイター)のエコシステムも急速に拡充している。国内のショップ数はすでに5万店を超え、TikTok Shopに関わる登録クリエイター数は20万人を突破した。 セラーとクリエイターの双方が右肩上がりで増加している現状は、企業が広告費を投じて商品を宣伝する従来の手法に加え、クリエイターの影響力を活用した販売モデルが不可欠になっていることを示唆している。
2026年に向けて1,000億円規模の市場形成が見込まれる中、企業はいかにして「視聴」を「購入」へと繋げるか、ライブコマース特有のマーケティング戦略が問われることになる。これまでの静的なECサイト運営とは異なり、リアルタイムの双方向コミュニケーションや、エンターテインメント性を兼ね備えた販売手法への適応が、今後の市場での勝敗を分ける鍵となりそうだ。
(参考・関連記事)【市場動向調査】studio15が「TikTok Shop日本市場白書2025」を発表。日本市場は2026年に約1,280億円へ成長の予測
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