【速報】TikTok Shop、ローンチ半年で累計流通額155億円突破。12月は「動画経由」がライブを圧倒
流行のファッションアイテムやコスメ、雑貨等を取り扱う小売業界は、華やかなイメージを持つ一方、環境汚染や労働問題など様々な課題を抱えています。
市場規模と成長推移
分析ツール「FastMoss」の推計データによると、日本市場におけるTikTok Shopの成長スピードは加速の一途をたどっている。7月時点では約4億円だった月次流通総額は、半年後の12月には約15倍の規模に拡大した。

【月次流通総額の推移】
10月: 約22.1億円
11月: 約36.4億円(前月比 +68.4%)
12月: 約60.2億円(前月比 +65.4%)
この急伸の背景には、年末商戦によるプラットフォーム主導の販促施策に加え、ショート動画の投稿数が前月比2倍(76万本)に増加するなど、コンテンツ供給量の爆発的な増加がある。
カテゴリ別・商品別の動向
平均販売単価(AOV)は2,528円(前月比1.6%減)となり、依然として低単価帯が市場を牽引している。特に12月は「1,000〜1,500円」の価格帯が構成比トップ(20.78%)となった。

カテゴリ別では、「美容・パーソナルケア」が引き続き首位を維持している。また、12月はクリスマス需要により「おもちゃ・ホビー」が前月比約90%増と急成長した。
【カテゴリ別販売数量 TOP5】
- 美容・パーソナルケア(40.6万個 / 前月比+43.5%)
- おもちゃ・ホビー(31万個 / 前月比+90.2%)
- 食品・ドリンク(26.8万個 / 前月比+51.4%)
- レディースファッション(24.5万個)
- スマホ・デジタル機器(21.2万個)

商品別の動向を見ると、売れ筋ランキング1位〜3位を「海鮮食品」が独占するなど、季節要因がダイレクトに反映される結果となった。

「ライブ」から「ショート動画」へ
流入経路のデータからは、国内ユーザーの購買行動における明確な変化が見て取れる。グローバルでは「TikTok Shop=ライブコマース」の印象が強いが、日本市場においてはショート動画での販売が主流になりつつあるようだ。

ECと店舗のデータ連携による業務改善
数値を紐解くと、カゴ付きショート動画経由の販売数が83.7万個(前月比 +69.4%)と急伸した一方、ライブ配信経由は9.5万個(前月比 -29.6%)と縮小しており、両者のトレンドは鮮明に分かれた。
また、販売主体の内訳においても、「クリエイター連携アカウント(アフィリエイト等)」経由の販売が前月比60%増を記録した。店舗自営アカウントの伸び(同8.7%増)を大きく上回っており、第三者による拡散が流通総額を押し上げる結果となった。
このデータは、日本のユーザーにおいて、時間の拘束を伴う「同期型」のライブ視聴よりも、隙間時間で完結する「非同期型」のショート動画視聴が購買の起点として定着したことを示唆している。
長時間のライブ配信体制を維持せずとも、動画クリエイティブの量産やクリエイターとの連携に注力することで、十分に勝機を見出せるフェーズに入ったと言える。
(参考・関連記事)【最新】TikTok Shop 日本市場 2025年12月レポート公開
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