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【速報】Googleが新規格「UCP」を発表 │ AIエージェントで完結する「エージェンティックコマース」新時代へ
2026.01.29
ECサイト

【速報】Googleが新規格「UCP」を発表 │ AIエージェントで完結する「エージェンティックコマース」新時代へ

GoogleがAIコマースの新規格「UCP」を発表

 米Googleは1月11日、全米小売業協会(NRF)のイベントにて、AIエージェントを介したショッピング(エージェンティックコマース)を加速させるためのオープン規格「UCP(ユニバーサルコマースプロトコル)」を発表した。

2025年のOpenAIによる新規格発表に続き、AIを中心としたコマース環境の変化が加速している。GoogleのSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)CEOによる今回の発表は、AIエージェントを介したショッピング体験が今後大きく広がる可能性を示唆しており、「エージェンティックコマース」時代の本格的な到来を告げるものといえる。

この規格により、ユーザーはAIエージェントと対話しながら商品を探し、そのまま購入まで完結できるようになる。

AIが主導する購買体験の変革

 「UCP」は、消費者向けサービス、企業、決済プロバイダーを横断して、エージェントとシステムが連携するための「共通言語」となる規格だ。これによりユーザーはまもなく、Google検索の「AI Mode」や「Gemini」内において、商品検索から購入完了までをシームレスに行えるようになる見込みである。

中央の「UCP 共通言語(Common Language)」を軸に、「Consumer Service (Gemini / AI Mode)」、「Payment Providers (Google Pay / Wallet)」、「Enterprises (Retailers / Brands)」の3者が相互に繋がる三角形の図解。

決済には、Googleウォレットに保存された支払い方法と配送情報を利用した「Google Pay」が使用され、近いうちに「PayPal」での購入も可能になる予定だ。

また、このエコシステムには既に20社以上が参加している。共同開発を行った米小売大手のウォルマートやターゲットに加え、ハンドメイド大手ECのEtsy(エッツィ)、インテリア大手ECのWayfair(ウェイフェア)などが名を連ねており、業界全体を巻き込んだ動きとなっている。

ブランド独自の「ビジネスエージェント」が登場

 Googleは今後数カ月以内に、小売事業者と協力して、関連商品の検索やポイント還元の適用、カスタムショッピング体験の実現など、さらなる機能追加を予定している。

特に注目すべき機能として、検索上でユーザーとEC事業者がチャットできる「ビジネスエージェント」の提供がある。これは、ブランドの声で商品に関する質問に答えるバーチャルな販売員のような機能を持つ。EC事業者は、ユーザーが商品を選んでいる重要なタイミングで接点を持つことが可能になり、そこからコンバージョンへとつなげることが期待される。

AIの中心地である米国で「エージェンティックコマース」が本格化することで、オンラインにおける消費行動は大きく変わり、ECモールや自社ECサイトの存在意義も変化していくだろう。


(参考・関連記事)【「エージェンティックコマース」新時代到来】Googleが新規格発表/AI介したECが台頭、モールの意義も変化


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